欧州サッカー観戦記

欧州サッカー観戦記

2005/10/14
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カテゴリ: colum
その国の代表となる。胸に国旗をつける。国家を歌う。それは、「誇り」である事に間違いない。代表チームに選ばれたくとも、果たせない選手が数多くいる。そのみんなを「代表」している、という気持もあるだろう。しかし。

「国家」を代表する、とはどういう事なのか。単純に、そのスポーツにおいての、その国の最強チーム。そういう事なんだけど。ことサッカーというスポーツにおいてはそう単純にはいかない。それこそ、その「国家」を挙げての事件になってしまう。サッカー後進国である日本でさえ、初の本大会一次リーグ突破の時は(自国開催ということもあったろうけど)試合後のロッカールームに首相が激励に訪れるほどだ。「先進国」ではどれほどのものか。

1994年、アメリカワールドカップ。その時のコロンビア代表は、バルデラマ・アスプリージャ等世界的選手を擁し、優勝候補とまで言われた。なんせ予選でアルゼンチンを5-0で打ち破ったのだ。某TV情報誌のワールドカップ特集では、表紙にバルデラマのイラストを使ったりしたほどだ。しかし。同じグループに開催国・アメリカが入ったのが不運の始まりか。彼らは、優勝どころか一次リーグさえ突破できず大会を後にした。

そのコロンビア代表にいたのが・・・エスコバル。それほど名の売れた選手ではなかったが。ある試合で、彼の名は世界に知れ渡った。痛恨の、オウン・ゴール。決して、それが原因で敗退したわけではない。しかし。母国に帰った彼を、凶弾が襲った。「賭け」に負けた奴の腹いせだった。彼は若い命を落とした。

変わって現在。決めれば本大会出場!というPKを外した、カメルーン代表のウォメ選手が、脅迫にあっているという。家族もおちおち外出できないほど。それはやはり、悲しすぎると思う。サッカーが、ワールドカップが他に類を見ない、世界的大会であることの反作用であるのだろうけど。暖かく迎えて、とまでは言わないけど。命を狙う、ってのは勘弁して欲しい。それこそ、サッカー本来の「楽しさ」が失われていく。

みんな、見たいんだ。なぜ、ロナウジーニョがあんなに人気あるのか。楽しそうだもの。見てて。サッカーやってるのが。代表ではあそこまで出来ないかもしれないけど。でも彼なら一試合に何度か、やってくれそうな。そしてそれこそが、サッカーがこんなにも世界中を虜にした原因じゃないかと思ったりするんですが。

それは無理な願いかもしれないけど。出来うるなら、見てみたい。勝負しつつ、エキサイティングな、「楽しい」サッカーを。国旗、はためく下においても。





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Last updated  2005/10/14 06:31:49 PM
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