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SAKAMOTO DAYSを観て来ました。ジャンプで好評連載中マンガの実写劇場版です。【あらすじ】最強の殺し屋と呼ばれた男、坂本太郎。家庭を持ち幸せになった彼は……太った。坂本商店を経営しながら平和に暮らす彼に、突如10億円の賞金がかけられました。次々に襲い来る殺し屋たちから坂本は家族を守れるのか!※本作はネタバレを含みます。【驚異の編集とアレンジ】本作は原作マンガの前半を実写化した作品です。鹿島を倒すところまでだろうなと思っていたのですが、そこまでの過程が結構長く実写化されていました。ランドセルを買いに行くエピソードはカットだろうと思っていたのですが、うまく盛り込んでありました。ルーや平助が仲間になるエピソード結構長いけどどうするのかなと思っていたら、あんな感じで処理していたのがうまいなと思いました。それでいて随所にオリジナル演出があるのが心憎いですね。個人的にはVS鹿島戦の最中に妻から電話がかかってくるシーンがじわじわ来てました。「今出ます?」とか「よくそのテンションに戻れますね」という鹿島のツッコミが常識的で笑えました。「一瞬、一瞬」って待ってもらおうとする坂本とのグダグダなやりとりが面白いですね。一瞬と言って待ってもらうのって我々世代のノリですよね。【たいへんよくがんばりました】本作は上映開始後、ネットで出演者のコメントがしばしば載っていました。アクション初体験とか、色々頑張って取り組んだ様子が書かれていました。皆で良いものを作ろうとする熱意が感じられて良かったですね。坂本太郎/目黒蓮太ってる時と痩せてる時両方のアクションに取り組んでいましたね。ぽっちゃりのメイクは数時間かかったとか……痩せてる時の坂本の雰囲気とかお笑いもしっかりこなしていましたね。朝倉シン/高橋文哉アクションはだいぶ練習したそうですが、違和感のないクオリティだったと思います。相当努力したんだろうなあと思いました。序盤のビルの雨どいとか伝って滑り降りるシーンとかすごかったですね。陸少糖/横田真悠アクション初挑戦だったそうですがかなり頑張ったみたいで、帯黒役の桜井日奈子さんといっしょにかなり練習したそうな。この2人の戦いは見ごたえがありました。鹿島/塩野瑛久思った以上にインパクトのある演技を見せてくれました。効果音の助けがあったにせよ、変な方向に曲がった関節をコキコキ直す動きとか、ブレイクダンス風の斬撃とか、改造人間っぽさがよく表現されていたと思います。神々廻/八木勇征本作ではまだ出番は少なめですが、雰囲気がすごい似てましたね。帯黒/桜井日奈子ずいぶん体作りこんで来たなあと思いました。ぶっとばされる時の変顔とか、役者魂を感じました。他にも有名な俳優さんがチョイ役で出てきたりと、豪華な布陣でした。アクションあり、お笑いありの良作エンターテイメントでした。映画館の片隅にこんなのが飾ってありました。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2026.05.05
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祝山のご紹介です。映画になるとのことで読んでみました。祝山(いわいやま)【電子書籍】[ 加門七海 ]【あらすじ】ホラー作家の鹿角南(かづの みなみ)の元に、友人の矢口から久しぶりにメールが来ました。矢口は仕事の同僚たちと祝山という心霊スポットに行ったのですが、それからおかしなことが続いているとのこと。全く興味が無かったものの小説のネタになればと思い、南は矢口たちに会うことにしました。矢口たちの話は特別変わったものではありませんでしたが、その後南の周りでも奇妙なことが起こり始めました。好奇心は猫をも殺す…… 南は障りのある話に首を突っ込んでしまったのか?南は怪異を退けるため、祝山について調べることにしました。【日常が侵食される恐怖】本作は遊び半分で心霊スポットに行った人が怖い目に遭うという、極めてオーソドックスな話ではあります。ザ・幽霊といったものが出るわけでもなく、とんでもない怪異が起こることもありません。気のせいと言えば気のせいなのですが、気味の悪いことが頻発しています。日常が徐々に侵食されていく恐怖を感じる作品でした。※結末を含むネタバレがあります。【深く考えると怖い話】作者の加門七海先生は多くの怪異体験があるそうで、本作も加門先生の体験を元にしたモキュメンタリ―だとも言われています。露骨な幽霊や怪奇現象が起こっていないのも、実体験が元だからなのかもしれません。矢口がしきりに「わたしたちのことを小説に書いてよね」と言っていたことや、南がこの話を小説にしたのも行方不明になった矢口が帰って来た時に見せるためであるというのは、フィクションとしてはパンチが弱いように感じます。しかしこれらが実体験に基づくものであるとすると、気味の悪いリアリティがあるように思いました。少しずつ侵食されていく日常の恐怖が味わいのある作品でした。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2026.04.28
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銃器職人(ガンスミス)デイブ3のご紹介です。ゴルゴ13スピンオフシリーズの第3巻です。前巻の記事はこちら。ゴルゴ13スピンオフシリーズ 1 銃器職人・デイブ(3)【電子書籍】[ さいとう・たかを ]【収録作品】移動要塞コロンビアで武装集団に捕らえられてしまったデイブ。そこでかつての顧客に再会します。移動要塞に潜んでいる武装集団を倒すために特殊な弾を作ることになったデイブは……弾とか火薬とか色々あるんだなあと思いました。Fake VisionAIを搭載したスコープを使い、一流のスナイパー並みの成果を上げている研究者がいました。彼に相棒を殺されたスナイパーはデイブに相談します。デイブはAIスコープに対抗するため最高級のレンズを求めます。AIと熟練スナイパー対決の行方やいかに?魔女の眼(ゴーゴンアイズ)とイラク戦争の勇者イラク戦争で活躍したスナイパーの青年がPTSDのためホームレスになっていました。ある日、彼と仲の良かった男の娘が誘拐されてします。青年は娘を助け出すために戦う決意をします。ですが敵は軍用の赤外線監視装置「ゴーゴンアイズ」を搭載したドローンで周囲を見張っているため、銃口から一切火花が出ない銃が必要となります。デイブが導き出した答えは?切ない話が多い本シリーズですが、今回は平和な終わり方でよかった。暗号通貨の守り神と防弾チョッキIT技術を駆使して、富裕層ばかりを惨殺して金を奪う犯罪グループがいました。彼らに恩人を殺された青年は復讐を決意します。ですがアーマーキラーの異名を持つ弾で武装した敵に対抗するには、最高クラスの防弾チョッキが必要でした。デイブの防弾チョッキは通用するのか?装備だけでなくITも駆使して戦う展開が面白かったです。また、情や金に釣られるけど結局儲からないデイブが妙に微笑ましいですね。悲しきマイベストフレンドドローンを駆使して監視社会を推し進めようとするUDSS社。それに対してドローンを友人として開発しているネア社の若き社長は相棒のドローンと共にUDSS社に戦いを挑みます。デイブが用意した銃はドローン軍団に通用するのか?ゴルゴ13本編でもドローンを兵器として開発する話があったと思います。そのエピソードとリンクしているのかなと思いました。うろ覚えですけど。銃や弾などの技術面にスポットを当て、難しい状況を打開する展開は健在でした。それに人間ドラマを盛り込んだ物語が彩りを添えていました。毎年1度のお楽しみ、次巻は2027年2月に発売予定です。早くも次が楽しみですね。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2026.03.22
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先日開催されたドラゴンクエストコンサートへ行って来ました。今回はⅠからⅥのベストセレクションとのことで、ちょうど我々がリアルタイムで熱中した作品からのチョイスで馴染み深いですね。【改めて知るすぎやま先生の音楽】オーケストラで聴くと、改めてすぎやまこういち先生の音楽って奥深いなあと思いました。ゲームを遊んでいた時は特に気に留めていなかったのですが、途方もなく質が高いものを普通に聞いていたんだなあと思いました。ファミコン時代はまだまだゲームは子どものおもちゃだったと思います。そこにも手を抜くことなく質の高い音楽を提供してくれたすぎやま先生には感謝ですね。【そして職人技へ】思い返すと、ファミコン版ドラクエの音楽は職人技だったんだなあと思いました。原曲はオーケストラで演奏する曲なんだろうと思うのですが、当時の容量ではすべてを再現することは不可能だったでしょう。それでもオーケストラ版を聴いた時違和感なく受け入れられたものでした。ファミコン版の音楽は原曲のエッセンスを凝縮しているように思います。容量という制約がある中、本質はしっかり残すという職人技を感じました。【遊び心のあるコンサート】今回のコンサートはちょっとした遊び心もあって面白かったです。指揮者のコメントの中でレベルアップの曲が入ったり、アンコールの選曲も良かったです。そして帰り際のコレ。みんな写真撮っていました。こうしたコンサートが身近で聴けて良かったと思いました。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2026.03.17
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炎炎ノ消防隊のご紹介です。前から気になっていたのですが、電子書籍で無料版があったので読んでみたらハマりました。アニメ版の最終章が始まったみたいですね。【中古】炎炎ノ消防隊 コミック 全34巻セット(コミック) 全巻セット【あらすじ】舞台は人々が突如燃え上がる「人体発火現象」に怯える世界。発火した者は自我を失い暴れ続ける「焔ビト」になってしまいます。そして焔人を鎮魂し人々を救う任務を帯びた特殊消防隊。12年前の火事で母と弟を失った少年森羅日下部(シンラ クサカベ)。彼は火事の真相を突き止めるべく特殊消防隊に入隊するのでした。※本記事はネタバレを含みます。【情報の大盤振る舞い】本作を読んで、読者へ与える情報管理が上手いと思いました。「人為的に焔ビトを造っている者たちがいる」「実は弟は生きていて、しかも敵側に居る」といった情報が割と序盤で明らかになります。そういった情報がキャラクター間でも結構早く共有されて、どんどん物語が進んで行きます。並みの作品ならば数巻引っ張る情報を惜しげもなく放出し、そのうえでさらに物語に弾みをつけていました。次はどうなるんだろうというワクワク感がすごい作品でした。【知的な戦い方が面白い作品】本作は不可解な行動をすることで相手に深読みさせて退却させる等、ガチンコバトル以外の戦いも面白い作品でした。また暗闇に潜んでいる敵に対して強烈な砲撃をしてソニックブームで倒す、ビルの谷間風と能力者の力を使って火炎旋風を起こして敵を巻き込むなど、SF要素がふんだんに盛り込まれていて面白いです。中でも時を止める能力について科学的に解説があるのが興味深かったです。説明を何度読んでも理解できませんでしたが……相対性理論という単語を久々に聞きました。空想科学読本で色々検証したら面白いかもしれませんね。【おふざけとシリアスと】本作はともすれば重くなりがちな内容ですが、随所におふざけが入っていて楽しいです。大抵おふざけが入るとテンポが悪くなるのですが、そうならないさじ加減が絶妙で、物語に緩急がついて良いと思います。印象深かったのがvsアサルト戦でした。ただのお笑いエピソードかと思いきや、終盤でもう一戦あるとは思いませんでした。ギャグっぽい戦いでありながら、顔も名前も分からない「みんな」の印象で個人のイメージが作り上げられてしまう恐ろしさがさりげなく描かれていたように思います。そんな「炎上」も消し止めるとはさすが消防隊ですね。本作のキーワードにドッペルゲンガーという存在が出てきます。表裏一体の異世界に存在するもう一人の自分であり、ドッペルゲンガーは周囲の印象によって形作られているという設定でした。本作きっての狂人黒島のドッペルゲンガー戦が面白かったです。確かに黒島は狂人ですが、その彼が「私はそんな風に思われてるか」とあきれる程本人とは違う性格になっているのが「みんな」の印象って怖いなと思いました。まあ黒島も正真正銘の変質者とか言われてましたが……他にも結局のところ世界の方向を決めているのはその他大勢のモブではなく、ごく一握りの選ばれた人だというシビアな現実などもさりげなく描かれているのが味わい深いですね。【個性あふれるキャラクター達】本作は個性的でかなり濃いキャラクターが目白押しで味わい深いですね。個人的に好きなキャラを列挙します。森羅 日下部(シンラ クサカベ)本作の主人公です。「俺に兄などいない」という象に対して、急にお兄ちゃんだなんて言ってもそうだよなみたいな、冷静で自分の想いをグイグイ押し付けない所が好きです。光速を超え粒子化したシンラとすれ違うことで、象がシンラの想いを知るという演出が良いですね。秋樽 桜備(アキタル オウビ)我らが第8特殊消防隊大隊長です。悪魔と呼ばれ避けられていたシンラもごく自然に受け入れる懐の深さはまさに隊の精神的支柱ですね。ポージングで蟲を防いでいたシーンは腹を抱えて笑いました。アレはどこまで真剣だったんだろう……ヴィクトル・リヒト第8特殊消防隊に潜り込んだスパイですが、割とあっさり馴染んでしまいました。こういったキャラは手痛く裏切ったり死んだりするのですが、第8の一員になれて良かった。戦闘能力は皆無ですが、彼の知性はいくつもの危機を打開しました。こうした知力系のキャラがしっかり活躍してくれるのは嬉しいですね。ヴァルカン・ジョゼフ第8特殊消防隊の技術者です。第8の戦力をバージョンアップさせ、マンガ的に言うと戦闘シーンのマンネリ打破に貢献しました。vs Drジョバンニ戦では、因縁が深いだけに相手の性格を読んで司令塔の蟲はメカだろうとあたりをつける所が技術者らしくて良いですね。ヴィクトルと並んでこうした裏方キャラが活躍するのも本作の魅力ですね。レオナルド・バーンズ今さら生き方は変えられぬと言いながらも、時代を変えようとするシンラたちの登場を喜んでいるような姿が印象的でした。今まで世界を背負ってきた自負と、新しい時代への希望を感じました。新門 紅丸(シンモン ベニマル)出番の多さも質も、段違いに主役級です。もう一人の主人公といっても過言ではないのではないでしょうか。カロン個人的には一番好きなキャラクターです。他の白装束たちが伝道者の意志にしたがって滅亡を望んでいたのに対して、彼はハウメアを救うために滅亡を望んでいたというのが何とも印象深かったです。※結末に関するネタバレがあります。【僕らは命の火が消えるその日まで歩いてく】ラストバトルは絶望vs希望という形になりましたが、着地のさせ方がとても良かったと思います。再構築した世界では命の重さを軽くすることで、かえって皆その日を精いっぱい生き、精いっぱい楽しむようになりました。その結果絶望を抱く者が減り、聖女も救うことができました。さらに第1話で焔ビトになってしまったおじさんとか、ありとあらゆるキャラクターたちも復活していました。ちょい役も含めて犠牲者を出さずに物語を着地させるのはさすがヒーローですね。テンポの良い物語と知的な雰囲気のするバトルが面白い作品でした。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2026.02.22
