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サガン鳥栖NEWS




1月23日
新潟流サポーター集客作戦だ!
J2鳥栖が6万人の鳥栖全市民総サポーター作戦を展開する。21日、佐賀市内の佐嘉神社で必勝祈願後、来月から新社長に就く井川幸広氏(45)選手、スタッフとともに佐賀県庁、鳥栖市役所を表敬訪問した松本育夫監督(63)は「ホーム開幕戦は2万人を集める。第2の新潟をつくりたい」と宣言。昨年の平均入場者が4万人を超えたJ1新潟を手本に、昨年平均3600人から観客動員の大幅増を目指す。井川新社長は、何度も新潟に足を運び、招待券を大量に配る新潟式観客動員のノウハウを学んだ。「(生でサッカーを)見たことのない方々を招待したい」。無料で会員登録してもらい、リピーターを増やす狙いだ。新潟でもプレーした新加入のFW氏原良二(23)は「新潟と雰囲気が似ている。やれないはずはない」と歓迎ムード。「鳥栖市民すべてがお客さんになるようにしたい。1万人入るチームになれば、J1でもやっていける」と新社長の胸は膨らむばかりだ。


1月21日
鳥栖井川社長「3年後にはJ1」
J2鳥栖の新運営会社、サガンドリームスの井川幸広社長(45)が18日、佐賀県庁で会見し「3年後にはJ1を狙っていけるチームに」と抱負を語った。佐賀に根ざしたチームづくりを進める。初年度の予算は、03年度を1億円上回る約4億円を計上。知事や鳥栖市長、市町村代表らをアドバイザリーメンバーとし、自治体と手を取り合って、現在平均3000人の有料入場者を1万人とすることで「2年目から黒字化できる」と、健全経営に自信をみせた。自治体と一体となったチームづくりの手始めとして、新事務所を初めて鳥栖スタジアム内に置くことも決まった。「新加入の多くの選手が解雇通告を受けた選手だと聞く。奇跡の復活、再生劇を見せたい」。この日、Jリーグには事業計画書を提出。25日に行われる理事会で承認を受け、新生鳥栖がスタートする。


1月15日
新生鳥栖が始動
新生鳥栖が、歩き始めた。15、約300人のサポーターが見守る鳥栖スタジアムで、新加入13選手を含む26選手(MF村主は欠席)が、今季初練習を行った。続投が決まった松本育夫監督(63)は「(最終節の)12月3日にJ1昇格というすばらしい結果を残したい」と決意表明を行った。経営問題で揺れ続けた昨年までとは決別だ。東京Vのコーチとして、元日の天皇杯制覇に貢献した岸野靖之氏(46)をチーム初のヘッドコーチに招へいするなど、かつてない5人の「指導体制」を発表。人材ネットワーク会社の井川幸広社長が筆頭株主となる(株)サガンドリームスへの経営譲渡が諮問される17日の臨時株主総会を前に、早くも新会社効果が表れた。昨年12月に新生鳥栖が始動した。新生鳥栖が、歩き始めた。15日、約300人のサポーターが見守る鳥栖スタジアムで、新加入13選手を含む26選手(MF村主は欠席)が、今季初練習を行った。続投が決まった松本育夫監督(63)は「(最終節の)12月3日にJ1昇格というすばらしい結果を残したい」と決意表明を行った。経営問題で揺れ続けた昨年までとは決別だ。東京Vのコーチとして、元日の天皇杯制覇に貢献した岸野靖之氏(46)をチーム初のヘッドコーチに招へいするなど、かつてない5人の「指導体制」を発表。人材ネットワーク会社の井川幸広社長が筆頭株主となる(株)サガンドリームスへの経営譲渡が諮問される17日の臨時株主総会を前に、早くも新会社効果が表れた。昨年12月から3度、井川氏とチーム方針について話し合ってきた松本監督は「新社長のコンセプトは夢づくり。その1つがJ1昇格。(5人体制は)チームを発展させるために必要だった。選手補強も思った通り」と満足げ。さらに「株主にも分かってほしい」と臨時株主総会での経営譲渡決定に理解を求めた。「日本一トリオ」が鳥栖を立て直す。岸野ヘッド、内藤就行コーチ(37)菊池忍フィジカルコーチ(34)の新加入コーチ陣は、いずれも選手かコーチとして日本一を経験。平均24・3歳の若い東京Vで、元日の天皇杯で優勝したばかりの岸野ヘッドは「基本を原則として、チームのために頑張れる選手じゃないとダメ。それは(東京)ヴェルディも(横浜)マリノスも、ジュビロ(磐田)も(浦和)レッズも同じ」と、今季の満年齢で平均24・2歳の新生・鳥栖の奮起に期待していた。


1月3日
J1へ補強は完ペキ
鳥栖が再びJ1昇格を追いかける。前身の鳥栖フューチャーズが静岡から移転して12年目。経営危機に揺れていたクラブは今季、運営会社を一新して再出発する。松本育夫監督(63)の視線の先は定まっている。「補強は(希望した)100%の選手を取ることができた。今年は鍛えて勝つ、をテーマにやる。万全の準備ができそうだし、J1昇格をハッキリと目標とし、選手も自覚してもらう。」昨年オフ、14人が退団したが、新たに15人が入団する予定。各ポジションにJ1経験者を加え、選手層はアップ。連係を高めるため、2度のキャンプでは実戦が中心だ。そして、今月には佐賀県出身のネットワーク人材派遣会社社長らの出資による新運営会社への経営譲渡が行われ、本格的な再建がスタート。松本監督も「ピッチに集中できる」と、まともにサッカーに取り組める環境を喜ぶ。今年はピッチの中で話題を振りまくつもりだ。


