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ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ を観てきました。※本記事はネタバレを含みます。【粋なオリジナル演出が見どころ】本作は刀鍛冶の里編の最終話と柱稽古編の第1話を合わせたものです。柱稽古編の冒頭にオリジナル演出があるのですが、それがとても見ごたえがありました。鬼にさらわれた女性を救出すべく、不死川と伊黒が鬼のアジトに潜入します。次々に襲い来る鬼たちを斬りまくる2人の戦闘シーンは見ものです。原作ではやや戦闘シーンの少なかった両名の強さがバッチリと味わえます。また、細かいセリフの端々にまで2人の性格が出ていて面白かったです。そして鬼のリーダーを追って2人がたどり着いた先は、なんと無限城!これは気になります。原作では、炭治郎たちは全員無限城は初見でした。それがアニメ版では無限城を見た者がいることになります。この演出が物語にどう繋がっているのか?これは続きが楽しみですね。【丁寧な仕事が美しい】アニメ版鬼滅の刃全体に言えることですが、音楽やカメラワークが秀逸だと思います。時に音楽が止んで雨音だけになったり、周囲を一周するようにカメラが動いたりと、見せ方がきれいでした。ストーリーの評価が高い作品ですが、こうした細かい演出を見るのも楽しいですね。最初はどうせテレビでやるしな~と思っていたのですが、観に行って良かったです。すでに内容を知っているのにここまで楽しめる作品も珍しいと思います。映像や音楽の美しさだけでなく、原作をどのように膨らませてくれるかも楽しみですね。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.02.18
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映画MEGザ・モンスターズ2のご紹介です。アクションスター、ジェイソン・ステイサムがサメと対決するモンスターパニックの続編です。さりげなくタイトルが「モンスターズ」になっている所に悪い予感がしつつも(笑)観てみました。前作の記事はこちら。MEG ザ・モンスターズ2 ブルーレイ&DVDセット(初回生産限定盤) [Blu-ray]※本記事はネタバレを含みます。【あらすじ】海洋研究チームとともに活動を続けているジョナス。マリアナ海溝の調査に向かった際、謎の施設を発見します。そこは秘密裏に資源を採掘していて、事態を隠蔽しようとした者たちによってジョナス達はピンチに陥ります。さらに深海に棲んでいた太古のサメが姿を現し、そのうえ未知の生物まで襲来し……【続・知力は体力だ!】深海て立ち往生したジョナス一行。救助も望めないため、前方に見える謎施設へ徒歩で向かいます。とはいえここは深海。潜水服で歩きます。他に手が無いとはいえ、一歩間違えれば死ぬ状況での徒歩。すごいメンタルですね。研究所に武装集団が侵入してきた時も走る、撃ち合う、飛び降りる。陸上でも恐竜の群れから逃げるため走る走る。前作から引き続き、研究者も体力が必要なんだなあ。【懐かしの続投組】続編だけに、前作から引き続き登場するメンバーが懐かしいですね。メイイン前作は子どもでしたが、今回はちょっと成長しました。相変わらずおマセでしたね。ジョナスとのやりとりがほほえましかったです。マック前回はちょっと出番が少なかったですが、いつの間にか出世してました。DJとの凸凹コンビは面白かったです。DJ物語に潤いを与えてくれるおとぼけキャラです。っていうか何でそんなムキムキになってるんだ?銃も上手いし、スタッフロールでラップ歌ってるし。【えっ、死んだの?】前作のヒロイン的なポジションだったスーイン。出てこないな~と思ったら亡くなってました。それについてはさらっと触れただけでした。あまりにあっさりしているので、俳優さんの予定が合わなかったのかオファーを受けてくれなかったのか、大人の事情を感じました。サメ映画といえばB級映画の定番ですね。ですが本作は残酷なシーンは少なく、笑えるシーンもあったりと、マニアでなくても楽しめる内容になっています。前作に続いて、幅広い層が楽しめる作品でした。日本語版の予告はこちら。公式ホームページはこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.01.21
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アニメ版鬼滅の刃 刀鍛冶の里編のご紹介です。前回の遊郭編の記事はこちら。鬼滅の刃 刀鍛冶の里編 1〜6【完全生産限定版】全6巻 [DVDセット]【あらすじ】遊郭での戦いを生き延びた炭治郎たち。療養と刀のメンテナンスを兼ねて刀鍛冶の里を訪れます。しかしそこには里を壊滅させるため、上弦の鬼が2体迫っていました。【華麗な動きが魅力】アニメ版は動画だけに、滑らかな動きが魅力ですね。甘露寺さんの新体操のような動きは特に細かいですね。【ベテランの演技が光る】声優さんのキャスティングに定評がある鬼滅の刃ですが、今回もすごかったですね。不死川兄弟の幼少期も同じ声優さんが演じているのがすごい。男性では大変だったろうに、やはりベテランは違いますね。玉壺や半天狗の怪演があってこそ、強力で不気味な敵として炭治郎たちに立ちふさがってくれるのでしょうね。中でも憎珀天役の山寺宏一さんの演技がすごかったです。さすがは七色の声を持つ男。声だけ聴いてても山寺さんだとは思いませんでした。【粋な追加演出がすばらしい】今回は原作に無い追加演出が良かったです。甘露寺さんの回想シーンで、家族のふれあいが描かれているのが良かったです。仲が良くて愛されてるな~という感じが伝わって来ました。またネコを飼っているという設定だけに、あちこちにネコがいたのも芸が細かいですね。最後に里を去る炭治郎を里中で見送るシーンが良かったですね。鋼塚さんと会話したり、隠が気を利かせて目隠しと鼻栓を外すのも粋でした。アニメ版の追加演出は場合によっては微妙になってしまうことがあります。ですが本作の追加演出は原作の雰囲気を損なうことなく、物語により奥行きを持たせているように思います。【柱稽古編へ続く】来年2月2日より今回の刀鍛冶の里編の最終回と、次の柱稽古編の第1話が劇場版として上映されます。そして4月から柱稽古編がアニメ化される予定です。今後も続く鬼滅の刃から目が離せませんね。【予約商品】鬼滅の刃 コミック 全巻セット(全23巻セット・完結)集英社/吾峠呼世晴原作の紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2023.12.24
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映画版 ミステリと言う勿れを観てきました。元々本作はほとんど観ていなかったのですが、劇場版公開前にテレビでやっていた特別編を観て興味を持ちました。宣伝にまんまとはまってしまいました。※この記事はネタバレを含みます。【あらすじ】何かと事件に巻き込まれやすい天然パーマの大学生久能整(くのう ととのう)。広島の美術館を訪れた整は、女子高生狩集汐路(かりあつまり しおじ)から強引にバイト話を持ち掛けられます。資産家である狩集家は遺産を一人だけに相続させるしきたりがあり、遺産相続の際は死者が出ることもしばしばありました。今回汐路の祖父が亡くなりましたが、その子は全て事故死しているため、孫である汐路とそのいとこたちが相続候補者となりました。整は汐路のボディガード兼謎解き要員として巻き込まれて行きました。しだいに明らかになる一族の因縁とは?【編集が秀逸な作品】ミステリは情報量が多くなりがちなのでどうやってまとめるのかなと思っていました。実際観てみると冗長にならず、さりとて削りすぎて内容が伝わらなくなっていることもありませんでした。観終わった後原作を読み返してみたのですが、細かいシーンが入れ替わっていました。マンガと映画の表現の違いなのかなと思いましたが、全く違和感がありませんでした。劇中に登場する「鬼の集」の朗読劇はどう表現するのかなと思っていたのですが、原作の絵をそのまま使っているのがなるほどと思いました。また、ミステリと言う勿れといえば整君の理屈っぽいけどどこか真理を突いた「常々思ってるんですけど」が見どころの一つだと思います。どれを残してどれを省くのかも制作陣は苦労したんじゃないかなと思いました。【相変わらずの優れた音楽】特別編を観た時も感じたのですが、ミステリと言う勿れは音楽の使い方が上手いと思います。クラシックをアレンジしたものを使ったり、あえてBGMの無いシーンがあったりと、物語を効果的に盛り上げていたように思います。【一味違ったミステリでした】感想としては、一般的なミステリとは違った印象を受けました。遺産相続に絡んだ事件が起こるのかと思えば、その裏に潜む因習が動機だったというのは捻りが利いていたと思います。こうしたミステリですと相続人候補が次々と死ぬものですが、過去の事件はあるものの整が関わった範囲では死人はゼロでした。誰かは死ぬのかなと思っていたのですが、これはかなり意外でした。わざわざ人を死なせなくても良いミステリはできるものだなと思いました。個人的には、相続人候補たちがいがみ合うことはあっても仲が良かったのがほっとしました。協力しようとなった時「これで謎解きだけすればいいんやね」とか「誰が解いても恨みっこなし」といったやりとりがほほえましいですね。遺産相続のライバルではあっても、それまでの人生で信頼関係があったんだなあと思いました。また、汐路の親たちが本当の狩集家の後継者と「こんなことは自分たちの代で終わらせる」と言っていたシーンが印象的でした。そこに悲壮感は無く、未来への希望を感じさせました。真の狩集家が復讐しようとしなかったので、整君が言うとおり被害者が加害者にならず、加害者が被害者になりませんでした。こうした展開はミステリでも少ないのではないでしょうか。【常々思っているのですが……】今回の犯人は長く続くしきたりによって殺人を犯したため、あまり罪の意識がありませんでした。それに対して蔵の名前に義の字が使われていないことから「これを始めた人は悪事だと思っていたのでしょうね」というのが印象的でした。強い言葉は使っていませんが、犯人に対する痛烈な皮肉だと思います。また、汐路にカウンセリングを勧めるシーンが好きです。日本では負けた人、壊れた人に問題があるように考えます。整君の言うように、人の弱さを認められるような社会になったら良いですね。原作の味わいを余すことなく盛り込んだ作品であり、原作ファンも満足できる内容に仕上がっていると思います。公式ホームページはこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2023.09.24
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劇場版鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ を観て来ました。※本記事はネタバレを含みます。【丁寧な仕事が光る良作】本作は遊郭編のラスト2話である10・11話と、それに続く刀鍛冶の里編の第1話を合わせたものです。遊郭編の部分は劇場での放映に合わせて映像や音楽を微調整したそうです。テレビ版をとりあえず流すのではない丁寧な仕事が良いですね。【声優界の上弦集結!】ネットでも上弦のキャストについて話題になっていましたね。黒死牟役が置鮎龍太郎なのが意外だなと思ったのですが、実際に見てみると違和感ありませんでした。置鮎さんと言うと美形なキャラやひょうきんな役が多い印象があったのですが、静かで貫禄を感じさせる黒死牟の雰囲気をよく表現していたと思います。入場者特典の上弦集結本をもらいました。上弦を担当するキャストのコメントが収録されています。半天狗役の古川登志夫さんのコメントが印象深かったです。半天狗は「怯え」と同時に異様さも表現しなければならないと述べていました。上弦の鬼はいずれも難易度高いですねとありましたが、やはりベテランは見る所が違うんだなあと思いました。そんな難易度の高い上弦の鬼たちですが、全員イメージどおりでした。こんなにぴったりのキャストをよく探してくるなあと思います。本作は言ってしまえば刀鍛冶の里編のプロモーションなのですが、それでも手を抜かないクオリティが素晴らしいですね。4月に始まる新章の予習として、映画館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2023.02.05
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鬼滅の刃 遊郭編のご紹介です。本作は炭治郎立志編、無限列車編に続くシリーズです。【セット組】鬼滅の刃 遊郭編1~6巻 全巻セット【完全生産限定版】 [ 花江夏樹 ]【あらすじ】煉獄を失った悲しみを胸に鍛錬を続ける炭治郎たち。遊郭に潜む鬼を調査するため、音柱・宇随天元とともに遊郭へ潜入するのでした。【原作の風味を引き立てる映像美】ufotableの作品は夜の風景に定評があるそうです。各所に灯りが配置されているものの、闇を追い出し切れていない明るさが雰囲気がありました。現代の夜景とはまた違う風景が当時らしい感じでした。また、花火がたくさん上がっているオープニングムービーがきれいでした。夜の暗さとのコントラストが美しく、まさにド派手ですね。【謝花兄妹の演技が光る】※本記事はネタバレを含みます。本作は堕姫役の沢城みゆきさんと、妓夫太郎役の逢坂良太さんの演技が素晴らしかったですね。ころころと表情の変わる堕姫を演じきった沢城さんはすごいなと思いました。吾輩遊郭編が始まる際堕姫を沢城さんが演じると聞いて、クオリティは問題ないと安心しきってしまい観るのが今になってしまった次第です(笑)。妓夫太郎は誰がやるのかなと思っていたのですが、恐ろしいほど違和感がありませんでした。原作を読んでいるとこのキャラはこんな口調かなとかイメージがあると思いますが、完全にイメージどおりでした。【そして、上弦集結】遊郭編の続きとなる刀鍛冶の里編が4月から放送開始となります。それに先駆けて2月3日から世界80カ国以上で映画が上映されます。内容は遊郭編十、十一話と刀鍛冶の里編第一話を合わせたものだそうです。そして入場者特典として、鬼に焦点を当てた「上弦集結本」が配布されるそうです。上弦集結の予告映像です。単に前編の最後と次編の最初をくっつけただけだったら、別にテレビで観ればいいかなという感じだったと思います。でもこの入場者特典があったら行ってみたくなりますね。さらにこの時点でまだ上弦のキャストが明らかになっているのが商売上手ですね。個人的には玉壺と半天狗のキャストが気になります。ああした個性の強いキャラをどう演じるか楽しみですね。今後も鬼滅の刃から目が離せそうにないですね。鬼滅の刃 テレビシリーズ 完全生産限定版1〜11(全巻) [Blu-rayセット]炭治郎立志編です。紹介記事はこちら。特典付き 劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 完全生産限定版 blu-ray アクリルスタンド,複製原画,イラストカード,ジャケットサイズポスター,早期予約特典色紙劇場版 無限列車編です。紹介記事はこちら。【新品】1週間以内発送 鬼滅の刃 1〜23巻セット 全巻セット 20巻以降特典付き! 漫画 ジャンプ 吾峠 呼世晴 著 アニメ化原作です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2023.01.08
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“それ”がいる森を観て来ました。公式ホームページはこちら。【あらすじ】田舎で農家を営む田中淳一の元に、東京で暮らしていた息子が訪ねて来ました。母親とうまく行かず、家出してきたとのこと。しばらく一緒に暮らすことになったのですが、時を同じくして町で不審死や失踪事件が相次いで発生しました。森に潜む「それ」の正体とは……予告映像です。【バランスの良いホラーエンターテイメント】パンフレットに新時代のホラーエンターテイメントが誕生とありますが、本作は正真正銘のホラーエンターテイメントであると思います。ホラーはもちろん親子のドラマがあったりと、幅広い要素を含んだエンターテイメントであると思います。観る側がどこに焦点を当てるかで楽しみ方が変わってくるのではないでしょうか。バリバリのホラーを期待しているとまた少し違った印象を受けるかと思いますが、小難しいテーマや押しつけがましさの無いシンプルな娯楽映画としてバランスの良い作品でした。相葉君の良い意味で芸能人らしくない、一般人ぽい雰囲気が違和感なく周囲に溶け込んでいて良いですね。※以降かなりネタバレありです。【勉強不足でした】観に行く前はUMAものかなと思っていました。なぜUFO? と思ったら、スタッフロールを見て疑問が解消しました。舞台のモチーフになった場所はUFOの目撃情報が多かったのですね。それに気づかなかったとは、オカルト好きとしてはまだ勉強が足りませんでした。【勝手に遊んでました】こうした作品ですと謎の存在はチラチラ出るだけで、終盤ちらっと出てくるだけということもあります。ですが「それ」は割と早めに登場する上にガッツリ姿を現すので、じっくり見ることができました。「それ」は一切喋らずコミュニケーションが取れない不気味さがありますが、見慣れたこともあってちょいちょいセリフを脳内で当てはめて遊んでました。相葉君に襲い掛かったけど病気のミカンに触ってしまい慌てて逃げるシーンではそれA「うわっ何これ? チョー染みるんだけど! マジ痛てー」それB「あ~、地球ってまだわかんないことばっかりですからね~。帰って手当しましょうよ」みたいな感じで紙兎ロペ風になってました。地下室に逃げ込んだ子どもたちを追い詰めて、鉄扉を指で突き刺すシーンがありました。吾輩は3連プリンのパッケージを指で開けようとして中々開かない状況を連想してしまいました。脳内で「ねー、ハサミ持ってきて~」って言ってました(笑)。そして子どもたちを諦めて退却するシーンではそれA「おい退却だってよ! 遅れた奴は置いてくぞって、班長すげー機嫌悪い!」それB「マジ? 次地球に来るの60年後とか言ってたもんな~。こんな田舎で60年とか無いわ~」とか言ってました。ガチのホラーではこうしたお遊びが入り込む余地は無いと思います。こうしたある種の余裕ができるのはエンターテイメントの良いところではないでしょうか。【鑑賞後も楽しめるおまけ】映画館で招待状がもらえます。裏にあるQRコードを読むとモチーフになった場所についての情報など、おまけのお話が見られます。今はわざわざ映画館で観なくてもDVDになるのを待つということもできますが、直接映画館で観ることで楽しめる工夫があって良かったです。ホラー映画といったら幽霊が定番なので、正直UFOが出てくるとは思いませんでした。ですがこれはこれで面白かったなあと思いました。オカルト好きの中でも色々好みが別れる部分があるかと思いますが、全体的にバランスよくまとまった良作であると思います。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2022.10.02
