愛・様々な空間・・・余裕の空間・・・samazama~

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ミ-ス・ファン・デル・ロ-エ氏



1886年ドイツ、ア-ヘン生~1965年8月7日没

概略

鉄とガラスをつかった独自の様式をつくりあげたドイツ出身のアメリカの建築家。ドイツのアーヘンに生まれる。
1905~07年、建築家で家具デザイナーのブルーノ・パウルの助手となって建築の手ほどきをうける。
1908~1911年工業デザインを手がけていた建築家ベーレンスの事務所をへて
1912年ベルリンに事務所をひらく。

初期の作品は数こそ少ないが、その後の様式をすでにしめしている。模型で鉄骨とガラス壁をつかった摩天楼をいくつかこころみている。

バルセロナ万国博ドイツ館(1929)とチェコ共和国ブルノのトゥゲントハット邸(1930)が、初期の代表作である。これらの建築で、ミースはガラス張りにした横長の建物を考案し、大理石や木製の仕切り壁をできるだけ少なくして、内部をひと続きの空間としてあつかった。

 ミースの建築は、簡素で洗練された外観に特徴がある。「少なければ少ないほど豊かである」という彼の言葉は、20世紀半ばの建築の基本理念を明解にいいあらわしている。

 ミースは直線的で単純な形態で設計した。彼の建築は、巧妙な均整、優美な素材、細部の明確さの効果によるところが大きい。素材には大理石や縞(しま)メノウ(→ メノウ)、クロム合金(→ クロム)、石灰華などもつかっている。

 1930年、近代建築の中心だったバウハウスの校長になり、閉校の33年までつとめた。
 1937年アメリカに移住

 1938~1958年はイリノイ工科大学の建築学科長の職につき、後進の指導にあたった。アメリカでは高層ビル、美術館、学校、邸宅など数多くの建築を手がけた。

 アメリカの建築家フィリップ・ジョンソンと共同で設計したニューヨーク市のシーグラム・ビル(1958)は、ブロンズとガラスでおおわれた37階建てで、ガラス張りの摩天楼の傑作とされている。

 またイリノイ州のファーンズワース邸(1950)もガラス張りの建築で、邸宅建築の代表作である。

 家具の設計(心地良い空間)

バルセロナチェアとは、1929年、ドイツ生まれの建築家「ミース・ファン・デル・ローエ[Ludwig Mies van der Rohe]」によって、バルセロナ博ドイツ館の設計でデザインされたチェアのことを言います。バルセロナチェアは、バウハウスを代表する作品です。チェアには、バルセロナチェアの他に、「スワンチェア」、「セパレートチェア」、「セブンチェア」、「ダイヤモンドチェア」、「チェスカチェア」など、様々な種類があります。

 以下渡邊明冶氏の「ミ-ス・ファン・デル・ロ-エの建築言語より」

 渡邊氏は1962年から約3年半の期間をミ-スの事務所で仕事をされ、ドイツのクルップ本社のプロジェクトに携わったとかかれていました。

 ミ-スは与えられた課題を可能な限り発展的に展開し解決策を導き、模型化し、図面化していくもの、デイテ-ルは細部まで実物大の模型で検討した、とまた重要な部分はミ-ス氏本人が立会い決定した。

 重要なポイントは
  建築を極めるために
        「DISCIPLINE」(訓練)
  建築の課題を明解なる解決に導く
        「DEFINE」(はっきり描きだす)

 そして、部分が全体に、全体が部分に
        「BAU KUNST」(建築芸術)
 「誰でもできる建築の実現」を目指す

 創作の根源はデカルトの「方法序説」
      1、「良識」はこの世で最も公平に分け与えられたものである。
      2、思いに訴えかける「理性」
    これらにより、普遍ある国際建築様式を生んだ。

しかしミ-ス氏はアメリカの建築家のライト氏の作品展でこのようなことを残している。
「この偉大な巨匠の作品は、並々ならぬ力を持った建築の世界を明澄な語り口を、そして当惑するほど豊かなフォルムを示していた。
ということは、建築の根源によって立った建築の紛れも無い名匠が現れたのだ。
真の独自性を持ってその造形を世に問うたのである、ここに再び良い空間の末、真に有機的な建築を開花したのだ」
 と年下のライト氏の賛辞を送っていたようです。

 「建築は時代によって解体され、図面には新しい時代の新しい生活を建築的に発展させる(建築家の役目)がはっきり示されていたのだ。」

 ライト氏の建築形態は伝統を世襲する折衷案を継承するのではなく、時代の「オ-トノマト」(自律した)建築であるべきこと、即ち建築は新しい社会体制が方向つける創造性においてのみ創られるべきだ。

 建築の解体とは歴史と伝統の呪縛から開放することだけでなく人間の解放も意味する、戦争は社会体制の臨界点、社会の要求を建築の空間に翻訳する。






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