12月18日
広島DF八田を獲得
鳥栖が広島DF八田康介(22)を期限付き移籍で獲得することが18日、分かった。入団で合意に達しており、近く発表される。八田はJ2だった昨季24試合に出場したが、J1の今季はリーグ戦途中出場で3試合に終わった。身体能力に優れ、183センチの高さを生かした空中戦とタイトな1対1で強さを発揮する。出身は福岡県大川市で大川南中時代は鳥栖のジュニアユースでプレーした縁もある。柳川高を経て、00年広島入団。U-18、19、20日本代表候補への選出歴がある。



12月3日
落合は全治2週間
J2鳥栖は3日、MF落合正幸(23)が左ひざ打撲で全治1~2週間と診断されたと発表した。落合は11月27日のJ2最終節、川崎F戦(鳥栖)で試合中に負傷、同30日に福岡県久留米市の病院で精密検査を受けていた。今後は別メニューで調整し回復を図る。



11月30日
鳥栖、14選手と更新せず
J2鳥栖は30日、DF朝比奈伸ら異例ともいえる14選手と来季の契約を更新しないと発表した。



11月27日
交渉不調なら支援打ち切り
佐賀県鳥栖市の牟田秀敏市長は26日、J2鳥栖の古賀照子社長に対し、県が推す会社社長との経営譲渡交渉が不調に終わった場合、鳥栖市が支援を打ち切る可能性があることを文書で通知した。この日、県が鳥栖への経営参画を要請している東京都港区の人材ネットワーク会社「クリーク・アンド・リバー社」の井川幸広社長が条件付きで受諾する意向を示し、牟田市長は「安定したクラブ経営に向けた道筋をつけるもの」と評価。同市長は「毎年の混乱で市民の批判が強まっている」として「不調に終わった場合は、来季以降のクラブへ支援打ち切りを決断せざるを得ない」と厳しい姿勢を示した。J2鳥栖の経営をめぐり、古川康佐賀県知事が経営参画を要請していた東京都港区の人材ネットワーク会社「クリーク・アンド・リバー社」の井川幸広社長が、条件付きで受諾する意向を示したことが、26日明らかになった。



11月26日
鳥栖への経営参画を受諾へ
J2鳥栖の経営をめぐり、古川康佐賀県知事が経営参画を要請していた東京都港区の人材ネットワーク会社「クリーク・アンド・リバー社」の井川幸広社長が、条件付きで受諾する意向を示したことが、26日明らかになった。県によると、井川社長から同日付で文書が届いた。条件として、営業権譲渡による経営の引き継ぎ、同社長個人が親交のある複数のベンチャー企業経営者らが共同出資して運営会社を新たに設立することなどを挙げた。来季については、松本育夫監督の続投と、現スタッフの継続受け入れを希望しているという。鳥栖の経営をめぐっては、一時経営に興味を示していた水産貿易会社の経営者ら4人を取締役に追認することを議案とした臨時株主総会が、12月5日に開かれる。



11月21日
6連敗、松本監督キレた
鳥栖の松本育夫監督(63)がキレた。ホームでの京都戦で0-2の完封負けを喫し6連敗。「京都とフィジカル、ボール際の強さで差が出てきた。4月のときにはどのチームもそれほど差はなかったが、ここにきて強さ、速さで差が出ている。来年は半分くらい替えなければ無理。相当な練習で鍛えなければ」と、試合後の会見でチームをバッサリと切り捨てた。新社長の選定をめぐる一連の騒動に歩調を合わせるように、チームは下降の一途をたどる。松本監督自らは球団事務所への出入りを禁止されており、来季に向けたチーム編成の協議さえできない。そのもどかしさも語気を強める。「私が来年、監督をやるかどうか分からないが、もしやるとすれば12月から鍛える。シーズン中でも鍛えられる体をシーズン前に作らなきゃいけない。とてもじゃないがこのままじゃ勝てん」。この思いが来季の鳥栖にどこまで反映されるか。



11月14日
鳥栖松本監督、フロントに怒り爆発
球団の経営再建問題に揺れる鳥栖の松本育夫監督(62)が13日、フロント陣に対し怒りを爆発させた。この日、チームは天皇杯4回戦でG大阪に完敗したが、古賀照子社長(48)らフロント陣が、スタジアムに姿をみせなかったことに、責任感のなさを指摘。また、監督が10日前から球団事務所に「出入り禁止」となっている前代未聞の措置も暴露した。
鳥栖松本監督の怒りは収まらなかった。今季限りで退任の意向を示している古賀照子社長の姿が見えず、無責任な姿勢を批判した。「いくら社長を辞めるといっても契約期間中は責任があるんだから。シーズン中だし、社長を引き継ぐといってもすべてを(後任に)伝達して引き継ぐのが筋。おれも来季(監督を)代わるのならチームをつくって渡したい」。来季、続投か否か自らの去就についても決まっていない松本監督だが、来季の戦力補強についても既に有望選手に水面下でアプローチ。契約期限となる11月30日まで全力を傾ける松本監督にとって、フロント陣の態度は、プロの自覚欠如にほかならなかった。また、松本監督は、10日前から球団事務所に「出入り禁止」を食らっている事実を明かし、フロントと現場に大きな溝があることを示した。



11月6日
追いつかれ、またも白星はお預け
最下位札幌に引き分け、2カ月ぶりの白星はおあずけとなった。先制点はお手本のようなカウンター攻撃で、FW佐藤大がDF2人を引きつけ、左サイドを駆けたFW羽畑へパス。落ち着いてGKとの1対1を制した。ただ、後半は守勢に回り、同点を許した。松本監督は「解散騒動のある中、モチベーションを落とさずよくやった」とたたえる一方で「守りはいいけど、攻撃に柱がいない」と2点目を奪えない決定力不足を嘆いた。



