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私 : 2016年 が明け、 政治が始動 し、 日本、そして世界は今年、どんな方向 に進むのか、私たちは 何をものさしに判断 し、 先行き を見つめていけばいいのか、 その補助線 を求めて、記者が 識者 とともに考えるということで 朝日新聞 は この欄 を設けた。
トップは内田樹 氏。
氏 は、 今は地殻変動 的な移行期の混乱の中 にあり、 グローバル資本主義 は、 収奪すべき植民地も第三世界ももうないし、投資すべき先がない 。
だから、 自国民を収奪の対象とするようになった 。
貧者から吸い上げたものを富裕層に付け替え 、 あたかも成長しているかのような幻想 を見せているだけだという。
「資本主義の終焉と歴史の危機」水野和夫著
と同じだね。
A 氏 : 成長がありえない経済史 的段階 において、まだ 成長の幻想 を見せようとしたら、 国民資源を使い果たすしか手がない 。
今はいったんブレーキを踏むべきとき 。
成長なき世界 でどうやって生き延びてゆくのか、 人口が減り、超高齢化する日本 にどういう 国家戦略 があり得るのか、それを 衆知を集めて考えるべき ときだという。
私 : 世界ではいま左翼のバックラッシュ(反動) が起きているという。
米国大統領選 で 民主党の指名争い では、 社会主義者を名乗るバーニー・サンダース が ヒラリー・クリントンを急追 している。
カナダではリベラルのジャスティン・トルドー が 成長よりも融和を重んじる国家ビジョンを提示 した。
どうやって成長させるか 限りある資源をどう国民に公正に分配していくかに社会的な関心が移りつつある とみている。
A 氏 : 選挙 については、 民主主義というのは実は危険な仕組みであって、一時的な激情に駆られて暴走しやすい 。
現に、 20世紀の独裁政権 の多くは、 ドイツでもイタリアでもフランスでも、民主的な手続きを経て合法的に成立したもの だね。
私 :でも、 内田 氏は、 歴史には必ず補正力 が働き、ある方向に極端に針が振れたあとは、 逆方向に補正の力 が働き、 歴史はジグザグに進む という。
いまは 針が極端に行き過ぎた後の補正段階に入っている 。
世界的なスケールでの『 左翼のバックラッシュ 』も、日本に見られた『 暴走する老人とそれを制止する若者たち 』という 逆説的な構図 も その兆候だ と 内田 氏は見ているという。