April 1, 2012
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カテゴリ: 読書日記
大ざっぱに言えば「パン食に典型な欧米型の食生活をやめ、ご飯とみそ汁の伝統的和食に戻ろう」ということを繰り返しているだけのつまらない本。油脂のとりすぎが問題で、和食の欠点である塩分過剰などは無視してよいといった暴論も見られる。

もっとも、それはこの本の読者として想定している、たとえばスナック菓子を主食にしているような若い母親に対するアドバイスとしてなら有効だし大事かもしれないが、少しでも食事に気をつけている人にとっては疑問だらけの「提案」が続く。

ただし瞠目させられる記述もある。著者は1953年生まれの管理栄養士で、医療現場での経験が長いらしいが、「乳がんの患者さんの食生活を調べると、乳製品を好んでたくさんとる人が多い」という。こういう私的観察というのは意外に重要で、ずいぶんあとになって科学的なデータで「証明」されることが多い。

こういう、自分にとって自明のことばかり書いてある本は、目次を見て「おや」と思うところだけつまみ読みするとよい。





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最終更新日  April 11, 2012 11:51:53 AM
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