11月1日
鳥栖の出資先探しも 佐賀県知事
佐賀県の古川康知事は1日の定例記者会見で、経営難から存続が危ぶまれているJ2鳥栖について「鳥栖から県に要請があれば、出資先を探したい」と述べた。古川知事は、県が直接鳥栖に財政支援を行うことはあらためて否定したが、「いろいろなところから『興味がある』という話が県にきている」と語り、スポンサー探しに積極的に取り組む姿勢をみせた。
鳥栖は10月末、水産貿易会社社長を新社長候補として選出したが、Jリーグがこの会社の経営問題を指摘し、佐賀県に支援を求めていた



10月31日
鈴木チェアマン、鳥栖社長案却下
Jリーグ鈴木昌チェアマン(68)は29日、経営再建問題で揺れるJ2鳥栖の新社長候補案を却下する方針を示した。鳥栖は11月16日の臨時株主総会で鳥栖市内に支店を置く水産貿易会社社長(本社神奈川県藤沢市)を役員に追加する方針を固め、鳥栖古賀社長も後任社長候補に挙げていた。しかし、鈴木チェアマンは同社の財務状況が良くない点などを指摘。鳥栖や行政サイドが新たな再建案を示さない場合「退会勧告や除名処分も検討せざるをえない」と厳しい姿勢を見せた。



10月30日
鳥栖、除名処分可能性に「困惑」
経営陣の混乱が続くJリーグ2部(J2)鳥栖の古賀照子社長は30日、佐賀県鳥栖市で記者会見し、鈴木昌チェアマンが除名処分などの可能性を示唆したことについて「除名に値することは何一つやっていない。困惑している」と話した。任期満了に伴い退任を表明している古賀社長は、後任候補を水産貿易会社の井上良一社長に一本化。だがチェアマンはこの会社の経営状況に問題があると指摘していた。古賀社長は会見で「(井上氏を)Jリーグの審査に諮る前に発言するのはおかしい」などとチェアマンを批判。「不適格の理由を文書で教えてほしい」と話し、週明けにも上京して発言の真意を確かめるという。



10月29日
鳥栖に除名処分も
Jリーグの鈴木昌チェアマンは29日、経営陣の混乱が続くJ2鳥栖に対し、除名処分など厳しい処分の可能性を明らかにした。
鈴木チェアマンは鳥栖の後任社長候補の人選について「この人しか出てこないとなれば残念。退会勧告か、除名処分ができるかを検討しないといけない」と話した。古賀照子社長が任期満了で退任する鳥栖は後任候補を、神奈川県藤沢市で水産貿易会社を経営する井上良一氏に一本化した。しかし鈴木チェアマンはこの会社の経営状況などに問題があると指摘。チーム支援を表明している佐賀県など自治体の積極的な関与を求めた。
鳥栖はJリーグが救済支援する条件だった資本金の100%減資に失敗し、独自の再建策を探っている。


10月25日
後半ロスタイムに失点・・・
これが明確な目標があるチームと、そうでないチームとの差なのだろう。J210位の鳥栖が、J1昇格を争う2位大宮に0-1で敗れた。それも、試合終了30秒前の後半ロスタイムに決勝点を献上。「引き分けにできたが、個人のミスで残念なゲームになった」と松本育夫監督(62)。ほぼ手中にしかけていた勝ち点1を手放してしまった。
 健闘はした。サイド攻撃を仕掛け、序盤はペースを握った。だが、好ムードに水を差した格好となったのがDF佐藤陽彦(26)だ。前半35分。決定的なシュートチャンスを与えた大宮FW森田へのラフプレーで一発退場。残り55分を10人で必死に持ちこたえたが、意気込みの差を表すように勝利の女神は大宮にほほえんだ。この日、古賀照子社長(48)は15日の意見交換会で株主2人から推薦された次期社長候補2人が、すでに辞退したことを明かし、水産貿易業の湘南マリントレード社長、井上良一氏(48)が唯一の候補として来月の臨時株主総会に臨む。松本監督は「株式会社はフロントと現場が一体にならないとダメ。(経営問題に)Jリーグはここのところノータッチだし、ひょっとしたら退会処分もあるかもしれない」と爆弾発言。いまだにフロントと現場の歩調がかみ合わない状態では、ピッチで負けが込んでも仕方ないところだ。



10月20日
鳥栖新社長を諮問委で審議
Jリーグは19日、理事会を開き、経営危機に陥っているJ2鳥栖の新社長に、湘南マリントレードの井上良一社長(48)が名乗りを上げたことに関して、Jリーグ経営諮問委員会で審議を行うことを正式に決めた。鈴木チェアマンは「あまりサッカーには関係のない人だとは聞いている。諮問委員会でやれるかどうかを判断してほしい」と話した。
井上社長は12日に鳥栖市内で社長に就任したいと会見を行っていた。



10月19日
粘りも届かず
2-2の後半ロスタイムに決勝ゴールを決められ3連敗(2分け挟む)となった。前半を互角のペースで運び、松本監督は「今の状態をキープして戦え」とチームを送り出した。後半2点を先行されたが、FW佐藤大がPKで1点を返し、後半36分には相手のオウンゴールで同点。粘り腰を見せたが、最後に力尽きた。これまでの5試合で△●△●△の”オセロ状態”で、後半戦はまだ1勝と、クラブ経営問題同様、苦しんでいる。



