両親への報告





両親への報告



それからしばらく、私はどこへも出かけられなかった。

夏、お祭り好きの私が花火も見にいけなかった。

とてもそんな気分ではない。


ずっと、ずっと考えていた。

考えれば考えるほど涙が出てきた。

涙ってどれだけ泣き尽くしても次から次へと溢れ出していく・・・

夢にまで赤ちゃんが出てきた。

夢の中では幸せだった。

でも目がさめると悲しさでいっぱいになる。


あの時の事は一生忘れる事はないだろう。

今でも思い出すと涙が出てくる。


そして彼に、私はまだ自分の両親には何も告げていなかったので、

もう全てを話そうと思っていることを告げた。


彼は反対。


私はそれに納得できなかった。

彼の両親は子供ができた時、彼が話しているから知っているのに、

なんで私の両親には知らせないの?

彼は

「妊娠・流産の事を話したら結婚を反対されそう」

だと言った。


でも私は隠せなかった。

心配をかけてしまうかもしれないけど、やっぱり自分の親だし。。。。

彼と話したけど私の意思は変わらない。

結局話をする事に。

あの時も私泣いてたな。泣きながら話をした。

母も泣いていた。

もう、あまり何を話したかよく覚えていないけど、

妊娠し流産た事・彼と結婚したいと言う事など。。。

私が話し終えてから、しばらくして父が口を開いた。

「本当にあいつでいいのか?妊娠したから彼と結婚するとか

 そういう気持ちなら結婚はやめなさい。

 本当にお互いを好きで結婚するのなら反対はしない」


とか色々言われた。3時間くらい話してたと思う。

他にもいっぱい話したけど、思い出せない・・・

もう、頭がぐちゃぐちゃだったから・・・



それから数日後・・・

2002.8.8(大安)

彼がうちへ来ました。

・・・シーン・・・

彼は緊張しすぎて何もいえない。

何から言えばいいのか分からない様子だった。

そして見かねた父が口を開いた。

「こんな事になってしまったけど、本当に結婚する気なのか?」


「はい。ちゃんと自分で貯めたお金で
結婚したいので今すぐにと言うわけにはいかないですが」


「そうか・・・またお金を貯めて、その時も結婚したいと思っていたらまた
改めてうちに来なさい。」

これくらいの会話だったと思う。

彼は、とても緊張していたのか冷や汗をかいていた。。。




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