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私 : 大野 氏は、 日本語の研究 を通して、 日本とは何かを問い続けた 。
「 思う 」と「 考える 」、「 私は 」と「 私が 」は どう違うのか 。
大野 氏が 1999年 に書いた「 日本語練習帳 」(岩波新書)はこ うした疑問に明快に答え、200万部を超える大ベストセラー になった。
A 氏 : 大野 氏は、 高校では、秀才ぞろいの友人たち が ヨーロッパ文化に傾倒 していくのに対し「 そもそも日本とは一体何なのか。それが知りたい 」と思い、 若いときに抱いたこの疑問を解くために日本語研究に生涯を捧げた 。
大野 氏は 自分で書いた原稿 に何度も朱を入れるので、そのたびに 校正刷りを取るため製作にコスト がかかり、 出版社泣かせ だった。
酒は口にせず 、体質もあったが「 本気で学問をしようと思ったら、酒を飲んでいるヒマはないんだ 」ということだったという。
私 : 大野 氏が 「 日本語のルーツは南インド のタミル語にある」という説を発表 したのは、 60歳のとき で、 保守的な学界に衝撃を与え、大野は週刊誌などで激しい批判にさらされた 。
大野 氏は、 豊かな語彙を持ち、事実をしっかりと見て、そのときどきにぴたっとあう表現ができる、それが言語の能力があるということだ と考えていた。
何を見ても、何を感じても「 やばい」の一言で済ませるのとは、対極にある と言える。
A 氏 : 亡くなる年の2008年当時 、流行した「 KY」(空気が読めない)という言葉 について、「 こうした言葉が生まれて、大勢が使っているような社会は、言葉にとって危機的な状況」と憂慮 し、「 今の日本人が、どこかで物事をきちんと見ることを覚えない限り、明るい光は差してこないでしょう」と指摘 した。
このブログ でも、 日本語の危機 について、次のように 長い知的街道 があるね。
鈴木孝夫著「英語はいらない!?」 、 「マンガをもっと読みなさい」 、 鈴木孝夫著「日本人はなぜ日本を愛せないか」 、 金谷武洋著「主語を抹殺した男・評伝三上章 」 、 金谷武洋著「日本語に主語はいらない」講談社選書メチエ(3の1) 、 (3の2) 、 3/3 、 「漱石の漢詩を読む」 、 「街場の教育論・第10章国語教育はどうあるべきか」内田樹著・08年11月ミシマ社刊・3の1 、 3の2 、 3の3 、 中島文雄著「日本語の構造・英語との対比」、 「日本語が亡びるとき・英語の世紀の中で」水村美苗著・筑摩書房08年10月刊・3の1 、 3の2 、 3の3 、 「日本語への引きこもり・翻訳文化の時代が過ぎて」 、 「英語を社内公用語にしてはいけない3つの理由」 、 「日本語の科学が世界を変える」
私 : グローバル時代 に対応して、 日本語 については、 しっかりした危機意識 を持つべきだね。
再度、 大野 氏の「 日本語練習帳 」を読んでみようと思う。