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私 :昨日に続き、 ネットの記事に代表されるような現代の情報の問題 をとりあげている。
例としてまず、あげているのが、 講談社 の雑誌「フライデー」が昨年12月、俳優・成宮寛氏のコカイン吸引疑惑を報じると、編集部には抗議の電話が殺到し、2週間で計1千件を超えた というものだ。
講談社の乾智之・広報室長 は、 批判が一気に広がった背景に「ネット、とりわけ『まとめサイト』の影響があった 」とみているという。
A 氏 :例えば 「NAVERまとめ」サイト は、 一般の人があるテーマについて主にネット上で集めたデータや文章を引用・要約し、見出しをつけた「まとめ記事」として数多く投稿している ものだ。
成宮さんに関する「まとめ記事」は約360本 で、 100万回以上閲覧されたある投稿 には「 弟の学費を稼ぐためアルバイトに明け暮れた」と成宮さんに同情的な記述が目立つ 。
また、 130万回以上閲覧された投稿 では、 成宮さんの尿検査が陰性で、事務所が「法的措置を取る」と主張したことなどを紹介している という。
私 : 情報源のフライデーの発行部数は約26万部 だから、 誌面の読者とは桁違いな数の人々が「まとめサイト」を見て、 「 単純化された断片情報によって批判が高まっていった 」と フライデーの乾氏 は言っているという。
より多くの情報や知識が集まり多様性が生まれる一方で、情報自体の信憑性(しんぴょうせい)を見極めることは非常に難しくなる ね。
A 氏 :これは、 米国も同様 でこのブログの 「 メディアで何があった 」 で、 今回の米大統領選では、地方紙の衰退に象徴される米メディアのチェック機能低下が表面化 する一方、 ネット上では様々な虚偽ニュースが拡散 し、 トランプ氏の当選の背景には、米メディアの構造問題がある と指摘されているのと似ているね。
私 : 昨年、肩こり の原因を「幽霊?」と記述するなど内容のずさんさ が問題になった、 医療情報サイト「ウェルク」などDeNAが 運営する10のサイトが閉鎖に追い込まれた 。
ウェルクは月間のべ2千万人が利用する人気サイトだった 。
同社は「 スマホの普及で、移動中などに、パッと浮かんだ疑問にコンパクトな情報を得たいというニーズが生まれている 」と、 情報サイト事業に参入 したもの。
A 氏 :「 学ぶこと」も省力化、単純化 され、 昨年23万部のベストセラーとなった『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる 』( 井堀利宏著、KADOKAWA )は、 図表を多く用い、1項目30分×20項目、計10時間で終わるという構成 で、 シリーズ化され「 経営学 」「哲学」も出た 。
私 : 洪水のように情報があふれるネット時代 だが、我々の 脳の処理能力 は、 2万年前のクロマニョン人とさほど変わらないと指摘 するのは、 国立遺伝学研究所の有田正規教授(生命情報学 )で、「 まとめサイト 」などは「 生物としての人間が限界を超えた情報を処理するために生み出した 処方箋 」だという。
さらに 教授 は、「 ただ一部では間違った情報が拡散するなどの副作用も出ている。一定の時間をかけて体系的な知識を身につけ、誤りをより分けたり、批判的に咀嚼したりできるような教育が重要だ 」と言う。
情報があふれているときに、 とにかく、 ネット情報だけで、ものごとを決めつける思考構造は危険だし、自分というものをしっかり持つべき だね。