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私 : 日大のアメフトの 悪質タックル 問題 に関連しての 吉田良治 氏の 寄稿。
吉田 氏が、 ワシントン大学のアメフト部でアシスタントコーチ を務めていたころに知り合った 米国人コーチもこの事件に驚き 、そして 「悪質タックルを受けた選手の体は大丈夫か? (加害者の)選手を正しい道に戻してやれ」と気遣っていた という。
米国の学生スポーツ、とりわけアメフト指導者 は、 国造りを担っている と言われ 、若者の未来を壊さないように、「三つのゴール」を持っている 。
「一つ目」は選手を育てて勝利をめざすこと 、「 二つ目」は選手の人生に責任を持つこと 、「 三つ目」は、競技引退後に国を背負って立つ未来のリーダーを育てること。
A 氏 : 今度の 日大のアメフトの 悪質タックル 問題に関連 して、 米国の全米の大学スポーツの大会運営などを担うNCAA(全米大学体育協会 )の存在 がよく取りあげられたが 、ここでは大学運動部の練習制限や、選手が満たすべき学力基準 などを設けていて、 破れば、個人やチームの練習時間が削られる罰則がある 。
練習時間は、週20時間を超えてはならず、シーズンオフの1~7月は基本、春の15回の練習以外は、体づくりが中心。
練習が度を越せば選手の体が壊れ、学業や社会経験を積む活動に悪影響が出るとの認識を指導者は共有している。
私 : 米国は1980年代、学生選手による犯罪が多発し、引退後の第二の人生での失業や家庭崩壊に陥っていて、そんな苦い経験 から、 コーチが選手に全人格的教育をするように努めてきた。
日本 でも、 スポーツ庁が大学スポーツ改革として「日本版NCAA」を進めているが、 吉田良治氏は、 魂を込めたものにしなければならない という。
練習時間を制限し、学業を優先できる環境をつくり、社会貢献活動を課すしくみは、米国に見習うべきではないか という。
そうなれば、 日本のスポーツは弱くなると言われそうだが、そんなことはなく、リオ五輪には、入学前や卒業後を含むNCAAの選手が各国の代表として約1千人出場 し、 そのうち約6割は海外からの留学生 で、 競泳男子100メートルバタフライで、シンガポール 初の金メダリストになったジョセフ・スクーリング は、 超難関のテキサス大学の学生 。
アジア人でも、学業とスポーツの高いレベルの両立が可能であることが証明されている という。
吉田 氏は、 「 日本のスポーツ界はスポーツ偏重の古い思考の扉を開いてほしい。新しい時代に合った新たな価値観に、目を向ける時期にきている」 という。
しかし、 日本でもラグビーで9連覇した帝京大学の 岩出雅之監督 のように、 従来の軍隊式のスパルタ教育や選手の体育会的上下関係を排し、岩出 監督は、「 学生を教えるのでなく、考えさせる」ことを重視した指導法 を通じて、 組織形成を推し進めた。
また、 箱根駅伝で4連覇した青山学院大学の原晋監督の指導方法 も同様で、 指導目標は、選手自身で考えられるようにすること で、 自分で考えながら楽しくプレーをするような指導をせよ、 と言っているという。
そういう日本の強いチームの事例にもふれてほしかった ね。