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冤罪をつくる検察、それを支える裁判所 そして冤罪はなくならない / 里見繁 【単行本】
私
:この本を 図書館
から借りた 動機
は不明だが、 9件の冤罪事件を取材や裁判記録により詳細に描写したドキュメント
だね。
刊行が2010年 と古いので、当時、すでに 冤罪がはれて無罪になった事件が1件 だが、その後、「 袴田事件」「足利事件」「布川事件」のように冤罪がはれた ものもあるし、 再審にこぎつけたもの1件 、 再審拒否が1件 、 冤罪の疑いのまままだ推移しているのが2件 、 再審中に被告死亡1件 となっている。
冤罪を見逃した裁判官の個人名 まで出ている。
A 氏 : 取材 と言っても、 検察官と裁判官 は こういったテーマ では取材に応じないだろうね。
私 :直接会うことも電話での取材すら拒否されるという。
そこで 弁護士、被告と関係者の取材 と 裁判記録が中心 となるね。
著者がいうように、これらの 冤罪 は 氷山の一角 で、なかには 泣き寝入りしているケース も多くあるだろうと言う。
そして ミスではなく、構造上の問題 があると指摘する。
冤罪 では 警官や検察が証拠を意図的に捏造したり、無実の証拠を隠したりする「確信犯 」だね。
著者がこれらの事例で指摘している 証拠捏造、無実の証拠隠し は すごい ね。
エリート が 平気でこんな証拠捏造をやる とはひどくて呆れるね。
A 氏 :背景に 警察 には 検挙率、検察には有罪率という重い足かせ があるせいかね。
私 :著者は個人的には 裁判官がきちんと冤罪を見抜く目を持てば冤罪を防げる という。
警察や検察は「確信犯」 だが、 裁判官が冤罪を見抜けないのは「不作為犯」 だという。
読むべき書面もキチンと読まず、検察官の主張に唯々諾々と乗ってしまう 。
それが 手っ取り早い からだという。
A 氏 :「 裁判官は忙しい 」のが事実だろうし、 厳しい管理体制の中 に置かれ、 出世競争の厳しさは検事の世界以上 だそうだね。
私 : 再審請求の記録 は分厚い。
その上、 先輩裁判官が出した有罪判決に異論を唱えたりしたら昇進に響く。
A 氏 :国は 制度 を見直すべきかね。
私 : 著者 は 司法制度改革の目玉 である「 裁判員制度 」は「 冤罪防止 」という観点では 一歩も二歩も後退 だという。
まぁ、著者のようなきちんと真実を追求できる人が 裁判員 になれば別だろうがね。
冤罪の犯人は国家だと著者は言う。