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魔法少女まどか☆マギカのご紹介です。※本記事はネタバレを含みます。【中古レンタルアップ】 DVD アニメ 魔法少女まどか☆マギカ 全6巻セット【あらすじ】主人公の鹿目まどかは、最近奇妙な夢を見るようになったこと以外は至って普通の女子中学生でした。そんなまどかは転校してきた暁美ほむらに初対面とは思えない感覚を抱きます。ある日まどかは謎の生命体キュゥべえから「魔法少女になってよ」と誘いを受けます。魔法少女になるとどんな願いでも1つ叶う代わりに「魔女」と呼ばれる者たちと命がけで戦う日々に身を投じなければならなくなります。魔法少女たちの壮絶な生き様を目の当たりにして、まどかは自分には命をかけても叶えたい願いはあるのかと自問します。まどかの出した答えは……?【魅力的なキャラクターたち】本作は各キャラクターがしっかり立っているのがいいですね。まどかは当座珍しい優しい子ですね。終盤まで傍観者的な立ち位置にいた彼女ですが、優しさゆえに魔法少女たちの戦いや生き様に心を痛めたり無関係を装うことができない所が魅力ですね。個人的には一度魔法少女になる決心をしたものの、マミの死にショックを受けてその決心が揺らいでしまったことに罪悪感を感じているシーンが印象深かったです。さやかはあまりにも報われなくて可哀そうでした。他人のために承知で損を引き受けたのにちょっとしたきっかけで後悔してしまうことや、メンタルが下がっている時大事な人に酷いことを言ってしまい一層落ち込むとか、我々にもよくあることが描かれていて、とても親近感のわく人物ですね。魔女化した後の結界が想っていた彼を連想させるのがより痛々しくて、見ているのが辛いですね。杏子のような途中参戦で個性の強いキャラは浮いてしまいがちだと思うのですが、ほむらとの取引やさやかとの絡みなど、他のキャラクターと積極的に関わらせることで味が出てきたように思います。また、ほむらの描き方が上手かったと思います。彼女のようなミステリアスなキャラは難解すぎたりコミュニケーションがとれな過ぎて、受け手が引いてしまうことがあるように思います。セリフの端々からまどかのことを大事に想っているのが序盤から感じられて、彼女の謎に興味が持てました。ほむらもまた他の魔法少女同様一握りの希望にすがり、苦しみの中を生きていたというのに親近感がわきます。【中古】フィギュア ねんどろいど 巴マミ 「魔法少女まどか☆マギカ」そして吾輩の推しはマミさんです。ずらりと並んだ銃を華麗に使って戦うシーンは序盤の見せ場ではないでしょうか。まどかに向けて穏やかで優しい先輩の顔を見せたと思えば、ほむらに対する緊張感溢れる舌戦などのギャップがいいですね。さらには本当は寂しくて辛いのを誰にも言えず、ふと涙をこぼしてしまうシーンはドキリとしました。あなた確か中学生だよねと思うほど様々な感情や表情が同居しているのがマミさんの魅力なのだと思います。帽子と後ろ頭につけたほわほわがキュート。全体として、キャラクターの行動する動機や感情の動きは非常にシンプルでわかりやすいように感じました。それゆえに受け手も共感しやすいのではないでしょうか。また魔法少女たちが何だかんだで感情豊かであるため、キュゥべえの合理的だけど無機質な感じが際立つように思います。【個性あふれる演出】本作は脚本だけでなく、演出が個性的であったように思います。何と言っても魔女の結界はかなり独特な表現がされていて、まさに異空間ですね。また音楽が良かったです。吾輩音楽は詳しくないので細かい所は分かりませんが、何となく耳に残るものの物語の進行を邪魔しない加減が良いと思います。第9話のエンディングで流れたさやか&杏子のキャラクターソングは、今は亡きwowakaさんが作曲されたのですね。スタッフロールで見て一層泣けました。第10話のエンディングに普段オープニングテーマになっている曲が使われているのが印象的でした。再びループが始まるというのを表現しているのでしょうね。【一味違うまどかの扱い】本作は主人公であるまどかの取り扱いがかなり独特であると思います。並みの作品では最序盤でまどかが魔法少女となり、他の魔法少女と一緒に苦しみながら戦っていくみたいな展開になると思います。ところが本作ではまどかが魔法少女となるのは終盤どころか最終回でした。それまでの間まどかは傍観者の立場になっているのですが、一般人である彼女がそばにいることで魔法少女たちの悲壮さが際立ったように思います。印象深いのはまどかの願いですね。個人の願いを叶えるのではなく、宇宙の仕組み自体を変えてしまうのは驚きました。あまりにも公共性が高い願いであるために、世界に歪みが生じないのかもしれません。優しい性格でありそれまで魔法少女たちの苦しみに寄り添っていたからこそ生まれた願いなのでしょうね。希望を叶えるのではなく、自分が希望になるという展開が良かったですね。仏教では、悟りを開いた人のことを仏陀と呼ぶそうです。悟りを開いた者は六道輪廻を脱し自身が世界の法則となって、宇宙の外にある世界をそれぞれが主宰するそうです(これを仏国土、浄土と言うそうです)。本作を観ていて、まさにまどかが悟りを開いていく行程を見ているような気がしました。まどかは心を通わせた者だけでなく、はるか過去から存在していた魔法少女たちや魔女に至るまで慈悲の心を向けていました。一握りの希望にすがり魔法少女、はては魔女になってしまった者たちが報われることを願うのはまさに悟りの心のように思います。【コラボレーション効果と推しの加護】実は吾輩本作は名前くらいしか知りませんでした。スマホゲームにゃんこ大戦争とコラボしており、それがきっかけで観てみました。コラボによる宣伝効果は十分にありましたね。本作を観てみるとにゃんこ大戦争でもステージやBGMの再限度が高く、しっかりと原作の内容を把握したうえでのコラボだったのが良かったですね。コラボキャラのネコキュゥべえの「可愛い小動物の皮をかぶった冷酷なネコ」という紹介文が的確すぎて悪意すら感じました(笑)。そしてついにマミさんを入手しました。しかも何の気なしに引いたレアチケットでの一本釣り。これこそ推しの加護ですね。第一形態の紹介文が「後輩の面倒見が良い先輩魔法少女」なのに対し第二形態は「ひとり孤独に耐えてきた実は寂しがり屋な魔法少女」となっていて、原作をしっかりとらえているのがいいですね。再生産がやや遅いものの、射程が長くて使いやすかったです。コラボイベント以外でも活躍してくれそうですね。にゃんこ大戦争のコラボは明日27日11:00まで開催です。残り僅かですので原作と併せてお楽しみください。超激レア確定イベントもやってますよ。【中古】アニメ系トレカ/レア/にゃんこ大戦争カードウエハース〜アニバーサリーな第4弾〜[2549159] No.4-17[レア]:魔法少女ねこ当初吾輩は本作のことをぷに萌え魔法少女アニメだと思っていました。それがにゃんこ大戦争コラボステージで薔薇の魔女を見てこれはただ事ではないと思い観てみました。かわいらしい絵とハードな展開のギャップにひっくり返ったものですが、とても面白い作品であると思います。興味深いのは製作者の主張が声高には伝わってこないように感じることです。魔法少女の生き様だけでなくまどかの家族のセリフに人生のエスプリを感じたりと、どこにスポットを当てるかによって味わいの変わってくる作品であると思います。友人が「まだ娘には見せられない」と言っていたほどハードな内容ですが(笑)、多感な時期や大人になってから観ると一層味わえる作品であると思います。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2021.09.26
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劇場版鬼滅の刃 無限列車編を観て来ました。単行本の7、8巻で、アニメ版の続きを描いた作品です。【映画パンフレット】 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(豪華版)』』 出演(声): 花江夏樹.鬼頭明里.下野紘【映画パンフレット】 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(通常版)』』 出演(声): 花江夏樹.鬼頭明里.下野紘【あらすじ】激しい戦いを生き延び、蝶屋敷での休養と修行を終えた炭治郎たちは次の任務に就きます。無限列車というその列車では、短期間の間に40人以上の人が行方不明になっているとのこと。炭治郎たちは鬼殺隊最強の剣士「柱」の一人である煉獄杏寿郎と合流し、正体不明の鬼に立ち向かうのでした。【作品に命を吹き込む名作】※若干ネタバレあり。世間の評判に違わぬ面白い作品でした。まずはとにかく絵がきれいでした。技のエフェクトなど、相変わらず見ごたえがたくさんありました。煉獄役の日野聡さんの演技が素晴らしかったです。序盤の笑えるシーンから後半のシリアスな演技まで演じ分ける実力はすごかったです。また、助演男優賞は魘夢(下弦の壱)だと思います。後に登場する猗窩座がパワーと技で直接戦うタイプであるのに対し、精神攻撃系の魘夢はとても対照的であると思います。そして何より平川大輔さんのぬめるような演技が素晴らしい。こうした味のある敵役がいてこそ主人公たちの活躍が引き立つのだと思います。メインの髪と後頭部から伸びた髪の色が違うのがオシャレ。こうして観ると、無限列車編は構成がよくできているなと思いました。序盤に煉獄が鬼を斬り捨てるバトルシーンを少し入れた後、炭治郎が夢に囚われて脱出を試みるシーンを挟み、再びバトルシーンへと移行していく流れにメリハリがあって良いですね。また、最初と最後にお館様のシーンを持ってくることで物語がよく締まっていたと思います。特に最初のお館様は原作には無い場面でありながら、味があったように感じました。さらに煉獄さんの訃報を知らせるために飛び立った鴉の目に涙が光っていたのがよかったです。オリジナルながら作品をより引き立たせる演出でした。それにしてもすごいのは、この映画を観に行った人は原作を読んでいる人も多いはずです。ストーリーどころかセリフまで知っているのになぜここまで楽しめるのでしょうか。映像作品としての見せ方の技の冴えということでしょうか。【サカナ男爵、無限列車編を勝手に語る】※若干ネタバレあり。※セリフはうろ覚えなので正確ではないかもしれません。実は煉獄さんの第一印象はいまひとつで、なんか暑苦しいやつだなあと思っていました。そんな彼のことを好きになったのは、過去のことを夢で見ていたシーンからでした。早くに母を亡くした上に父から認められないという苦しみを抱えながらも、前を向いて歩んで行こうとする姿勢が印象深かったです。ただの熱血野郎かと思っていたら、彼もまた他の人と同様に悲しみや苦しみを感じていながらも、くじけずに生きて行く努力をしているんだと思ったら好感が持てました。そして最期に炭治郎に道を示して世を去るという散り際が何とも印象深いです。「私は君の妹を信じる」と伝えるのが好きです。今際の際であまり時間が無い中、言葉にだしてちゃんと伝えるのがいい。あの言葉で炭治郎は救われたと思うのです。そして「悲しみに打ちひしがれうずくまったとしても、時の流れは待ってはくれない。寄り添ってともに悲しんでもくれない。それでも生きて行くしかないのだ」という言葉は、大人になってから聴くと一層実感のある言葉ではないでしょうか。あと伊之助の「なれるかなれないかじゃねえだろ! 信じるって言われたらそれに応えるしかねえじゃねえか!」というセリフが好きです。相手をしっかりと信じることが、相手を発奮させるきっかけになるのだと思います。煉獄さんの先輩力を感じさせるセリフでした。また伊之助の「元気いっぱいだ! 風邪もひいてねえ!」がじわじわ来ています。あれだけの激闘の後つい笑ってしまいました。【よもやよもやの煉獄無双】コロナウイルスの感染拡大によって多くの産業が打撃を受け、映画産業も例外ではありませんでした。そんな中上映が開始され、あっという間に興行収入100億円を越えました。これにより潰れずに済んだ映画館がたくさんあったのではと思います。さらには色々な業種とのコラボによる経済効果は大きいのではないでしょうか。コロナ禍という言葉が定着し新しい生活の模索が続く中、多くの人が楽しめた上に経済が回るという好ましい形になっているように思います。ブームはいずれ去るものですが、鬼滅ブームには行ける所まで行ってもらって日本を元気にしてもらいたいですね。それにしてもビックリマンチョコがおひとり様1個までと言われるのは実に30年ぶりくらいかなあ。感慨深い(笑)。【関連作品】【オリコン加盟店】通常盤■LiSA CD【炎】20/10/14発売【楽ギフ_包装選択】テーマ曲炎です。紹介記事はこちら。【送料無料】[枚数限定][限定版]鬼滅の刃 1(完全生産限定版)/アニメーション[DVD]【返品種別A】ブームの立役者、アニメ版です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2020.11.08
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アニメ版鬼滅の刃のご紹介です。原作の1~6巻を映像化したもので、現在大人気上映中の劇場版無限列車編へとつながって行く作品です。【DVD】鬼滅の刃 第一巻 吾峠呼世晴(原作)【あらすじ】時は大正時代。炭を売って暮らしている少年竈門炭治郎(かまど たんじろう)はささやかながら幸せな生活を送っていました。ある日炭治郎が留守にしている間、家族は人食い鬼に襲われ殺されてしまいます。唯一生きのこった妹の禰豆子も鬼になってしまいます。妹を人間に戻す方法を探すため、炭治郎は鬼を狩る者たち「鬼殺隊」へ入隊し、戦いに身を投じるのでした。【噂に違わぬ神作画】本作は巷では神作画と評されていましたが、評判どおり非常に絵がきれいでした。背景が特に美しく、第一話の雪が降っているシーンや夜の街など、背景を見ているだけでも飽きないクオリティです。他にも技のエフェクトもきれいでした。水の呼吸や、しのぶの「蝶の舞 戯れ」は見ごたえがありました。【作品に命を吹き込む技術と感性】吾輩は原作を読んでからアニメ版を観たので内容は知っているのですが、それでもかなり楽しめました。本作には原作漫画をアニメ化するにあたっての「しあがりの良さ」への配慮を感じました。神作画と呼ばれるその絵は手描きとCGのハイブリッドで描いています。作品は手描きのみ描くから面白いわけでもなく、フルCGだからすごいわけでもなく、最終的に観てきれいかというのが大事だと思います。本作ではそうしたさじ加減が絶妙だと感じました。また原作をただアニメでトレースするだけでなく、内容をよく咀嚼した上で描き直しているシーンがあって良いですね。原作ではナレーションで表現していた部分を、アニメではキャラクターのセリフで言わせていました。収録しきれない表現をバッサリ切るのではなく、セリフなどで補足しているのが丁寧ですね。さらに時々入るオリジナル演出が素晴らしい。会議の席で不死川さんが「最近の隊士は質が低い。育手は誰だ」と鼻息を荒くするシーンは非常に自然でした。村田君はこんな風に絞られたのかなあ(笑)。那田蜘蛛山編の姉鬼の演出も良かったです。一緒に逃げようともちかける鬼に協力する振りをして累に売る演出が要領の良さと小ずるさを的確に表現していたと思います。アニメは動画と音で表現できる媒体ですので、漫画とはまた違った表現ができると思います。作画や音声を駆使して原作の魅力をさらに膨らませることで、原作を見ている人でもさらに楽しめる作品となるのではないでしょうか。鬼滅の刃自体が面白い作品ですが、細かい配慮や演出を味わうのもアニメ版の魅力であると思います。原作を見た方こそ楽しんでもらいたい作品です。そして続きとなる劇場版、無限列車編です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2020.10.25
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映画 事故物件 恐い間取りを観て来ました。事故物件住みます芸人松原タニシさんの体験を元に作られたホラー映画です。【あらすじ】売れないお笑い芸人山野ヤマメ。彼はテレビ番組の企画で事故物件に住むことになりました。そこで映った白い「何か」がきっかけで番組は盛り上がり、ヤマメは人気芸人になります。ネタを求めて事故物件を転々とするヤマメ。やがてとんでもない事故物件に巡り合ってしまうのでした。【バランスよく仕上げた傑作】本作は松原タニシさんの体験をベースに、オリジナル要素を混ぜて作られています。このさじ加減がバランスよかったと思います。ベースはホラーなのですが、なりふり構っていられない売れない芸人の辛さや相方との友情だったり、仲良くなった女性とのちょっとしたロマンスだったりと、色々な要素が盛り込まれています。また、タニシさんとのつながりで、色々な芸人さんが出演しています。芸人だけでなく他の役で出演している人もいるので、探してみるのも面白いかもしれません。一瞬だけタニシさん本人も出ていますよ。タニシさんは特殊清掃を体験したり、命について考えるラジオ番組を持っていたりと、生と死を見つめる活動をしています。本作にはそうした要素は入っていませんが、色々盛り込み過ぎると話が複雑になりますしタニシさんを完全にトレースする話ではないので、別のエピソードとして楽しめばいいのかなと思います。本作は特別教訓めいた話があるわけではないのですが、ホラーエンターテイメントとしてバランスのよい作品だと思います。ちょっと恐い演出もあるので、観る時は気をつけてご覧ください。公式ホームページはこちら。【関連作品】恐い間取り 事故物件怪談/松原タニシ【合計3000円以上で送料無料】松原タニシさんの著作、恐い間取りです。紹介記事はこちら。怪奇蒐集者 30 松原タニシ [DVD]タニシさんの怪談DVDです。紹介記事はこちら。怪奇蒐集者 33 松原タニシ [DVD]DVDの第2段です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2020.09.06