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にゃんこ大戦争の強襲!猗窩座との戦いをクリアしました。今回の鬼滅の刃コラボは話題になっているようですね。登場するキャラクターも強いものが多いので、ガチャも引きがいがあります。【強襲!猗窩座との戦い】ボスの猗窩座は3回攻撃を繰り出して来ます。1、2撃の攻撃力はやや低めですが3撃目は威力が高く、さらに爆破が起こります。【ステージ攻略】LV1~10城を叩くまでボスは出現しません。最初は戦いを長引かせてお財布レベルと円を貯めてからボス戦に臨みたいです。吾輩の配置はこちら。大狂乱のネコモヒカン大狂乱のゴムネコネコキョンシーネコカンカンネコバケーションネコゼリーまんじゅうネコスーパーハッカー寂滅の天女ダークルナーシャ冨岡義勇cc黒傑ダークダルターニャにゃんこ砲:にゃんこ砲ゴムネコで戦線を維持しつつお財布レベルと円を貯め、ある程度貯まったらカンカンで敵を倒しつつ円を増やします。ボス出現前に主力を総出撃させて抑え込んで行きたいですね。LV11~LVMAXLV1~10同様、城を叩くまでボスは出現しません。吾輩の配置はこちら。大狂乱のゴムネコネコキョンシーウルトラかさじぞう大妖怪結社チュンチュンネコバケーションネコゼリーまんじゅうネコデリバリーネコスーパーハッカー寂滅の天女ダークルナーシャ嘴平伊之助ccにゃんコンボ:妖怪バスターズ!(研究力小)にゃんこ砲:にゃんこ砲前回同様ゴムネコで戦線を維持します。敵が自城に近づいてきたらネコデリバリーで迎撃します。ネコデリバリーは移動速度が遅く、敵を迎撃した後も敵城に着くまでに時間がかかるので、その間もお財布レベルと円を貯めてボス戦に臨みます。ボス出現時、同時にヘルゴリラ―が前線を押して来ます。最初にチュンチュンなど対悪魔キャラを出した後にネコバケーションを出すと妨害しやすいです。【編成・攻略のコツ】猗窩座は3撃目と爆破の威力が高く、壁を厚くしてもすぐに壊滅させられてしまいます。幸い猗窩座は攻撃頻度が低めでそこそこノックバックしやすく、さらに妨害耐性もないので、どんどん攻撃してノックバックさせるか妨害で抑え込む戦法がおすすめです。妨害はネコバケーションが特に有効です。ふっとばす&止めるで猗窩座の攻撃をキャンセルしてくれるので、うまく攻撃を当て続けられれば3撃目を撃たせることなく抑えることができます。範囲攻撃で取り巻きを素早く処理できると、ネコバケーションの攻撃が猗窩座に当たりやすくなります。またネコスーパーハッカー等射程の長いキャラがいると爆破の外から攻撃できます。主戦力は爆破を受けても持ち直せるように、コスト700~1000前後のキャラクターを中心にした編成がおすすめです。彼らに壁兼アタッカーになってもらい、猗窩座をノックバックさせれば妨害がうまく当たらなくてもフォローできます。大型キャラは無理に入れなくても大丈夫な感じです。手持ちにネコバケーションが居ない場合は範囲攻撃でまとめてダメージを与えるか、覚醒ムートやにゃんまと言った高火力キャラでノックバックを狙うと戦いやすいです。今回のステージ名は「お前も鬼にならないか?」でしたが、LVMAXだけ「鬼にならないなら殺す」となっていました。最後だけ開始早々めちゃくちゃ強化された猗窩座が出てくるのではとビビッたのですが、特にそういったことは無く安心しました。とにかく猗窩座に本領を発揮させない戦い方が重要な印象を受けました。攻略の参考になれば幸いです。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2026.02.15
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ペリリュー外伝のご紹介です。漫画ペリリューのサイドストーリーです。ペリリュー本編の記事はこちら。ペリリュー-外伝- 1/武田一義/平塚柾緒【3000円以上送料無料】※本記事はネタバレを含みます。【本編を補完する物語】本作は本編で描き切れなかった様々なエピソードを収録した短編集のような作品です。各キャラクターを掘り下げた話も多く、より物語に奥行きが出ています。また、主人公田丸を中心に本編の後日談も描かれています。戦後漫画家となり、戦友吉敷の妹と結ばれました。彼の描いた漫画が戦地で思っていた通り、南国を舞台にした冒険ものだったのが感慨深いです。そして戦功係の役割を果たすべく、戦場で散っていった仲間たちの家を訪ねて行きました。歓迎してくれる家もあれば戦争のことを思い出したくもないという家もあり、消息もつかめない家もあるというのが中々リアルでした。時が流れ、妻を見送った田丸もまた歳を取り入院するようになりました。そして作中では田丸の孫がこの漫画を描いたという設定になっていますが、その孫が田丸から当時の様子を聴いて作品を描き始めました。それは仕事でありながらおじいちゃんと孫が語らっているような不思議な雰囲気でした。戦争体験を家族に話さない人は多いそうですが、田丸の「戦争の話をするということは、自分が人を殺したことを家族に話すということだから」というのが生々しいですね。【各人物の横顔を描く】本作では作中に登場したキャラクターたちのサイドストーリーが描かれています。米兵の視点から描かれたエピソードもあって、印象に残りました。飄々として食えない人物だった小杉伍長がなぜ日本に帰りたがっていたのかも、これを読むとよく分かりました。また、田丸達を指揮していた島田少尉のその後も痛々しい話でした。自分の指示で多くの部下が死ぬことに心を痛め、自分の行動は間違っていなかったのかと常に悩んでいました。戦後もペリリューに残り続けた彼は、まるで自分が幸せになることを固辞しているかのようで読んでいて辛かったです。嫌われ役だった片倉兵長も印象深かったです。戦後すぐに英語を猛勉強し、商社マンとしてアメリカの会社との取引にも関わるようになりました。それはまるで、まだアメリカとの戦いは終わっていないとでも言っているような雰囲気でした。敵も味方も数えきれないくらい殺し、仲間の肉を食ってまで生き延びた彼が田丸と同じくらい長生きしたのは何とも皮肉な話だと思います。戦後の人生が長ければ長いほど、過去を背負っている時間が長くなるわけです。あの仏頂面の裏で、彼は何を思っていたのでしょうか。【描かずにはいられない物語】ペリリューを描くにあたり、かなりの取材がされているのを感じました。本編には収まり切らない情報も膨大であったでしょうし、それをそのまま眠らせてしまうのは忍びない、描かずにはいられないという想いのようなものを感じました。本作は外伝と銘打っていますが、本編を補完し完成させる作品だと思います。本編と併せて読んでもらいたい作品でした。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2026.01.25
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映画ワーキングマンを観て来ました。【ストーリー】元特殊部隊員のレヴォンは危険な世界を離れ、建築業の現場監督として暮らしていました。しかし彼の恩人である上司の娘が行方不明になってしまいます。行方を追ううちに、レヴォンは人身売買組織の存在に気づきました。レヴォンは特殊部隊の技術を総動員し、犯罪組織に立ち向かうのでした。※本記事はネタバレを含みます。【素敵だ! ステイサムさん】本作は何と言っても主演のジェイソン・ステイサムさんの存在感が味わい深い作品でした。いつも仏頂面な彼が時折見せる笑顔が少年のように爽やかで結構カワイイです。それでいて哀愁漂う寂しそうな表情は人生の深みを感じさせます。また他の作品でもそうですが、ステイサムさんは本当にスーツが似合いますね。モデルもやっていたことのあるステイサムさんならではですね。【細かい演出も味わい深い】本作は説明不要のアクション映画ですが、細かい演出も味わい深いです。危険な世界から離れることを望んでいたレヴォンですが、彼にも娘がいるため、娘を案じる上司の気持ちが痛いほど分かります。だからこそ危険な戦いに身を投じる覚悟ができたのでしょうね。こうしたアクション映画だと敵をブチのめして情報を吐かせるのが定番ですが、本作は張り込みをしたり車に発信機を付けて追ったりと、色々な手段を駆使していて面白いですね。敵の中に元航空隊員が居て、決着の際「恨みはない」「わかってる。とどめを刺せ」というやりとりが渋いです。退役後の生き方は違うものの、死地をくぐって来た者どうし共感するものがあったのでしょうね。なぜか敵の中にヘルメットの代わりに日本の兜をかぶっている人がいました。他にもバーの壁にがしゃどくろが描いてあったりしました。日本へのファンサービス?【おまけ】入場したらこれをもらいました。お年玉って言われても……地球上のどの国・地域でも紙幣としては使用できませんって書いてあるし。中身はコレでした。全部で3種類あるそうです。主役が出たってことは当たりなのでしょうか?それとも3種類ともステイサムさんなのでしょうか?新しい年をステイサムさんで始めてみてはいかがでしょうか?よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2026.01.02
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ペリリュー ~楽園のゲルニカ~のご紹介です。以前から気になってはいたのですが、映画化すると聞いて読んでみました。【予約商品】ペリリュー −楽園のゲルニカ− コミック 全巻セット(全11巻セット・完結)白泉社/武田一義【あらすじ】第二次世界大戦末期。日本本国を攻撃するため、アメリカはフィリピン奪還を計画していました。その足掛かりとして、ペリリュー島攻略に乗り出しました。アメリカ軍4万に対して日本軍は1万。アメリカ軍の圧勝かと思われたのですが、日本軍の凄まじい反撃により泥沼の持久戦になりました。そんなペリリュー守備部隊に配属された漫画家志望の青年田丸と、ともに生き延びることを誓った吉敷を中心にした戦いの物語です。※本記事はネタバレを含みます。【生々しく描かれる戦場】本作は3頭身のかわいらしいキャラクターでありながら戦闘や爆撃の様子など、凄惨なシーンが次々と描かれています。かわいいキャラクターとリアルな描写のギャップがすさまじかったです。一方で人物までリアルだと最後まで読めなかったと思います。キャラがかわいいので何とか受け止められたのかなと思いました。【ノンフィクションだからこそのリアルさ】本作は取材や生還者のインタビューを元にしたフィクションです。作者の方は当初ノンフィクションにするかどうか迷ったそうですが、フィクションであることがかえってリアルな物語に仕上がったように思います。ペリリューの生還者はわずか34名だったそうです。その人たちも戦争の全てを知っている訳ではないので、ノンフィクションにすると物語を多方面から組み立てることが難しかったように感じます。ペリリューの戦いについては死んだ仲間の肉を食って生き延びたことやLGBTの兵士についての記録は無く、他の戦争であった事を作品に盛り込んで肉付けしていったそうです。ですがこうしたエピソードは読んでいてむしろリアルに感じました。フィクションだからこそリアルに感じてしまうというのは滅多にない体験でした。【戦争を語り継ぐということ】本作は本編の他に外伝が4巻あって、各巻の最後に解説が書いてあります。作中のセリフにもありましたが、話を聴いただけで戦争を描けるのかという葛藤はずいぶんとあったようです。個人的には本作の様々な葛藤や取り組みは成功であったと思います。体験したもの以外は作品として不十分であるならば、ほとんどの物語は描けなくなってしまうと思います。フィクションかノンフィクションかではなく、戦争のニュアンスが伝わることが大事なのではないかと感じました。直接戦争を体験した人が減ってきたため、戦争を後世に伝えるための方法も変わってくるのかもしれないと思いました。吾輩が子どもの頃は普通に読まれていた「はだしのゲン」が現在は閲覧注意になっているそうで驚きました。戦争が遠くなっている世代には、あまりにもリアルな描写はハードルが高いのかもしれません。本作のように親しみやすいキャラクターでありながらリアルな戦場を描くという手法が面白かったです。かつて行われたペリリューでの戦い。そこで懸命に戦い続けていた若者たちの物語に触れてみてはいかがでしょうか。【関連作品】[新品]ペリリュー -外伝- (1-4巻 全巻) 全巻セット本作のサイドストーリーや後日談を描いた外伝です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.12.21
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先週稲川淳二さんのライブ、ミステリーナイトツアー2025へ行って来ました。まずお客を楽しませる構成が面白かったです。最初に笑いを取る小話から流れるように怪談に入っていく所は自然に引き込まれました。お話は物件や土地にまつわるものが多かったように思います。傾向を合わせたのかもしれませんし、話を集めていくうちに同じ傾向の話が集まったのかもしれませんね。そして何といっても稲川さんの話芸が圧巻でした。最後の話の鬼気迫る語り、声量ともに格の違いを見せつけられた感じです。怪談師界隈では、稲川怪談は怪談の実況中継だと言われています。恐らく稲川さんはお客を怖がらせることを主眼にしていないのではないかと思います。怪異体験を再現するだけで聴いた者が怖さを感じる語りは戦慄するばかりでした。稲川さんのDVDは結構持っているのですが、生のライブはこんなに違うものかと改めて思いました。感動のあまり、吾輩生まれて初めて出待ちをしました。来年のライブが早くも楽しみになりました。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.10.13
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火喰鳥を、喰うのご紹介です。火喰鳥を、喰う【電子書籍】[ 原 浩 ]【あらすじ】信州で暮らす青年久喜雄司の身に奇妙な出来事が起こります。久喜家の墓石刻まれている大叔父貞市の名前が削り取られていました。そして太平洋戦争末期にニューギニアで戦死した貞市の日記が発見され、遺品として久喜家に送られて来ました。その日記には過酷な戦場の様子と、凄まじいほどの生への執着が記されていました。やがて日記には発見時書かれていなかった「ヒクイドリヲ クウ ビミ ナリ」という言葉が書き込まれていました。それからというもの雄司の身の回りで不気味な出来事が頻発するようになり、妻の提案で超常現象に詳しい知人を訪ねることにしたのですが……※本記事は結末を含むネタバレがあります。【逆宣伝効果】最後まで読みましたが、途方もなく後味の悪いお話でした。もちろん後味の悪い話もありなのですが、なぜここまで厭な気分になるのかと思いました。恐らく怪異の動機が極めて利己的なものであり、全てが黒幕の思惑通りになっていくのが厭だったのかなと思いました。特に最後、恋人を連れてしゃあしゃあと姿を現す所なんか本当に厭でした。本作は10月から劇場版が上映されます。観に行こうと思っていたのですが、原作読んだら行きたくなくなりました。すごい宣伝効果だ。【技巧が優れた作品】結末は好みが分かれるかと思いますが、技巧はすばらしい作品でした。物語は「貞市が戦死している世界」と「貞市が生還している世界」の生存競争で、敗れ去った主人公の世界を中心に描かれています。これが相手側の視点で描かれれば「貞市おじいちゃんを怪異から守った! やった~!」みたいな物語になっていたと思います。あるいは両サイドを均等に描いていれば、2つの世界が決して両立できず、どちらかが消えるしかないという切なさを演出できたと思います。にもかかわらずあえて主人公側を中心に描くことで、後味の悪さが際立っていたように思います。読んでいて途中から「なんかひどい結末になりそうだな~」と感じるのですが、それでも続きを読んでしまう魅力がありました。本作は作者のデビュー作とのことですが、デビュー作でこれほど読ませる作品が書けるのはすごいなあと思いました。本作は結末については好みが分かれると思います。また結構グロテスクな描写もあるので読むには注意が必要ですが、読むことをやめられなくなる粘ついた魅力のある作品でした。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.09.28
