June 18, 2009
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カテゴリ: クラシック音楽
札響チェロ奏者の文屋治実は夏と冬の年2回、リサイタルを開いている。冬はオーソドクスなチェロ音楽、夏は現代作品のシリーズとしている。両方を合わせると、これまでに40回以上の自主リサイタルを開いていて、これは札幌在住の音楽家としては前代未聞の快挙ではないだろうか。

リサイタルを開くのはたいへんな作業だ。かなりの部分をプロモーターが代行してくれるとはいえ、楽譜の調達から共演者との練習場所の確保まで自分でやらなければならないことも多い。さらに、経費は相当の負担になる。推測だが、こうした「自主リサイタル」は平均すると数十万円の赤字になっていると思われる。

こうした公演を40回以上も行っていれば、長い間には国産高級車数台分の経費がかかっていることだろう。

18回目となる「現代のチェロ音楽コンサート」は、ピアソラと彼にちなんだ作曲家の作品を集めたもの。

知らなかったが、ピアソラはストラヴィンスキーやバルトークを崇拝し、ヒナステラやナディア・ブーランジェに師事したらしい。彼らの作品をピアソラの作品で挟むという構成。

そのピアソラゆかりの人々の曲では、独奏チェロ版で演奏されたバルトークの「ルーマニア民族舞曲」が、原曲とはかなり異なるイメージでおもしろかった。まるで弦楽四重奏曲の中のチェロ・パートが演奏されているようで、特殊技巧などが活用されて斬新に響いた。

つまらなかったのはナディア・ブーランジェの作品。教育者としては非常に優れた人だったようだが、個性とか閃きに乏しい。

「オブリヴィオン」「グラン・タンゴ」など4曲演奏されたピアソラ作品では、やはり有名な「アディオス・ノニーノ」が抜群に魅力的で演奏も熱演。

この手の催しとしては比較的多めの聴衆を集めていたのは、やはりピアソラ人気だろうか。






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最終更新日  June 22, 2009 09:28:51 AM
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