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海外ドラマ ブラックリスト シーズン3のご紹介です。【中古】ブラックリスト シーズン3 全11巻 s11790/RDB-80943-80953【レンタル専用DVD】【あらすじ】司法長官殺害の汚名をかぶり、逃亡者となったエリザベス。チームの仲間からも追われる彼女とともに逃走するレッド。ですがレッドもただ逃げ回るだけではありません。結社に圧力をかけ、内部分裂を狙います。果たして生き延びるのはどちらか?【積極的逃亡劇】逃亡犯というと、常に気を張っていて心休まる時がなく、汚くて窮屈というイメージがあると思います。ですがそこはさすがレッド。潜伏先はコンテナの中とはいえ調度品に囲まれて優雅なものです。エリザベスと一緒にワインも嗜む余裕ぶりです。時には変装したり、はてはレストランのお客を人質にして立てこもりまでする逃亡ライフ。メリハリをつけて英気を養うことも大事なんだなあと思いました。その上ただ逃げ回っているばかりではありません。FBIの組織力を駆使して結社を牽制し、さらには結社の内部分裂を画策します。逃げているだけではいずれジリ貧になってしまうでしょう。相手に対して積極的に攻撃を仕掛け、追われる立場を脱する立ち回りは新鮮でした。逃亡犯の働き方改革ですね。【pick up】人を煙に巻く言動が多いレッドですが、ここ一番では自分の言葉で語るのが良いですね。エリザベスを助けるためとはいえ、アラムは彼女を結社に引き渡してしまいます。そのことで自分を責めるアラムに対し「君がそうしたのは弱さからではない」と声をかけるシーンが好きです。レッドに対するアラムの当たりが何となく柔らかいのは、このやりとりがあったからなのかなとも思います。【衝撃の展開!】※ネタバレありです。幾多の苦難を乗り越え、ついに結ばれたエリザベスとトム。陰謀を抜きに結婚した二人は子どもも授かります。ですが二人の安息は長くは続きませんでした。エリザベスをさらおうとする新たな勢力が出現します。身重の体で逃げるエリザベスと、彼女を守ろうとするチーム。そして、逃亡中に陣痛が起こってしまいます。エリザベスは、子どもは無事なのでしょうか?すぐにシーズン4が観たくなる、衝撃のラストは必見です。ブラックリスト SEASON1 COMPLETE BOX [ ジェームズ・スペイダー ]シーズン1です。紹介記事はこちら。【中古】●ブラックリスト シーズン2 全11巻セット s15895/RDD-80664-80674【中古DVDレンタル専用】シーズン2です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2020.08.30
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映画ゾンビランドのご紹介です。【中古】DVD▼ゾンビランド▽レンタル落ち ホラー【あらすじ】謎のウイルスが蔓延し、人類の大半がゾンビとなってしまった世界が舞台。胃腸と気が弱い引きこもり青年コロンバスは、自らが設定した生き残るための32のルールを順守してひっそりと生き延びていました。そんな彼は両親に会うべく旅に出ます。道中で出会ったゾンビを憎むタフなおっさん、美人詐欺師姉妹とともに、ゾンビだらけの世界を旅することになったのでした。【丁寧さが魅力のゾンビ映画】血みどろなのは序盤くらいで、コメディと4人の友情がメインです。後は割とゆったり進みます。旅を続けるうちに4人が少しずつ打ち解け、信頼関係を築く過程が見どころだと思います。各メンバーの想いや過去がちらっと垣間見えたりして、丁寧な作りでした。また、生き残るための32のルールが随所に盛り込まれていて、ストーリーにも関わってきます。他にも詐欺師妹がおっさんから教わった銃を撃つコツを守ってピンチを脱出するシーンなど、先に出たやりとりをきちんと活かしている所にも丁寧さを感じました。【ルールを守って生き残れ!】本作では生き残るためのルールが登場します。有酸素運動疲れ知らずのゾンビから逃げ切るには、スタミナが欠かせません。さらには銃などを装備して走り回ることもあります。有酸素運動は怠らないように。二度撃ちしてとどめを刺せ銃で一度撃って油断してしまいゾンビに足を噛まれる。ゾンビ映画のお約束ですね。弾がもったいないなどと言わず、きっちりと二回撃ってとどめを刺しましょう。作中でも丁寧な二度撃ちは何度も登場します。シートベルトをしろゾンビだらけの世界では身軽なほうが良いのでは? と思うかもしれません。ですがゾンビから逃げるため急発進、急旋回することもあります。身の安全のため、シートベルトはしっかりしましょう。コロンバスがくどいくらいに毎回シートベルトをしています。英雄になるなコロンバスが最も重要なルールと位置付けています。仲間を助けるためとか女の子の前でいいかっこしたいとか色々あると思いますが、英雄的な行動は控えましょう。ダチョウ俱楽部のような「どうぞどうぞ」という精神が生き残るには必要です。このルールがコロンバスの中で少しずつ変わって行くのも見所でしょうか。後部座席を確認しろよくぞ言ってくれました!ゾンビやホラー映画では、どういうわけか後部座席にヤツらが潜んでいます。いつの間に入ったの? とか、さすがに気づかない? といった視聴者のツッコミに見事に応えたルールです。小さいことを楽しめこれも結構重要なルールです。限られた物資、いつゾンビに襲われるか分からないプレッシャー。ゾンビライフはストレスが溜まりがちです。ちょっとしたことを楽しむことが英気を養い、次の戦いへの活力を与えてくれますね。本作はゾンビ映画ではかなりのヒット作だったようですね。ホラーのゾンビ映画は数あれど、本作は一味違った切り口で表現していると思います。そして去年くらいに10年ぶりとなる続編が出たそうなので、そっちも観てみようかなと思いました。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2020.05.24
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映画エルム街の悪夢(リメイク版)のご紹介です。エルム街の悪夢 2010【洋画 ホラー 中古 DVD】メール便可 レンタル落ち【あらすじ】高校生のナンシーは、帽子をかぶり鉄の爪をつけた男に襲われるという悪夢に悩まされていました。同じ夢に悩まされていた友人が不審な死を遂げ、1人また1人とメンバーが殺されていくのでした。【演出が光る作品】フレディの使う凶器が鉄の爪なので、斬るか突き刺すくらいしか殺し方がないわけです。ですがバリエーションが限られている分、見せ方が巧いと思いました。フレディは無言の殺人鬼とは一味違って、ブラックジョークの利いたセリフを交えながら相手を追い詰めていきます。夢の中に現れるためナンシー達は眠らないように努力するのですが、人間眠らないわけにはいかないですし、うたた寝した時も襲ってくるので気の休まることがありません。こうしたジワジワと迫ってくる怖さが持ち味だと思います。またメイキングにもありましたが、照明の使い方が効果的でした。奥からライトを照らすことでフレディのシルエットが浮かび上がり、向き合っていても顔が影になって見えないのがいっそう怖さを引き立てていました。個人的には廃幼稚園の黒板にもたれてかくれんぼのように数を数え「もういいかい」と言いながら爪で黒板をひっかく演出が良かったです。【ホラー界のスター再び!】一番最初のエルム街の悪夢は1984年の作品でした。それから20年以上経ってからのリメイクだけに、作成陣の苦労と気迫を感じました。それまでフレディはロバート・イングランドが演じていましたが、今作ではジャッキー・アール・ヘイリーが演じました。ロバートのフレディは陽気でコメディタッチな部分すらありましたが、本作は原点に戻り冷酷で残忍な殺人鬼として描かれました。ストーリーも本作を単なる続編にしたくないと、フレディの人となりやただれた顔の訳などを考察し、新しい物語を組み上げました。一方で帽子とセーター、鉄の爪といったトレードマークはそのまま残してあります。リメイク作品は残す部分と変える部分の配合比がとても難しいように思います。本作は過去作をしっかりとリスペクトしつつ、また新しい切り口を見せようという熱量を強く感じました。作品のリメイクは賛成と反対、両方の意見があると思います。とはいえ、名作といっても次第に過去のものとなってしまうのが世の常です。定期的に作り直すことで、名作が人々の記憶にとどまり続けるという良さがあるように思います。またCG等当時なかった技術を使うことで、新しい演出が可能になるというのも面白いのではないかと思いました。ホラー映画のスター、フレディの生み出す新たな恐怖をご堪能ください。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2020.05.10
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海外ドラマ ブラックリスト シーズン2のご紹介です。ソフトシェル ブラックリスト SEASON2 BOX/ジェームズ・スペイダー[DVD]【返品種別A】【あらすじ】レッドに恨みを抱き、執拗に攻撃をしかけてくる男ベルリン。シーズン1から続くベルリンとの戦いが本格化して来ます。そして世界を裏から動かしている「結社」と、彼らを破滅させると言われる脅迫データ「フルクラム」。フルクラムを巡る駆け引きの行方は?【駆け引きのシーズン2】 ※ネタバレありです。シーズン2は駆け引きが印象深かったです。ベルリンが自分を恨んでいたのは結社の差し金だと知ったレッドは、ベルリンに共闘を持ち掛けます。敵であっても戦力になるなら取り込もうとする身軽さはさすがでした。そして結社に対する強力な武器であるフルクラム。レッドはそれを持っているからこそ裏社会で生き延びて来ました。ですが、レッドは実はフルクラムを持っていないのではないか?結社の中でも彼を消してしまおうという意見と、万一持っていた時のリスクを考えてこのままの関係を保とうという意見が分かれています。フルクラムを持っているかどうかをはっきりさせず、現状維持派に働きかけるレッドの駆け引きは緊張感がありました。本筋とはややずれますが、個人的にはEpisode11のルスラン・デニソフが面白かったです。水質を汚染させている石油メーカーを立ち退かせようとする組織に関わるお話ですが、レッドの立ち回りがまた老獪でした。各陣営の思惑を探り、武力以外のやりとりも駆使して企業を立ち退かせ、ちゃっかり利益を得ているのが面白いエピソードでした。【ヒロインはホームランバッター】今回はエリザベス色々とやらかしてくれます。中々真実を教えてくれないレッドに業を煮やし、自分で真実を探し始めます。前シーズンで死んだと思われていたトムを実は救出&監禁し、ベルリンの情報を引き出そうとします。それを港湾局の職員に見られ、しまいには殺人の容疑者になってしまいます。その後もしばしばレッドと衝突。懲りずに自分で情報を集めようとして周りに迷惑をかける始末。クーパー本部長は体調を崩して救急搬送されるわ、携帯電話を傍受されてレッドの隠れ家にすぐさま敵が攻めてくるわで、今シーズンのトラブルはだいたい彼女のせいです(笑)。とはいえ敵が襲撃して来た時、エリザベスのために何のメリットもないはずのトムが手を貸してくれました。また、レッドが危機一髪の局面でエリザベスがフルクラムを見せつけで結社を恫喝。ピンチを救いました。何だかんだで周りが手を貸してくれるのと、ここ一番で重要な役どころをこなすあたりはさすがヒロイン。【哀愁漂う男たち】今回気になったキャラクターをピックアップです。ベルリン娘をレッドに殺されたと教えられ、執念深く付け狙っていた元ロシアエージェントです。激しい復讐心を持ちながら、丹念に準備を進める用心深さも持っていました。ですが娘には形無しな所のギャップが味わい深い。娘に邪険にされてへこむお父さん状態だったし。最期はちょっとかわいそうでした。トム正体が明らかになった、エリザベスの元夫です。少年の頃から周囲と隔たりを感じ犯罪を繰り返していた時、エージェント育成のプロ「少佐」に見いだされて裏社会に身を置くようになりました。組織に育てられたエージェントというと機会のように無感情な人キャラがしばしば出て来ます。トムのように、一緒に笑ったり愛を育んだりするけどそれは全部嘘という方が、実写作品ではリアルかなと感じました。偽りの夫であった彼ですが、自分もまたエリザベスを愛していたことに気づきます。マンガなどでも感情の乏しいキャラクターが愛を知って変わって行くという演出がしばしばあります。トムもエリザベスのために良かれと思い、人まで殺してしまう不器用な一面を見せました。めっちゃ裏目に出てたけど(笑)。そんなトムに対して、エリザベスもどう接していいか困惑ぎみな様子でした。もう関わらないでとつれない態度を取るのに、困った時や辛い時は何かと頼るし。惚れた弱みとはいえ、都合のいい男になっとるぞトム!食事の誘いはすっぽかされるわ、銃撃戦の時は頼られるわ、男はつらいよ(笑)。このシーズンではトムがちょっとかわいそうでした。【中古】ブラックリスト SEASON 1 COMPLETE BOX [DVD]シーズン1の記事はこちら。【中古】ブラックリスト シーズン3 全11巻 s11790/RDB-80943-80953【レンタル専用DVD】シーズン3です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2020.04.19
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海外ドラマ ブラックリスト シーズン1のご紹介です。【送料無料】 ブラックリスト SEASON1 COMPLETE BOX 【BLU-RAY DISC】【あらすじ】FBIに一人の男が出頭して来ました。名はレイモンド・レディントン、通称レッド。海軍兵学校を首席で卒業したエリートでしたが、20年前のクリスマスに妻子を置いて失踪しました。その後犯罪者を支援するビジネスを展開し「犯罪コンシェルジュ」と呼ばれる超一流の犯罪者です。そんな彼が、今まで取引していた顧客情報をFBIに提供すると言い出しました。条件は、本日任務初日である新人捜査官エリザベス・キーンとのみ話をするということ。エリザベスはレッドと会ったこともなく、なぜ自分を指名したのか見当もつきません。腑に落ちないまま、FBIも把握していない一級の犯罪者たちとの戦いが始まるのでした。【芳忠さんのおかげです】本作を初めて観たのはテレビでした。レッドの存在感もすごかったですが、吹き替えの大塚芳忠さんの演技に引き込まれました。以降そのままになっていたのですが、気になって観てみたのです。【新たなるダークヒーロー登場!】本作の見どころは何と言ってもレッドの存在感です。FBIに協力しつつも手玉に取る老獪な立ち回りはまさに悪のカリスマですね。ジョークをかまして子どものように笑っていたかと思うと、真顔で尋問を始める冷酷さもまた凄みがありました。新人捜査官エリザベスとだけ話す所や、彼女とのファーストコンタクトのシーンなど「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士を彷彿とさせる演出が観られました。無機質な印象を与えるハンニバル博士とは対照的に、レッドは随所に見せる感情の流れが印象深いです。セリフを使わず表情だけで苦悩や悲しみを表現する演技は見ごたえがあります。【交錯する複数の謎】本作にはその道のプロと言うべき犯罪者たちが登場します。彼らとの追跡劇も見ごたえがありますが、本作の魅力はそれだけではありません。事件に巻き込まれ、エリザベスの夫トムが瀕死の重傷を負ってしまいます。部屋を片付けていた時、床下からトムの偽造パスポート、複数ヵ国の札束、銃を発見します。愛した夫は何者なのでしょうか?他にもレッドはどういう訳かエリザベスを守ろうとしていて、そのためならばどんな犠牲も意に介さず行動します。また、レッドの商売を妨害しようとする謎の組織が暗躍し始めました。凶悪犯罪者との戦いと並行して、こうした複数の謎が同時進行していく展開が面白いです。【愛すべきキャラクターたち】登場人物たちは個性豊かで味わい深いキャラクターを持っています。レスラー捜査官エリザベスの先輩です。最初はぶっきらぼうな態度が目立ちますが、5年に渡ってレッドを追っていただけに、レッドがエリザベスに興味を持っているのが面白くないのでしょうね。ですがともに事件を追ううちに打ち解けてきて、家庭の問題で悩むエリザベスをフォローしてくれるナイスガイです。エリザベスが席を外している時に長官へ言い訳する所がよかったですね。「両津の大馬鹿野郎はどこへ行ったーっ!」と激怒する部長に「〇〇へ行くって言ってました!」と言い訳する寺井さんを思い出しました。他にも夫の浮気疑惑で落ち込んでいるエリザベスに「オレが旦那をぶん殴っておこうか?」という一言がまたいい。どうリアクションしたものかという困惑気味な表情がキュートでした。マリク捜査官CIAから派遣された助っ人兼監視役です。大抵のことには動じないサバサバした所がいいですね。既婚者で娘がいるようですが、怒らせると恐そう。アラム情報分析担当の捜査官ですね。メンバーがブレインストーミング的に意見を交わしている間も粛々と分析している、縁の下の力持ちです。情報を突き止めるとテンションが上がるのか、ちょっとしたトークを挟みたしなめられるのが味わい深いですね。犯罪者とFBIが手を組むというシチュエーションと、その裏で蠢く大きな謎が魅力のドラマです。皆さんもぜひ味わってみてください。【中古】●ブラックリスト シーズン2 全11巻セット s15895/RDD-80664-80674【中古DVDレンタル専用】シーズン2の記事はこちら。【中古】 ブラックリスト シーズン3 DVD コンプリートBOX(初回生産限定版) /ジェームズ・スペイダー(出演、製作総指揮),メーガン・ブーン,ディエゴ・クラッ 【中古】afbシーズン3です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2020.03.08