10月16日
社長候補3人、11月に決定
経営問題で揺れるJ2鳥栖が15日、鳥栖市内で新旧経営陣と株主、サポーターによる意見交換会を開いた。すでに次期社長候補に名乗りを上げている水産貿易業の湘南マリントレード(本社・藤沢市)社長の井上良一氏(48)に続いて、この日、株主2人が2候補を推薦すると表明し、現時点で3候補がいることが分かった。来年1月限りでの退任を表明している古賀照子社長(48)は11月16日に臨時株主総会を開き、後任者を決定することを表明。今日16日には全株主に往復はがきを送り、さらに候補者を受け付ける。
意見交換会に訪れた井上氏は「今日、私の計画をすべて話すつもりだったが、他に候補者がいるということなので、平等な条件でお話ししたい」と話し、具体的な経営プランの公表を断念した。



10月13日
J2鳥栖経営に名乗り
水産貿易業「湘南マリントレード」

Jリーグが出資案を撤回するなど混乱が続くサッカーJ2・サガン鳥栖の経営参画に、水産貿易業の「湘南マリントレード」(神奈川県藤沢市、井上良一社長)が名乗りを上げた。12日、井上社長が佐賀県鳥栖市で会見し、明らかにした。同社は資本金1000万円、年商約10億円。地中海産ホンマグロの輸入を手がけており、鳥栖市に支店がある。井上社長は「正式な立候補は正確な経営状況を把握してからだが、90―95%減資したうえで当方が増資する形をとりたい」とし、クラブ社長には自身が就く考え。「共同出資するスポンサーのあてもある。本社の拠点がある地中海沿岸諸国から選手を呼ぶなど集客策に力を入れ、将来的にはJ1昇格を目指す」としている。サガン鳥栖は、Jリーグが関連会社による救済の条件としていた資本金の100%減資ができず、古賀照子社長も来年1月末での退任を表明、後任は未定となっている。サガン側は15日に旧経営陣や県関係者などと、今後の経営問題を話し合うことにしている。



10月1日
古賀社長が退任表明
経営問題で揺れるJ2鳥栖の古賀照子社長(48)は9月30日、鳥栖スタジアムで会見を開き、来年1月末の任期満了をもって退任する意向を示した。新取締役候補を募り、前取締役、発起人などに参加を呼びかけている10月15日の会合で後任の選定作業を始め、来季の新体制づくりをスタートさせるという。古賀社長は、全株主の同意を得ることができずにとん挫した100%減資について「169人の株主の意見を聞き届けるのは難しい」と強調。さらに、県全体の支援組織の発足後、市民球団化への動きも起こったことで、クラブの方向性を1つにまとめることができない混乱がいまだに続いていることを明かした。古賀社長は昨年10月にも辞任表明したが、新取締役候補が就任を撤回し、続投した経緯を踏まえ「候補者に現執行部に入っていただき、すみやかに交代できるようにしたい」と話した。



9月24日
湘南とドロー、松本監督「何もない」
 一向に改善の兆しが見えないチーム問題への不安の表れか? J2鳥栖が、下位の湘南から勝ち星を取りそこなった。サイド攻撃を仕掛けながら、ゴール前に飛び込むFW陣がかみ合わずに0-0のドロー。試合後、松本育夫監督(62)からは「普通なら来季に向けたチーム編成について話し合う時期なのに、何にもない」と、フロントに対する強い言葉も飛び出した。
J1昇格争いのカヤの外に置かれた立場。だが、何の展望も見えない内容に、試合終了前に席を立つサポーターも多かった。株式の減資を白紙に戻した経営問題は宙に浮いたまま。先週のJリーグ実行委員会を欠席した古賀照子社長の姿はこの日もなかった。「自分も(来季契約通達期限の)11月30日以降は白紙の状態。続投? 今のままの(フロントの)体質だったら、楽しみはない」。自らの進退をかけチーム改革を訴える松本監督の思いは届くのだろうか。



9月17日
三好と森がアローズ北陸へ移籍
J2鳥栖は17日、DF三好拓児(26)とMF森恵佑(24)のJFLアローズ北陸への期限付き移籍を発表した。期間は来年1月31日まで。
三好は国見高から99年にJ1福岡に入団後、02年から鳥栖に所属。J1は18試合0得点、J2は54試合2得点。「応援ありがとうございました」と広報を通じてコメント。また、森は鹿児島実から99年に鳥栖に入団後、J2では51試合に出場し3得点。森は「自分にとっては苦渋の決断でしたが、自分の成長のために行くことを決意しました」とコメントした。



9月12日
2試合連続無失点でドロー
 連勝とはならなかったが、鳥栖が今季初の2試合連続無失点で、価値あるドローに持ち込んだ。組織的な守備とボールを正確に回す攻めで何度も決定的な場面を見せた。「これまでの33試合の中で一番悔しい。決定的なシュートで5点は入っていたはず」。試合後、松本育夫監督(62)は歯ぎしりしてみせたが、J1昇格を争う甲府をJ2最少タイ記録となるシュート1本に封じ込め、圧倒した。
 次々と敵陣に攻め込み、立て続けに放ったシュートは不発。決定力不足にスタンドでは歓声とため息が激しく交差した。MF小石龍臣(27)は「DF陣があれだけ頑張ってくれたのに、決めないといけない」と頭をかいた。今週、J1柏から期限付き移籍で獲得したMF落合正幸(23)はバランスのいい守備と、広い視野からの展開でチームを活性化。第3クール最終戦で開幕当初の良さが復活してきた。
 J1昇格レースのカギは鳥栖が握りそうだ。松本監督の描く第4クールの青写真はこうだ。「楽しみなチームになってきた。昇格争いをする2~7位のチームを倒します。勝ち点50が目標、ということは6勝ですか。今日の試合なら不可能ではない」。組織的な守備がよみがえり、あとはゴール前の精度。「トラやヒョウが獲物を狙うような、鋭利な冷たさがいる」。最後は攻撃陣にそう注文を残した。



