さくさく堂のシナプスな存在

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2016年04月22日
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年に一度、大学のインタビュー・ワークショップ用にテープ起こし実技のお話をします。

実際に話す前にインタビュー実習の回を聴講させてもらっているのですけれど、
クラスのあとで学生さんから声をかけられました。

「方言の強い方のインタビューをしているが、
細かいところの意味がわからないことがある。
テープ起こしはどうしたらよいのか」
という質問でした。

意味がわからないと、テープ起こしはできない。
極端な例を言うと、

その外国語のカタカナ表記になっているか、と考えるとわかる。

その場で一つ一つ「どういう意味ですか」と問うこともできるけれど、
あまり多くなれば話の腰を折ってしまう。
あとで、録音の該当個所を方言のわかる人に聞いてもらうという手もある。
音声データのカットが手軽になった現在ではわりと簡単な手段だ。
「通訳者」(笑)に同行してもらうというのもありだ。


お話をしているうちに、もっと本質的な彼の気持ちがわかってきました。

「貴重な方言を残したいんです」。

意味のわかる文章にすると方言が消えてしまう。
そういう方言を消してしまうことに加担してしまってよいのだろうか、
というためらいでした。



私たちが依頼されるもので、言語学的な価値を求められる場合は
音声に忠実な文字起こしをします。
ただし、それは文章としてはほとんど読めません。
だから、読み物も必要な場合は、現代日本語訳(笑)を別に作成して、
2通りの原稿を納品したりします。


実際はかなりきれいな標準語に修正した文にすることもあります。

結局は『何のために作るか』ということですが、
全部の目的を満たすような万能な文章はない、ということですね。


「テープ起こし文章のノウハウについては幾つか講義でお話ししますけれど、
『これが正解』というものはありません。
あなたが、『この人の話を残したい。この方言を残したい』と思って、
試行錯誤する中で出来上がってくる文章こそが正解だと思います」
ってお話ししてきた。


なんだか、とっても真摯な若者と出会ったよー。

そうは言っても、読み手に伝わる文章を書くスキルというのは必要なわけで、
その辺をお話しできたらいいなあと思っています。





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最終更新日  2016年04月22日 13時11分55秒
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