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映画 翔んで埼玉を観ました。【ポイント10倍】翔んで埼玉 (通常版/本編106分)[BSZS-10104]【発売日】2019/9/11【Blu-rayDisc】【あらすじ】その昔、埼玉県民は東京都民からそれはひどい迫害を受けていました。通行手形がないと東京には出入りできず、手形を持たない者は強制送還されてしまいます。壇ノ浦百美は東京都知事の息子であり、超名門校白鵬堂学院の生徒会長として君臨していました。彼はアメリカ帰りの転校生麻実麗に反発を覚えつつも惹かれていきます。麗は実は埼玉県人で、手形制度撤廃を目指す埼玉解放戦線のメンバーでした。正体がばれて追われる身となった麗。百美は全てを捨てて麗についていく決心をします。やがて埼玉解放戦線の前に宿敵千葉解放戦線が立ちふさがります。埼玉の、関東の運命やいかに!【空前の茶番劇!】感想としては、小学生が思いつくようなネタを大の大人が全力でやったという感じでした。テレビでもしばしば話題になる各県のご当地ネタを集約したようなものでしょうか。原作がまだ未完であるにもかかわらず、話としてここまでまとめてあるのは立派だと思います。ロケとかエキストラとかかなり手間とお金がかかってそうですが、そこまでしてやるのがすごい。原作では「埼玉県民には~」と言っていたのが映画では「埼玉県人」になっていた所が印象深いです。ちょっとした人種問題になってるし(笑)。あまり深く考えずに観て楽しめる映画だと思います。ちょいちょい入るご当地ネタがわかるかどうか確認するのも面白いかもしれません。エンディングテーマになっているはなわさんの埼玉県の歌が笑えるので最後まで観てみてください。ちなみにみんな大好きNACK5は栃木県でも快適に聴けるよ。公式ホームページはこちら。【在庫あり/即出荷可】【新品】翔んで埼玉 (1巻 全巻)原作です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2020.01.26
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映画屍人荘の殺人を観て来ました。原作のある作品は再現度やアレンジなどでいつもヒヤヒヤするものですが、本作はいかに?【あらすじ】神紅大学ミステリー愛好会のメンバー葉村譲(はむら ゆずる)は先輩の明智恭介(あけち きょうすけ)とともに学内で起こった事件を解決したりしなかったりする「ホームズ」と「ワトソン」です。個性の強い明智に振り回されていたある日、剣崎比留子(けんざき ひるこ)という女性からロックフェス研究会の合宿に誘いを受けます。この合宿は部員あてに脅迫状が届いており、さらに去年参加した女子部員が行方不明になっているとのこと。比留子は鋭い推理力を持ち警察の捜査に協力したこともあるという、明智たちにとってはライバルのような存在です。しかし合宿にまつわる謎に惹かれ、葉村たちは参加を決めます。そして彼らは思いもよらないことが原因でペンション「紫湛荘」への立てこもりを余儀なくされます。さらにそこで惨殺死体が発見されます。葉村たちは無事に生き延びることができるのでしょうか?【名乗りは高らかに】読書好きの良くない所と申しましょうか、原作至上主義みたいな所、ありませんでしょうか?本作も原作が面白かっただけに、映画版はどうかな~みたいにちょっと構えていたわけですよ。公式ホームページを見ると「大胆なアレンジの数々に挑む」とありまして、こういう謳い文句を使うのは大抵アレな作品なんだよな~とさらに不安になりながらも観に行ったのです。見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを! とか言いながら観に行きましたが、予想を超えて面白い作品でした。映画という視覚に訴えるメディアの特徴を活かし、原作の風味を損なうことなく作品化していると思いました。脚本は「TRICK」や「金田一少年の事件簿」を手掛けた蒔田光治氏とのこと。確かにTRICKと金田一をミックスしてみているような雰囲気を感じました。ちょいちょい入ってくる、くどくて微妙にクセになる演出はまさにTRICKでしたね。【事件解決は雲竜型】そして、ちょっとクセのある演出にしっかりついてきた俳優陣の演技が素晴らしかったです。葉村君の、個性の強い面々に挟まれて右往左往する所がかなりイメージどおりでした。明智さんは出番こそ少ないものの随所で見せるインパクトの強さ。しばらくの間物を出す時ピッと高く上げたり、事あるごとに名乗ってしまいそう(笑)。サブキャラの人たちも各持ち場をしっかりとこなし、作品を盛り上げていました。個人的にはふせえりさんの随所でみせるおばちゃんぷりが花を添えていたと思います。そして比留子さんをよくやってくれました。彼女は半端な実写化だとミステリアスなだけの美女になりがちだと思います。ですが比留子さんの所々天然(?)な所や隙のある所とか、割と親しみやすい面もしっかりと演出されていて良かったです。口呼吸で寝てるし。むしろキャラの濃さをいっそう煮しめた感じでした。ああいう変顔しそうだし(笑)。そのうえ少し時代がかったしゃべり方も見事に再現されていて、ファンとしては嬉しい限りです。でもなんで雲竜型なんだ(笑)?【発言は起立で】映画では特にそうだと思うのですが、脚本の良し悪しが面白さを決めるように思います。平均的な映画が約2時間です。これに収まるように、残すものとカットするものの選別が重要なのでしょう。作中で被害者の遺留品を漁るシーンがあります。原作だと葉村君にとっては抵抗のある行為なのですが、この辺はカットです。また、殺された立浪には彼なりの過去と苦しみがあったのですが、この辺も大胆にカット。ゾンビマスターこと重元によるもろもろの談義もなし。これらの要素も作品に奥行きを出す大事なパーツなのですが、全てを入れると時間が3時間以上になってしまうでしょうし、観ている方もだれるでしょう。詰め込みたい要素がある時、小説はある意味ページを増やせばいいのですが映画はそうもいかない部分もあると思います。こうした取捨選択が完成度を決めていくのではと感じました。原作がある作品の映画化というと感想が分かれる部分もあるかと思いますが、本作は原作のテイストをよく反映した良作だと思います。みなさんもぜひ映画館に足を運んでみてください。公式ホームページはこちら。【映画パンフレット】 『屍人荘の殺人』 出演:神木隆之介.浜辺美波.中村倫也パンフレットです。屍人荘の殺人 / 今村昌弘 【本】原作です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2020.01.01
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映画ジョーカーを観て来ました。公式サイトはこちら。※この記事は、ラストシーンを含めネタバレがあります。これから映画をご覧になる方は注意してください。【あらすじ】母親の面倒を見ながらコメディアンを夢見る青年アーサー。人を笑顔にしたいと努力するものの、仕事、プライベート、恋愛、どれひとつうまくいかず、その心は次第に悪意と狂気で満たされていきます。果たしてジョーカーは落ちこぼれの青年がキレただけなのか、それとも社会の仕組みが生んだ悪なのか……【ゴッサムシティに咲いた悪の華】ジョーカーといえばバットマンに登場する最も有名な悪役だと言えるでしょう。映画「ダークナイト」でも強烈な存在感を見せつけていました。ですがダークナイトのような印象で観ると、本作はかなり肩透かしを食らうと思います。ジョーカーという有名なキャラクターを取り扱っていますが、本作は社会派映画であると思います。拡大する貧富の差と貧困層の不満、弱者に無関心な社会、持たざる者を蔑む傲慢な心、あらゆる要素が絡み合ってジョーカーは生まれました。もしアーサーが仕事なり恋愛なりでうまくいっていればあそこまでにはならなかったでしょう。もしアーサーの心が折れて悪に走ったとしても、同じように社会に不満を持つ人が少なければ大きな暴動は起きなかったでしょう。種があって土壌がそろい、あたかも植物が芽を出すようにしてアーサーはジョーカーになりました。ジョーカーが生まれたのは誰のせいなのでしょうか。アーサーに才能が無かったから? 努力が足りないから? 報われないからといって犯罪に走ったから?それとも立場の弱い人たちを食い物にする富裕層が悪いのか?弱者に手を差し伸べない社会の仕組みが悪いからなのか?吾輩は誰のせいでもないけど、みんなのせいだと思いました。全員が報われる社会は不可能だけど、失うものが無くなってしまった人は何でもやるようになってしまいます。成功者とセーフティーネットのバランスの難しさを感じました。【個人的感想あれこれ】全編に渡って終始重苦しい感じがして、ある種の修行のようですらありました。序盤の絡んできた証券マンを殺したことをきっかけにジョーカーへと変わっていくのかと思いきや、その後も延々と続く救われないエピソード。何だか弱火でじっくりと焼かれているような感じがしました。特にエグいなあと思ったのが出生に関わる部分です。並みの脚本だとアーサーは母親の言葉どおり市長候補の息子で、問題になるのを恐れて捨てられた子ということになります。でも、どうもそうではなく母親の妄言らしいという辺りが何ともイタい。金持ちが悪という構図では必ずしもないというのもシビアですね。まあ市長候補も褒められた人間ではないようですが。そしてあの最後は、すべてアーサーの妄想だったということでしょうか。それとも結局捕まって病院に入れられてるということでしょうか。個人的には最後の演出は無くてもいいんじゃないかなあと思いました。でも後世まで残る映画はそんな感じの終わり方が多いような気もしますが。最終盤の、支持者たちに囲まれて自分の血で唇のメイクを直し車の上で踊るシーンは好きです。あと一番最初に流れるピアノの曲がきれいでした。本作はアメリカでかなり物議を醸しているそうですね。舞台はアメリカですから、あちらの人たちにはよりリアルに感じる部分も多いのだろうと思います。ジョーカーは個人の悪意だけでなく、社会の問題によって押し出される形で生まれた悪です。邪悪な心を持った誰かが悪になったのではなく、誰でもなってしまう可能性を描いています。この辺の演出が為政者にとってはまことに不愉快だろうし、作中同様不満を持っている層を刺激しかねない部分はあります。どおりでR15で、軍が動くはずだな~と思いました。観る人によって受け取る部分が違う映画であると思います。映画館に行く時は若干覚悟して観てください。【映画ポスター】 ジョーカー Joker グッズ ホアキン・フェニックス /アメコミ バットマン アート インテリア フレーム別 /ADV-両面 オリジナルポスターよかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2019.10.06
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昨日テレビで映画「ダークナイト」がやっていましたね。久しぶりに観たのですが、改めて観ても面白い作品だったのでご紹介です。【新品】【DVD】ダークナイト 特別版 クリスチャン・ベール【あらすじ】ゴッサムシティの平和を守るヒーロー、バットマン。あくまで影の存在であるバットマンは、悪に正面から立ち向かう検事ハービーに感銘を受け、刑事のジムとともに街の浄化に努めていました。そんな時ゴッサムシティに現れたのは、道化のメイクをした狂気の犯罪者ジョーカー。手段を選ばず、それでいて用意周到な犯罪を繰り返すジョーカーに振り回されるバットマンたち。悪を倒すためには、正義もまた手段を選べないのか……【渋い演技が光る傑作】※ネタバレあり本作は正義VS悪という非常に単純な構図ながら、中身はとても奥が深いように思います。悪と戦う警察や検事もまた人間であるため、感情があり大事な人がいます。それが戦いにおいては弱点にもなってしまいます。ジョーカーはそうした弱点を見抜き、狡猾に攻め立てて来ます。個人的にはバットマンの正体を公表しようとしたプランナーをジョーカーが殺そうとするシーンが好きです。「あと1時間経っても彼が生きてたら、ゴッサムシティの病院どれか1つを爆破する」。そう言うだけで、家族が入院している市民たちはプランナー目がけて襲い掛かって来ます。「善良な市民」も都合が悪くなればたやすく他人に噛みつき、殺そうとする。ジョーカーのせせら笑う声が聞こえてきそうなあの演出は秀逸だと思います。また、最後の最後でもハービーが立ち直らなかったのが良いですね。それでこそ「人間らしい」かなと思います。ちなみに、キャラクターはアルフレッド(バットマンの執事)が好きです。人生の裏も表も知り尽くし、決して声を荒らげることはないけれど、さらりと諫言する所など、人生の達人ぶりが素敵。レイチェルの手紙を密かに焼き捨てるなど、忠義は尽くすけどバカ正直でもない絶妙なさじ加減は見習う所が多いですね。今回テレビ版で観ましたが、ジョーカーの吹き替えをした大塚芳忠さんと、ハービー担当の井上和彦さんの演技が秀逸でした。素晴らしい仕事は安心して観られて気分が良いですね。【ヒース・レジャーに捧ぐ】ジョーカー役のヒース・レジャーの演技がまたすごい。ジョーカーの、これが自分の使命だと言わんばかりの狂いっぷりを演じられるのがすでに常人ではないですね。作中でジョーカーは口が裂けている理由を語るシーンが2回ありますが、その内容が全く違っています。いったいどっちが本当なのかも分からないし、あのシーンのこの人ヤバイ感がすさまじいですね。鍛え上げられた日本刀のごとき切れ味と繊細さを感じる演技でした。こうした演技ができる人って、やはり浮世では長生きできないのかもしれませんね……。【関連作品】そして2019年10月4日。映画「ジョーカー」が公開です。バットマン随一の悪役ジョーカー。彼が生まれたきっかけは何なのか?最悪の狂気が生まれる瞬間を描いた映画です。吾輩も観に行って来たいと思っています。ジョーカーの公式ホームページはこちら。【新品】【DVD】ダークナイト 特別版 クリスチャン・ベールダークナイトのDVD新品はこちら。【中古】 ダークナイト 特別版 /クリスチャン・ベール,マイケル・ケイン,ヒース・レジャー,クリストファー・ノーラン(監督、脚本、原案、製作),ハンス・ジマー(音楽), 【中古】afbダークナイトのDVD中古はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2019.09.29
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映画ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂを観ました。上映した時気になっていたのですが結局観なかったので、今回観てみました。ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ[cb]【あらすじ】山本陽介(やまもと ようすけ)は平凡な高校生。彼は不良仲間の能登をバイク事故で亡くしました。能登は物事に熱くなるタイプではありませんでしたが、事なかれ主義や自分に素直になっていない者へは怒りをあらわにする面がありました。何かに反抗するように無茶をして命を落とした能登。一方自分はこれといってすることもなく、漫然と生活を送っている……はっきりしない焦りを感じていたある日、陽介は夜の公園でチェーンソーを持った怪人と戦う女子高生雪崎絵理(ゆきざき えり)と出会います。絵理と一緒に毎夜現れるチェーンソー男と戦ううちに、陽介の日常も少しずつ変わっていくのでした。【青春映画かな、たぶん】※少しネタバレあり。すみません。中盤タルかったです。割と後半まで引っ張るうえに陽介が煮え切らないキャラなので、ちょっと長く感じました。チェーンソー男との戦いを通じた絵理との交流がメインですが、他の登場人物たちも味がありました。創作活動にあれこれ手を出していますが、結局どれも続かない不良仲間の渡辺。時々昔を懐かしんでは酔っぱらって管を巻いている寮母のお姉さん。個人的に味わい深かったのは担任の先生です。先生いわく、最近の子どもは何を考えているか分からないとのこと。校内暴力が多かった時代と違い、反抗しても結局世の中は変わらないということに気づいてしまったからだと言います。近年悟り世代だとか草食系とか言われていますが、気づいてしまったゆえにテンションが低いのかなと思いました。酔っ払い運転が起こした事故に巻き込まれ、絵理は理不尽に家族を奪われました。いっそ「こいつを倒せばいい」という悪がいれば楽なのに、そう思った絵理の心に呼応するようにチェーンソー男は姿を現すようになりました。世の中はこいつさえ倒せばという悪者は存在しません。清濁合わせて渦を巻く世の中で、自分なりに落としどころを見つけるのが大人になるということなんだろうと思います。そうした意味では、チェーンソー男と戦い続ける彼らは青春の中を生きているのかもしれないなと思いました。色々な要素がちりばめられてあるので、分かりやすいテーマや落ちがある作品ではありませんでした。ですがその分、観る人に世の中って印象に残る部分が違う作品なのではないかなと思いました。ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ[cb]新品はこちら。ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ■監督:北村拓司//市原隼人/関めぐみ/浅利陽介■(2007) 日活■【DVD】【中古】中古はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2019.07.14