9月5日
69日ぶり白星はサポーターの支え
 忘れかけた歓声がスタジアムに響いた。鳥栖が福岡との九州ダービーを1-0で制した。サポーター有志による集客作戦で集まった今季最多9565人の観衆が69日ぶりの勝利の目撃者だった。「一番の勝因はサポーターの心の支え。闘争心を燃やせました。完ぺきな組織的守備ができた」。雨にぬれたスーツ姿で松本育夫監督(62)が満足そうな顔で客席に手を振った。
 鮮やかな左からのカウンター攻撃が決まった。前半25分。サイドを駆けたFW竹村栄哉(30)がDFラインの背後へ絶妙のクロスを届けると「ファンの声援に後押しされた」というMF伊藤彰(31)がGKとの1対1を難なく制した。その後は出足の鋭い1対1の守備と、けがを恐れない激しい当たりでJ1昇格を狙う福岡を圧倒。接触プレーで左目上を切ったDF朝比奈伸(28)の流血は試合後も続いていた。スタンドとピッチが一丸となり、連敗を9(1分け挟む)で阻止してみせた。

 クラブは存続問題に揺れ、ピッチ外が騒がしい。この日会見した古賀照子社長(48)は新しい出資企業との交渉中であること、クラブは解散しないことをあらためて強調した。チームの未来は不透明だが、サポーターの前で示した鳥栖のサッカーが希望の光のようだった



8月30日
鳥栖、台風で足止め
J2鳥栖は30日午前、遠征先の東京から空路で福岡への移動を予定していたが、羽田空港近くのホテルで足止めを食っている。広報担当者は「最終便では移動したいのですが・・・」と困惑した表情を見せた。



8月29日
11戦勝ち星なし
屈辱の完封負けで泥沼の9連敗(引き分け挟む)となった。首位川崎Fに今季ワーストの5失点。J2得点王のジュニーニョにはハットトリックを許すなどDF陣が崩壊した。0―1で迎えた前半終了後のハーフタイムでは「中盤のスペースを相手に与えるな。DFとFWの強力でラインをつくれ」と必死に指示を送った松本育夫監督(62)だが、思いは届かなかった。



8月15日
DF佐藤陽がJ2通算200試合出場
J2鳥栖のDF佐藤陽彦(26)が、14日のJ2第28節札幌戦(鳥栖スタジアム)でJ2通算200試合出場を達成した。初出場は99年3月14日、J2第1節のFC東京戦(西が丘)だった。佐藤陽は「200試合出場を1つの通過点にして、今後もチームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います」と話した。



7月23日
MF鈴木がヴォルカ鹿児島へ移籍
J2鳥栖は23日、MF鈴木勝大(26)をKyuリーグのヴォルカ鹿児島に期限付き移籍させることを発表した。期間は今年の12月31日まで。今年はJ2リーグ戦で4試合に出場していた。



7月22日
Jリーグ、鳥栖支援の可能性も
Jリーグの鈴木昌チェアマンは20日、J2鳥栖への対応について、佐賀県などにも支援の動きが出ていることから鳥栖の要請に応じ、条件面がクリアされれば新たな支援策を提示する可能性を示した。Jリーグは、再建支援の条件としていた100%減資を鳥栖が期限までに達成できなかったため、いったんは救済案を白紙撤回した。
しかし、鳥栖は6月末の期限後も株主の説得を続け、8月中旬まで減資を求める動きを続けることを表明し、猶予を求めていた



7月21日
鳥栖への救済措置を白紙撤回
Jリーグ鈴木昌チェアマンは20日、経営難のJ2鳥栖に対するJ関連会社による救済措置の白紙撤回を理事会で報告した。再建支援の条件としていた100%減資を6月30日までに達成できなかったため。しかし鳥栖は100%減資へ向け株主の説得に当たっていることから、減資達成と行政支援が得られた場合には、新たな支援策をとる可能性を示した。



7月14日
救済措置を検討
Jリーグ鈴木昌チェアマン(68)は13日、J関連会社による経営支援を白紙撤回したJ2鳥栖について、新たな救済措置を検討する準備があることを明かした。すでに、鳥栖が6月30日までに株主の100%減資を達成できなかったため、Jリーグフォトによる経営支援を見送ることを決定している。しかし「(古川康)佐賀県知事と(牟田秀敏)鳥栖市長が話し合い、その動き次第では、何らか(救済措置を)考えないといけない」とコメント。具体策は明かさなかったが、鳥栖支援で佐賀県、鳥栖市の考えが一致すれば、新たな経営支援を計画する意向を示した。



7月12日
株主同意ないまま減資へ
Jリーグから経営支援策を白紙撤回されたJ2鳥栖の古賀照子社長(48)は11日、当初の救済条件だった全株主の株券放棄(100%減資)同意を得ないまま減資する方針を明かした。「(反対派で)前向きに検討されてる方がいる。Jの諮問委員会からは95~99%でも減資する提案を受けた」と話し、Jリーグフォトが出資して経営再建する救済案を「白紙撤回の撤回」で受ける考えを示した。20日のJ理事会で最終結論が出るだけに、同社長は今日12日、J事務局を訪れ、関係者に理解を求める。鈴木チェアマンが「95%は減資に同意したわけでこれを佐賀県、鳥栖市がどう評価するか」と話した後、佐賀県は支援チームを発足。地元の反応はある。古賀社長はこの日、鳥栖市内で行なわれたサポーターとの意見交換会で「Jフォトの支援はなくても会社はつぶれない。倒産もしない」と強気に訴えていた。