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ボーカロイドと疎遠になってはや数年。なんか音ゲーやりたいなと思い、プロジェクトセカイを始めてみました。【取寄時、納期1〜3週間】プロジェクトセカイ カラフルステージ! FEAT. 初音ミク 公式ビジュアルファンブック VOL.2【メール便を選択の場合送料無料】【サカナ男爵と重たいセカイ】ダウンロードを開始したのですが、ずいぶん時間かかるなあと思いました。確認してみるとデータ量はおよそ9ギガ。吾輩先日スマホを機種変更したのですが、さっそくストレージの残量が大変なことに……職場の若い人に聞いてみたら、今のスマホゲームはだいたいそんなものなのだとか。【トリノコシティ】スマホゲーム全般に言えるのかもしれませんが、やることが多いですね。慣れるまではどれを優先したらいいのかとか、効率の良い進め方をつかむのが大変ですね。この大海原に放り出される感は久しぶりですね。【良心設計】とりあえず音ゲーとして始めてみました。だいぶ親切設計ですね。まず広告が少ないです。以前ダウンロードしたリズムゲームは1曲ごとに広告が入りかなりきつい思いをしました。本作はだいぶ少なく、無料でアイテムが欲しい時に広告を見るくらいです。これだけ広告が少なくても成り立つのだから、セガの底力を見た気がします。ゲームも失敗が続いてライフがゼロになってもゲームオーバーにならず、最後までプレイできます。この場合はクリアになりませんが、とにかく最後まで楽しめるのは嬉しいですね。また楽曲の追加はアイテムを使うのですが、広告を見れば1日1曲までノーアイテムで追加できます。「このランクでクリアしないと楽曲増えないよ」みたいなことはないので、地道にやっていればいずれ楽曲が集まって行く仕様になっています。リズムゲームが苦手な人でもちゃんと楽しめるようになっているのはありがたいですね。【硬派設計】そしてリズムゲームは敷居が低く、頂上は高いです。吾輩も以前プロジェクトディーバを結構遊んでいたのですが、本作は今のところノーマルでもCランクしか取れていません。初心者でも楽しめて、極めようとすると果てが無いさじ加減は流石ですね。【素敵な物語】本作は5つの音楽グループが登場し、それぞれにストーリーがあります。とりあえず「MOREMORE JUMP!」のストーリーを見ました。アイドルを辞めたもののまだ情熱を失っていない少女たちが、ひたむきにアイドルを目指す主人公に触発されて再び活動を始めるというストーリーです。これがまたすごく良かった。彼女たちがアイドルを辞めた理由が妙に生々しくて、夢とシビアな現実を描きつつも、希望を持って前を向く展開が良かったですね。まだ最初のメインストーリーしか見ていないのですが、少しずつ続きを見ようかと思います。各キャラクターがしっかりとしていて、掛け合いも良いですね。個人的には雫先輩推しです。大人びた雰囲気ながら、妙な所にツボがあってはしゃぎ始める所がかわいい。ちなみに主人公のみのり役が小倉唯さんでした。元祖ミクの中の人がこうして関わっているというのも感慨深いですね。【セガ様の実力を見た】吾輩元々アーケードでプロジェクトディーバをやっていました。だんだん曲の更新が減り、あ~そろそろ終わっちゃうのかなと思っていた時にプロジェクトセカイが始まりました。当時はノーマークだったのですが、今回プレイしてみると主な活躍場所がスマホに移ったのだと感じました。楽曲の背景には原曲のMVを使ったり、オプションモードから各楽曲のYouTube動画が見られるようになっていたりと、クリエイターが活躍しがいのある環境が整えられていました。多くのクリエイターにチャンスを提供してきたバーチャルシンガーの意義がしっかりと受け継がれている気がして嬉しいですね。この辺のいぶし銀の心意気は流石セガ様です。とりあえずまだまだゲームに慣れておらず、育成やアイテム集めをほっぱらかしてリズムゲームとストーリーを読むゲームになっていますが、それもまた良しということで進めて行こうと思います。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.09.23
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先日ファイアーエムブレムの新作の発売が発表されました。その名も万紫千紅。最後にあの人が出てきました。風花雪月の系譜ですね。シリアスでハードなストーリーだった風花雪月ですが、今回も血の雨が降るのでしょうか。吾輩風花雪月は結局黒鷲の教室しかクリアできなかったので、物語の真相が今一つ分かりませんでした。今回はなるべくクリアしたいなあと思いました。今後も続報が楽しみですね。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.09.14
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8番出口を観て来ました。話題になったホラーゲームの実写映画版です。【あらすじ】主人公である青年(迷う男)は地下鉄で移動していると、何度も同じ通路が続き出られなくなりました。異変を見逃さないこと異変を見つけたら、すぐに引き返すこと異変が見つからなかったら、引き返さないこと8番出口から外に出ることはたして青年は8番出口から外に出ることができるのか?【前衛芸術のような映画】元々話題になっているゲームだけに、映画も独特な作品でした。ストーリーらしいストーリーも無く、オチらしいオチも無く、結局あれは何だったのかというお話でした。世にも奇妙な物語みたいと言った感じでしょうか。異変も間違い探しのようなちょっとしたものから、いややりすぎだろみたいなものまでバラエティ豊かで楽しめ(?)ます。※ネタバレを含みます。【考察もまた楽しい作品】吾輩はゲームも小説も触れていないので、ひょっとしたらそちらで真相とか描かれてるのかもしれませんが、本作は色々な考察が成り立つ話だと思います。あの子どもはいったい誰だったのか?これから生まれてくる主人公の子どもなのかなと思ったのですが、割と他の人も助けてたしなあ。そもそも8番出口とは何だったのか?個人的には、本心から元の世界に帰りたいくない人たちが入り込む世界なのかなと思いました。色々解釈するのもまた面白いのかなと思いました。それにしても「歩く男」は最後何を間違えたのでしょう?8番って書いてあったけどなあ。地下鉄の出口じゃないからってことでしょうか。これが分からないと吾輩も帰れなさそう。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.09.07
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ブラックショーマンと名もなき町の殺人のご紹介です。劇場版が公開されるということで、原作を読んでみました。【中古】ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 / 東野圭吾【あらすじ】結婚を間近に控えていた神尾真世に、父親が殺害されたとの報せがありました。急いで帰郷した真世は、父の弟である武史と再会します。武史は自らの手で真相を明らかにすると言い、独自に捜査を開始します。マジシャンである武史はあらゆる手段を使って情報を集めます。そして明らかになる真相とは?【しっかり現実感】読んだ感想としては、割とゆっくりだなあという印象でした。この事件で亡くなるのは1人だけなのですが、まあ令和の日本が舞台なので連続殺人事件とかの方が不自然でしょうね。そのうえ被害者遺族とはいえ警察が捜査情報を教えるはずは無く、情報収集も一苦労です。猟奇連続殺人事件が起こるわけでもなく、警察が協力してくれる名探偵がいるわけでもないので、物語がゆっくりなのは必然でしょう。【物語に彩りを添える個性】そんな物語に彩りを添えるのが武史です。盗聴やスマホ情報の拝借、証拠の捏造などはお手の物。人間心理にも長けていて、堂々と当てずっぽうやハッタリを使って情報を手に入れたり揺さぶりをかけたりします。本作の内容や犯人の動機などは極めてオーソドックスというか、極めて現実的なものでした。そこに武史という強力な個性を持ったキャラクターを投入することで、リアリティがありながらも個性のしっかりした作品に仕上がっていると思います。スーパーでお安く手に入る食材でめちゃくちゃ美味い料理を作ってもらった感じでした。【二つの才能から生まれるストーリー】本作は作者である東野圭吾さんが「ダークヒーローを演じてみたい」という福山雅治さんの言葉を受けて書いたと言われています。2人の優れた実力者によって新しい物語が生まれるというのは面白いものですね。ちなみに原作を読んでいても、脳内で武史は福山さんにしか見えなくなります。本作は2025年9月12日に実写映画化されます。こちらも楽しみですね。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.08.24
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佐野市郷土博物館の企画展、動物わくわく骨探検を観て来ました。【骨から見る動物のくらし】本展は骨格を通して動物の生態を学ぶ企画展です。骨格標本と剥製を並べて展示してあります。生きている時は毛や羽毛があるのですが、骨になると結構小さいなあと思いました。キツネやタヌキと言った四足動物は、人間で言うとつま先立ちで歩いているようです。またウサギの後ろ足の地面に接している部分は、人間で言う足首から先なのだそうです。つまり足首から先がずいぶん長いということですね。ニホンジカは角が毎年抜け替わるので、骨格になると角はありません。一方ニホンカモシカの角は頭蓋骨の突起に角質がかぶさったものなので、骨格になっても角はあります。一見似た生き物でも、体の構造が違うのは面白いですね。また歯の構造が興味深かったです。キツネの歯は食べ物をすり潰すのは苦手ですが、ナイフのようになっていて肉を切るのに適した形になっています。カモの嘴は縁に細かい歯のようなものがついていて、水中の食べ物を濾し取りやすくなっています。動物がどんな生活をしているのか、どんな能力を持っているのか。骨格という視点から見てみるのも面白いと思います。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.08.19
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近畿地方のある場所についてを観て来ました。同名小説の劇場版です。原作の記事はこちら。【あらすじ】オカルト雑誌の編集者が行方不明になりました。彼の同僚は友人の女性記者と一緒に取材を続けることになりました。残された資料を元に調べていくと、一見バラバラな怪異が同じもの示していることが分かって来ました。近畿地方のある場所にある怪異とは?【見事な編集と大胆なアレンジ】原作は情報の羅列に近く、ストーリーはあってないようなものでした。今回映像化するにあたって、そこをどうアレンジするのかなあと興味がありました。映画としてストーリーをつけつつ原作の風味が失われていない見事な編集ぶりでした。それでいて原作を読んでいない人にも伝わるような内容になっていたと思います。中でもまさるの話は日本昔ばなし風の映像として表現していて、視聴者に効率良く伝わっていたと思います。原作は挑戦的な技法が面白い作品でしたが、映像化してどうアレンジされているかを観るのも楽しいのではないでしょうか。個人的には菅野美穂さんの怪演がすごかったと思いました。【おまけ】所有しているだけで呪われそうな入場特典をもらいました。QRコードを読み込むと背筋氏による書き下ろし短編が読めます。映画を観てからだとさらに楽しめます。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.08.17
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事故物件ゾク恐い間取りを観ました。前作の記事はこちら。公式サイトはこちら。※本作はネタバレを含みます。【あらすじ】タレントを夢見て上京してきた青年ヤヒロ。事故物件に住んでその様子を配信する事故物件住みますタレントとして活動を開始しました。ヤヒロは次第に知名度が上がっていき、心霊関係の仕事が増えていきます。やがてヤヒロに降りかかる怪異とは?【豪華出演陣が見どころ】本作は何気にキャストが豪華でした。ちょっとしたキャラも有名人が演じていて、それも見どころの一つだと思います。中でも吉田鋼太郎の演技が秀逸でした。笑えるシーンから泣けるシーンまで、演技の幅の広さを見せつけてくれました。前作の主人公ヤマメ役の亀梨和也さんが、本作では本人役で出ているのが面白いですね。そしてオカルト界隈からも有名人が出ていました。大島てるさんや田中俊行さんだけでなく、原作の体験者である松原タニシさんも出演しています。【さらに洗練された物語】前作では主人公が次々に起こる怪異に翻弄されるような物語でしたが、本作はまた一味違ったように思います。本作の主人公ヤヒロは優しい性格であるため、霊に頼られやすいという物語になっています。最初の事故物件を去る時にはそこで命を落とした人の霊を思って頭を下げたり、2軒目ではお供え物をしています。霊も以前は生きていた人であり、この世に想いを残しているのです。ヤヒロはそうした霊をただ怖がるのではなく、霊たちの過去や悲劇に想いを馳せることができるのが印象深かったです。各エピソードも怖いだけでなく温かい話もあったりと、層が厚くなっていると思いました。そして恐怖演出もパワーアップしていました。2軒目の事故物件では上階から奇妙な音がしてくるという怪異でしたが、音だけというのがまた不気味で、その正体が分かった時はさらに恐いという演出が良いですね。また3軒目ではヤヒロが降霊術を行うという、受け身でない展開がマンネリにならず面白かったです。猫の使い方が味わい深いですね。【関連情報】事故物件怪談恐い間取り [ 松原タニシ ]原作である恐い間取りです。本作に登場する物件の元になったものも収録されています。紹介記事はこちら。予習動画です。本作の見どころを一通り紹介されています。予習動画第2段です。作中に登場する事故物件が紹介されています。作中ではさらっと流れているシーンの解説もあって面白いです。予習動画第3段です。作中に登場する呪物が解説されています。怪奇作家神室が連れている市松人形のモデルについて語られています。前作を観ていなくても楽しめる内容になっていますので、皆さま劇場に足を運んでみてください。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.08.06
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近畿地方のある場所についてのご紹介です。近畿地方のある場所について【電子書籍】[ 背筋 ]【あらすじ】行方不明になった友人を探す「私」。手がかりになりそうな情報はみな近畿地方のある場所についての怪異を指し示していました。そして浮かび上がる怪異とは?【技巧が光る作品】本作は「私」が友人を探すために集めた情報の数々が列挙されて作品が形づくられています。そしてたどり着いたその結末とは……ええ~、こっ、これだけ? と言うのが率直な感想でした。まあ帝都物語じゃあるまいし、日本を揺るがすような怪異はそうそうあっちゃ困りますよね。とはいえ小説としての技巧がとても優れた作品だと思います。様々な情報を小出しにしつつ全体像を見せていく手法は他の作品でもありますが、作品全体がこうした手法で描かれているのは珍しいと思います。その情報も雑誌の記事、インタビューのテープ起こし、インターネットの書き込み等、色々なツールが使われています。そのために物語が単調にならず読むことができました。また、情報が小出しだったのは「私」の心理も関係しているというのも生々しさがありました。さらに、とある怪異の犠牲者が新たな怪異となって伝染していく様子が不気味な印象でした。不気味なパズルが組みあがって行くのを見ているような作品でした。そして後数ピースという所で「後はよろしく!」と放り投げられたような気持になりました。【関連情報】2025年8月8日より劇場版が公開されます。原作はストーリーがあって無いような内容なので、むしろどのような脚本になっているのか楽しみですね。紹介記事はこちら。文庫版 近畿地方のある場所について(1) (角川文庫) [ 背筋 ]文庫版です。吾輩は未読ですが新書版と内容が違うらしいので、こちらも興味深いですね。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.07.27
