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資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)[本/雑誌] / 水野和夫/著
私 : 16 世紀末から 17 世紀初頭の ジェノヴァ をはじめとする イタリア資本 は、「 山のてっぺんまでブドウ畑 」となるほど、資本が投下され、投下先に限界が来る。
「 地中海経済圏 」という空間のなかで成功してしまい、 既存の空間内 で利潤をこれ以上得ることがむずかしくなる。 利子率も低下 する。
そこでまず ジェノヴァ はスベインの国王に投資するようになり、「 地中海経済圏 」から「 欧州大陸圏 」に投資先が拡大し、同時に イタリア国内経済の凋落 が始まる。
資本はイタリアから オランダ に移り、 オランダ の生産拡大の局面を支える。
当時、 スペイン帝国 は中世の「 中心 」で無敵艦隊を持っていたが、これは陸軍兵士を輸送するのが主な目的で、実質的には「 陸の帝国 」だね。
A 氏 : 1588 年 、スペインの 無敵艦隊 が イギリス艦 隊に敗れ、 スペイン帝国の凋落 が始まり、 イギリスの時代 になるね。
私 : 新しい投資先 の「 海 」を制したイギリスは「 海の国 」としてその市場を拡大し、 1600 年 に「 東インド会社 」を作る。
オランダ は「 東インド会社 」をはじめとして、 イギリス に投資し、それが 産業革命 を筆頭に、 イギリスの黄金時代 となる。
このように、 16 世紀~ 17 世紀の資本家 たちは、 スペイン、イタリア に投資しても 超低金利 のため、富を蓄積できなくなったので、 投資先をオランダ、イギリスに変えて繁栄する 。
「 金融資本家の時代 」といわれ、「 長い 16 世紀 」では 中世のイデオロギーや価値観、システムが一新され、 政治・経済システムも中世荘園制・封建社会から近代資本主義・主権国家へと一変した 。
その後、世界の工場として、 ドイツやアメリカが台頭 してくると イギリス は金融に活路を見出すが、それが イギリスの衰退 をもたらし、今度はその 資本がアメリカに貸し出されて、アメリカの覇権 になる。
A 氏 :「 歴史は繰り返す 」でサイクルになっているね。
私
:その 広い歴史的な視点
が 水野氏
が通常の近代経済学者と違う点だね。
ある国がある「空間」の覇権を確立する段階では、それ以前の覇権国の金利を下回り、世界でもっとも低い金利になる
ことを歴史は示しているね。
明日は、 資本主義の終焉 を示す、 最近の先進国の利子率低下 にふれよう。