7月5日
サポーターが社長に詰め寄り
Jリーグから経営支援策を白紙措置された鳥栖が、水戸に0-0で引き分けた。最悪の場合は今季末での退会も予想される中、サポーターは存続を訴える横断幕を掲げ、エールを受けたチームは勝ち点1を手にした。試合後はサポーターが古賀照子社長(48)に詰め寄り、鳥栖スタジアムは一時、騒然となった。
「サガンなくすな」。サポーターの思いを込めた横断幕が強風で揺れていた。Jからの経営支援が白紙撤回され、先行きは不明。鳥栖の常とう句「解散危機」が現実味を帯びる中、選手はピッチに立ち、サポーターは声を張り上げた。水戸の猛攻に我慢する展開。決定的なシュートを放たれるが、GK富永が好セーブを連発した。「僕らができるのは結果を出すこと。不安? 彼らが応援してくれるから、少しもない。今日の応援はいつも以上に気持ちを感じた」。苦しみながら勝ち点1をゲット。ピッチ外の騒動を一時忘れさせる結果にスタンドが沸いた。
100%減資の株主同意を期限の6月30日までに得られず、支援が白紙化。あきらめない古賀社長は今月末の株主総会での減資を目指す。今日5日は牟田秀敏鳥栖市長(63)を訪れ、協力を要請する予定だ。それでも先行き不透明の現状に、試合後はサポーター約50人が古賀社長に詰め寄った。サガンティーノノルドの板山高大さん(21)は「オレらのチームをなくさないでほしい」と訴えた。
「サガン鳥栖」は砂粒が固まって砂岩になるように、小さな力を結集して立ち向かうことを意味する。最悪ならJリーグ退会も予想される中、選手、サポーターが力を集結させ、存続に向けたアピールをするしかない。


7月4日
減資期限を15日に設定
Jリーグから経営支援策を白紙撤回されたJ2鳥栖の古賀照子社長(48)が2日、鳥栖スタジアムで会見し、救済条件である株主100%(169人)の減資同意活動の続行を宣言した。「7月30日に株主総会を開くまで同意に向けて走り抜ける」。6月30日の期限までにクリアはできなかった。だが「当初から減資の正式決定は株主総会でと申し上げてきた」と、猶予期間の存在を主張。株主総会の開催通知が2週間前であることから、期限を「事実上は15日」とした。
古賀社長は地元鳥栖市に対して(1)牟田秀敏市長(63)名で同意期限の延期をJリーグへ陳情(2)市議会でクラブの存在意義を議論することを依頼する。「クラブが必要か市民投票してもいいのでは」とも提言した。減資が実現した場合、支援する大手企業が2社あるとことも明かした。



7月2日
減資実現へ説得を続行
J2鳥栖の古賀照子社長(48)は2日、佐賀県鳥栖市の鳥栖スタジアムで記者会見し「7月末までの資本金100%減資達成に向け、株主への説得を続ける」との意向を表明した。
1日に、Jリーグの鈴木昌チェアマン(68)が鳥栖の救済案の白紙撤回を発表したことに対し、古賀社長は7月中に株主総会を開いて100%減資を達成する意向を以前からJリーグ側に伝えていたことを強調した。鳥栖は6月30日までの100%減資達成を条件に、Jリーグの関連会社を通じての救済措置を受けることになっていた。



7月2日
古賀社長が文書で抗議
救済措置を撤回された鳥栖の古賀照子社長(48)は1日、Jリーグに対して文書で抗議すると表明した。救済の前提だった、100%減資について株主から同意を取り付ける6月30日の期限は過ぎた。だが、古賀社長は「7月末日の株主総会で議決を取らないと(商法上、正式に)減資できない。総会までに減資できれば、我々は約束を破るわけではない」と、1カ月間の猶予期間があるはずと主張した。
さらに古賀社長は、鈴木チェアマンの会見前に「(同意期限の)延期をお願いした」と明かし、「思惑違い? それはない。『白紙撤回する』とは言われなかった」と続けた。あくまでもJの支援を受けて経営再建を図るつもりだった鳥栖は今後、独自に経営危機を脱出する方策を練る必要に迫られた。クラブ消滅は「絶対にありえない」と断言する同社長は今日2日、鳥栖スタジアムで会見する。



7月2日
J、鳥栖への支援策白紙へ
Jリーグは1日、J関連企業によるJ2鳥栖へ経営支援計画を白紙撤回することを決めた。6月30日までに株主100%(169人)が減資に同意するという救済条件を鳥栖が実現できなかったため、鈴木昌チェアマン(68)が決断。鳥栖への救済措置を見送った。再生へ向けた好機を逃した鳥栖は、来季以降のクラブ存続へ向け厳しい状況に追い込まれた。
 Jリーグが4月20日の理事会で設けた期限までに、鳥栖は減資に対する株主の100%同意を取り付けることができなった。169人の株主中、10人が最後まで反対。期限から一夜明けた1日、鳥栖の古賀照子社長(48)から結果報告とともに「期限を延期してほしい」という旨の文書がJリーグへ送られてきたが、鈴木チェアマンはこの申し入れを拒絶した。「期限までに達成できなかったのだから(救済措置を)白紙に戻すということ」と話し、20日の理事会で各理事へ報告する。
 100%減資は、経営に混乱をもたらす一部株主の排除と累積赤字の相殺が目的。全株主が株式を放棄した後、Jリーグフォトが最低資本金の1000万円を出資して新しいスポンサーを獲得するまでの一時的な株主となり、経営の安定を図るものだった。古賀社長も「鳥栖再生のラストチャンス」と位置付け、株主の説得に当たってきたが、かなわなかった。
 鳥栖はJリーグの経営諮問委員会から経営計画の見直しを迫られるなど、毎年のように経営危機にひんしてきた。そんな状況を見かねたJリーグが今年2月、ウルトラCともいえる今回の救済措置を提案していた。鈴木チェアマンは「(約)95%は減資に同意したわけでこれを佐賀県、鳥栖市がどう評価するか。今回の救済措置もJリーグの一時預かり的なものだった。なくなったからといって、つぶれるようでは困る」と話した。
 Jリーグの支援策は消滅。なおかつ、行政の協力による新規スポンサーの獲得も厳しい状況にある。来季以降のクラブ存続へ危機に立たされた鳥栖。今日2日に会見する予定だが、早急に新たな再建策を模索しなければならない。



