つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2011.07.16
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カテゴリ: 障害のことなど
最近、新聞で視覚障害者に優しくない記事を二つ、読みました。
ひとつは、地デジの話です。

視覚障害者は、当然のことながら、テレビを見ることができません。
しかし、テレビを聴くことはできます。
ラジオで。

FMラジオは、アナログテレビの音波を受信できるのです。
だから、わざわざテレビを買わなくても、視覚障害者はラジオでテレビ番組を聴くことができました。

もちろん、晴眼者の家族がいれば、家でテレビを聴くこともあるでしょう。
しかし、一人暮らしやともに視覚障害者の夫婦にとって、今までテレビなしで済ませていたのに、わざわざ買うのは大変な出費です。

また、せっかく買っても、当然のことながら、家でしか聴けません。


ワンセグという手もありますが、操作や好みの問題もあり、誰にでもお勧めできるわけではありません。
また、健常者と違って、職種や収入が限られているということもあります。




もうひとつは、紙幣の話。
不具だって10円玉と100円玉の区別ぐらいは眼をつぶってでもできます。
しかし、千円札と一万円札の区別となるとそうはいきません。
そのためにお札には、視覚障害があっても弁別しやすいよう、凹みがついています。

ところが、最近、凹みがだんだん浅くなってきて、熟練の視覚障害者にも弁別が難しくなっているというのです。
なぜそんなことになったのでしょうか。

一番の理由は、ATMの発達です。
紙幣の凸凹が大きいと、機械に入れたとき、偏りが出ます。

結果として機械が紙幣を読み取りにくくなる、間違いが生じる可能性が高くなる、とこういうわけです。

もうひとつは、偽造防止です。
くぼみが浅ければ浅いほど、偽札を偽造するのが難しいというわけです。

わからなくもありません。
しかし、そのために視覚障害者は大変恥ずかしい思いをしています。

けれど、一万円札のつもりで千円札を出してしまったら、店員さんに何といわれるでしょう。
「お客様、大変失礼ですが…」


自分が一種の無能力者であるような思いをしなくてもすむのに。

だいたい、どうしてお札の角は四角と決まっているのだろう。
角が丸くても、三角でもかまわないじゃないか。
そうすればほとんど三種類しかない日本のお札だ(弐千円札は無視)、
凹みが浅くても角で区別できるのに。





いつも思うのですが、健常者と障害者は、文化が違います。
不具も含めて、視覚障害者、聴覚障害者、自閉症者、肢体不自由者、みなこの日本という社会で生きている少数民族であります。

「健常者はわからない、気がつかない」
そこで怒ってみてもしょうがないと思います。
自分たちも障害者でなかったら、なかなか気がつかないわけですから。

大切なのは、対話。
まずはそれが第一歩ではないでしょうか。

ネットの片隅から問題提起してみました。





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Last updated  2011.07.16 11:39:48
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