サクサクサクラックの徒然草

サクサクサクラックの徒然草

2026.05.13
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テーマ: 日記
カテゴリ: 日記

夜のキッチンで、リポソームビタミンCを見つめていたら自分の雑さまで見えてきた


21時47分、帰ってきてすぐ外したピアスが、洗面台の端っこで小さく光っていました。

部屋着に着替える前に、冷蔵庫の前でしばらく立ち尽くして、麦茶を飲むか、炭酸水を飲むか、いやその前にメイク落とせよ私、と思いながら、結局スマホを開いてしまう夜。

楽天で見かけたエルリスのリポソーマルビタミンCは、30袋入りのスティックタイプで、商品ページには「飲むビタミンC美容液」という言葉があって、こういう言葉に弱い自分を、私はもう少し疑ったほうがいいのかもしれないと思いました。

でも、疲れた日の台所に置いてあったら、たぶん私はかなり普通に手を伸ばす気がします。

「ちゃんとしたい」のに、ちゃんとできない夜が多すぎる

美容の仕事をしていた頃、お客様にはよく言っていました。

「無理なく続けられるものがいいですよ」

あの時の私は、白い制服を着て、髪もきれいにまとめて、口角まできちんと仕事モードで、まるで自分の生活も整っている人みたいな顔をしていたけれど、家に帰ると全然そんなことはなくて、コンビニの袋をテーブルに置いたまま、ソファに沈んで、気づいたら片方だけ靴下を脱いでいるような女でした。

いや、今もわりとそうです。

あるあるすぎて笑えないのが、美容に詳しい人ほど、自分のことは後回しにしがちなところで、肌にいい成分の話はできるのに、昨日の夕飯を聞かれると「えっと、ポテチとヨーグルトです」とか言いそうになる日があるんですよね。

ビタミンCと聞くと、透明感とか、ハリとか、内側からの美容とか、きれいな言葉が並びやすいけれど、私の中ではもう少し生活感のある存在で、朝の顔色がなんとなく冴えない日とか、鏡の前で「昨日ちゃんと寝たっけ?」と自分に聞いてしまう日とか、そういう小さなざわつきのそばにいるもの、という感じがします。

リポソームビタミンCという名前も、最初に見た時はちょっと美容クリニックの棚にありそうで、私の日常には少し背伸びしている響きに感じました。

リポソームって何、急に理科室?みたいな。

でも商品ページを見ていると、エルリスのものは健康食品として作られていて、30袋入りで1か月分のように使いやすそうな形になっていて、粉っぽいサプリのボトルを机に置いて飲み忘れる私には、スティックタイプというだけで少し現実味がありました。

袋を1本開けるだけ。

それだけなのに、なぜ人は続かないのか。

たぶん、袋を開ける余力すら残っていない日があるからです。大人って、思ったより電池切れが早い。

婚活アプリの返信より、自分の肌の沈黙が気になる日

最近、夜に婚活アプリを開くと、返信する前に自分の顔がスマホ画面にうっすら映るんです。

あれ、地味に怖くないですか。

相手のプロフィールを見る前に、黒い画面に映った自分と目が合って、「今日の私、ちょっと疲れすぎでは?」となる瞬間。

相手から「休日は何してますか?」と聞かれて、本当は「洗濯物をたたむ前に力尽きて、ベッドの上でリポソームビタミンCを検索していました」と答えたいけれど、そんなことを初手で言えるほど強い女ではないので、「カフェに行ったりします」と、少しだけきれいに整えた自分を送ってしまう。

小さな恥です。

カフェ、行くには行くけど、毎週ではないし、なんなら最近一番長く滞在しているのはドラッグストアの美容サプリ棚です。

そこでリポソームビタミンCの文字を見かけると、肌のためというより、生活を立て直したい気持ちが少しだけ反応する感じがあります。

もちろん、飲んだから急に全部が変わるわけじゃないし、翌朝ドラマみたいに頬が発光するとも思っていません。

でも、何かを選ぶ時の自分の手つきが、少し丁寧になることってあるじゃないですか。

お風呂に入る前にスティックを1本出して、コップに入れて、水を注いで、台所の蛍光灯の下で飲む。

その行為だけで、今日の私を完全に放置しなかった、くらいの気持ちにはなれるのかもしれない。

それを美容と呼ぶには大げさで、健康管理と呼ぶにはまだ頼りなくて、でも何もしない夜よりは、ほんの少しだけ自分に話しかけている感じがある。

「今日も雑だったね」

「でも帰ってきただけえらいね」

「いや、メイクは落とそうね」

この一人会議、たぶん誰にも見せられません。

でも一人暮らしの夜って、こういう小さい会話でできている気がします。

ビタミンCを飲む手前で、私は何を取り戻したいんだろう

リポソームビタミンCを調べながら、画面に出てくるきれいなパッケージや、スティックが並んだ写真を見ていたら、少しだけ不思議な気持ちになりました。

私が欲しいのは、ビタミンCそのものだけなのかな、と。

肌の調子がいい日が増えたら嬉しい。

朝、ファンデを薄くして出かけられたら嬉しい。

人と会う前に、鏡を見てため息をつく回数が減ったら、たぶんそれも嬉しい。

でもその奥には、「ちゃんと自分を見ている私でいたい」という、ちょっと照れくさい願いが隠れている気がして、そこを言葉にすると急に恥ずかしくなるので、こういう時に人はサプリとか美容液とか、手に取れるものに気持ちを預けるのかもしれません。

自分へのツッコミを入れるなら、また形から入ろうとしてるじゃん、です。

スティック1本で人生を整えようとするな、私。

でも、形からしか入れない日もあります。

気合いでは整わない夜に、冷蔵庫の横の小さなかごに、リポソームビタミンCが数本入っていたら、それは私にとって、少しだけ優しい逃げ道になるのかもしれない。

美容って、もっと華やかなものだと思っていたけれど、今の私には、22時過ぎの台所で「明日の顔、少しだけ頼むね」と心の中で言うくらいの、地味な祈りに近いです。

本当に続けられるかは、まだわかりません。

でも、飲む前に少しだけ背筋が伸びるなら、その数秒のために置いておくのも悪くないのかな、と思った夜でした。

明日の朝、鏡の前で何を思うかは、まだ誰にもわからないままでいい気がします。


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最終更新日  2026.05.13 11:31:05
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