6月29日
福大・FW田代が特別指定選手に
J2鳥栖は29日、福岡大のFW田代有三(21)が大学に登録したままJリーグの試合に出場できる特別指定選手として、8月31日まで参加すると発表した。田代は昨年も同資格を得てJ1大分でプレーした



6月20日
「外野」の騒動吹き飛ばす金星
鳥栖が金星を挙げた。10連勝で首位独走中だった川崎Fに1-0。強力な外国人選手を擁する川崎Fを今年初めて完封してみせた。株式を減資してクラブ存続へ望みをつなぐ方針で、そのタイムリミットが今月末。ピッチ外の騒動を吹き飛ばす快勝で、昨年の勝ち点を早くも上回った。暫定ながらJ1昇格圏に再び勝ち点4差と迫った。
 サポーターも半信半疑だったに違いない。totoも最低の投票率。だが、1点リードで突入した5分間のロスタイムで底力をみせた。川崎Fの3連続シュートに身をていしてブロック。ジュニーニョの絶妙のループシュートには、無人のゴールへ全力で戻ったDF井手口純(25)が頭でかき出した。悲鳴と歓声の二重奏の後、選手、観客が体中で喜びを表現した。「横綱に平幕が当たる試合。凡ミスもあった。精神的なものと暑さの影響でしょう。結果よしだが、次につながる」。鬼の形相だった松本育夫監督(62)が目尻を下げた。前半はパスミスのオンパレード。後半もタレント豊富な川崎Fの攻撃に手を焼いたが、同11分、MF高橋義希(19)とFW羽畑公貴(20)がゴール前で粘ってPKをゲット。羽畑が決めて、後は全員で守り抜いた。10連勝中だった「王者」に今季初めて完封負けの屈辱を与えた。
経営危機にある。株式の100%減資を条件にJリーグ関連会社から出資を受ける予定だ。経営改善に向けたJの特別支援策だが、全株主から減資同意を取り付ける期限が今月末に迫った。地元自治体、企業が見守る中での勝利に、松本監督も効果を期待する。「勝つチームになればゴタゴタがなくなるかも。現場が白星を重ね、会社がいい結果につなげてくれれば」。13連敗中(1分け挟む)だった天敵川崎Fから、実に1739日ぶりの金星。来季契約など将来が見えない中、チーム存続へ望みをつなぐ光となりそうだ。



6月19日
鳥栖の古賀社長、「減資(達成できる)自信がない」
経営難に陥っているサッカー・J2鳥栖の古賀照子社長は19日、Jリーグから支援の条件として求められている、今月末を期限とした100%減資について、現段階では「(達成できる)自信がない」と減資の見通しが立っていないことを明らかにした。株主に減資を求める同意書の返答は169人中65%(15日現在)にとどまっているうえ、「同意書は返信しない」と明言する株主もいることから、返答期限である今月末までに全員からの同意を取り付けることは極めて困難な状況で、Jリーグの支援が受けられなくなる公算が強まった。
読売新聞の取材に応じた株主の一人は、「減資が完了してJリーグの支援を受けても、現体制のままでは、また同じことの繰り返しなので、同意はしない」と話した。ほかの複数の株主も同様の意見という。
古賀社長は「株主への説得は手分けをしてやっているが、私には補強などほかの仕事もあり、手が回らないのが実情」などと説明。「ただ、今、何をしなければいけないかは分かっている」として、株主への説明などには最後まで努めるとしている。



6月16日
古賀社長がJに減資の経過報告
Jリーグから経営改善勧告を受けているJ2鳥栖の古賀照子社長(48)が15日、株主の減資問題について現状を明かした。6月末までに「株主全員が減資に応じること」がチーム存続の条件(クリアすればJリーグの関連会社が鳥栖へ出資)とされているが、同意書の返送期限となっているこの日までに「株主169人の約65%(約110人)から返答があり、反対者が1人いる」(同社長)という。現時点で未返答の株主にも反対者が想定されるが「鳥栖再生のラストチャンス。100%減資へ向け(スタッフ)総出で反対者を説得します」と残り15日間にチーム存続を懸ける。



6月11日
元Jリーガー・矢野マイケル格闘家デビュー
Jリーグ出身のプロ格闘家が初めて誕生する。02年までJ2鳥栖などにFWとして在籍した矢野マイケル(25)=DIA・DORA ISHIN=が、7月10日の「IKUSA」(東京・お台場・スタジオドリームメーカー)でプロ格闘家デビューすることが10日までに分かった。日本人の父とガーナ人の母を持つ矢野は、16歳で独ブンデスリーガのブレーメン・ユースに入団。100メートルを10秒8で駆け抜ける快足と、垂直飛び110センチの身体能力で、FWとして嘱望された。“逆輸入”の形で清水ユースに入団。だが、真価を発揮できずに神戸、水戸と渡り歩き、02年1月に鳥栖を退団していた。恵まれた脚力を生かす場を探していた矢野は、昨年12月からキックボクシングのトレーニングを始め、4月には2週間にわたり本場タイでムエタイ修行も敢行。「IKUSA」はK―1への登竜門的な興行で、体重73キロの矢野の目標は中量級大会「WORLD MAX」日本代表。03年覇者の魔裟斗(25)=シルバーウルフ=ら強豪ひしめく「WORLD MAX」で頂点を極めるべく、7・10に新たなスタートを切る。