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海だ! サメだ! ステイサムだ! 定番のサメ映画に新たな名作が登場!MEGザ・モンスターを観てみました。MEG ザ・モンスター ブルーレイ&DVDセット【あらすじ】潜水レスキューのプロであるジョナスは、潜水艦のレスキューへ向かった際、謎の巨大生物に遭遇します。巨大生物に攻撃され全滅すると判断した彼は、船内に仲間が残っているにもかかわらず離脱します。しかし謎の生物のことなど誰も信じてはくれず、仲間を見捨てたと批判され、レスキューの仕事を辞めてしまいます。それから5年。ジョナスの去ったチームは海洋研究施設で未知の海溝を発見します。しかし喜ぶ間もなく、巨大生物に襲われ消息を絶ってしまいます。深海のレスキューを経験したダイバーはそういません。チームはジョナスへ助けを求めることにしました。見事救出に成功したジョナス。しかしチームを襲った巨大生物も海上へと姿を現してしまいました。太古の昔滅びたはずのサメ、メガロドン。ジョナスたちは脅威を乗り越えることができるのでしょうか。【知力は体力だ!】※ネタバレあり。本作の登場人物は研究施設のメンバーだけに、立てる作戦もまた知的でした。そんなハイライトシーンをご紹介です。発信機作戦まずはサメの動向を把握するため、発信機をつけることにしました。なるほどこうすればサメを見失うこともありません。インテリは一味違いますね。振動を起こすとサメを刺激するので、ボートは使わない方がいい。→水中銃の先端に発信機をつけてサメに打ち込もう。→泳いで接近するんだ。射程は30メートルだ。えっ、生身ですか?あれほど綿密に作戦を立てたのに体力勝負とは。命綱はちゃんとついてるよ。毒作戦20メートルを超えるメガロドンをしとめるのには毒がいいだろうとなります。10ccでシャチも殺せる毒薬を1瓶ブチ込む作戦です。皮膚の薄い口や目、エラを狙おうという話になります。さすがはインテリ。とりあえずライフルや銛で挑むような連中とは知性が違いますね。エサを撒いてサメをおびきよせ、シャークケージ(サメの撮影などに使う檻)の中からブスっと一刺し。えっ、生身ですか?ケージは90万psiの圧にも耐えるから大丈夫って……。この危険な役割をヒロインが買って出ます。きっとケージごと飲み込まれたヒロインを助けに行くんだろうなーと思っていたら無事生還。ケージもちょっと変形しただけで無事でした。文明ってすごい。総力戦人があふれかえるビーチへ向かうメガロドン。ヤツにとどめを刺すべく、メンバーはあらゆる装備を総動員します。メガロドンよりもデカい船、潜水艇、魚雷……それ、職場の備品やで(笑)。エサであるクジラの鳴き声をスピーカーで流しておびき寄せ、さらには浅瀬に誘導してしとめようという作戦です。さすがはインテリ。これならメガロドンもイチコロでしょう。二機の潜水艇に乗り込むジョナスとヒロイン。「準備はいいか?」 えっ、直接行くの?さすがに生身ではないけど、戦闘機でザクに挑むようなものだよね。一年戦争初期の水準か……しっかりと作戦を立ててから行動を起こしているのが面白いですが、結局目的を達成するには体力勝負なんだなあ。猫の首に鈴を付けることの難しさを体現していると言えるでしょう。【濃いけど調和のとれた人たち】本作は登場人物が味わい深い人ばかりです。ちょっとしたセリフや行動で性格が伝わって来るし、全体の流れを邪魔しないけれども個性があって、とても良いさじ加減でした。そんな人物たちを軽く紹介です。スーイン本作のヒロイン(?)で、海洋学者です。ジョナスの過去を聞いていたため最初は快く思っていなかったのですが、危機を共にしていくうちにジョナスに惹かれていきます。いい感じの展開なのですが、人妻で子持ちだけど大丈夫?なまじ美人なだけにこうしたキャラは嫌われがちですが、仲間を救うために危険な役を買って出ることが多く、嫌みな印象が薄らいだように感じます。モリス研究のスポンサーです。利益最優先のスタンスでひんしゅくを買いますが、こういうキャラにしては嫌な感じが少なくコミカルなキャラクターが憎めません。私欲のため抜け駆けしてサメに食われるのもお約束ですね。ジャックスリあちこちにタトゥーの、気合の入ったおねいさんです。コンピューターやハッキングまでこなしてました。こういうポジションの人は結構死ぬので心配していたのですが、無事でヨカッタ。ジャン博士スーインのお父さんで、学者です。メガロドンを殺そうという流れになる中、人間は未知の自然を発見しては壊してしまうと憂いていました。この辺はさすが学者。厳格ながら時折父親の顔をのぞかせるところに味わいがありました。DJ遠隔操作担当です。メガロドンに襲われて散々な目に遭い、ラップ調で「労働規約違反だ」と抗議するところが味わい深い。名前もDJだし。ローリージョナスの元妻です。ジョナスが再びレスキューに帰って来たのは、彼女がメガロドンに襲われたのも一因です。これを期によりを戻すのかと思いきや、案外あっさりしてました。ウォールお調子者なところもあるけど、仲間思いでいいキャラでした。いつ食われるかと心配してたけど……ヘラー博士ジョナスがレスキューを辞めるきっかけとなった事件で、彼によって救われた人物です。仲間を見捨てたジョナスを非難し、今回彼が参加することにも反対していました。やがて自らの認識が誤りだと認め、ジョナスに謝るほど理性的な人物です。ジャックスリと一緒に海に投げ出された時、彼女を助けるため犠牲になります。このシーンは泣けます。メイインスーインの娘です。まだ8歳ながらおマセで頭の回転が速く、ジョナスとスーインがいいムードなのも応援していました。大抵こういう子どもキャラは足手まといになるか、ギャーギャー騒いでうるさいだけですが、こうした切り口は面白かったです。トシメガロドンに襲われて海底に取り残された時、早くも悲観して遺言を書き始める始末でした。全員を助けていると間に合わないと判断し、自ら囮になって仲間を脱出させます。一度ひっこめた遺言を仲間のポケットに忍ばせる演出は泣けます。またジョナスは過去のトラウマを再び味わうことになってしまいますが、その時の苦悩をにじませる演技がすばらしかったです。マック縁の下の力持ちでしょうか。正直あまり印象がないのですが、船が転覆した際にボートをゲットするという大金星を挙げます。君のおかげでみんな助かったよ。【素敵だ! ステイサムさん】ジョナス役のジェイソン・ステイサムさんはエッジのきいた作品に多く出演しているアクションスターですね。派手に叫んだりすることは少ないものの、表情や口調で抑えた感情をよく表現していたと思います。また、仏頂面から見せる笑顔がすごく人懐っこいのが味わい深いですね。今回のような、過去の苦しみを抱えている主人公をよく演じていると思いました。メイキング映像も観ました。巨大水槽や実際の海で何時間も水に浸かりながら泳いだり演技したりと、撮影はとても大変だったようですね。それでも現場の雰囲気は良さそうでした。仕事が大変な分、連帯感が生まれたのかもしれませんね。【関連?作品】太古の昔に生きていたメガロドン。クジラに逆襲されて滅んでしまったそうですが……その顛末はこちら。わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑 [ 今泉忠明 ]紹介記事はこちら。本作はモンスターパニックものですが、不必要に残酷なシーンや血みどろの演出は少なく抑えられています。サメ映画というと結構アレな作品も多いですが、安心して楽しめる良作だと思います。続編の記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2019.03.13
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映画ヴェノムを観て来ました。元々はスパイダーマンの敵として登場したキャラらしいですね。吾輩アメコミヒーローは詳しくないのですが、格闘ゲームマーべルVSカプコンで見かけたことがありました。あと、るろうに剣心でよく似た人がいましたね(笑)。【あらすじ】エディは遠慮のない取材と、相手が大会社でも容赦なく叩く報道で人気の新聞記者です。彼は人体実験をしているという噂がある「ライフ財団」に取材を敢行。その結果圧力を受け、恋人もろとも仕事を失ってしまいます。恋人に愛想を尽かされ仕事も無くなり、そんなイケてない自分にうんざりな日々。そんな時ライフ財団のやり方に耐えられなくなった密告者の手引きで、エディは財団に侵入します。彼はそこで研究されていた地球外生命体「シンビオート」に寄生されてしまいます。シンビオートが地球上で生きて行くには、他の生き物に寄生しなければなりません。さらに相性のいい宿主を得たシンビオートはより強力な力を振るうことができます。迫りくるライフ財団の追手を事もなげに返り討ちにするシンビオート「ヴェノム」。彼はエディの体を気に入り「一つになれば、俺たちはなんだってできる」と語りかけて来ます。強大な力に戸惑いながらも魅了されるエディの決断はいかに。【秀逸なエンターテイメント】本作はエンターテイメント作品として、とてもクオリティが高いと思います。謎の説明も分かりやすく、アクションシーンやカーチェイス(バイクだけど)など、緩急があって飽きさせないのが良いですね。エディとヴェノムが徐々に歩み寄っていくあたりが面白いと思いました。最初は地球を侵略するためにやって来たヴェノムでしたが、母星ではいまひとつイケてない自分がエディと似ていることに親近感を覚え、逆に地球を守ることにしました。決してカッコイイ理由ではないけれど、こうした所が凶悪な外見ながらどこか憎めないヴェノムの魅力なのかなと思いました。【役者さんあれこれ】主演のトム・ハーディですが「マッドマックス怒りのデスロード」や「レヴェナント」で見たことがあります。マッドマックスの時は細マッチョな感じでしたが、本作ではガッシリした印象でした。今回の出演が決まった時から肉体改造に取り組んだと聞きました。それぞれの役柄に合わせて雰囲気を変えてくるのがすごいと思いました。ヒロインのアンですが、吹き替え版は中川翔子さんが担当しているそうです。そのせいか、見れば見るほど中川さんに似ているような気がするのですが……まだ上映が始まったばかりですので、ぜひ映画館へ足を運んでみてください。スタッフロールの後にも続きがありますので、早々と席を立たないほうがいいですよ。公式サイトはこちら。【関連情報】BIG カンバッジ 2個セット 缶バッジ セット ヴェノムマーベル インロック コレクション雑貨 アメコミ映画 通販 【メール便可】缶バッジ買って来ました。他にもノートやコインケース、コースターなんかもありましたよ。【中古】【ブルーレイ】 マッドマックス 怒りのデス・ロード 洋画 1000597147トム・ハーディ主演のマッドマックス怒りのデスロードです。紹介記事はこちら。中古DVD レンタルアップ【送料無料】rb14093レヴェナント蘇えりし者レオナルド・ディカプリオ同じくトム・ハーディが出演しているレヴェナントです。こちらでの悪役ぶりもまた見ごたえがあります。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2018.11.04
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映画デッドブール2を観ました。映画館で観る機会を逃したので、自宅で観ました。デッドプール2 ブルーレイ&DVD【あらすじ】デッドプールことウェイドは、恋人のヴァネッサと幸せに暮らしていました。しかし自宅を悪党に襲撃され、ヴァネッサは命を落としてしまいます。失意のウェイドはX-MENと行動を共にすることにしました。そんな時幼いミュータントの暮らす施設で炎を操る少年ラッセルが暴走。出動要請が来ます。暴走の原因が施設で受けていた虐待のせいだと知ったウェイドはラッセルを庇い、一緒にミュータントの刑務所へ収監されてしまいます。数日後、未来からやって来た戦士ケーブルによって、刑務所が襲撃されます。執拗にラッセルを狙うケーブル。ウェイドはラッセルを救うため仲間を集め、ケーブルに立ち向かうのでした。【相変わらずの個性全開でした】前作に引き続き、下ネタとブラックジョークと他の映画ネタが満載でした。これだけ好き勝手にやっておいて、結局最後まで楽しめてしまうのが面白いですね。恋人と家族を作ろうとしながらそれが叶わなかっただけに、子どもを守ろうするウェイドの行動にも説得力があるように思います。ちゃらんぽらんにやってるように見えて要所要所を押さえているので、作品がうまく着地しているのかなと感じました。1から安定したノリが続くデッドプール。みなさんもぜひお楽しみください。【関連作品】デッドプール【洋画 中古 DVD】メール便可 レンタル落ちデッドプール1も併せてどうぞ。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2018.10.08
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Thunderbolt Fantasy 東離剣遊紀のご紹介です。本作は布袋劇(ほていげき)という人形劇です。布袋劇は台湾では知らない人はいないと言われ、大人から子どもまで楽しまれています。布製の人形を使い、袋状の胴体部に手を入れて人形師が操ります。ゲームなどで有名なメーカーニトロプラスがこの布袋劇に惚れ込み、台湾布袋劇でも随一と言われるメーカーと合同で作成しました。その上人形はフィギュアの雄、グッドスマイルカンパニーが協力しています。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 1《完全生産限定版》 (初回限定) 【DVD】【あらすじ】その昔魔人を退けたと言われる伝説の剣。護印師と呼ばれる一族に守られたこの剣が、悪の集団玄鬼宗(げんきしゅう)に奪われようとしていました。剣の一部を手に、必死に逃げる護印師の娘丹翡(たんひ)。そんな彼女を助けた旅の無頼漢ショウフカン(漢字が出なかったのでカタカナです)。謎の男凛雪鴉(りんせつあ)に導かれるまま、伝説の剣をめぐる戦いが始まるのでした。【超一流のお祭り騒ぎ?】友人に勧められて観てみたのですが、予想以上に面白い作品でした。まずアクションシーンがすごい。回るわ跳ぶわ、本当に人形かと思うような動きでした。ストーリーは王道ですが、剣をめぐってそれぞれの思惑を隠したキャラクターたちの駆け引きはスリリングでした。ここまで味方同士で駆け引きのある作品も珍しいなと思いました。これが大陸文化というやつでしょうか。さらにはキャラクターの造形も秀逸でした。もろ伝統芸といった風でもなければ、露骨にアニメキャラでもない。この絶妙なデフォルメ具合はさすがグッドスマイルカンパニー(笑)。衣装も適度に現代風にアレンジしてあるのが面白いですね。それに声優さんの演技もすばらしかったです。布袋劇のセリフは口白師(日本でいう弁士)が演じるそうです。映像に声を当てるのは日本のお家芸(笑)、全く違和感のない声優さんの演技も見どころだと思います。吾輩の勝手な想像ですが、最初は「布袋劇ってすごくね? オレらもいっちょやってみる?」みたいなノリだったのではないかと思います。そんな「面白そうだからやってみる」みたいなノリに一流の企業、一流の技術者たちが集結し、その結果超一流の作品ができあがったのではないかと思っています。素晴らしきかな、一流のものづくり。伝統芸能というと堅苦しくて敷居が高いようなイメージがあると思います。それを一般の人も伝統を重んじる人も楽しめる地点に着地させたのが本作であるように感じました。日台合同の一流エンターテイメントをぜひお楽しみください。公式ホームページはこちら。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 1《完全生産限定版》 (初回限定) 【DVD】Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 2《完全生産限定版》 (初回限定) 【DVD】Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 3《完全生産限定版》 (初回限定) 【DVD】Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 4《完全生産限定版》 (初回限定) 【DVD】DVDは全4巻です。T.M.Revolution RAIMEI 【初回生産限定盤】 CD+DVD (日本版)主題歌はT.M.Revolutionが担当しています。こちらもカッコイイです。【お得情報】2018年10月1日より、第2期が始まるようですね。それもあってか、現在バンダイチャンネルでは、本作(第1期)が無料で視聴できます。2018年9月30日まで無料ですので、気になった方はぜひご覧ください。バンダイチャンネルはこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2018.09.24
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劇場版コード・ブルーを観ました。実は吾輩ドラマは観たことがありません。山Pと新垣さんが出てるくらいの知識しかありませんでしたが、それでもかなり楽しめた作品でした。【あらすじ】フライトドクターとして奔走する藍沢たち。藍沢はトロント医大へ行くことが決まり、緋山は周産期病院の院長へ就任することになり、メンバーたちの別れが迫っていました。そんな中、成田への航空機緊急着陸事故や、東京湾・海ほたるへの巨大フェリー衝突という大事故が連続して発生。それぞれの苦悩や迷いが錯綜する中、メンバーは最悪の事故に立ち向かうのでした。【とにかく脚本がハンパない!】本作では困難な状況での救命も描かれていますが、それ以上に人の心の動きや想いが丹念に表現されていました。時に人を縛りつけ苦しめる、家族という人間関係。臓器移植をするかどうかの決断といった、我々にもありうる重いテーマについても一つ一つじっくりと描かれていました。そしてそれぞれの決断について「これが正解だっ!」みたいなきれいごとを押しつけないのが素晴らしいです。各々が考え抜いた末に出した結論について裁くようなことはせず、受容する展開は大変良かったです。いくつかのエピソードが同時進行しつつ、大事件もさばききる脚本は非常に秀逸だと思いました。【映画からの~ドラマ!】ドラマ版も観てみようと思い、映画館の帰りそのままのテンションでレンタル屋さんへ寄りました。同じことを考えた人がいたようで、シーズン1が重点的に借りられていました。ああムリかと思ったら、1巻が1つだけ残っていました。そんなわけでこれを機に、ドラマ版も観てみようかなと思います。ドラマが始まってから10年。おそらく登場人物たちのつながりも変化してきているでしょうから、最初から観ていた人にとっては感無量なのではないでしょうか。一方で本作はドラマ版を観ていなかったとしても、公式サイトで登場人物を大まかに確認するだけでもかなり楽しめます。今までコード・ブルーを観ていない人でも遠慮せず味わってみてはいかがでしょうか?公式ページはこちら。初めて観る人向けに、3分でわかるコード・ブルーという動画もありますよ。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2018.08.22