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劇場版鬼滅の刃 無限城編第一章 猗窩座再来を観て来ました。前作柱稽古編の記事はこちら。【あらすじ】鬼殺隊本部に現れた鬼舞辻無惨。駆け付けた柱たちと炭治郎は謎の空間に落とされてしまいます。そこは鬼の根城である「無限城」。鬼殺隊と鬼との最終決戦が始まる!【高品質の供給過多】本作公開前にテレビで放映していた過去作を観ても感じていたのですが、鬼滅の刃シリーズは背景や音楽がすごいなあと思います。文字通り無限に広がる無限城や、行灯のぼんやりとした灯りなど、背景だけでも見ごたえがありますね。吾輩は音楽は詳しくないのですが、各場面を盛り上げる音楽や、時に無音になったりと作品に緩急をつけていると思います。そしてとても不思議な感覚なのですが、本作を至って普通に受け止めていました。最終決戦の始まりであり、猗窩座の過去も特に印象深いエピソードのはずでした。それゆえ袖がびしょ濡れになるほど号泣するかと思ったのですが、意外にすんなり受けてしまいました。みんなと一緒に泣けないとか、カナヲか? とか戸惑いました。思うに本作は最初から最後までぶれることなく品質が高いので、それが普通になってしまい感覚が麻痺してしまったのかなあと思いました。視聴者としてはとても贅沢な体験ですね。【石田彰無双】そして何といっても本作の見どころは、猗窩座役の石田彰さんの演技ではないでしょうか。幼い頃から成長するまで、人間から鬼までの様々な喜怒哀楽や人生を演じ切った演技力はさすが大ベテランですね。無限城編は始まったばかりですが、早くも続きへの期待が高まりますね。全巻セット【送料無料】中古 Comic▼鬼滅の刃 全 23 巻 完結 セット レンタル落ち原作の記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.07.21
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にゃんこ大戦争のエヴァ量産機強襲をクリアしました。エヴァンゲリオンの物語も終了したのでもうコラボはやらないかな~と思っていたのですが、また開催されたので良かったです。にゃんこ大戦争超公式 にゃんこ大商店 ネコ店員 お部屋ライトBOOK【エヴァ量産機強襲】エヴァ量産機はやや長めの射程で攻撃してきます。50%の確率で動きを止めてきて、呪い無効、波動無効です。【ステージ攻略】エヴァ量産機強襲はステージ9までで、敵の編成は変わりません。エヴァ量産機は時間経過で出現し、レベルが上がるごとに出現数が増えます。取り巻きはセレブとワーニネーター、メタルわんこのみで、定期的に登場します。吾輩の編成はこちら。ネコボンのパパのパパスターもねこ狂乱のスターもねこガラスネコビルダーねこジュラザウルスネコキョンシー鬼襲戦艇コヅチマル哀悼の舞姫ダークイズピカランバララン黒蝶のミタマダークにゃんコンボ:ネーーーコボンボン(働きネコアップ小) ボンボンネコボンネコボンボン(初期所持金アップ中) ミラクルライブ!(クリティカル率アップ中)にゃんこ砲:キャノンブレイク砲時間経過でエヴァ量産機が登場し、取り巻きが定期的に登場します。壁キャラで進軍を食い止め、セレブを倒して回収した資金で主力を出すというシンプルな戦法が有効です。ワーニネーターとメタルわんこは体力が低いのでゴリ押しもできますが、倒すのに手間取ると前線を押されてしまうので、クリティカル持ちを入れておくのがおすすめです。レベルが上がるごとにエヴァ量産機の出現数が増えます。数がたまると手に負えなくなるので、手早く倒すようにしたいです。通常のにゃんこ砲は無効なので、キャノンブレイク砲やかみなり砲がおすすめです。吾輩はピカランとミタマダークで妨害しつつ、コヅチマルとダークイズでダメージを与えるという編成ですが、手持ちのキャラに応じて火力重視や妨害重視にアレンジするのが良いと思います。攻略に詰まっている方の参考になればと思います。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.07.15
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赤虫村の怪談のご紹介です。前作影踏亭の怪談の記事はこちら。赤虫村の怪談【電子書籍】[ 大島清昭 ]【あらすじ】独特の妖怪が多く伝わっている赤虫村。怪談作家呻木叫子(うめき きょうこ)は取材のためこの村を訪れました。取材は問題なく終わったのですが、彼女が帰った後、妖怪伝説になぞらえるように奇妙な事件が起こります。降り積もった雪に足跡も無く、大木に吊るされた死体。鍵のかかった蔵の中で明らかに他殺である焼けた死体。次々に起こる殺人事件は妖怪のしわざか、それとも人のしわざか?その真相はいかに?【構成が巧みな作品】本作は各章ごとに赤虫村に伝わる妖怪にスポットを当てています。各章の主人公の物語が語られた後「呻木叫子の原稿」で章を閉めています。各章の主人公は事件の謎を解こうとする女子高生だったり事件を捜査する警官だったり、呻木叫子だったりします。それぞれ違う人物に焦点を当てることによって目の付け所や得られる情報が違うので、読んでいて飽きませんでした。作中の人物たちにとって真相は憶測の域を出ないのですが、怪異については読者に真相が分かるようになっています。この展開のおかげで消化不良にならず、さっぱりと読み終えることができました。この見せ方は上手いと思いました。一方で人為的な事件の真相については犯人も判明しますし、事件自体は解決するのですが「ひょっとしてこうなんじゃ……」という不気味な含みを持たせて終わります。怪異の方がさっぱりしているというのが皮肉ですね。【クトゥルフファンも楽しめる作品】架空の神話でありながら独特の世界観を持ち、多くの作品に影響を与えているクトゥルフ神話。本作ではクトゥルフ神話をもじったネーミングが多数出てきます。クトゥルフ神話を知らなくても作品自体は楽しめるので、こだわらず手に取ってみてはいかがでしょうか。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.06.22
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影踏亭の怪談のご紹介です。作者が栃木県出身とのことで、立ち寄ったツタヤで激推しされていたので読んでみました。影踏亭の怪談/大島清昭【3000円以上送料無料】※本記事はネタバレを含みます。【収録作品】影踏亭の怪談「僕」の姉である梅木杏子(うめき きょうこ)は、本名にちなんで呻木叫子というペンネームで怪談作家をしています。久しぶりに姉の元を訪れると、彼女は椅子に粘着テープで拘束され、瞼を自分の髪で縫われるという状態で意識を失っていました。姉が取材中であった栃木県北部にある旅館「影踏亭」に何かの手がかりがあるのではと考えた「僕」は自分も泊まってみることにしました。すると密室となった離れで他殺体が発見されるという事件が発生します。姉を襲った怪異と関係があるのか? 「僕」は事件を調査するのでした。朧トンネルの怪談栃木県某所にあるという朧トンネル。過去に事件や事故が無いにもかかわらず、首無し女性の幽霊が出ると言われました。大学生の男女が朧トンネルへ肝試しに来たところ、女性が1人行方不明になってしまいました。残ったメンバーは行方不明になった友人の手がかりを探すため、朧トンネルで当日の様子を再現することにしました。メンバーの1人が呻木叫子と知り合いであったため、彼女は取材方々検証を手伝うことになりました。検証の最中、トンネルの中でメンバーが首無し死体となって発見されます。撮影していた映像を確認しても、トンネルに出入りした者も、あらかじめ潜んでいた者も確認されていません。大きな密室となったトンネル。何かトリックがあるのか、それとも新たな怪異が起こったのか?ドロドロ坂の怪談叫子は友人から息子が神隠しにあったから助けて欲しいとの連絡を受け、13年ぶりにドロドロ坂を訪れました。そこは泥まみれの人間のようなお化けが出ると言われており、学生時代の友人の故郷でした。友人の息子を捜索する叫子でしたが、やがて泥まみれの死体が発見されました。はたしてドロドロ坂の怪異なのか、それとも殺人事件なのか?ホラーテイストミステリーなのかと思いきや、最後にしっかり怪異が起こっているのが味わい深いです。叫子が真相をひらめいた時の「その途端、まるで地虫が這うように、私の足下から一連の事件の真相が立ち上がってきた」という表現が禍々しくて良いですね。冷凍メロンの怪談警察官の間で密かに語られている都市伝説があります。遺体のそばに冷凍メロンが落ちているという事件が定期的に起こっているのです。そんなある日、心霊番組の収録中に呻木叫子が救急搬送されるという事件が起きました。しかも彼女は落下してきた冷凍メロンが頭に当たって負傷したというのです。彼女の友人である警察官高梨は事件の調査を開始したのですが、たどりついた真相とは……事件現場に冷凍メロンが落ちているという一見奇妙な怪異の中、真相が次第に明らかになっていく様子が何とも不気味であり、しっかりとミステリーでもありました。そして前出のエピソードの真相も判明したりと、見事なまでの伏線回収でした。それにしても、呻木先生無事だといいなあ。怪異とミステリーの融合を試みた作品はたくさんあると思います。本作もミステリーでありながらしっかりと怪異も起こっているのが面白い作品であると思います。次作赤虫村の怪談の記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.05.25
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楠木正成と足利尊氏のご紹介です。鎌倉幕府末期から室町幕府成立付近の時代を駆け抜けた2人の英雄の物語です。楠木正成と足利尊氏【電子書籍】[ 嶋津義忠 ]※本記事はネタバレを含みます。【あらすじ】鎌倉時代末期。後醍醐天皇は幕府を打ち倒そうとしますが、何度も失敗に終わっていました。そんな時、鎌倉幕府打倒のため2人の英雄が挙兵します。楠木正成と足利尊氏。立場は違えど2人はお互いを認めあいます。幕府討伐後も続く時代のうねりの中、2人の運命はいかに?【無私の英雄楠木正成】当時は鎌倉に仕えていない武士は悪党と呼ばれました。また、漁師や芸人など農民でない者は政治の埒外に置かれていました。正成はこうした人々も安寧に暮らせる世界を願っていました。後醍醐天皇がこうした政治をしてくれるかは分からないが、とにかく今の幕府は打ち倒さなければならないと考えました。倒幕は成りましたが、天皇や貴族中心の政治を目指す後醍醐天皇は、功労者である足利尊氏の戦力を警戒するようになります。正成は両者の溝が深まるのを憂慮し対話を促しますが、やがて武力衝突にまで発展します。戦下手なうえに面子にこだわる貴族たちは正成の作戦を受け入れず、無謀な出撃を命じます。負けると分かっている戦であっても奮戦した正成は、七度生まれ変わって国のために戦おうと誓って自害します。正成は無私の人であったように思います。武士として覇権を握ろうといった野望を持たず、ただひたすら弱い人たちが平和に暮らせる世を願っていました。戦を始めるにあたって、自分の命で多くの者が死ぬことに心を痛めていました。それだけでなく命を落とす敵方に対しても心苦しく思っていました。時代が時代であったため戦いをしていましたが、彼自身はとても優しい人であったのでしょう。悲劇的な最期もあって、多くの人に共感を呼ぶ英雄であったように思います。【悩み多き英雄足利尊氏】足利尊氏は関東武士の最有力者であり、多くの武士から期待される存在でした。本来は幕府に従う立場なのですが、常々幕府の腐敗を目の当たりにしていた彼は倒幕のために戦います。倒幕後わずかな時間でしたが、尊氏は正成に出会い大きな影響を受けます。鎌倉幕府を打ち倒しても、尊氏に平穏は訪れませんでした。後醍醐天皇は尊氏の勢力を警戒し、排除しようとしてきます。尊氏自身は天皇を崇敬しており歯向かう気は無かったのですが、一族や協力している武士たちは足利氏による幕府の設立を望みます。こうした板挟みに嫌気がさした尊氏は寺に入ってしまいます。ですが後醍醐天皇の軍に攻められ一族滅亡の危機にあって、尊氏は再び戦場に舞い戻りました。やがて尊氏は勝利し、足利氏を中心とする室町幕府が始まるのでした。この小説の主だった人物の中では、尊氏が最も長命でした。病に倒れ死を前にした尊氏に多くの想いが去来します。後醍醐天皇も正成も先に逝きました。幕府を設立するまで共に戦った弟も、やがて政治方針を巡って対立し死を命じました。そして室町幕府は広く人々の安寧のためにあるという方針が、考えてみれば正成の理想であったと思いつく所に何ともいえない余韻がありました。【戦いの時代を生きた2人の英雄】旧体制を打ち壊すのと、新しい体制が平和をもたらすのはまた別問題なんだなあと思いました。後醍醐天皇軍と尊氏軍が激突する前、正成は尊氏に向けて手紙を届けようとします。そこには天皇と直接話をして、双方が納得する落としどころを探すよう書かれていました。ですが手紙を持った密偵が尊氏側に見つかってしまいます。そして足利氏による幕府設立を目指す尊氏の弟によって手紙は握りつぶされてしまいます。一方尊氏もギリギリまで正成からとりなしの手紙が来ないものかと思っていたのが何とも切なかったですね。本作は鎌倉幕府末期という動乱の時代を生きた2人の英雄の物語です。1つの時代を2人の立場から描いているのが面白かったです。自らの理想に生きた正成と、周囲の期待やしがらみの中を生きた尊氏の対比が味わい深かったです。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.04.27
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にゃんこ大戦争 チワワン伯爵降臨をクリアしました。何となくほっぱらかしてしまっていたのですが、今回クリアしました。にゃんこ大戦争でまなぶ!難しい言葉1000 [ ポノス株式会社 ]【チワワン伯爵降臨】ボスのチワワン伯爵は移動速度は遅いのですが、3回攻撃で射程が長く必ずふっとばすので、移動の遅いキャラは近づくことすらできません。一方とてもノックバックしやすいので、とにかく攻撃を当てて動きを封じていきたいですね。N-1グランプリ開始と同時にチワワン伯爵が登場します。ゾンビを含め色々な敵が登場するのが特徴です。出現条件が基本キャラ、超激レア、伝説レアのみなので、編成に注意が必要です。吾輩の編成はこちら。ネコにぎりサホリネコ半魚人召し猪のカイμさるかに合戦ネコモヒカンゴムネコムキあしネコGデスハーデス哀悼の舞姫ダークイズにゃんコンボ:豚丼(体力アップ小)、スポーツ女子(体力アップ小)にゃんこ砲:にゃんこ砲相手の攻撃に耐えながら戦う布陣です。ムキあしネコで敵を倒して円を稼ぎ、主力を出していきます。ゾンビはさるかに合戦で対応します。主力はふっとばし無効を揃えています。序盤の資金繰りとゾンビ対策がうまく行けばクリアしやすいと思います。【絶・チワワン伯爵降臨】絶・チワワン伯爵降臨はN-1グランプリ決勝とキングオブワンコの2ステージで成り立っています。N-1グランプリ決勝N-1グランプリと同じ配置ですが、出現条件が激レアのみとなっています。吾輩の編成はこちら。ファイナルラスヴォースネコニャンダム殺意のネコ花園高校番長りきネコボンのパパのパパネコカンカンネコデリバリーネコ奥様大狂乱のムキあしネコネコエクスプレスにゃんコンボ:悪に染まりし者達(研究力アップ大) かかってきやがれ!(体力アップ小) ネーーーコボンボン(働きネコ初期レベルアップ小) ボンボンネコボンネコボンボン(初期所持金アップ中)にゃんこ砲:にゃんこ砲上段はにゃんコンボ要員で固め、下段のキャラで戦う布陣です。デリバリーと奥様は各有効属性の敵と戦い、カンカンとエクスプレスで資金稼ぎです。エクスプレスはチャンスがあればチワワン伯爵に当ててノックバックを狙いたいですね。キングオブワンコ大量の取り巻きが出現します。チワワン伯爵のふっとばしもあって、処理が遅れると押し込まれてしまいます。今回は出撃制限はありません。吾輩の編成はこちら。ファイナルラスヴォースネコニャンダム殺意のネコ暗黒嬢鬼襲戦艇コヅチマル大狂乱のネコモヒカン大狂乱のゴムネコ大狂乱のムキあしネコネコゼリーフィッシュ大狂乱のネコライオンにゃんコンボ:悪に染まりし者達(研究力アップ大)にゃんこ砲:にゃんこ砲波動中心の布陣です。最初はネコライオンなど足の速いキャラを中心に敵城に迫ります。取り巻きが増えて押し返され始めたら、壁キャラと波動キャラを中心に出します。波動で取り巻きをまとめて倒しつつ、チワワン伯爵をノックバックさせていきます。コヅチマルはふっとばされるとすぐ反撃するので、チワワン伯爵の攻撃を受けて反撃で敵戦力を削ります。【入手キャラ】チワワン伯爵降臨をクリアすると、確率でガラスネコが入手できます。キングオブワンコをクリアするとガラスネコを第3形態にパワーアップする権利が手に入ります。ガラスネコは1度攻撃すると砕け散って消滅してしまうという変わった特徴を持っています。移動速度が速く、無属性の敵を遅くします。遅くする時間が7.5秒と長く、優秀な妨害能力を持ちます。また、波動、ふっとばす、止める、遅くする、攻撃力低下、ワープ無効なので進軍を邪魔されることが少ないのも特徴です。第3形態クリスタルネコビルダーになるとふっとばす能力が追加され、遅くする時間も9秒に伸びます。単体攻撃なうえに1度の攻撃でいなくなってしまうので、狙った敵にうまく当てるのが難しいのですが、強力な無属性の敵が出現するステージで活躍してくれます。攻略に詰まっている方の参考になれば幸いです。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.04.06