 ◆矢野マイケル
 1979年1月22日、ガーナ・アクラ生まれ。25歳。日本人の父とガーナ人の母との間に生まれる。10歳で日本に移住し、16歳からFWとしてドイツ・ブレーメンのユース(19歳以下)でプレー。その後は清水ユース、神戸と渡り歩き、19歳でイングランドのクリスタルパレスのテストに合格も、ビザの問題で断念。水戸、鳥栖を経て02年、セリエAのペルージャでテストを受ける。03年12月に「格斗空手維新」入門。176センチ、73キロ。



5月31日
鳥栖、福岡大FW田代獲得目指す
鳥栖が福岡大FW田代有三(21)を特別指定選手で獲得することを目指していることが30日、分かった。複数いる補強候補の1人で、180センチの身長を生かした空中戦の強さと正確なポストプレーが武器の好選手だ。学生のままJリーグの公式戦に出場できる日本サッカー協会の特別指定選手制度を適用したい意向を、福岡大側へも伝えた。ユニバーシアード日本代表の田代は昨年も同制度で大分のリーグ戦に出場。1アシストを記録して大分のJ1残留に貢献した実績を持つ。松本育夫監督(62)は得点力アップのため、FWの補強をクラブ側に依頼していた。



5月19日
鳥栖、湘南に完封負け
初の4連勝はならなかった。6試合負けなしだった鳥栖が湘南に完封負けした。勝てば2位浮上の可能性もあった大事な試合を落とし、1カ月ぶりの黒星。悔しさに肩を震わす選手たちを、松本育夫監督(62)がバッサリ切り捨てた。「(前回の)湘南戦もFKとスローインから失点。同じミスをする。これが体質。そして守備的な相手(の戦術)を見抜けず、ドリブルで(攻めに)行ってしまった」。チームの経験値の浅さ、未熟さを指摘した。
相手守備陣を惑わす3トップへ戦術を変更してから無敗だったが、この日は5バックの湘南を打ち崩せず。松本監督は「勝つには軸になるセンターFWが必要。この試合を見てクラブがどう感じるか」と、補強の必要性も訴えた。ハーフタイムには「絶対に勝つぞ。2位のポジションを離しちゃダメだ」と檄(げき)を飛ばした。負け犬根性が染み付いていた昨年から一転、今のチームは上位を目指すようになった。2位福岡とは勝ち点2差。まだまだJ1昇格のチャンスはある。



5月18日
鳥栖、クラブ初の4連勝だ!
鳥栖 クラブ新記録に無視を決め込んだ。今季5勝4敗3分けの5位。今日19日の湘南戦(鳥栖)に勝てばクラブ史上初の4連勝だが、松本監督は「私は昔のことは知らない。1戦必勝の気持ちで目の前の相手を倒すだけ」と意に介さない。ミーティングでも連勝の話題には触れず、前日練習では好調の3トップを確認した。6年目のDF佐藤陽も「(連勝の)特別な意識はない。今は上を目指せるのが楽しい」と力を込めた



5月16日
矢部が3連勝もたらした
途中出場のMF矢部が終了直前に決勝ゴールを決め、クラブタイ記録の3連勝(2分け挟む)を飾った。今年4月、右足甲ねんざなどから253日ぶりに復活した矢部は今季2点目。「相手が1人少ない状況だったんで、引き分けで終わりたくなかった。(アシストの)下司がイメージ通りのパスをくれた。0・9点は彼のもの」。連敗し続けた昨年終盤、プレーできなかった悔しさを、見事に晴らす仕事ぶりだった。



5月2日
GK富永の好セーブでドロー
 鳥栖が左足肉離れながら強行出場を続けるGK富永の好セーブで勝ち点1を重ねた。1点先制された6分後にMF中村が同点弾。終盤は横浜FCの猛攻に苦しんだが、GK中心に最後まで集中力を切らさなかった。松本監督は「後半30分までチームとしてやろうとすることができた。最後はピンチ2つをしのぎ、引き分けた。勝利への執念、集中力が出た。これはチームの成長の表れでしょう」と自信を深めた。



4月21日
Jリーグ、鳥栖に減資期限を通告
Jリーグ理事会が20日、東京・本郷のJFAハウスで開かれ、経営危機にあるJ2鳥栖に6月末までの経営改善期間を設けた上で、最悪の場合は退会勧告を行うことになった。今日21日にチーム、鳥栖市、佐賀県側に理事会の決議内容を文書で送付する。
Jリーグは2月、鳥栖の新株主が見つかるまでの「例外中の例外」として、100%減資を条件に、Jリーグの関連会社であるJリーグエンタープライズから鳥栖に出資することを決定。一時的にチームの運営に携り、存続を支援する救済策を打ち出していた。これまでに、株主の9割は減資に同意したという。
しかし、一部の株主はこの存続計画に抵抗しており、Jリーグ理事で日本協会の平田GSが鳥栖の減資に期間設定をする意見書を提出。これを受け、鈴木チェアマンが理事会で説明し、今回の処置が決定した。
同チェアマンは「これ(減資)が出来ないようならつぶれると言い続けてきた。今までのようなら解散か除名勧告になって来年からチームがなくなる。160人の株主全員の(減資の)同意が必要」と明言。救済策を出しても改善の糸口が見えてこない鳥栖問題にJリーグも大なたを振り降した。
鳥栖古賀社長 「6月までに減資というのは、前回のJリーグ実行委員会でチェアマンから言われ、その自覚をしている。100%減資に向け、全力で取り組みます。」



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