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デッドプール2が大人気ですね。1の上映が始まった時気になっていたのですが、結局観ていませんでした。ですのでまず1を観てみました。デッドプール【洋画 中古 DVD】メール便可 レンタル落ち【あらすじ】かつて特殊部隊に所属していたウェイド・ウィルソンは、傭兵として物騒な世界を闊歩していました。恋人とも結婚が決まり、幸せの絶頂だったウェイド。しかしそんな時、彼は末期ガンに侵されていることが判明します。藁にもすがる思いで、ウェイドはガンを治せるという怪しげな組織に連絡をとります。その組織は強力な力を持ったミュータントを生み出すために人体実験を繰り返していました。拷問と変わらない実験の末、不死身の体を手に入れたウェイド。しかし全身火傷痕のような体になってしまったウェイドは恋人に会いにいくのをためらってしまいます。ウェイドはお手製のスーツに身を包み、不死身のヒーロー「デッドプール」となって復讐を始めるのでした。【ジョーク満載のエンターテイメント!】感想としては、まず構成が非常に上手だと思います。いきなりハイウェイでの戦闘シーンから始まり、随所に回想シーンを入れることでウェイドがデッドプールになった経緯や目的が語られます。時間軸が頻繁に入れ替わるので、普通こんなことをすれば分かりにくい内容になってしまうと思います。面白いことにそれでも内容が伝わるのだからすごい。恐らく回想シーンの長さ等のさじ加減が良いのだろうと思います。また、登場人物が髪型とかを変えているのも過去と現在を分ける手助けをしているのかなと思います。ストーリー自体は決して珍しいものではありませんが、見せ方はかなり独創的な作品です。料理でいうなら素材は平凡だけど、調理法と調味料を駆使した創作料理みたいな印象を受けました。ともすれば重くなってしまうテーマを大真面目に描かないのが面白いです。アクションあり、ブラックユーモアあり、下ネタあり、その上他の映画のパロディや小ネタも満載で、何でもかんでもぶち込んだ感がまさにエンターテイメントですね。これだけハチャメチャやっておいて恋人に一途だったり、素顔を見せることをビビってしまったりと、妙に親近感の湧く所もウェイドの魅力かもしれません。個人的には素顔を見た時のヴァネッサ(恋人)のセリフが好きです。お子様には聞かせられないけど、この二人には合ってるような気がしました。2が絶賛上映中のデッドプール。映画館へ行く前に1を観てみてはいかがでしょうか。【送料無料】デッドプール2 3枚組ブルーレイ&DVD/ライアン・レイノルズ[Blu-ray]【返品種別A】映画館へは行けませんでしたが、2も面白かったです。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2018.06.21
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映画家に帰ると妻が必ず死んだふりをしていますを観て来ました。元々はYahoo!知恵袋に投稿された伝説の質問でした。それがエッセイになりボカロ楽曲になり、このたびついに映画化です。【あらすじ】サラリーマンのじゅんは離婚歴があることが気になっていて、今の妻ちえには「結婚して3年経ったら、これからどうするか話し合おう」と伝えていました。そして3年が近づいたある日、家に帰るとちえが死んだふりをしていました。それからも続く死んだふり。何かのメッセージなのか、生活への不満なのか。今日も家に帰ると妻が死んだふりをしているのでした。【夫婦の愛や人生を考える】※ネタバレあり。ちえの死んだふりに困ったじゅんは、職場の後輩に相談しました。やがて後輩と夫婦ぐるみの付き合いとなりますが、後輩夫妻もまた悩みを抱えていました。他にもちえのパート先の老店主や、夫婦仲の冷めたように見える課長、男手一つでちえを育てた父親など、個性的なメンバーが登場します。それぞれが悩みや悲しみを持ちながらも、希望を感じさせる展開が良かったです。本作はコメディタッチで始まり、だんだん物語が温まってきます。そして夫婦のすれ違いや独り残される哀しさ、子育ての大変さと喜びが各キャラクターを通して描かれています。個人的には後輩夫婦の悩みを、夫と妻それぞれの視点で表現しているのが良かったです。どちらかが被害者・加害者の関係ではなく共通の「悩み」として描写されているので、男女どちらも受け止めやすいのではと思います。最後に結婚観を語るシーンがありますが、ここが大変良かった。じゅんが何を語ったのか、それはちえにしか分からないような演出になっています。「結婚ってこういうもの」といった押し付けがましいことを言わないのが大変美しいですね。それぞれの人、それぞれの家庭が苦しみながらも掴んでいった答え。その全てが正しいのであり、どれもが尊いのだと思いました。本作は脚本と演出が秀逸だと思います。初めはあの話をどうやって2時間にしたんだろうと思いましたが、大変きれいにまとまっていました。誰にもどこにもありそうなテーマを、笑いを交えつつ丹念に描いていると思います。また随所に原作のセリフが使われていたりと、原作のテイストをしっかり尊重しつつ作品を仕上げていました。そしてこれらの演出を表現する役者さんたちの演技もすばらしく、バランスの良い作品であると思います。本作はまだ上映が始まったばかりです。観て損のない作品ですので、皆さんも映画館に足を運んでみてください。公式サイトはこちら。【関連情報】原作のエッセイです。紹介記事はこちら。【100円クーポン配布中!】家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。/K.Kajunsky/ichidaボカロ楽曲にもなっています。紹介記事はこちら。よりぬきほぼ日Pさん/ほぼ日P[CD]通常盤【返品種別A】よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2018.06.10
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映画帰ってきたヒトラーを観ました。ヒトラーを題材にするというだけでだいぶデリケートなものがあると思います。それを押して作成された本作は、ヒトラーを通して現在ドイツやヨーロッパが抱える問題を描いた勇気ある作品だと思います。帰ってきたヒトラー[DVD] / 洋画【あらすじ】ドイツ帝国の総統アドルフ・ヒトラー。彼は2014年の現代にタイムスリップしてしまいました。周りの人々は彼をモノマネ芸人と勘違い。リストラされたテレビマンにスカウトされたヒトラーはテレビ番組に出演。そっくり過ぎると話題に。一躍時の人となった「ヒトラー」。彼にとって、現代のネット社会は願ってもない良好な環境なのでした。【総統は一日にして成らず】本作はいきなり未来に来てしまったヒトラーが再び国民の支持を得る過程が描かれています。平和に浮かれる国民の姿に呆然としながらも、居候していた商店で新聞や雑誌を読みふけり、現状の把握を始めます。そして自分をそっくり芸人と勘違いしたテレビマンと一緒にヨーロッパ各地を訪れ、今のドイツをどう思うかを聴いて回ります。入念な情報収集をした上で勝算があると判断し、テレビに出演して民衆の心を掴んでいきます。しっかりと準備をしてから計画を起こすというのは、ビジネスで成功を掴むためにも重要だと思いました。ある意味参考になるかもしれません。【勇気ある製作者たちに敬礼!】とにかく、この作品が世に出てきたのがある種奇跡だと思います。ヒトラーを描くこと自体がタブーな部分もあるわけで、制作は精神的なプレッシャーもあったのではないかと思います。本作はさじ加減が絶妙だと思います。ヒトラーについては否定も肯定もせずという作り方でした。否定的な描き方は他の作品でもたくさんありますし、肯定すれば作品自体が世に出せないでしょう。ヒトラーが現代に現れたら、人々はこんな反応をしたという様子を描いていました。この辺がギリギリのラインだったように思います。また、特にデリケートなテーマである人種問題については深く触れず、かといってスルーもせずでした。この話題に入り過ぎると話が進まなくなってしまうのでこれまたギリギリラインだったと思います。ヒトラー自身の考えは変わっていないのに、その言葉に惹かれていく人たちの姿が印象的でした。ナチスドイツの過去があるため声高な主張は控えているものの、ドイツ国民が秘めている生活に対する不安と不満に鋭く切り込んでいると思います。そこに移民やテロなどの、ヨーロッパと取り巻く問題も描かれていました。また、愛国心を口にするだけで危険思想と取られかねない風潮に対する閉塞感も表現していたように感じました。ヒトラーが言うように、現代は彼のいた時代と似ているのかもしれません。閉塞感が強くなると過激な思想が流行るといいます。ヒトラーは武力で政権を奪い取ったわけではなく、選挙によって権力を手にしました。作中にあるように、計画を明確に示した者が選ばれたということでしょうか。これは最も合理的な体制と目されている民主主義の危うさを描いているように感じました。コメディの枠に収まりきらない物語に、あなたも「足元」をグラつかせてみてはいかがでしょうか。公式ホームページはこちら。DVDはこちら。帰ってきたヒトラー[DVD] / 洋画動画配信はこちら。帰ってきたヒトラー【動画配信】よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2018.04.01
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サイコサスペンスの名作「羊たちの沈黙」を久しぶりに観てみました。【DVD】羊たちの沈黙 特別編ジョディ・フォスター [MGBNG-15907]【あらすじ】FBIの訓練生クラリスは上司の指示である人物と面接することになります。その人物とはハンニバル・レクター博士。彼は精神科医でありながら殺人者であり、その上人間の肉を食べてしまうというサイコパスです。現在若い女性を殺して皮を剥ぐ事件が連続して起こっていて、レクターに助言を求めることが目的でした。クラリスの礼儀正しく正直な態度に好感を持ったのか、レクターはクラリスの過去を聞くという条件で捜査に協力します。果たしてクラリスたちは連続殺人犯を突き止めることができるのでしょうか?【高い演技力と演出!】本作の見どころは何と言ってもアンソニー・ホプキンス演じるハンニバル・レクターの存在感でしょう。知性が高く紳士的、そして相手に襲いかかるその瞬間まで見せない凶暴性。登場時間はそれほど長くないにもかかわらず、圧倒的な存在感があります。人の心にするりと入ってくる所はまさに「怪演」と言えるでしょう。ジョディ・フォスター演じるクラリスも表情の動きがリアルだったように思います。レクターに不気味なものを感じながらも冷静を装っている所や、自分の過去を話している時の辛そうな様子が秀逸だと思います。俳優陣の演技だけでなく、演出も上手かったと思います。サスペンスものは情報量が多くなりがちですが、それを分かりやすく視聴者に示していると思います。個人的にはレクターがチルトン院長の忘れていったペンをじっと見ているシーンが印象深いです。どうやって取ったか分からないけど、あれでクラリスへのメッセージを書いたのかなと思いました。そのあと院長が「あれ? ペンがないな」みたいなことやるシーンがあるのも芸が細かいですね。あと脱走する時に手錠を外したのも、ペンの部品を使ったんですよね。たぶん。他にもレクターが怪我人になりすまして脱走するシーンが秀逸だと思います。エレベーターが行ったり来たりして何かあったと警官たちに感じさせる演出や、マスクのように被っていた皮を剥ぎ取って起き上がるレクターが「彼らしく」て不気味でした。そしてあの終わり方。グロいシーンが無いわけではありませんが、全編に漂う知的な雰囲気がレクター博士の冷静に狂っている部分を一層引き立てているように思います。今なお色あせない名作に触れてみてください。新品はこちら。【DVD】羊たちの沈黙 特別編ジョディ・フォスター [MGBNG-15907]中古はこちら。羊たちの沈黙 特別編【中古】【DVD】よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2018.01.05
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映画「殿、利息でござる!」を観ました。殿、利息でござる! 【DVD】【あらすじ】金欠の仙台藩は民に重税を課しており、夜逃げや破産が相次いでいました。町の将来を心配する商人十三郎は、知恵者の篤平治から秘策を打ち明けられます。それは藩に大金を貸付け、利息を巻き上げようというものです。大名から金を取ろうなど、バレれば打ち首は確実。そして必要な金は1000両(3億円)!こうして町を救うため、一世一代の頭脳戦が始まるのでした。【完成度の高い1作!】本作はちょっと地味ですが、エンターテイメントとしてバランスが取れていると思いました。苦しい町民の生活を描きつつ、金策に奔走する様子をコミカルに描き、人間模様を重くなりすぎない範囲で表現したりと、色々な要素を上手に見せていると思います。金欠対策というある意味誰にも切実な問題を、悲愴にもならず、さりとてコメディにもならずに描く脚本がとても鮮やかでした。個人的には、目標金額最後のひと押しが粋で面白かったです。【生きていくのは戦いだ!】江戸時代は天下泰平と言われてはいますが、民の生活はとても苦しかったようですね。税金やら流通の仕組みは支配階級の都合次第。理不尽もかなり多かったと思われます。現代の我々も当時に比べればおとぎ話のような贅沢な暮らしをしているわけですが、泰平で幸せかと言われれば即答はできないと思います。昔の時代が良かったのかといえばそうではない、ということでしょうか。大変さの種類が違うだけで、今も昔も生きていくのは戦いなんだろうなと思いました。本作は派手な演出こそないですが、肩肘張らずに楽しめます。それでいて続きはどうなるんだろうと気になってしまう魅力のある1作です。心をすり減らすことの多い日常から一時離れ、ゆったりした気分で楽しんでみてはいかがでしょうか。新品はこちら。殿、利息でござる! 【DVD】中古はこちら。【中古】殿、利息でござる!/阿部サダヲDVD/邦画歴史時代劇動画配信はこちら。殿、利息でござる【動画配信】よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2017.12.29
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実写版鋼の錬金術師を観て来ました。実写化映画は、ファンからすると違和感を感じるものもしばしばあります。ですが本作は本当に面白かった。むしろ原作ファンこそ楽しめる作品に仕上がっていました。※ネタバレが結構あります。【技術がすごい!】まずCGがすごく効果的に使われていたと思います。錬金術で作った壁や槍、ラストの伸びる爪とか、実物では表現しにくい演出をCGで上手に描いていたと思います。CGや役者さんの演技等、数ある表現技法を極めて行くのは一つの道であると思います。一方でそうした技術はあくまで、作り手が表現したいことを伝える手段であるとも思います。つまりCGで作品を作ったからすごいとか、CGに頼らず生身の人間が演じるから価値があるとか、そういった話ではないと思うのです。見せたいものがより的確に伝わる手段をチョイスできるか。それが作り手に求められる技量だと思います。本作はそのバランスが絶妙で、CGと役者さんの演技が噛み合って、クオリティの高い作品に仕上がっていました。【情報処理もすごい!】観ていてすごいと感じたのが、情報の与え方がとても上手な所でした。本作で取り上げられたエピソードだけでも結構な情報量です。原作を知ってる人は大体分かるのですが、原作を観ていなくても分かりやすく情報を伝えているなという印象を受けました。特にセリフ回しが秀逸でした。無駄なセリフが一つもない。エドがぶち壊した街を直しながらアルが一般人に「錬金術と言っても何でもできるわけじゃないんですよ」みたいな感じで錬金術の概要を伝えていました。また東方支部をヒューズが監査に来たことに対して、マスタングの「(自分も本部に疑われている)だから同期の君が来たのか?」というセリフで二人の関係や友情を説明していたように思います。個人的に一番うまいなと思ったのが、ホムンクルスたちの意思に反してハクロ将軍が賢者の石で軍隊を作っていたことが露見したシーンです。ホークアイ中尉が「だからタッカーを逃がしたのね?」と言ったことに一瞬顔を見合わせ「あのタヌキ!」と毒づいて駆け出すエンヴィーと、邪魔させまいと立ちはだかるラスト。これだけのやり取りで、敵サイドも一枚岩ではないことが伝わって来ました。その後のシーンでラストの「本部はこんな指示出していないわよ」というセリフでさらに補足しているのがいいですね。多くの情報を分かりやすく的確に受け手に伝えつつ物語をきちんと進行させていく手腕は、ぜひご覧いただきたいです。【松雪さんと内山くん】実写化と言うとただのコスプレになってしまったり、アレンジしすぎて誰だか分からなかったりして悩ましい部分があります。ですが本作は紙の向こうから飛び出して来たのかと思うほどよくできていました。恐らくは外見を似せるのではなく、人物像を捉えることに気を配ったのではなでしょうか。それほどどのキャラも「ぽい」のです。特に松雪泰子さん演じるラストと、内山信二君演じるグラトニーがそっくりすぎでした。どれくらいそっくりかと言いますと、実写版ストリートファイターのザンギエフくらいそっくりでした。松雪さんは演じるにあたって原作とアニメを観て、ラストの色っぽさを出すため上半身を5kg増量したとか。どうやったら上半身にだけ肉がつけられるのでしょうか? 役者魂凄すぎる。以下印象に残った役者さんを書きます。エド/山田涼介主役はすごく大変だったと思うのですが、とても上手でした。アクションシーンもきれいにこなしてたし。