サクサクサクラックの徒然草

サクサクサクラックの徒然草

2026.02.10
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テーマ: 日記(2911)
カテゴリ: 日記

人に見られた日ほど使いたい炭酸シャンプー|頭皮ケアで疲れを外す夜のルーティン


​​炭酸の「音」で、今日の自分をいったん外に置く






夜、帰宅して玄関のドアを閉めた瞬間だけ、外の世界が急に無音になる。暖房のスイッチを入れる前の、少しだけ冷たい空気。駅から持ち帰った人混みの気配が、部屋の中で遅れてほどけていく感じがする。


今日の小さな出来事は、帰りの電車で隣に立っていた男性が、私の肩のあたりを一瞬だけ見て、すぐ目を逸らしたこと。別に声をかけられたわけでもないし、嫌な顔をされたわけでもない。

なのに私は、その「視線が触れて離れた」一秒で、急に自分のことが気になってしまった。

コートの襟に落ちた髪の毛、マフラーの繊維、乾燥で広がった毛先。

今日いちにち仕事をしただけのはずなのに、「ちゃんとしてない人」みたいに見えたのかな、と勝手に想像して、勝手に少しだけ縮こまる。


こういうの、誰にも言わない。言ったところで「気にしすぎだよ」で終わるのも分かってるし、私自身も、気にしすぎだと思う。だけど、気にしすぎのまま生きてるから、疲れる。


そんなふうに、今日の私は「見られてる気がする」を一日じゅう背中に貼り付けたまま帰ってきた。で、部屋に着いた瞬間に思ったのが、ちょっと意外な本音だった。

――もう、何かを“良くする”とかじゃなくて、いったん“外す”作業がしたい。体裁とか、他人の目とか、今日の反省とか、そういうのを一回だけ棚に上げたい。


そこで、最近気になっていた炭酸シャンプーを、今日は「ちゃんとしたケア」じゃなく「気配を切り替える儀式」として使うことにした。


1本の缶が、私の中の“スイッチ”みたいだった


炭酸シャンプーって、どうしても“髪がきれいになる”とか“すっきり落ちる”みたいな話になりやすいけど、今日の私はそこが主役じゃない。

缶を手に取った時点で、すでにちょっと勝っている気がした。だって、今日の私は自分で自分の機嫌を取るのが下手で、他人の表情に勝手に点数をつけて落ち込むタイプで、なのにそれをやめられない。


b.risの炭酸シャンプーは、使う前に缶を上下によく振って、缶を立てた状態で泡を出す、という手順があるらしい。

ぬるま湯で頭皮と髪を先に予洗いしてから、泡を頭皮と髪にむらなくのせて、指の腹でマッサージするように洗い、最後にしっかりすすぐ。公式の説明を読んだとき、妙に「順番」があるのがよかった。


順番があるって、心が散らかっている日に効く。何をどうしたらいいか分からない日でも、「まず振る」「まず予洗い」「泡をのせる」「指の腹で」みたいに、やることが決まっている。私はたぶん、そういう“決まっている”に救われるタイプなんだと思う。


缶を振る音が、思ったより大きい。シャカシャカじゃなくて、もう少し重い音。今日の私は、その音を聞いた瞬間に、なぜか少し笑ってしまった。

たぶん、電車の中で抱えていた「ちゃんとしてないかも」という不安が、急にばかばかしく感じたから。

泡を出すと、ふわっとしているのに密度がある。すぐ消えない。手のひらの上で「形」を保ってくれる。ここでも私は、勝手に安心していた。


“見られてる”を、洗い流したかったわけじゃない


正直に言うと、今日の私は「自分を磨こう」と思って炭酸シャンプーを選んだわけじゃない。むしろ逆で、今日の私は“磨く”という発想に疲れていた。磨けば磨くほど、もっと磨く場所が見つかるから。


だから、頭皮をマッサージしながら洗う時間は、きれいになるためじゃなくて、ただ自分の体に触れて「ここにいる」と確認するための時間だった。

指の腹で円を描くみたいに動かしていると、電車の中で感じた他人の視線が、少しずつ遠くなる。

洗うというより、今日の情報をゆっくり消去していく感じ。


炭酸シャンプーには「5,000ppmの高濃度炭酸で汚れをすっきり落とす」とか、「濃密泡」みたいな説明もある。確かに、泡は濃密で、頭皮にのせるとパックみたいな感触がある。


でも今日の私にとっては、その“すっきり”が、汚れの話というより、考えの渋滞が一瞬だけほどける感覚に近かった。


たぶん、読者の中にもいると思う。疲れてるときほど「ちゃんとしなきゃ」が増えるのに、ちゃんとしようとするほど心が置いていかれる人。 わかる… って、言ってしまうのも悔しいけど、わかる。


すすいだあとに残ったのは、ツヤじゃなくて違和感だった


洗い終わってすすいだあと、鏡の前で髪をタオルに包んだとき、意外な違和感が残った。髪がどうこう、じゃない。

私、今日ずっと「誰かにどう見られるか」を気にしてたのに、家に帰ってきたら、いちばん見てるのは自分だったんだな、ってこと。


他人の視線に怯えていたつもりで、実は自分が自分を監視してた。

電車の中で肩を見られた一秒を、私は何十回も再生して、何十回も自分にダメ出ししていた。そういうのって、言い換えると“自分のことをずっと見張っている”ってことなんだと思う。怖い。

ちょっと、怖い。



b.risはオーガニック成分や、頭皮にも髪にも潤いを与える…みたいな説明もある。


でも、今日の私は「潤い」よりも、「自分の目の厳しさ」を先にどうにかしたい気がした。泡が濃いとか香りがいいとか、そういう話は、明日の私に任せたい。


今日の小さな気づきは、すごく地味で、たぶん誰も褒めてくれない。

だけど、私は今日、炭酸の音と泡の手順を借りて、「見張り役の自分」をいったん黙らせることができた。完全には無理。すぐ戻ってくる。でも、数分だけでも黙ってくれると、私は呼吸がしやすくなる。


バスタオルから少しだけ甘すぎない香りが立って、湯気が消えていく。

明日もたぶん、私は何かにビクビクする。電車の中で、職場で、コンビニで、別に誰も私を見ていないのに、勝手に見られてる気がする。


それでも、今日の私は知ってしまった。自分の中のスイッチは、誰かの評価じゃなくて、缶を振る音みたいな、ほんの小さな合図で切り替えられることがある。


ねえ、あなたは今日、どんな“音”で自分を切り替えましたか。切り替えられなかったとしても、それを責めずにいられましたか。


























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最終更新日  2026.02.10 10:57:30
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