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にゃんこ大戦争 ジャイアント黒蔵強襲をクリアしました。前回よりブラッシュアップした改訂版です。前回の記事はこちら。バンダイ(BANDAI) チョコサプ にゃんこ大戦争 10個 BOX 食玩 チョコレート 賞味期限2026/01【ジャイアント黒蔵強襲】ボスのジャイアント黒蔵は移動速度が遅く攻撃頻度も少ないのですが、攻撃力が高い上に遅くするで妨害してきます。また倒れるまでノックバックしないので、極力にゃんこ城に近づけないようにしたいです。妨害に対する耐性は無いので、妨害キャラも入れておくと有効です。【ステージ攻略】LV1~LV10一定時間が経過するとジャイアント黒蔵が登場します。攻撃頻度の少ないボスと、頻度の多い取り巻きという布陣です。吾輩の配置はこちら。ネコモヒカン大狂乱のネコモヒカン大狂乱のゴムネコネコタイムマシンネコスーパーハッカー大狂乱のムキあしネコGクロノストリガー虚影の加護女神ベガ白無垢のミタマ皇獣ガオウダークにゃんコンボ:IT系(会計力アップ小)にゃんこ砲:にゃんこ砲属性を持つ敵に有効で、妨害を持っているキャラを主力にしています。またナカイくんが中々倒れずに厄介なので、無属性に有効なキャラも少し入っていると有効です。大狂乱のムキあしネコの波動もナカイくんをノックバックさせやすいので、主力を守るのに便利です。LV11~LV20LV1~LV10同様、一定時間経過するとジャイアント黒蔵が登場します。はぐれたヤツやハイ・エナジーがどんどん前線を押してくる上にチキランランが戦線を分断して来ます。吾輩の配置はこちら。大狂乱のネコモヒカン大狂乱のゴムネコネコキョンシーネコックマンケンドッジボール部りきネコエクスプレス超奇襲怪光エンヴァンズ鬼襲戦艇コヅチマルネコスーパーハッカーマモランパサランにゃんコンボ:かかってきやがれ!(体力アップ小)にゃんこ砲:にゃんこ砲チキランランはネコックマンケンで速やかに倒します。ネコエクスプレスははぐれたヤツを倒すのに便利です。またタイミングよくまゆげどりを倒せれば資金アップにできますし、取り巻きが少ない時はボスの体力を削るのにも有効です。序盤は大狂乱のネコモヒカンを小出しにして黒蔵の進軍を遅らせます。黒蔵が出現して少しするとチキランランが出てくるので、壁とネコックマンケンで倒します。資金が貯まったらエンヴァンズで迎え撃ちます。スーパーハッカーは射程外から黒蔵を遅くできるので早めに出したいところですが、チキランランに殴られないよう注意が必要です。ハイ・エナジーがなかなか倒れず厄介なので、コヅチマルをぶつけます。コヅチマルはノックバックやふっとばされるとすぐに反撃できるので、はぐれたヤツやハイ・エナジーがいる時に出してわざと攻撃を食らい、反撃で攻撃回数を稼ぎたいです。黒蔵の攻撃を食らうとすぐにやられるので注意です。なるべく自城に寄せつけないようにしたいのですが、レベルが上がってくるとそうもいきません。意外に活躍したのがマモランパサランでした。攻撃力を下げてくれるの主力が生き残りやすくなり、自城付近で膠着状態を作れます。はぐれたヤツ以外の取り巻きは有限なので、しばらく辛抱し敵主力が黒蔵だけになったら押し返します。マモランパサランの顔を隠している立ち姿がキモかわで好きです。攻撃する時めちゃくちゃ目が光るし。クセが強いのですが使い所がはっきりしているので、自城付近が戦場になる戦いでは活躍してくれますね。時間経過でボスが出現するので、戦いながら態勢を整える必要があります。壁をどんなに厚くしてもボスの一撃で大半がやられてしまうので、壁キャラが十分にいる時は少し出撃を抑え、資金を貯めると主力を出しやすいです。火力も大事ですが妨害を持ったキャラを多めにすると戦いやすいように思います。攻略に詰まっている方の参考になれば幸いです。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.03.30
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かつて神だった獣たちへのご紹介です。送料無料【中古】かつて神だった獣たちへ 1〜15巻 漫画 全巻セット 週マガKC めいびい 講談社(少年コミック)※本記事はネタバレを含みます。【あらすじ】パトリア大陸は北部パトリアユニオンと南部パトリア連合に分かれ、10年にわたる内戦が起こっていました。劣勢になった北部は人を怪物に変えた「擬神兵(ぎしんへい)」を投入し、両勢力は痛み分けの停戦となりました。人々は擬神兵を神や英雄と称えましたが、その異形と力に恐怖を覚えるようになりました。そして擬神兵たちも強大すぎる力に心を蝕まれ、心身ともに怪物となっていきました。そんな「獣」となってしまった擬神兵を狩る青年がいました。彼の名はハンク。かつて擬神兵部隊の隊長でした。「人の心を無くした者は仲間の手で葬る」。隊の取り決めを守るため、彼はかつての部下たちを狩っていました。ハンクとともに旅をする少女シャールは、擬神兵であった父親をハンクに殺された過去がありました。父の死の意味や擬神兵の意義を知るため、シャールは父の仇であるハンクに同行する道を選びました。旅の先に彼女の見届けたものは?【命の群像劇】本作はハンクとシャールが主役ではありますが、多くの人物や出来事が描かれていて、様々な解釈のできる群像劇であると思います。擬神兵は内戦を終わらせた英雄と称えられましたが、やがて人々から疎まれていくようになりました。皮肉なことに、平和な世界には擬神兵の居場所はありませんでした。擬神兵という形でありますが、戦争帰還兵の苦しみを表現しているように思います。また擬神兵をもてはやしておきながら都合が悪くなると悪者扱いする民衆や、自らは銃弾にさらされない所から利益や効率で戦争を考える富裕階層等に対する強烈な皮肉も込められているように感じました。擬神兵を生み出した科学者エレインの遺志を継ぎ、擬神兵をこの世から消そうとするハンク。「生きたいように生きろ」と擬神兵を解放・代弁した宿敵ケイン。主要人物以外にも各キャラクターや擬神兵たちそれぞれの想いや生き様が描かれています。様々な価値観が出てくるのが読みごたえがありました。そしてヒロインのシャールの「すべてを見届ける」という覚悟も良かったと思います。彼女は擬神兵となった父を殺され、さらに復活した父を自らの手で撃っています。シャールもまた当事者であるからこそ、ともすれば傍観するだけになってしまう「見届ける」という行為に重みが出るのではないでしょうか。何だかんだで最後がんばってたし。あと彼女の品のあるファッションは好きです。印象深かった擬神兵は「ミノタウロス」セオドアと「オーガ」プリシラです。「セイレーン」ベアトリスと「ケンタウロス」マイルズの、狂った怪物になってしまった自分を無理して演じている姿が辛かったです。悲壮な話が多い中自らの生き方を貫いた「サラマンダー」アントニオも印象深いですね。【資料も充実】単行本の巻末には軍の資料という設定で資料が載っています。擬神兵はもちろん、各勢力や町の解説やパトリア大陸の地図なども載っています。この資料のおかげで物語が分かりやすくなりました。本作はいわゆるダークファンタジーと言われるジャンルです。読んで気分爽快になるという作品ではありませんが、様々な生き様や価値観に触れることができて、解釈のしがいのある作品だと思います。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.03.23
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アニメ版鬼滅の刃 柱稽古編のご紹介です。前作刀鍛冶の里編の記事はこちら。【中古】 【Blu-ray】鬼滅の刃 柱稽古編 全4巻セット 全巻収納BOX付 ブルーレイ※本記事はネタバレを含みます。【あらすじ】太陽を克服した禰豆子を手に入れるべく、鬼たちの攻勢が強まることが予想されました。大規模な決戦に備えて隊全体の底上げを図るため、柱たちによる特訓「柱稽古」が開始されました。隊士たちの様々な人間模様を描きながら、物語は決戦へと動きだすのでした。【アニオリ祭り】本作の魅力は何といってもアニメオリジナルの演出だと言えるでしょう。原作では柱稽古編はインターミッション的なやや地味なポジションであったと思います。ですがオリジナル演出で適度にアクションシーンもあり、キャラクター同士のかけあいもより深くなっているのが魅力的でした。【伊黒さんと不死川さん】最初からさっそくオリジナル演出でした。伊黒、不死川両名がさらわれた女性を救出するため、鬼のねぐらになっている廃城へ乗り込みます。戦闘シーンの少ない柱稽古編においては見ごたえのあるシーンです。また、戦闘シーンの少ない両名の実力を見せつけるシーンでもあります。戦闘シーン以外にも、ファンとしては二人の出番が多いのが嬉しいところです。「命拾いしたなあ、不死川」「助けれくれなんて頼んでねぇよ」とか「待たせたな」「俺も今来たところだよォ」とか、やたらイチャイチャしてるし(笑)。【伝説の8コマ】遊郭編で活躍した宇随天元も教官として再登場です。彼の訓練シーンは原作ではわずか8コマでしたが、アニメ版は1話まるまる使って描いています。奥さんたちと炭治郎が遊郭での戦いを振り返ったり、何だかんだで宇随さんは部下に優しいところが描かれていたりと、以前登場したキャラの魅力を深堀りしていたと思います。また、最後の実戦訓練も味わい深いですね。【感慨の紙飛行機】前作刀鍛冶の里編で活躍した時透無一郎もアニオリ満載でした。いつも通りのキツイ口調ではあるのだけど、隊士の修正すべき点を言葉に出して伝えているところが以前と違うなあと感じました。彼の指導は厳しいものでしたが「僕は、君たちが鬼に殺されてほしくないんだ」と言うシーンが、以前の無一郎とは決定的に変わったのだと思いました。原作で結末を知っていると、みんなで紙飛行機を飛ばすシーンは何とも言えない感慨がありますね。【そして無限城編へ】そして次はいよいよ最終決戦、無限城編です。第一章公開日が決定しましたね。劇場3部作ですが、尺がギリギリな感じです。この3部作で描き切るのか、それともその後最終章があるのか?今後も目を離せないですね。公式サイトはこちら。【予約商品】鬼滅の刃 コミック 全巻セット(全23巻セット・完結)集英社/吾峠呼世晴原作です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.03.02
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銃器職人(ガンスミス)・デイブ2のご紹介です。ゴルゴ13のスピンオフシリーズの第2巻です。前巻の記事はこちら。ゴルゴ13スピンオフシリーズ 1 銃器職人・デイブ(2)【電子書籍】[ さいとう・たかを ]※本記事はネタバレを含みます。【収録作品】グリーンゴールドとモンストゥラスメキシコでアボカドは「グリーンゴールド」と呼ばれ、莫大な金を生む輸出品となっています。その利権をめぐって、多くのカルテルが争いを繰り広げていました。ゴルゴに呼び出されメキシコにやって来たデイブは、かつての顧客だったコロネルに出会います。コロネルは戦いから身を引きアボカド農園を経営していたのですが、息子がカルテルに殺されてしまいました。復讐を誓うコロネルのために、デイブは仕事を引き受けることにしました。はたして堅牢な装甲車を打ち抜く銃弾を作ることはできるのか?火龍(ガアシエンディエタ)の呪いロシアとウクライナの緊張が高まる中、争いを煽る者たちを抹殺して回る女スナイパーがいました。負傷した彼女はモホーク族の青年に助けられます。ですがモホーク族の居留地にシェールガスが埋まっていることが判明。それを狙うマフィアによって青年は殺されてしまいます。助けてもらった義理を果たすため、女スナイパーは一人でマフィアと戦うことを決意します。彼女に渡したデイブの策とは?本作はゴルゴ13第208巻「最終兵器小惑星爆弾」と若干リンクしているそうです。こうしたつながりもスピンオフならではですね。イングリッシュウォールナッツと執事のガンスミス40年前のエピソードです。デイブはイギリスの軍人であり貴族である青年から銃の調整を依頼されます。その家では執事兼ガンスミスがおり、デイブも意見を交わしながら調整が進みました。仕上がった銃を手に、青年は危険な任務に挑み……英国貴族の誇り高さや、執事とデイブの交流といった人間ドラマが味わい深い話です。デイブがゴルゴのことを考えているシーンがありましたが、40年前にはすでに付き合いがあったのですね。年齢の設定についてとやかく言わないのがゴルゴファンのお約束ですね。平和の守護者(ピースキーパー)ニューヨーク市警では、街の発砲音を集積して犯罪検挙に役立てる防犯システムPK(ピースキーパー)を導入しました。しかしPKでも反応しない殺人事件が起き始めました。捜査にあたった刑事たちは、事件の裏で大きな闇が蠢いていることを感じるのでした。実際にもありそうな生々しさを感じるお話でした。メダリオン・地獄への許可証メダリオンとはニューヨークでタクシーを持てる許可証です。そのメダリオンを買い集め、不当に値をつり上げている投機家がいました。多くの自殺者が出る中、デイブは復讐のためにやって来た少年兵に手を貸すことになりました。たった一人で相手を倒すための作戦とは?この話は富める者が貧しい者を踏みにじる社会構造が描かれています。また、貧困から這い上がった者が今度は貧者を踏みつける側に回っていくのが何ともやりきれない感じがしました。ゴルゴ13シリーズならではの奥深いドラマが味わい深い作品です。デイブの情に訴えられたり職人心をくすぐられると、何だかんだで仕事を引き受けてしまうあたりがゴルゴとはまた違った魅力があるように感じました。はやくも来年1月末に3巻が発売予定です。今後も楽しみですね。次巻の記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.02.23
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志望、死亡、脂肪、子房、資望…… 世の中には色々なしぼうがありますね。本作「しぼう」は、そんな感じを表現した(?)作品です。ポップな中に世の中を風刺した曲を描くピノキオピーのアルバムです。しぼう/ピノキオピー[CD]通常盤【返品種別A】【pick up】しぼうオープニングの曲ですね。確かに持っても良いけど取り扱い注意ですね。はじめまして地球人さんニンテンドー3dsソフト、初音ミクproject miraiでらっくすのテーマ曲です。男女の恋愛って、異星人と絆を作り上げる程の難事業なのかもしれませんね。ポップな歌詞の中にも人間関係の妙を描いていると思います。絵の上手かった友達子どもの時に仲の良かった絵の上手い友達。不器用な二人は結局結ばれることはなかったけど、時々思い出す友達とほろ苦い後悔。こうした思い出は誰にもあるんじゃないかなと思います。すろぉもぉしょん風邪をひいて寝込んだ夜に色々考えてしまう曲です。熱に浮かされ鼻水を垂らしながら、結構哲学的なことを考えてしまいます。たりないかぼちゃ9月になるともてはやされるかぼちゃ。色々首をかしげることもあるけれど、それを気にしちゃいけないのかもしれませんね。愉快な中にちょっと深みを感じる曲です。ヒーローが来ないある日姿を消してしまったヒーロー。ヒーローも不安や苦悩がたくさんあったんですね。そんなヒーローも最後には……でも寝坊で遅刻しているのにまでヒーローを呼んじゃだめだよ。100年前の僕、100年後の君100年後にはいない僕、100年後もいる君。すれ違う二人のさみしさを描いた曲です。変わっていくものと変わらないもの一緒にいられないもののせつなさを感じます。愉快な曲や歌詞の中に、人の世の切なさや風刺を盛り込んだ作品です。ぜひ手に取ってみてください。初回盤はこちら。【オリコン加盟店】初回生産限定[取寄せ]★スーパージュエルボックス仕様★ブックレット+ホロスペックス・メガネ+手ぬぐい封入※送料無料■ピノキオピー CD+DVD【しぼう】14/12/3発売【楽ギフ_包装選択】通常版はこちら。しぼう/ピノキオピー[CD]通常盤【返品種別A】よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.02.16