死に際に「私たちも死ねるのね」と呟くように言ったラストを見ている時の表情が印象深かったです。それまで殺し合いをしていた相手にも哀れみを感じられるエドのまっすぐな所をそこでよく表現しているように思います。ウィンリィ/本田翼とりあえず可愛かった(笑)。ともすれば重くなりがちなテーマに潤いを添えていたように思います。表情がとても豊かで、笑ったり怒ったり照れたり、どの演技もとても自然でした。アルが自分は作られた記憶なのではと疑いエドと喧嘩するシーンで見せた、アルを叱りつける演技が特に良かったです。原作でもいいシーンだっただけに、きちんとウィンリィを演じてくれたと思います。マスタング/ディーン・フジオカやけに渋かったですが、司令官としての厳しい面や、ヒューズに対する友情の厚さとかがよく表現されていたと思います。ラストに腹を刺されてからの苦しみっぷりが、実際刺されたのかと思うほど上手でした。ああした演技も中々できるものではないと思います。ヒューズ/佐藤隆太とにかくヒューズでした。雰囲気といいノリといい髪型といい、リアルヒューズでした。ショウ・タッカー/大泉洋原作に比べて一番出世したキャラではないでしょうか。国家錬金術師の資格にしがみつくために我が子を実験台にすることも厭わない悪党っぷりから死に様まで、より大きな敵へとパスをつなぐ中ボスぶりが良かったです。大泉さんの演技力ハンパないです。ラスト/松雪泰子本作のクオリティは彼女の存在が大きいのではないでしょうか。原作とアニメをリサーチしたというだけあって、話し方や口調がアニメ版と恐ろしく似ていました。瞬きをほとんどせずこちらをじっと見て話してくる感じが、美人なんだけど不安感を煽って来ました。エンヴィー/本郷奏多決してセリフ量は多くありませんでしたが、その端々にエンヴィーらしい性格の悪さを醸していました。焼け死ぬシーンでは炎のCGでちょっと見づらいですが、すごく苦しそうな表情で演技してました。この辺の細かい所まで手を抜かないのが素晴らしいですね。グラトニー/内山信二説明不要なほどグラトニーでした。喋り方とかもアニメ版とよく似ていました。【劇場へ行こう!】本作はとにかく、原作への敬意を感じました。そうした敬意が細かい演出にも滲んで見えたように思います。ヒューズの私服が原作で着てたのと似てたのは細かい所まで凝ってるなと思いました。ハクロ将軍が賢者の石で軍隊を作っていたのも原作では終盤にあった展開だけに、監督がきちんと原作を読み込んでストーリーを作っているんだなあと感じました。そして映画館でこれをもらいました。荒川先生書き下ろしのマンガです。エドが国家錬金術師になった直後の話で、第一話に繋がるエピソードです。巻末には荒川先生と監督の対談も載っていて、ファンには嬉しいおまけになっています。鋼の錬金術師が実写化されると聞いた時、とても不安でした。それだけ実写化というのはハードルが高いように思います。不安な気持ちを語った昔の記事はこちら。ですが本作はその不安をあっさりぶち壊し、ファンでも楽しめる、むしろファンだからこそ楽しめる作品に仕上がっています。鋼の錬金術師はテーマが深く、綺麗事は言わないけど希望も失わない優れた作品であると思います。まだ上映は始まったばかりですので、原作とは違った媒体で表現されたハガレンをぜひ皆さんもお楽しみください。ちなみにザンギエフが気になる方はこちら。【中古】DVD▼ストリートファイター▽レンタル落ちよかったらクリックお願いします。 にほんブログ村
2017.12.03
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映画ドント・ブリーズを観てみました。以前テレビで宣伝していて、気になっていた作品でした。ドント・ブリーズ 【DVD】【あらすじ】ゴーストタウン化している街に暮らす不良少女ロッキー。養育放棄の両親とこの街から妹を連れ出すため、ロッキーは不良仲間と空き巣をして資金を稼いでいました。彼女は仲間から強盗の話を持ちかけられます。その家は盲目の老人が一人で住んでいて、しかも地下室には大金がしまってあるとの噂がありました。楽な仕事とたかをくくっていたロッキーたちでしたが、軍人であった老人は腕力が強く、目が見えない代わりに鋭い聴覚の持ち主でした。そして地下室にある「もの」を守るためならば、殺人も厭わない恐ろしい人物でした。秘密を知ってしまったロッキーたちは生きて帰ることができるのでしょうか。【設定を活かした良作】本作は盲目の老人が殺人鬼という、他に無い設定が目を引きます。そして奇抜な設定を十分に作品へ活かしていると思います。息を殺している主人公の鼻先を殺人鬼が横切っていく演出は、相手が盲目だからこそできるものだと思います。一方主人公たちもむやみに音を立てれば気づかれてしまうためうかつには動くことができず、触れるほど近い距離に殺人鬼がいるというシチュエーションはスリリングでした。このご時勢みな携帯を持っています。「すぐ警察に電話すれば?」みたいなツッコミを入れたくなるところですが、すでに老人から大金を盗んでいたロッキーたちは、警察に知れればお金も失ってしまうと考え通報しませんでした。そしておいしいタイミングでの充電切れ&携帯破損(笑)。今後のホラーやサスペンスは、こうした携帯電話対策が必要ですね(笑)。【演技もすごい】老人役のスティーヴン・ラング氏の演技が素晴らしかったです。吾輩は仕事で目の不自由な方に接したことがありますが、仕草がそっくりでした。たぶん音を聴いているのだと思いますが、辺りの様子を確認する時の首の動かし方が特にそっくりです。また、主人公たちを追いかけている時も壁などに手を添えて位置を確認している演出が丁寧だなと思いました。殺人鬼が盲目という一風変わったアイディアを使いつつ、設定倒れに終わらずあらゆる演出に絡めた所が優れた作品であると思います。残酷な演出もほとんどなく、見せ方で恐怖を表現している所も良いですね。興味の湧いた方は、息を殺してご覧ください。ドント・ブリーズ 【DVD】よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2017.07.11
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現在上映中の映画こどもつかいを観て来ました。パンフレットが見当たらず展示してあるものを撮ったので、光が反射しまくってます。ちなみに下部に写っているのは吾輩の姿です。幽霊ではありません(笑)。館内通路の大きな飾りは暗くて撮れませんでした。かすかに子どもの笑い声とか聞こえたんですが、きっとスピーカーとかが近くにあるんだよね。怖くて確認していません(笑)。【あらすじ】郊外のある街で子どもが行方不明になるもののすぐに見つかり、その3日後に大人が不審死するという事件が連続していました。新人新聞記者の江崎は、死んだ大人はみな虐待するなどして子どもから恨まれていることを知ります。事件を追っている時、江崎の恋人である尚美も子どもから恨みをかってしまいます。助かる方法を探す二人の前に黒マントの男「こどもつかい」が現れます。はたして二人はこどもつかいの秘密を解いて、生き延びることができるのでしょうか?【安定した演出】監督が「呪怨」で有名な清水崇氏なだけあって、これぞジャパニーズホラーと言った演出が光ります。過激な描写に頼らず、気がつけばすぐそばまで這い寄っているような薄気味悪さは秀逸です。こどもつかいの道化のようでいてじわりと不気味な衣装も細かい所まで作りこまれていました。スタッフロールを見ると、髪やマントなど、各部を別の人がデザインしているようでした。面白いデザインであると思います。ちなみに我らが足利市も強力していたようです。がんばれ映画の街(笑)。【滝沢さんの演技がすごい】※若干ネタバレあり。出演している人たちの演技は全体的にレベルが高かったと思います。メインキャスト以外の人たちも上手で、殺される役の人とか農家の方とかも違和感なく演技が良かったです。余談ですが、呪いを調べるために田舎に赴くシーンで、資料を見せてくれた役所(図書館?)の受付さんが妙にきれいでした。やや訛ってる女子いいですね(笑)。そして滝沢秀明さんの演技が圧巻でした。こどもつかいは道化の様な服に黒マント姿。平成の日本では凄まじく浮いているファッションです。絵的に観客から失笑されかねない所を、きちんと作品として仕上げている所は彼の演技力ではないでしょうか。おどけた後にすっと怖い顔になった時の演技が、実力の高さを感じました。他にも子どもの霊に声をかける時のお兄さん的な表情とか、随所で見せる感情表現が見ごたえがあります。終盤にゆっくりと宙を浮いて下の階から上がってくるシーンがあります。恐らく上から吊られているはずなのにちっとも体がぶれていないので、吊られてる感が無かったです。さすが、吊られるのは慣れているのでしょうか(笑)。【今の世相だから共感できるのかも】※ネタバレあり。大人たちが子どもから恨まれる原因として、虐待が多くの割り合いを占めていました。虐待はいけないことだし、子どもの心に大きな傷を残します。一方で虐待してしまう大人の葛藤についても描いているのが丁寧だと思いました。現代はとても子育てがしにくい状況だと思います。核家族化と共働きが多くなり、仕事と子育てをしなければならない親が増えています。その重圧とストレスたるや、相当なものでしょう。虐待を容認するつもりは全くありませんが、親も苦しんでいるのだということを理解するきっかけになればと思いました。また子どもたちも、親といえど完璧な存在ではないので、親の過ちによって受けた傷を長く引きずることがないような気持ちになるきっかけとなればと感じました。原作はこちら。こどもつかい (講談社タイガ) [ 牧野 修 ]よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2017.06.25
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今回はドラマ版3、4話のご紹介です。原作で言うと掟上今日子の推薦文のドラマ化ですね。掟上今日子の備忘録【日テレOD】 第3話【動画配信】掟上今日子の備忘録【日テレOD】 第4話【動画配信】【役者さんってすごいなあ】※若干ネタバレあり。今回も新垣さんの演技がすごかったです。驚きや疑問など、様々な感情を表情や目の動きでも表現していて、本当に違和感ありませんでした。刺されてもなお犯人を庇おうとする和久井翁の想いを汲み取り、犯人をあくまで自首させようとする心意気もよく表現されていると思います。それがあるからこそ、犯人を相手に一歩も引かないキッとした表情が深みを感じさせるのかもしれませんね。また学芸員その1みたいな人たちに至るまで演技に違和感がなく、役者さんってすごいんだなあと改めて思いました。【作品への敬意を】作中で剥井少年が「この美術館ダメ。作品への敬意がない」と言っていましたが、この「作品への敬意」は非常に大事だと思います。原作がある作品の難しさで、ファンが首をかしげてしまうほど大胆なアレンジをしている作品を時に見かけます。どこまでのアレンジをよしとするかは様々意見があるかと思いますが、原作の存在を常に意識していて欲しいなと思います。本作は細かい所がアレンジされていますが、全く違和感を感じませんでした。むしろアナザーストーリーとして成立しうるほどの掟上テイストであったと思います。アレンジしつつも矩を超えないでいるには「作品への敬意」が必要であると思います。あくまで一つの作品を違うメディアで表現しているという謙虚さと敬意。これによって、より美しい作品へと昇華していくのではないかと思いました。いい仕事は見ているだけで気分が良いですね。クオリティが高ければなお気分が良いです。大変良いものを観せていただきました。DVD-BOXはこちら。【送料無料】掟上今日子の備忘録 DVD-BOX 【DVD】原作が気になる方はこちら。吾輩が紹介致します。僭越ながら。http://plaza.rakuten.co.jp/sakanadansyaku12/diary/201607100000/よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2017.01.17
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話題になっていましたね、ドラマ版。お正月で少し時間ができたので観てみました。掟上今日子の備忘録【日テレOD】 第1話【動画配信】掟上今日子の備忘録【日テレOD】 第2話【動画配信】【演出が神ってる(笑)】良い評判は聞いていました。でもここまで面白いとは思いませんでした。正直、面白すぎてちょっと引きました(笑)。今回はドラマ版1、2話を観ました。第1話は原作「掟上今日子の備忘録」の一部、第2話は「掟上今日子の挑戦状」より「掟上今日子のアリバイ証言」のドラマ化です。原作ものはただのコスプレになってしまったり、原作と違いすぎて「これ、オリジナルでやればいいんじゃない?」と言いたくなるものもあったりで、評価が別れるものが多いように思います。本作は原作の雰囲気をよく捉えていると思いました。原作を踏襲しつつ時間に収まるような編集が秀逸でした。今日子さんの服が毎日違う辺りも原作を大事にしてくれているようで、ファンとしては嬉しい演出です。探偵を斡旋してくれるアパルトマンは吾輩の読んだ限り原作には登場していませんが、オリジナルであるにしても「掟上っぽい」雰囲気がいいですね。登場人物たちも妙に馴染むし。さらに評価すべきはその見せ方です。とかくミステリーは情報量が多くなりがちですが、CGを使って図式風に表現することで大変分かりやすくなっています。小説だと数ページかかる表現を数秒で見せる表現は素晴らしい。映像媒体である特徴を活かしていると思います。【役者さんも神ってる(笑)】新垣結衣さんの演技が尋常じゃないレベルでした。特に表情がうまい。口角を軽く上げた笑い方が、今日子さんこんな風に笑いそうだなと思いました。他にも小首をかしげて辺りを物色してる時の雰囲気とか、眠らされたと知り静かに本気で怒ってる時の感じとか、寝起きで厄介に会った時の「お前誰だよ」顔とか、全体的に今日子さんでした。儀式でもして今日子さんを降ろしたんじゃないでしょうか(笑)。個人的には背筋を伸ばして座ってる様子とかも「ぽいな~」と思いました。映像作品ということを考えると、厄介君もあれくらいあたふたしてたほうが映えるんでしょうね。その辺の調整もよくできていると思います。吾輩はドラマでもアニメでも、続きものを追うのが疲れる歳になりました(笑)。ですが本作は予想をはるかに越えるクオリティで驚きました。続きも忘れずに観て行こうと思いました。DVDBOXはこちら。【DVD】掟上今日子の備忘録 DVD-BOX新垣結衣 [VPBX-29947]よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2017.01.05
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残穢のスピンオフとも言える作品です。原作は99の話を集めた怪談集のような作品でしたが、本作はその中から10話を厳選して映像化しました。鬼談百景 /岡山天音 三浦透子 【中古】【邦画】中古DVD【全話一口紹介】追い越しおもしろ半分で心霊スポットを回っていた男女グループ。道端をふらふらと歩く女性を見つけるのですが……個人的に好きな話だったので、映像でどう表現するのかなーと思いながら見ていました。影男孫を預かっていた女性が、昼寝している時に体験した話です。自分の家で遭遇する怪異というのは一層怖いですね。尾けてくる出会ってしまった怪異、です。その場限りで終わらないのが怖いですね。一緒に見ていた後味の良くない話です。ええ、一緒に見ていたのですね。赤い女話も恐かったですが、赤い女の気合い入りまくった演技がすごい。動きとかテンションとか。空きチャンネル徐々に壊れていく、怖い話です。触らぬ神に祟りなし、ですね。どこの子演出がやや怖いですね。原作はもうちょっと優しい話だったように思うのですが。続きをしよう個人的には一番好きな話です。奇妙な雰囲気が場を支配してしまう、じわじわと迫る恐怖が印象的な話です。どろぼうみなまで言わずとも分かってしまう何とも後味の悪い話ですね。密閉閉めたはずのクローゼットがいつも少し開いている…… 何でもないけど気味の悪い話です。原作に比べてやや演出過剰な気もしますが、完成度は高いと思います。文章で読むのとは一味違った恐怖をご堪能ください。鬼談百景 /岡山天音 三浦透子 【中古】【邦画】中古DVD【関連作品】残穢 (新潮文庫) [ 小野不由美 ]本作はこの残穢のスピンオフ作品です。紹介記事はこちら。残穢ざんえ 住んではいけない部屋 /竹内結子 坂口健太郎【中古】【邦画】中古DVD残穢の劇場版です。紹介記事はこちら。鬼談百景 (角川文庫) [ 小野不由美 ]原作です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2016.08.16
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本作は太平洋戦争終了直前の日本を描いた作品です。昨日テレビで放送されましたね。もう一度観たい方、見逃した方はDVDで観てみましょう。【送料無料】日本のいちばん長い日/役所広司[DVD]【返品種別A】【あらすじ】太平洋戦争末期、戦況が絶望的となる中発足した鈴木貫太郎内閣。そして連合国は日本にポツダム宣言受諾を迫ります。徹底抗戦か降伏か、連日議会は紛糾します。【細かい描写に注目】まず細かい所まで丹念に描写していると思います。当時の政府も劣勢は重々承知でした。ですが現時点での降伏は全面的な負けを認めることであり、どんな条件でも飲まなければならなくなります。最悪天皇制廃止など、国体そのものが無くなってしまう可能性もありました。返答文のちょっとした言葉まで気を使っているあたりがその緊張感の表れではないでしょうか。また、降伏となればそれを不服とする軍人たちによるクーデターも起こりかねない状態でした。陸軍大臣阿南惟幾はポツダム宣言受諾の必要性を感じながらも、血気にはやる将兵を落ち着かせるために徹底抗戦を訴え続けます。そしてついに天皇陛下の「聖断」によって、日本は終戦へと向かうのでした。【役者魂もスゴイ!】役者さんってすごいなあと思いました。エキストラさんに至るまで違和感のある演技してる人がいませんでした。主役である阿南惟幾役の役所広司氏と、鈴木貫太郎役の山崎努氏の存在感はバケモノクラスだと思います。また、昭和天皇役の本木雅弘氏の演技も深みがありました。吾輩は晩年の陛下しか知りませんが、理知的で平和を愛する方であったと思います。そんな陛下の雰囲気をよく再現されていたのではないでしょうか。ちなみに「あ、そう」は陛下の口癖であったとか。作中でもおっしゃっています。【学校で教えない歴史?】太平洋戦争は日本が無謀な戦争に突入し、結果大きな損害を自国に与えた。そんな日本が悪い的なイメージで教わってきたように思います。最近色々な本が出版され、どうもそうではないらしいという解釈も増えていますね。当時欧米列強がアジアの植民地化を進め、大国清(中国)までもが破れました。そんな状況を目の当たりにして、座して侵略を受けるよりは打って出る道を選んだという面もあったようです。結果破れはしたものの「先進国たるものが植民地を持ち搾取することは恥ずかしいことだ」という方向に世界情勢が動いて行ったようですね。【終戦の日に思う】戦争が良かったのか悪かったのかと言う議論はナンセンスであると思います。結局人間同士が争い、多くの人が死んでたくさんの悲しみと憎しみが拡散した。ただそれだけだと思うのです。ポツダム宣言受諾も「戦争に負けそうだから終わりにしましょう」みたいな簡単なものではなく、国体を守るためのギリギリのやり取りであったことが感じられました。終戦派と抗戦派、さらにはクーデターを企てた将校に至るまで、想いはたった一つ「この国を守りたい」であったように思います。そうした先人たちの想いと覚悟によって今の日本が守られたのだと感じました。わずか70数年前に大きな傷を負った日本だからこそ、平和であることの大切さを忘れてはいけないのだと思います。後を継ぐ我々は真剣に生きなければいけないのだと再確認しました。【送料無料】日本のいちばん長い日/役所広司[DVD]【返品種別A】よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2016.08.15
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隣の部屋から変な音がする…… 怪談話の定番ですね。でもそのアパートで今まで事件や自殺はなかったとしたら……残穢【ざんえ】—住んではいけない部屋—(DVD)【あらすじ】ホラー雑誌で記事を書いている「私」。「私」は読者の一人久保さんから、最近引っ越したアパートで変な音がすると相談を受けます。久保さんは不動産業者に問い合せますが、今までアパートで死者はおろか事故もなかったと。ではいったい何が原因なのか…… 二人はアパートが建っている土地の歴史を遡るのでした。【納得の完成度!】吾輩は映画化のCMで本作を知りました。まずは原作を読んでからと思い、先に原作を手に取りました。映画を観た感想としては「大変分かりやすい」でした。土地の過去を遡っていく過程が文章だと煩雑で、整理するのが大変でした。映画化するにあたってこの辺大丈夫かなと心配していました。ですが映画版は地図を映しながら説明したり映像を使い、大変わかりやすく表現していました。映画というツールの利点を活かしていると思いました。原作がある作品の映像化は違和感を覚えることもしばしばですが、本作は原作の風味を損ねることなく仕上がっている名作だと思います。残穢【ざんえ】—住んではいけない部屋—(DVD)【関連作品】残穢 (新潮文庫) [ 小野不由美 ]原作です。紹介記事はこちらです。併せてご堪能ください。鬼談百景 (角川文庫) [ 小野不由美 ]スピンオフ作品の鬼談百景です。紹介記事はこちら。鬼談百景 /岡山天音 三浦透子 【中古】【邦画】中古DVD鬼談百景の映像版です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2016.08.14
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天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~を観ました。巨匠赤塚不二夫の天才バカボンを「鷹の爪」で有名なFROGMAN氏が大胆にアレンジ。天才バカボンとフランダースの犬のコラボという、パンチの効いた作品に仕上がっています。DVD 天才バカヴォン 〜蘇るフランダースの犬〜[SDP]《取り寄せ※暫定》【あらすじ】東京でのんきに暮らすバカボン一家。そこへ不穏な影が。悪の組織インテリペリを率いる男ダンテは、世界を征服しうるコンピューター「オメガ」を開発したが、オメガを完成させるにはバカボンのパパの本名を知る必要があると突き止めたのです。20人近くの刺客を送り込むも、パパのノリについていけず全員パ行でしか喋れなくなってしまう事態に。そこでダンテは地獄からフランダースの犬の主人公、ネロとパトラッシュを蘇らせます。フランダースの犬の最後でネロとパトラッシュは天国に行くはずでした。しかし心無い人たちからひどい仕打ちを受けたネロは人間を憎み、地獄に潜んで復讐する機会を狙っていたのです。パパの名前を聞き出すため、ネロはバカボンのクラスメイトとなって接近を図るのでした。バカボンのパパの本名をめぐって、東京がひっくり返るほどの事件が起きようとしていたのでした。【まずはスタートラインに立て!】面白いかどうか以前に、前編に漂うノリについて来られるかがまず第一関門です。ついて来られる方は続きを観ましょう。無理してパ行しか喋れなくなっても吾輩は責任を取れません(笑)。【お笑いの中に光るストーリー!】※若干ネタバレあり。基本はギャグテイストなのですが、それゆえにシリアスシーンが印象深くなります。ネロがバカボン一家の温かさに触れて優しい心を取り戻しかけるものの、周囲からひどい仕打ちを受け再び憎しみを燃え上がらせるシーンが辛かったですね。人を傷つけることを、木の板に釘を打つ行為に例えた話があります。後に反省して釘を抜いたとしても、木に穿たれた穴はふさがることはないのです。人の心もこの木と同じであるように思います。本人が努力したり支えてもらったりして辛さを乗り越えることはできるでしょうが、その傷は消えることはないのだと思います。悪意がなくても他人を傷つけてしまう我々ですから、せめて故意に他者を傷つけることは慎みたいですね。【今さら気づく、赤塚不二夫の奥深さ】天才バカボンを代表するセリフと言えば「これでいいのだ」ですね。吾輩が子どもの頃、テキトー発言だな~と思いながらアニメを見ていました。ですが大人になってから観てみるとまた違った味わいを感じました。人生は辛いこと、悲しいこと、思い通りにならないことがたくさんあります。それらをひっくるめて「これでいいのだ」と言えるのはすごいことではないでしょうか。これでいいのだには、人生の全てを受け入れる強さと度量の広さを感じさせられました。吾輩の好きな芸術家石田徹也氏も制作ノートの中で赤塚不二夫氏について研究していました。石田氏は、赤塚氏の笑いは結局ナンセンスに行き着くと書いています。赤塚氏の作品は理不尽というかシュールなものもかなり多いようで、そうした所もまさに巨匠なのかなと思いました。ひみつのアッコちゃんを描いていた人と同一人物だとは思えません(笑)。天才バカボンとフランダースの犬、誰も予想し得なかったコラボレーションをぜひお楽しみください。DVD 天才バカヴォン 〜蘇るフランダースの犬〜[SDP]《取り寄せ※暫定》よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2016.08.08
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みなさん、マッドマックスという映画はご存知でしょうか?敏腕刑事マックスは暴走族から恨みをかい、家族を失ってしまいます。彼は暴走族たちを私刑にした後、一人旅立ちます。そんなハードボイルドな映画でした。そして2が出た時にyouはshock! 荒廃した世界、食料やガソリンを求めて争う人々…… 前作とのギャップがハンパないです。その件に関して特に説明ないし。一応、とある二国間の核戦争により世界秩序が崩壊してしまった的な感じだそうです。さらに3にあたるサンダードームが作成されてからしばらく続編がなかったのですが、20年以上の時を経て蘇ったのが本作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」です。マッドマックス 怒りのデス・ロード [ トム・ハーディー ]価格:1000円(税込、送料無料)【あらすじ】荒廃した世界をさすらう男マックス。元警官の彼は以前救えなかった人のことがトラウマとなっていて、時折当時の幻影に悩まされながらも生きるために旅をしていました。彼は辺り一帯を支配するイモータン・ジョーの部下に拘束され、健康な血液を無理やり提供させられる奴隷状態に陥ります。そんな中ジョーの部下である女戦士フュリオサは他勢力との取引を隠れ蓑にして、ジョーの妻にさせられた5人の女性を匿いながらの脱走を計画します。怒り心頭に達したジョーの追撃に巻き込まれたマックスは、フュリオサと手を組んで戦うことになりました。【youはshockな人たち】放射能の影響で体が不自由な人が多いのに、何でみんなあんなにテンション高いのでしょう。精神力って大事ですね。そして、とりあえず登場人物のファッションが個性的過ぎです。特に人食い男爵ってあなた……一人だけファッション浮いてるし、乗ってる車が微妙に高級車風のデザインだし、乳首に鎖ついているし。やはり男爵を名乗る人はどこかおかし……男性陣とは打って変わって、女性キャラは綺麗どころが多かったですね。この辺も北斗の拳っぽいなあと思いました。【平和が一番ですね】※若干ネタバレあり。観た感想としては、やはり平和が何より大事ですね。これ程世界が荒廃し生きるのが精一杯となれば、そりゃ争いが絶えなくなりますよね。そんな中力のない人は一層苦しむことになるし、力ある人も生きるために他人を殺さなければなりません。平和ボケ言われようが何と言われようが、平和が一番大切ですね。マックスに手を貸していた、種を持つ老婆とニュークス(車を運転してた人)の死に様が特に印象に残っています。夢や優しさの死に絶えたような世界であっても、愛する人や希望を感じることができれば、人は微笑んで死んでいけるのかもしれませんね。マッドマックスと言えばキワモノ扱いされることの多い作品でしたが、様々な作り手や作品に与えた影響は大きかったと言います。かの名作北斗の拳もマッドマックスから影響を受けているそうですし。そんなマッドマックスも今回はかなり評価が高かったようですね。作品の解釈は色々あるかと思いますが「とにかく生きる」というプリミティブな部分に触れているからこそ、我々の心に響くものがあるのではないでしょうか。視聴中ずっと力んでしまい肩のこったマッドマックス、みなさまもぜひご堪能ください。マッドマックス 怒りのデス・ロード [ トム・ハーディー ]よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2016.06.01
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HK 変態仮面 [ 鈴木亮平 ]価格:2675円(税込、送料無料) みなさま究極!変態仮面という漫画をご存知でしょうか?女性のパンティを被り、変態的な技で悪を成敗するヒーロー変態仮面の活躍を描いた作品です。20年以上前に、天下のジャンプで連載されていました。当時いたいけな中学生だった我々の間でも大きな声で話題にするのははばかられ、密かな人気のあった作品でした。その時から「実写化しないかな」とふざけて話題になっていましたし、読者コーナーには変態仮面のコスプレ写真が一定のペースで寄せられ続けたものです。長い時を経て、その変態仮面がとうとう実写化されてしまいました。【あらすじ】刑事の父とSM嬢の母を持つ高校生色丞狂介は、転校生の姫野愛子に恋をしました。ある日銀行強盗の人質になった愛子を救うため変装して忍び込もうとしますが、マスクと間違って女性用のパンティを被ってしまいます。すると彼の中に眠っていた力が目覚め、正義のヒーロー変態仮面へと変身しました。そして変態仮面は街にはびこる悪や学校を乗っ取ろうとする者たちに立ち向かうのでした。【役者魂ハンパない!】とりあえずDVDをセット。すると「12歳以下のお子様は、親と一緒にご覧ください」……警戒されてるぞ、変態仮面。軽くジャブをもらいつつも鑑賞。再現度が凄まじかったです。時間に収まるように細部は設定がアレンジされていますが風味は失われておらず、あの頃読んだ変態仮面テイスト全開でした。……これ、Vシネマ? と言いたくなるほどノリは完全にB級映画ですが、俳優さんたちの演技がすばらしかったです。おバカなことをこれでもかってくらい真剣に演じるプロ根性がすごい。主演の鈴木亮平さんが特にすごい。鍛え上げられた肉体は正に変態仮面。マンガ本から飛び出してきたようでした。そしてポーズのクオリティが高い。所々で見せるポーズは原作そのまま。とにかく変態仮面っぽさが出まくっていました。きっと今まで変態仮面が実写化されなかったのは、運命が彼の登場を待っていたんですね(言いすぎ)!対する敵キャラも猛者ぞろい。中でもニセ変態仮面との戦いは、これ放送していいのかと思う程壮絶の一言です。でも実写化するならここまでやってくれると、いっそ清々しいです。確かに12歳以下は閲覧を制限したほうがいいかもしれません。新しい扉が開いても困るし(笑)。濃いメンバーに埋もれがちでしたが、愛子役の清水富美加さんがなにげにかわいかったです。おバカなセリフやシーンも大真面目に体当たりで望む姿はプロの矜持を感じました。【そして続編だ!】そして次回作HK/変態仮面 アブノーマル・クライシスが劇場で絶賛(?)公開中です。観てみたい気がしますが、映画館で受付のおねえさんに「変態仮面お願いします」と言う勇気がでません。かと言って誰と観に行っても問題がありそうだしなあ……吾輩の青春に一ページを刻んでいた変態仮面。みなさまもぜひご堪能ください。HK 変態仮面 [ 鈴木亮平 ]原作が気になる方はこちら。【中古】究極!!変態仮面 全6巻 全巻セット/あんど慶周/ジャンプコミックス/集英社【セットコミック】【沼津店】価格:4800円(税込、送料別)文庫版はこちら。【在庫あり/即出荷可】【漫画】変態仮面 Hentai kamen [文庫版] (1-5巻 全巻) / 漫画全巻ドットコム価格:3343円(税込、送料無料)にほんブログ村
2016.05.23
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映画レヴェナントを観て来ました。話題作で興味はあったのですが、上映時間が170分……中々覚悟が決まらなかったのですが、上映終了になる前に行こうと思って行って来ました。【あらすじ】舞台は1800年代アメリカ北西部。この地では動物を狩って毛皮をとることが盛んに行われていました。しかしまだ未開の地であったため、野生動物や原住民に襲撃されることが頻繁に起きていました。主人公のヒュー・グラスは仲間とともに移動中、グリズリーに襲われて瀕死の重傷を負ってしまいます。足手まといになった彼は置き去りにされ、彼を助けようとした息子も殺されてしまいます。愛する者を失ったグラスは執念で生き延び、復讐のために極寒の地を進むのでした。【役者魂、ここに極まれり】とにかく主演のレオナルド・ディカプリオ氏の演技が凄まじい。パンフレットを見ると「この一作にオスカー獲りの勝負をかけた」とありますが、オスカーどころか命かけてます。多分普通の人間だと30回は死んでると思います。ディカプリオさん体当たり過ぎでした。本当にグリズリーに喰われたんんじゃないかと思うほどの瀕死っぷりでした。上映時間の半分くらいは負傷して這いずってるし。喉と右足を特に負傷したという演出ですが、撮影のため本当に足を折ったんじゃないかと思う程リアルな這いずりっぷりでした。また、傷がある程度治ってもずっとしゃがれ声だったし。たぶん喉をやられてうまくしゃべれないという表現なんでしょうがスゴイ。他にも川で捕まえた魚を生きたまま噛みちぎったりと、多分雪山で遭難するより過酷な収録だったのではないでしょうか。主役以外の演技もすばらしかったです。中でもグラスに反感を抱き、彼を置き去りにした上に息子を殺した敵役フィッツジェラルド役のトム・ハーディー氏の演技が勝るとも劣らないです。優秀な敵役がいてこその主人公ですから、彼の存在なしにこの映画は成り立たないと思います。悪役のポジションではありますが、あの極限状態ではフィッツジェラルドのように振舞ってしまう人がほとんどであると思います。ある意味等身大の人間を表現しているのではないでしょうか。彼ほど自分に素直でないにしても。【復讐、その後は……】※ネタバレありです。まず、大変面白い映画であったと思います。服装やサバイバル生活の過酷さ等、細かい所まで手を抜かずに作品を作り込んでいると思います。ラストはすごく好みが分かれるかと思います。復讐を扱った作品ではいつも気になるのですが、復讐が終わった後、人はどうするのでしょうか?それまでは復讐が生きるための強力な原動力になっている訳ですが、その後はどうなってしまうのでしょうか。全てを燃やしきり命尽きるのか、それとも復讐によって犯した罪を背負って生きるのか?残った人生は苦しみを抱えたままなのか、あるいは闇に染まった時間を昇華させられるのか?この辺を「この作品を作った人はどう思っているのかな」と思いながら見ていました。本作はそれをはっきりと示していたわけでは無いかなと思います。好みは分かれるにしても、監督の考えをバンと出して欲しかったかなと思いました。私見ですが、復讐せずにはいられないといのは、それだけ失ったものが大きいからだと思います。愛が深いがゆえに復讐を望むのだと思います。空いてしまった穴を埋めるように、愛とはベクトルが逆だけど、同じくらいエネルギーの大きい復讐に身を委ねるのだと考えています。そのために復讐が終わった時点で拠り所を失い、人は生きてはいけないのではないかと思います。ですが、燃え尽きる前に新しい愛を見つけることができたなら、あるいは再び生きていく道が見つかるのかもしれません。総括して大変質の高い映画であると思います。まだ各映画館で上映しておりますので、興味の湧いた方はぜひご覧ください。にほんブログ村
2016.05.08
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