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逃げる勇気のご紹介です。逃げる勇気【電子書籍】[ 和田秀樹 ]日本人は逃げるのが上手ではないと言われています。ストレスの多い職場やいじめなど、逃げた方が良い状況であっても日本人はがんばってしまう傾向にあります。これは戦時中の軍国主義が影響していると言えます。退却するという選択肢を持たず、とりかえしのつかない所までつき進んでしまうのです。本書では逃げるというのはどういうことか、逃げることを阻害する要素について述べています。そして肝心の逃げる方法についてもページを割いて書いてあります。この手の本に書いてある方法は「そんなもんやれたら苦労せんわ」というものが多いように思いますが、本書はとてもよく書かれていました。その場から距離を取る方法はもとより、離れなくてもできる方法も書いてありました。内容も気の持ちようであったり、心理的なものから法的なものまで様々なものでした。このようにあらゆる角度から逃げ方を論じているのは実用性があって良いと思いました。物事を真面目に取り組もうとする人ほど、逃げることに罪悪感を感じて無理をしてしまうと思います。本書では逃げるということの意義や必要性について述べ、周囲に迷惑をかけないように逃げる具体的な方法まで書かれています。各項目が短くまとまっているうえに文章も分かりやすいので、メンタルが疲れている時も読みやすい本です。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.02.02
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怪奇蒐集者 魘結び~ある怪談作家夫婦の日常 神薫&JIMMYのご紹介です。現役眼科医をしつつ怪談作家として活動する神薫。そして彼女をサポートするミュージシャンでラジオコメンテーターのJIMMY。怪談夫婦が送る日常とは?怪奇蒐集者 魘結び〜ある怪談作家夫婦の日常 神薫&JIMMY[DVD] / オリジナルV【収録エピソード】怪談作家夫婦の怪談な日常怪談作家をしている神薫さんの日常に起こる細々とした怪異が語られています。夫婦漫才のようでむしろちょっと楽しかったです。導入はバッチリですね。霊感のある知人霊感のある知人と、それにまつわる怪異のお話です。怪異について書いていたら、同じ体験をするというのは面白いですね。住む家にまつわる怪談何度か引っ越している神薫夫妻ですが、何度か奇妙な体験をしていました。コミカルな話が多いのですが、後半シャレにならないお話が増えて来ました。静岡怪談#1 夜泣き石旅をしていた妊婦が盗賊に襲われ、刀で斬られてしまいました。女性は死んでしまいましたが、刀が石に当たって止まったため、お腹の子は助かりました。それからというもの、そこの石からは泣き声が聞こえてくるようになり……静岡怪談#2 大崩海岸の怪異静岡県には大崩海岸と言われる場所があるそうです。名前のとおり頻繁に崩れるのだそうですが、そこにまつわる怪談が複数語られています。静岡怪談#3 霊山寺霊山寺という地元では有名な場所があるそうで、夜には行かない方がよいとのことです。そんな霊山寺にまつわる怪異あれこれです。色々な物や人が現れたり消えたりする怪異が多いようですね。静岡怪談#4 浅間神社バス亭を通るたびに同じ人が立っている……気味の悪い話なのにどこか緩い雰囲気なのは語り手さんのしわざでしょうか。怪談女医なのに…神さんは女医さんですが、医療に関する怪談はあまりないそうです。元々眼科はお看取りがないからだそうで。まあ確かにそうですよね。本来怖い話なのでしょうけど、何となく面白くなってしまうのは2人の掛け合いのおかげでしょうか。夫婦漫才のような、一風違った怪談が味わえる作品でした。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.01.26
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劇場版ゴールデンカムイのご紹介です。大人気和風闇鍋ウエスタンの劇場版です。公式サイトはこちら。※本記事はネタバレを含みます。【あらすじ】過酷を極めた日露戦争。帰還兵である杉元は北海道で砂金を掘って暮らしていました。そんな時、杉元は莫大なアイヌ埋蔵金の噂を聞き、アイヌの少女アシㇼパとともに埋蔵金探しを始めました。ですが埋蔵金を狙っている者はたくさんいました。陸軍最強と言われた第七師団、戊辰戦争で命を落としたはずの土方歳三。様々な勢力がぶつかり合う黄金争奪戦が始まるッ!【驚異の再現度ッ!】本作の制作が発表された当初「大丈夫なのか?」みたいな意見が多かったそうです。バカスカ人が死ぬし、ショッキングなシーンも多いからでしょう。ですがそんな下馬評を木っ端微塵に吹き飛ばすほど、本作はクオリティが高かったです。というよりも、再現度が異常でした。以降個人的に印象に残ったシーンを列挙します。不死身の杉元杉元の再現度が高かったですね。特に目の演技がすごい。黄金の噂が本当らしいと知った時の目が笑ってない所とか、戦闘シーンの殺気に満ちた目とか怖いですね。一方でアシㇼパとくつろいでる時のまったりした所とのギャップも上手かったです。アイヌの愛娘 アシㇼパ幼いながらもしっかりしたアシㇼパをよく再現していたと思います。そして随所に見られる変顔も原作そっくりだったのがすごい。脱獄王 白石由竹雰囲気といい動きといいそっくりですね。音声もある実写版だと、彼の存在が余計映えますね。反逆の情報将校 鶴見篤四郎彼の異様な雰囲気の再現度もまたすごい。口の端を持ち上げる笑い方がそっくりでした。第七師団の良心 月島基序盤から実はしょっちゅう登場していた月島軍曹。私情を挟まず「はい」とだけ答える、正面を向きながら目線だけ相手に向ける感じがそっくりでした。重傷を偽装した杉元を病院に運ぼうとするシーンで鶴見から「私も後から向かう」と言われた時の「はい」がそっくり過ぎて鳥肌が立ちました。玉井伍長ちょい役だけど妙に似てましたね。【まだまだ続く物語ッ!】本作はゴールデンカムイの序盤部分を実写化した作品です。続きはWOWOWで連続ドラマ化し、さらにその続きが映画化されるそうです。今から楽しみですね。本作は制作陣の本気度がほとばしっていました。2時間ちょっとの尺の中であれほど内容を再現しているのがすばらしい。そして役者魂がすごい。雪の中を走るし川に落ちるし。みんな頬や耳が真っ赤になってるし。本作は原作ファンはもちろん、ゴールデンカムイを知らない人の導入としても最適な作品です。【エントリーで全品ポイント10倍!】[新品]ゴールデンカムイ (1-31巻 全巻) 全巻セット原作です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.01.19
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ゴールデンカムイのご紹介です。送料無料【新品】【予約商品】ゴールデンカムイ 1〜31巻 漫画 全巻セット 野田サトル 集英社(おすすめ)※本記事はネタバレを含みます。【あらすじ】明治末期、日露戦争直後の北海道。帰還兵である杉元佐一は、戦死した親友剣持の妻梅子の眼病を治す費用を稼ぐため砂金を掘って暮らしていました。そんなある時、杉元はアイヌの埋蔵金に関する噂を耳にします。杉元はアイヌの少女アシㇼパと手を組み、金塊探しを始めました。ですが金塊を追っているのは杉元だけではありませんでした。陸軍最強と言われた第七師団や、戊辰戦争で戦死したと言われていた土方歳三など、多くの者たちが金塊を求めていました。はたして金塊を手にするのは誰か?冒険・歴史・文化・狩猟グルメ・ホラー・GAG&LOVE! 和風闇鍋ウエスタンが幕を開けるッ!【綿密な取材に裏付けられた物語ッ!】本作を読んでまず驚くのは、アイヌの文化に関して非常に詳しく載っていることです。物語のちょっとした色付けなどではなく、生活様式や考え方など、マンガを通してアイヌ文化を学ぶことができました。他にも実在した人物や事件をモチーフにしたエピソードや、当時の新技術なども物語に絡んでいたりと、歴史の勉強にもなりました。巻末にたくさんの参考資料が載っており、かなり綿密に調べて描いていることをうかがわせました。また、随所に映画や映像作品などのパロディが入っており、それも見どころの一つです。昔の映画ポスターみたいなノリの扉ページが楽しいですね。個人的には車等が操作できなくて「ウキーウキー!」と癇癪を起すシーンがじわじわ来ています。【奇人変人だョ! 全員集合ッ!】本作を語るうえで外せないのは、とにかくヘンな人がたくさん出てくることでしょう。連続殺人犯辺見が出て来た時は「また濃いキャラが来たなあ」と思っていました。それを皮切りに死んだそばから変な人が補充されていき、層の厚さを感じました。個人的には岩息が好きです。また、すでに死んでいるキャラが回想シーンで出てきたり、キャラクター同士が以前意外な所で会っていたりと、各人物を大事に扱っている感じがすごく好感が持てました。【美食のアイヌグルメッ!】本作では旅の途中で野宿することが多いですが、何といってもそこは北海道。うっかりすれば凍死します。雪や風を避ける知恵もふんだんに紹介されており、サバイバル知識も本作の魅力だと思います。そして、生きることは食べること。本作では料理のシーンが数えきれないほど出てきます。調理方法も細かく描かれていて、料理好きな人なら再現できるのではと思う程でした。ここでもアイヌの文化や生活の知恵を知ることができて面白いです。どれもおいしそうなのですが、脳みそに塩かけたのはちょっとなあ……【物語を彩るキャラクター達ッ!】本作は個性的で魅力的なキャラクターが目白押しですが、吾輩が印象に残った人物をご紹介です。「不死身の杉元」杉本佐一本作の主人公ですね。戦いの時は鬼のごとき恐ろしさを見せるものの、基本的には面倒見がよくて優しい青年なのだと思います。彼のような他人を放っておけない人が報われて良かったと思いました。「アイヌの愛娘」アシㇼパ本作のヒロインですね。幼いのにしっかりした子でしたが、終盤の成長が著しいと思います。武力行使とは違った方法で自分たちの文化を守ろうとする考えはすばらしいと思います。それでいて食いしん坊で天真爛漫な所が最後まで残っているのも良いですね。「反逆の情報将校」鶴見篤四郎彼ほど深淵で複雑な人物も少ないと思います。その野望の原動力は愛国心なのか、妻子への愛なのか、部下たちへの愛なのか……彼の言動は基本的に自分を見ている人たちに向けた「甘い嘘」なのですが、吾輩は全ての言動は100%嘘ではなく少しだけ本心が入っているんじゃないかなと思っています。「不屈の阿仁マタギ」谷垣源次郎ちょいちょいいじられていましたが、彼のように真面目で実直な人が生き延びて幸せな家庭を築いたのはほっとしました。チカパシとの別れは泣けました。「第七師団の貴公子」鯉登音之進まだまだ未熟な所がかえって味のあるキャラクターでした。鶴見の言動が手駒を増やすための甘言であったと気づいた後も自暴自棄にならず、自分の意志で戦い抜いたのが大器の気配を感じさせますね。「不敗の牛山」牛山辰馬戦いでは負け知らず、女性を守って死ぬというさっぱりした生き様が素敵でした。これほど自分に素直な人だとむしろ好感が持てますね。アシㇼパが懐くのだからいい人なのでしょう。案外彼の戦いがアイヌのおとぎ話になってたりして……「殺人ホテルの支配人」家永カノ第七師団に身柄を拘束されてからフェードアウトしていくのかなと思っていたのですが、最後にあんな出番があるとは思いませんでした。命と引き換えでしたが、キャラとしてすごく引き締まったと思います。「天狗の下駄音」都丹庵士土方一味に入ってからはフェードアウトかと思っていたのですが、あれほど出番があるとは思いませんでした。「どうせ拾った命だから」と最後まで土方と戦ったところに心意気を感じました。「狩猟の魂」二瓶鉄造色々とまっすぐな生き方が潔い人ですね。息子の銃が彼に引き継がれ、それが谷垣からチカパシへと続いていくのがロマンを感じました。「海賊房太郎」大沢房太郎登場期間が短いものの、深い印象を残したキャラだと思います。東南アジアに王国を作るなんて途方もない夢でしたが、その理由が故郷を作るためというのが切ないですね。本作は黄金を巡って荒くれ者たちが戦うというひと昔前の西部劇のようなノリでありながら、ありとあらゆる要素を取り入れエンタメとして完成度が高いと思います。雪原に赤々と燃えるかがり火がごとき命たちの物語でした。久しぶりに良い物語に出会えました。ヒンナ~。劇場版は原作の序盤を実写化しています。原作を知らない人も導入にぴったりの再現度です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.01.12
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劇場版 はたらく細胞を観て来ました。※本記事はネタバレを含みます。【あらすじ】体の中で日々はたらいている細胞たち。栄養を運んだり外から侵入した菌と戦ったりしています。そんな細胞たちに大事件が勃発。細胞たちは体を守り切ることができるのか?【笑って泣けてためになる総合エンタメ】本作はバランスよく楽しめる作品だと思います。笑えるシーンも多くて楽しいのですし、そこからシリアスで泣ける展開へとシフトしていく流れがとても上手いと思いました。そして細胞のはたらきもきちんと頭に入ってくるのも良いですね。キラーT細胞とNK細胞の違いが大変分かりやすかったです。白血病の治療ってそういうことだよな~と思いました。細胞たちに人格があったら、これほど悲壮な物語になるんでしょうね。でも医師が言っていたように、細胞たちが体を支えてくれていたからこそ治療が間に合ったのでしょう。最期まではたらき続けていた細胞たちに改めて感謝したい気持ちになりました。【表現技術も優れた作品】本作は原作のエピソードをベースに作られています。一方原作では細胞の世界のみで、人間の世界は描かれていません。劇場版ではそれを大胆にアレンジし、人間の物語を描きつつ、その体内で起こっている細胞の物語を描くという手法を取っています。マンガの場合は読者が自分のペースで読んだり戻ったりできるのですが、映画の場合はそれができませんし、ナレーションで全て説明するわけにもいかないでしょう。作品の持ち味を失わないようにしつつ分かりやすい表現を求めた結果なのかと思います。さすがは武内監督。テルマエ・ロマエや翔んで埼玉の実写化を成功させた手腕は確かですね。本作は細胞のはたらきを学びつつ、楽しくて泣けるストーリーも味わえます。原作を知らなくても楽しめますので、映画館へぜひ足を運んでみてください。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2025.01.05
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怪奇蒐集者 坦國異聞 松永瑞香のご紹介です。タンザニアで看護師として働き、現地の呪術師に弟子入りしました。タンザニアでの医療や呪術にまつわる怪談を蒐集しています。怪奇蒐集者 坦國異聞 松永瑞香 [DVD]【収録エピソード】赤い玉病院に黒焦げになった青年の遺体が運び込まれました。周りの人が遺体から赤い玉を取り出して欲しいと言います。院長が遺体にメスを入れると……呪術が息づく地域ならではのお話でした。呪物にされかけた呪いを補強するために他の物や人を使うことがあるそうです。ある日松永さんは院長に頼まれて、使っていなかった部屋の片づけをしていました。そこへ見知らぬ女性が訪ねて来ました。その女性がそっと手を差し出して来たので思わず握手したのですが……真相が分からないだけに不気味なお話でした。松永さんに何もなければ良いですね。病院で出遭ってしまったもの松永さんの同僚が夜勤中に停電が起こりました。仕方なく携帯の灯りで見回りに行きました。すると暗闇の向こうから近づいてくる足音がしました。やがて灯りの中に入って来たモノとは……幽霊というよりも妖怪のような存在なのでしょうか。金縛りタンザニアでは幽霊という概念はあまり無く、怪異は呪術によって起こると考えられているそうです。呪術というと他人を攻撃するイメージがありますが、タンザニアでは人を治したりする伝統医療の側面もあるそうです。松永さんが呪術の調査のため、呪術師の家に居候していた時の話です。夜中にふと目を覚ますと金縛りに遭ってしまい、さらに足を引っ張られたり首を絞められる感触がしました。もがいていると隣にあるイスラム教のモスクから放送が聞こえてきて、金縛りが解けました。居候させてもらっている呪術師にその話をすると……タンザニアでは呪術がかなり生活に根差しているのだなあと思いました。日本に来ている駅前の電話ボックスのそばに奇妙な木のようなモノを見つけたのですが、同行していた人にはそれが見えていませんでした。時が経ち、体験者は松永さんがSNSに投稿した画像を観て驚きました。それは以前見た奇妙な木のようなモノにそっくりだったそうです。画像はタンザニアの精霊の像だそうです。精霊も国を行き来することがあるのかもしれませんね。盗まれたもの手術中、助手の男性が意識を失って倒れてしまいました。意識を取り戻した彼が語った内容とは……はたして呪いなのか幻覚なのか…… 怪異の地域性があるのは面白いですね。呪術師になったきっかけ松永さんは呪術師のFさんに、呪術師なったきっかけを聴きました。Fさんの家は代々呪術師をしており、母親は呪術師としても優秀で人格者でした。ある日母親は体調を崩し入院してしまいます。他の呪術師によれば呪いをかけられているとのこと。息を引き取る間際、母親はFさんをそばに呼ぶと……力が受け継がれていく様を見せられたお話でした。お守り松永さんが友人の付き添いで村を訪れたところ、呪術師と話をする機会がありました。その呪術師からお守りを作ってもらい、それを日本に帰ってからも身に着けていました。日本で霊感のある友人に見てもらったところ、松永さんのオーラが見えにくいとのこと。「お守りか何か持ってない?」と聞かれ、そういえば呪術師からお守りもらったなあと思い出し……ぼったくられたけど効果もあったんですね。呪術というと怪しげな印象がありますが、伝統医療としての文化でもあるんだなあと思いました。現地の文化や風習を感じられる怪談でした。【作品紹介】怪奇蒐集者のYouTubeチャンネルでは、ランダムでお話を公開しています。呪物にされかけた病院で出遭ってしまったものよかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.12.29
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にゃんこ大戦争、オーメンズ強襲をクリアしました。かるたで! にゃんこ大戦争 あいうえおで侵略にゃ! [ PONOS 株式会社 ]【オーメンズ強襲】オーメンズはケルベローズの超生命体版です。烈波と動きを止めて来ます。これらは確定ではないものの攻撃頻度が高いため、実質的にはかなり頻繁に出てきます。【ステージ攻略】LV1~LV10城を叩くまでボスは出て来ないので、壁キャラで膠着状態を作り、お財布レベルや円を十分に準備してから城を攻撃しましょう。オーメンズの烈波と大天使チビネルの攻撃により前線が崩れやすくなります。遅れて登場する天使スレイプニールとちびぶんぶんによりさらに押し込まれやすくなるので注意です。特にちびぶんぶんは早く倒しておきたいですね。吾輩の編成はこちらです。哀悼の舞姫ダークイズデビルハンターサトル大妖怪結社チュンチュン天命の王フォノウGクロノストリガーネコアミーゴ大狂乱のゴムネコネコキョンシーネコカメラマン大狂乱のムキあしネコにゃんコンボ:妖怪バスターズ!(研究力アップ小)にゃんこ砲クロノストリガーやフォノウで早めにちびぶんぶんを倒してからチュンチュンとサトルを出すと場持ちが良いです。LV11~LVMAX全ての敵が時間経過で登場するので、お財布レベルを上げつつも一定量の円はキープしておきたいです。うまくネコカンカンで敵を倒せれば円を稼ぎやすいです。厄介なのがジョンレオンです。撃破に手間取ってミッドナイトナカイが合流するとかなり押されるので注意です。ジョンレオンを倒してからチュンチュンとサトルを出せれば理想的です。吾輩の編成はこちら。哀悼の舞姫ダークイズデビルハンターサトル大妖怪結社チュンチュン天命の王フォノウ飛脚ネコネコアミーゴネコキョンシーネコエキゾチックネコカンカン大狂乱のムキあしネコにゃんコンボ:妖怪バスターズ!(研究力アップ小)にゃんこ砲【編成のコツ】烈波で前線を削られやすいので、烈波無効のキャラをなるべく多く入れたいです。またオーメンズは悪魔シールドや妨害無効を持っていないので、妨害を入れて本領を発揮させないようにすると戦いやすいです。攻略に詰まっている方の参考になれば幸いです。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.12.22
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栃木県佐野市立吉澤記念館の企画展、源氏物語とみやびを観て来ました。朝廷文化が花開いた時期の美術に焦点を当てた企画展です。本日最終日でした。【第1室 朝日森天満宮の宝物】朝日森天満宮は菅原道真公を祀っています。また、朝廷から東照宮へ向かう使いであった例幣使が盛んに通っていました。その道すがら、道真公の絵を奉納する人が多かったそうです。道真公が周囲から妬まれ左遷されてしまったこともあり、初期は怒りの表情をたたえた絵が多くありました。やがて穏やかで威厳のある絵が増えて行った流れを観るのも面白かったです。【第2室 吉澤コレクションの工芸 板谷波山と山本茜】第2室は吉澤記念美術館の所蔵品と、現在も活躍中の山本茜さんの作品が展示されています。山本さんは載金ガラスという表現技法で、源氏物語の各帖を立体作品にすることをライフワークにしています。山本さんの作品は撮影OKになっています。第一帖「桐壺」金細工が印象的な作品です。第五十四帖「御法」源氏に愛された紫の上の臨終シーンを描いた作品です。苦しみの多かった彼女の魂が天に昇っていく様子が表現されています。第三十三帖「藤裏葉」(光の道)源氏は帝の子でありながら源姓を与えられ臣下となっていました。そんな彼も苦難を乗り越え天皇となります。一段一段昇り詰めていく様子を描いた作品です。第五帖「若紫」源氏最愛の人紫の上(若紫)の初登場シーンを表現しています。ふくら梅当館の所蔵品で、今回初展示の作品です。二人静静御前の霊が乗り移った女性と、静御前自身の霊が舞いを舞うシーンです。この世とあの世が混じり合った美しさを感じさせる作品です。【第3室 源氏物語とみやび -吉澤コレクションを中心に-】第3室では源氏物語に関する作品が展示されています。小さな絵がたくさん描かれている屏風があり、各絵はQRコードを読み取ることでアップで観られるようになっています。【第4室 巻物とものがたりをたのしむ】第4室では朝日天満宮所蔵の竹取物語や、吉澤記念美術館所蔵の菜蟲譜が展示されています。本展は貴族文化が隆盛した時代の美を集めた企画展です。後の鎌倉時代からしばらく続く武家の文化とはまた違った、みやびな美しさを味わえる企画展でした。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.12.15
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加藤清正(下)のご紹介です。上巻の紹介記事はこちら。加藤清正(下)【電子書籍】[ 海音寺潮五郎 ]【あらすじ】徒労に終わった朝鮮出兵と秀吉の死によって、豊臣家の勢力にも翳りが見え始めます。もはや天下は徳川のものになったと感じた清正は、豊臣家存続のためにあらゆる手を尽くします。清正は戦場とは違った戦いに身を投じるのでした。【清正、新たな戦い】秀吉が世を去り、天下は徳川のものになったと感じた清正は、様々な手を講じます。秀吉の子秀頼と、家康の孫千姫を婚約させることで両家の関係を良好にしようとしました。また主だった重臣たちと何度も宴会を催すことで、自分たちは徳川と争う気は無く、太平の世を生きるつもりだとアピールしました。それでいて武士のシンボルである髭を剃らず、移動の際は多数の侍を連れて行きました。さらに江戸の行き帰りには秀頼に挨拶を欠かしませんでした。これにより清正は、天下人である徳川に仕えはするが、自分の主君はあくまで豊臣家であり、有事の際は戦うことも辞さないという姿勢を見せました。徳川に対して敵対しないけど舐められないようにするこの匙加減は絶妙だと思いました。【忠臣、加藤清正】上巻と違って下巻は清正にスポットを当てた描き方をしていました。秀吉が亡くなっていることもあったでしょうが、清正も九州の半分程を治める大大名となっています。清正自身が直接的に歴史に関わることになってきたということなのでしょう。清正は実直で誠実な人であったようですが、それとともに愚直ではなかったようです。天下が徳川に移ったことを敏感に感じ取り、豊臣家を永らえることに目的をシフトする切り替えの早さはそうできるものではないと思います。いずれ天下が戻ってくると信じて疑わない淀殿や秀頼に現実を説くのは、一歩間違えれば切腹ものです。周りが言いづらいことを言うのも豊臣を思えばこそなのでしょう。そんな清正も病に倒れます。脳血管障害だと言われています。状態はそこから改善せず、清正は世を去ります。豊臣家が滅亡する大坂の陣が起こったのはその4年後。豊臣滅亡を見ずに済んだのは、死力を尽くして生き抜いた清正に対する天のはからいだったのかもしれません。おそらく家康も、清正が生きている間は豊臣家に手は出せないと思っていたのでしょう。相手にそこまで思わせる清正の存在感たるや凄まじいものがあったのでしょうね。幼い頃より豊臣家を支え続けた加藤清正。戦に出れば負け知らず、誠実な性格であり領民の生活にも心を砕いていました。物語が「清正の死は、すなわち、豊臣家の滅亡だったのである」と締めくくられるほどの英雄だったのでしょう。そんな加藤清正の人生をたどった物語です。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.12.08
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映画ミンナのウタのご紹介です。ダンス&ボーカルグループGENERATIONSが本人役で登場したのが話題になった作品ですね。ミンナのウタ《通常版》 【DVD】※本記事はネタバレを含みます。【あらすじ】GENERATIONSの小森隼はラジオ番組のパーソナリティを務めていました。ある日彼は局の倉庫で古びたカセットテープを見つけました。それからGENERATIONSのメンバーや関係者が気が付くと不思議なメロディーを口ずさむようになり、次々に行方不明になってしまいました。リーダーの白濱亜嵐はマネージャーや探偵とともに、失踪したメンバーの捜索と謎を解くべく調査を開始するのでした。【切り口の面白いホラー】本作の面白い所は何といってもGENERATIONSが本人役で出演しているところだと思います。その設定ゆえに舞台が芸能界でも全く違和感が無く、一般人のキャラが主人公の作品とは一風違った雰囲気が味わえます。ラジオ局の倉庫に長年紛れ込んでいたカセットテープという小道具も面白いですね。【圧倒的劣勢】調査を進めるうち、この怪異は「さな」という少女の怨霊が原因だと判明します。立ち向かうはアイドルとそのマネージャー、そして探偵。霊に対抗できそうな人が一人もいないんだけど……ともあれさなの気持ちに共感することで何とか事態は収拾します。しかし……こんなヤバい女に共感できる人が何人いるのだろうと思ってしまうのですが、まあ結果オーライということで、ね。ちなみにネコがひどい目に遭うシーンがあるので、ネコ好きな人は注意してください。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.12.01
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怪奇蒐集者 裂け目 城谷歩怪談控 巻ノ七のご紹介です。怪奇蒐集者 裂け目 城谷歩怪談控 巻ノ七 [DVD]【収録エピソード】お前だよ体験者は学校の先生をしていました。新任で仕事が忙しく、父親の一周忌にも行けませんでした。後ろめたい気持ちを抱えたまま洗面所に向かっていると、鏡に自分ではなく中年の男性が映っていました。それからというもの、日に1回は自分ではない男性が映るようになりました。きっと父が無念に思っているのだろうと思い、休みをとって実家に帰りました。仏壇に手を合わせ父の遺影を見ると、そこに映っていたのは……予想と少し違った結末のお話でした。裂け目城谷さんが怪談デビューしたばかりの頃のお話です。怪談を話していると、ミシミシと音がしてきます。ラップ音かと思っていると、観客の頭上付近の空間に裂け目ができました。やがて裂け目から覗いてきたモノとは……別の世界というものは、案外近くにあるのかもしれませんね。助けを求める少女スーパーに勤める女性が体験したお話です。仕事がはかどらず遅くなってしまいました。すると自動ドアの向こうに小学生くらいの女の子が立っていて、しきりに何かを訴えています。不審者に追われているのかと思い、急いで女の子を招き入れました。自動ドアから大きな音がして、追ってきた不審者なのかと思い振り返ったわずかな時間に女の子はいなくなっていました。怖くなって鍵も電気もそのままにして逃げ帰ってしまいました。翌日店長に謝りに行ったのですが……何とも不思議なお話でした。時間や空間の歪みを扱ったお話が詰まった一作です。着物ではなくスーツ姿の城谷さんも珍しいですね。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.11.24
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葛生化石館の企画展、生き物がつくる鉱物の話を観て来ました。生き物と鉱物。相反するように見えますが、貝など体から鉱物を生み出す生き物もいます。そうした生き物と鉱物について展示した企画展です。葛生化石館のホームページはこちら。【生き物が生み出す鉱物】生き物が鉱物を生み出すようになったのは、爆発的に生き物の種類が増えたカンブリア紀でした。目を持った生き物が増え、食べる者と食べられる者が出て来た時代でもありました。身を守るために殻を持った生き物が姿を現すようになりました。一口に鉱物と言っても、様々な硬度や特徴がありました。貝殻がらせん状になっているのは、成長とともに貝が大きくなっても体の向きを変えずに生活できるようにするためだそうです。また真珠は硬度が高く腐食にも強いのですが、生み出すためには多くのエネルギーを消耗するそうです。真珠は真珠層とそうでない層が交互に重なっていて、真珠が光るのは光を反射するからなのだそうです。【専門知識も学べる企画展】この企画展は当初軽い気持ちで観に行ったのですが、予想以上に専門的な話が多かったです。また貝殻は昼成長して夜は成長を止めるので、木の年輪のように貝の年齢が分かるそうです。貝殻の筋を調べると、昔の方が一年の日数が多かったそうです。これは年々地球の自転の速度がゆっくりになっているからなのだそうです。また鉱物に含まれている成分を調べると、その土地の以前の環境等も分かるのだそうです。そう思うと太古のロマンを感じますね。生き物と鉱物というと関係が無いように思いますが、意外な接点が感じられて面白い企画展でした。実際に触れる展示も多く、QRコードで動画等が見られたりと、随所に工夫の見られる企画展です。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.11.17
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栃木市立文学館の企画展、東海道を旅したとちぎの人々を観て来ました。栃木市立文学館のホームページはこちら。【旅行ブーム到来!】江戸時代に入り戦乱の世が終わると治安が改善し、人々は旅行しやすくなりました。そしてお伊勢参りの効果もあって、空前の旅行ブームが起こりました。本展は栃木から旅行した人々について、資料をもとに展示されています。【今も昔も変わらない人々の営み】旅行ブームとは言っても、資金の捻出に皆苦労していました。そこで村でお金を積み立てて、そのお金で順番に旅行に出ていたようです。旅行に出る時はパスポート的なものを持ち歩いていたそうです。どこの村に住んでいるのかとか、旅の目的などが書かれていました。旅先で命を落とした時の処遇について書かれているのが生々しいですね。旅行に行った人は日記をつけることが多かったようです。これは旅の思い出でもあるのですが、後日旅行に出る家族や子孫のための備忘録としての役割もありました。旅行がブームになると、ぼったくりなど悪徳旅館も出てきました。そこで旅館も講と呼ばれる組合を作り、現在で言う旅行ガイドを発行するようになりました。こうした人々の営みや行動パターンが今とあまり変わらないのが面白かったです。今も人々が楽しんでいる旅行。資料から透けて見える人々の生活を感じられた企画展でした。東海道五十三次も展示されているので、そちらも楽しめます。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.11.10
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加藤清正(上)のご紹介です。豊臣秀吉に仕えた忠臣であり、朝鮮出兵の際は虎を退治したとか、熊本城を作ったとか色々伝説のある人物です。本作はそんな加藤清正を主人公にした小説です。加藤清正(上)【電子書籍】[ 海音寺潮五郎 ]【あらすじ】織田信長の元で頭角を現し始めた木下藤吉郎秀吉(豊臣秀吉)。彼は優秀な部下を求めていました。しかし平民出身の秀吉には代々仕えている臣下はおらず、さりとて外部から臣下を集め過ぎると謀反を疑われてしまう。そんな秀吉の元に、母親に連れられた少年が訪ねて来ました。彼は秀吉の母親のいとこの子、加藤虎之助。後の加藤清正でした。【歴史も学べる小説】本作は加藤清正が主人公ですが、彼を取り巻く歴史についてもかなり語られています。特に清正の主君である秀吉に関する出来事に多くの紙面が割かれており、豊臣家から見た歴史を描いている作品だとも言えます。【哀しみの朝鮮出兵】国内を平らげ天下人となった秀吉。次に彼は明を手に入れようと海外派兵を開始します。無謀としか言えない出兵をなぜ行ったのか?作中では「耄碌したのだろう」とありますが、おそらくそうなのでしょう。手に入れるべき領土が国内に無くなってしまったことや、やっと生まれた息子を亡くしたこともあったのでしょう。知略や周到な準備で勝利を積み上げてきた秀吉であっても、やがて衰え判断を誤ったのでしょう。それが臣下だけでなく他国にも多くの被害を出したのが、人の上に立つ者の責任の重さや難しさを感じました。さらには秀吉の腹心石田光成は出兵に利益が無いと感じながらも面と向かって意見することもできず、早々に和睦を結んで済ませようとします。あくまで完全制圧を目指す秀吉と、適当に戦争を切り上げたい光成。こんな感じだから上下の伝達は機能しておらず二国間の認識もすれちがっているため、戦線はどんどん泥沼化していきます。吾輩は歴史で朝鮮出兵を習った時は、単純に戦いが厳しかったのかと思っていました。それがこうした思惑が絡み合って事態が悪化していたのは読んでいて辛いですね。本作は朝鮮出兵の途中で終わり、下巻に続きます。下巻の記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.11.03
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栃木市立美術館の企画展、北斎展-師と弟子たち-を観て来ました。栃木市立美術館のホームページはこちら。葛飾北斎は江戸後期に活躍した、世界でも有名な浮世絵師です。北斎は90年の生涯の中で30数回の改号、93回もの引っ越しを行いました。また、絵以外に全く頓着しない生活ぶりや常に新しい技法を研究するなど、波乱万丈な人生を送りました。【北斎とその画業】本展では北斎の人生をたどるようにしてその画業を振り返ります。葛飾北斎といえば風景画が有名ですが、初期は役者絵などの人物画も描いていたのが面白かったです。代表作富嶽三十六景も展示されていてかなり近くで観ることもできます。富士山という一つのテーマであれだけたくさんの作品を描けるのがすごいなあと改めて思いました。【北斎とその弟子たち】本展では北斎の弟子や、北斎から影響を受けた画家たちの絵も展示されています。中でも興味深いのはフランスの画家アンリ・リヴィエールです。彼は北斎にインスパイアされてエッフェル塔をあらゆる角度から描いた「エッフェル塔三十六景」を描いています。北斎に直接会っておらず、国も違うにも関わらず影響を受けているのが面白いですね。当時下火になっていた浮世絵界に颯爽と現れ新しい風を吹き込んだ葛飾北斎。彼の人生と画業を振り返る企画展です。各絵をかなり近くで観ることができるので、興味のある方は足を運んでみてください。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.10.27
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栃木県の佐野市郷土博物館の企画展、戦国時代を生き抜いた佐野氏と唐沢山城を観て来ました。佐野市郷土博物館のホームページはこちら。【戦国を生き延びた佐野氏】佐野氏は藤原秀郷を祖先に持ちます。藤原秀郷は平将門公を討った人物であり、栃木ではむかで退治の伝説もあります。その藤原氏が足利氏と佐野氏に分かれたのだそうです。現在の佐野市は当時交通の要衝であり、上杉氏や北条氏が何度も侵攻してきたそうです。佐野氏は豊臣家や徳川家などの有力者と協力しながら領地を護り、江戸時代になるまで存続しました。【史跡唐沢山城】佐野氏の居城であった唐沢山城は、関東屈指の山城です。城跡の保存状態は良好で、多くの資料も残されています。佐野市で長く調査研究が行われ、平成26年に国指定史跡になりました。【多くの資料が面白い企画展】本展では佐野氏にまつわる大量の資料が展示されています。豊臣秀吉や徳川家康からの書簡もありました。教科書に載る人物からの文書を実際に見られるのは何とも興味深いですね。佐野氏一族の中には徳川2代将軍秀忠と同い年の方がいて、書簡の中に親しみがにじんでいる感じが人間味が伝わって来ました。本展では多くの資料が展示されていて、見ごたえがありました。戦国の世を生き抜いた佐野氏と唐沢山城のいぶきを感じられる企画展でした。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.10.20
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栃木県の小山市立車屋美術館の企画展、できごとどもを観て来ました。小山市立車屋美術館のホームページはこちら。本展は小山市に暮らしてきた3代の画家、五月女政平、五月女政巳、五月女哲平の作品が展示されています。【世代や画風の違いが面白い企画展】3代と言ってもそれぞれが過ごした時代が異なるためその作風はずいぶん違いがあります。政平さんは若い頃戦争を体験し、その後独学で画家を目指しました。画風は明治期に入って来た洋画のような、暗めで重厚な絵や風景画を多く見かけました。政巳さんは高校教師をしながら風景画を多く描きました。政平さんが病気を患ったため写生旅行へ行くことは少なく、近隣の風景を描くことが多いようでした。哲平さんは今40代で、抽象的な作品を多く描いています。前の二人とはずいぶん違う作風でした。小山市は市制後間もなく工場を誘致し、団地建設に着手しました。こうした小山市の風景の移り変わりが描かれているのも面白かったです。政平さんと政巳さんがそれぞれ旧思川の風景を描いた作品がありました。変わらない部分もあれば建物が変わっていたりと、対比も見どころでした。親子3代にわたる画業を鑑賞できる面白い企画展でした。本展のために描き下ろされた作品もあるので、それを観に行くのも良いと思います。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.10.13
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怪談日記のご紹介です。第2の稲川淳二とも呼ばれ、怪談を聴いていると姿を見ない日は無いと言っても過言ではない怪談家ぁみ。本書はぁみさんの自伝であり怪談本です。怪談日記 怖い体験をしすぎて怪談家になってしまった芸人 (イカロスのこわい本) [ ありがとう・ぁみ ]第1章 怪奇の初体験地元山口県で高校球児として過ごし、卒業後福祉系の専門学校に通っていました。楽しい学生生活を送っていたのですが、すでに不思議な体験をし始めていました。霊感のある友だちユカとの話の数々が味わい深いですね。第2章 上京・男6人シェアハウスぁみさんは専門学校卒業後、介護施設で働きながら貯金をし、幼い頃からの夢であった芸能界を目指しました。そしてよしもとの養成所に合格し、大好きな家族や大切な仲間たちがいる地元を離れ上京することになりました。一人暮らしを経て、同期6人でシェアハウスに住むことになりました。都心から少し離れた郊外の一軒家で、古いながらも快適な家でした。しかしそこでは不思議なことがしばしば起こりました。この章ではそうしたエピソードの数々が収録されています。みんな若いせいか、ずいぶんはっちゃけたことしてますね。様子がおかしい(憑りつかれた?)仲間を正気に戻すのにすねガムテって(笑)。本章の最後に、シェアハウスに来て間もない頃の話が収録されています。ってゆうか怪異現象が頻発したのはぁみさんたちがやらかしたからでは……第3章 都内での生活芸人としての仕事が増えて来たぁみさんは、再び都内で一人暮らしを始めました。ですが住んでいた部屋に幽霊がいるらしく、怪異現象が頻発しました。気味が悪かったのですが経済的にも引っ越すことができず、そこに住み続けました。本章ではその部屋で起こった怪異と、それに付随する話が語られています。第4章 芸人怪談家の夜明けぁみさんが怪談を話始めた頃、組んでいたお笑いトリオを解散することになりました。仕事とバイト漬けで睡眠時間も休みもほとんど無い生活だったのが、急に時間ができました。これからのことを考える時間もできたし、好きなこともできるようになりました。自然と怪談に触れる時間が長くなっていきました。やがて怪談を話す仕事が増えたり怪談イベントへ遊びに行っているうちに、様々な怪談仲間ができました。この友だちがまた錚々たるメンバーでした。この人たちだけで怪談イベントできますね。最後に収録されている「サトウさんとの約束」というお話が印象深かったです。芸人を始めた当初、アルバイトでホームヘルパーをしていた時に関わっていたサトウさんとのお話です。稲川淳二さんの怪談は怖いだけじゃないという言葉を表したようなお話でした。ぁみさんは人を惹きつける魅力があるのではないかと思います。怪談好きという共通項があるにしても、これだけの人が彼の周りに集まってくるのはひとえにぁみさんの人柄なのだと思います。それゆえに色々な怪異も寄って来るのではないでしょうか。自身が語るだけでなく怪談でイベント会場を満席にするなど、怪談界をリードするぁみさん。怪談家ぁみの原点を語った一冊です。【おまけ】ぁみ【怪談ぁみ語】ぁみさんのYouTubeチャンネル「ぁみ【怪談ぁみ語】」です。ぁみさんだけでなくアミーゴ(仲間・友達)が怪談を語るチャンネルです。10分くらいで聴けるお手軽ながら質の高い怪談が味わえます。週2回更新なのでコンスタントに動画が増えるのも嬉しいですね。心霊噺心霊噺です。ぁみさんの語りをじっくりと堪能できます。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.10.06
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栃木県の小山市立博物館の企画展、江戸時代の本と読書を観て来ました。小山市立博物館のホームページはこちら。天下泰平の江戸時代。出版文化が発展し、多くの人が本を読むようになりました。本展は本と読書について歴史が学べる企画展です。【製法について】本展ではまず、本の製法について展示されていました。初期の本は本を手書きで写す写本が主流でした。やがて版木を使って本を刷る出版がメインになって来ました。版木を作ったり紙に印刷する技術のは高等技術であり、それにかかわる職人は各出版社に所属したり独立して仕事を請け負ったりしていたようです。一方で写本は仏教における修行や布教のための写経として残っていきました。また、幕府から禁止されている内容については写本でこっそり出回っていたそうです。聖と俗が入り混じっている感じが面白いですね。他にも本の綴じ方についても紹介されていました。よく時代劇とかに出てくる本ってあんな感じで製本してるんだなあと面白かったです。袋とじという言葉はこの時からあったのですね。【話題作も目白押し】本展では話題の作品も多く展示されていました。源氏物語や太平記、里見八犬伝など、今でも有名な作品が展示されていました。挿絵も多くあって、ライトノベルを楽しむような感じだったのかなあと思いました。【小山の本と歴史】小山市立博物館は会館以来郷土の歴史を調べて来ました。その過程で膨大な資料を収集しており、今回の企画展では小山における本の歴史も紹介されていました。小山市には長らく書店が無く、人々は貸本で読書をしたり、栃木市で本を買っていたようです。本展では小山の蔵書家が持っていた本の内訳が展示されていました。医者、商人、役人など、職業によって所蔵している本のジャンルが偏っていて、その人の生活が透けて見えて面白いですね。【面白い企画】博物館に入るとすぐに、市立図書館から借りて来た古典作品などが並んでいてムードが出ていました。また、古文書解読アプリを使って古文書を読むコーナーもあります。こうした展示の工夫が良いですね。江戸時代以前は本と呼べるものはほとんどなく、学者や僧侶が持っていたり、大名の道楽でした。それが天下泰平となり、一般の人々も娯楽や勉強のために本が読めるようになってきました。また寺子屋が増えることで識字率が上がって来たこともあるようです。こうして我々が読書を楽しめるのも、平和で教育制度が安定しているからなのかもしれません。本好きの方はぜひ足を運んでみてください。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.09.29
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映画スラムドッグスのご紹介です。スラムドッグス ブルーレイ+DVD/ウィル・フォーテ[Blu-ray]【返品種別A】【あらすじ】クズ飼い主ダグに飼われている犬のレジー。ある日レジーは遠い場所に捨てられてしまいます。レジーはそれを遊びだと信じていたのですが、野良犬のバグと出会い自分が捨てられたことに気づきます。レジーは復讐を誓い、バグやその仲間たちとともに珍道中を繰り広げるのでした。予告映像です。さっそく(ピー)入ってます。【年齢制限あるよ】本作はかわいいワンコのコメディかと思っていたのですが、年齢制限ありです。え、そんな過激なのかと思っていたら、下ネタだらけでした。下ネタと下ネタの間にいい話が挟まっている感じです。これ、銀魂? と思いながら観ていました。【メイキングも見ごたえのある作品】とりあえず下ネタコメディかと思ったのですが、メイキングが面白かったです。カメラワークや視覚効果にはかなりこだわっているようでした。また、犬たちに演技をしてもらうための工夫なども載っていました。映画製作に詳しくないとこうしたところは気が付かないことが多いと思います。そう言われてみると、カメラアングルなどの見せ方や表現が工夫していると思いました。基本的には下ネタ満載なので、子どもは見ない方がいいかも。うっかりカップルで観ると気まずい感じになるかもしれません。とはいえ下ネタが大丈夫ならば、肩ひじ張らずに笑って楽しめる作品であると思います。「ペット、闇落ち」というキャッチフレーズがインパクトありますが、そこまで深刻なお話ではないので安心です。なんだかんだでいい話に落ち着いてるし(笑)。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村
2024.09.22
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