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【楽天ブックスならいつでも送料無料】ミッドナイト・クリスタル [ ジェイン・キャッスル ]ジェイン・キャッスルは、三つの名前を使い分けている。コンテンポラリーを書くときは、ジェイン・アン・クレンツ。ヒストリカルのときは、アマンダ・クイック。そして、未来の物語のときは、ジェイン・キャッスル。読者がわかりやすいようにという配慮らしい。とはいえ、翻訳された本については、統一優先で、ジェイン・キャッスルの名前を使わないものも・・・・・この本は、超能力組織アーケイン・ソサエティの物語であり、ドリームライト・トリロジーの最終巻でもある。遠い未来、惑星ハーモニーに人類が移住して、200年が経っていた。ハーモニー自体は宇宙の中孤立しており、エイリアンは絶滅しているものの、その遺跡が人々の生活に影響を残している。そんななか、17世紀から因縁のウィンターズ家とジョーンズ家の子孫がドリームライトに導かれて出会う・・・・・という物語。アーケイン関連は、ヒストリカルもコンテンポラリーも全部読んでいると思うのだが、忘れている部分もある。先入観なしでも楽しめるのだが、過去の事情がわかっていたほうが面白いと思う。アーケインの話は続くのかわからないが、なんとなく一区切りのような気持ちになった。
2014.10.22
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【楽天ブックスならいつでも送料無料】潮風に殺意が漂う(上) [ スーザン・ブロックマン ]シリーズ第11弾ここまで翻訳してもらえて、とても嬉しいシリーズ途中で翻訳停止の憂き目にあうシリーズもあって、それだけに続けて出版してもらえる貴重感もひとしお。ヴィレッジブックスはその点、時間はかかっても続刊を出してくれるので、信用がおける。某出版社と違って、安心して読める。それはさておき、ジュールズの話だ。正確にはリックの話なのだが、リック自体は前にジーナ絡みでちょっと登場しただけの人物だったので、あまり馴染みがない。その点、「アリッサという名の追憶」からその動向が気になって仕方がなかったジュールズとロビンが久々に再会ともなれば、興味津々にもなる。ストーリーは、私立探偵になったリックが幼馴染でアシスタントになったばかりのアニーとともにテロがらみの案件に巻き込まれるというもの。筋立ては面白かったし、まだジュールズの話は続くようなので、気長に出版されるのを、待つとしよう。【楽天ブックスならいつでも送料無料】潮風に殺意が漂う(下) [ スーザン・ブロックマン ]
2014.07.13
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【楽天ブックスならいつでも送料無料】パンドラの眠り [ アイリス・ジョハンセン ]うーん、やっぱり続くのか・・・・・イヴ・ダンカンのシリーズは、なんだか終わりが見えなくて、だんだん疲れてきたのだが。登場人物に新キャラが増えて、謎は深まって、パラノーマル色が強くなって、一体どこに行き着くのか。イヴの娘ボニーの遺体が見つからなければ(犯人もだが)終わらないわけだが、今回のキスルも空振りに終わり、また出直し。イヴの恋人ジョーでなくとも、なんとなく限界な感じがするのだが。続編が出たら、きっと買うんだろうな。本自体は面白く読めるのだから、やっかいではある。
2014.07.01
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【楽天ブックスならいつでも送料無料】碧い夜明けの婚約者 [ ジュリー・ガーウッド ]面白かった。ジュリー・ガーウッドのヒストリカルはハズレがないので安心して読める。シリーズと言うか、前2作の主役達が幸せそうにしているのが、なんとも嬉しい。とはいえ、前作自体は忘れているし、今回のヒーローコリンのイメージも足の怪我の経緯も思い出せないのだが、単独でも十分楽しめた。今回は、アレクサンドラの天然ぶりに振り回されるコリンがなんともおかしくて、本人達は大真面目というのがツボだった。ロマンティック・サスペンスなので、危険な場面も多々あったのに、この二人のやりとりばかりが印象に残っている。まあ、ラブコメとして読めなくもないかな。
2014.06.06
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【送料無料】銀色の狼に魅入られて [ ジュリー・ガーウッド ]久しぶりに、600ページ越えの小説を読んだ。さすがジュリー・ガーウッド、面白かった本作は初期の作品のようだが、冒険活劇的な楽しさもあって、11世紀が舞台の作品なのに全く気にならなかった。私は中世物は苦手なのだが・・・・・・さて、時は悪王として有名なウィリアム二世の治世下。マデリンは異母兄の領主ラウドンに虐待を受け、その城から逃亡する計画を立てていた。ある日、ウェクストンの領主ダンカンが捕虜として捕えられ、酷寒の中、杭にくくられているところに居合わせる。マデリンは、ダンカンを助けようとするが、逆にダンカンに人質として捕えられてしまう・・・・・設定としては、ロミオとジュリエットのような敵同士。とはいえ、ラウドンは、兄とはいえマデリンにとっても敵であるので、最終的には問題にはならないのだが。敵陣に捕えられたマデリンが、そのなかで信用され、ダンカンの兄弟達の絆を深めていく過程は、爽快だ。こういう話は、好きだなあ。
2014.05.02
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【送料無料】瑠璃色の衣の花嫁 [ エリザベス・ヴォーン ]三部作の最終章だ。待ちに待った作品なのだが、なぜか飛ばし読み・・・・・じっくり読書と言う環境にはないもので、そのせいか盛り上がりに欠けたというか(私的には)ファンタジーなので、その世界観を理解して読み進めないとならないのだが、1作目の新鮮さというのがどんどん薄れてきたのも確かだ。1作目は、2国間の争いなのでとてもわかりやすかったというのもあるかもしれない。【楽天ブックスなら送料無料】空色の瞳の異邦人 [ エリザベス・ヴォーン ]2作目は、とにかく疫病との闘いなので、読むのがつらかった。【楽天ブックスなら送料無料】銀色の草原の約束 [ エリザベス・ヴォーン ]そして、この3作目。ファイヤーランドに連れてこられたザイの王女ララは、ウォープライズとして認められるのか?将軍キアとはどうなるのか?というのが、興味ではあった。ファイヤーランドというのが、ザイの国より文化的ではないので、ちょっとわかりにくかった。そのせいか、筋だけ追って読み終えた感じ。落ち着いたら、3冊通して、読み直そうと思っている。
2014.04.12
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【送料無料】事件記者キャット疑惑の連鎖 [ パメラ・クレア ]やっと、読み終えた。なぜか時間がかかってしまった。前3作はそんなことはなかったのだが。それは、この物語の鍵であるナバホ族の文化に私が興味を持てなかったせいかもしれない。犯人に執拗に追われるヒロインにあまり共感できなかったのもその辺に問題があるのかもしれない。うーん、期待が大きすぎたのか・・・・・逆に、前作のソフィの話を読み返したくなった。いろいろ言っても、続編が出たらきっと買うと思うのだが。
2014.03.26
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【送料無料】過去をささやく贈り物 [ ジョアナ・リンジ ]久しぶりのマロリー一族の話。【送料無料】瑠璃色のドレスをまとって [ ジョアナ・リンジ ]この前作もクリスマスシーズンだったが、その6年後の1825年が舞台になっている。誰が主人公かと思いきや、前作の主人公デレクの父親第3代ハヴァストン侯爵ジェーソン・マロリーだった。ジェーソンは、世間には内緒にしているが、デレクの母親で30年(!)来の恋人である家政婦のモリーにずっと結婚を申し込んでいる。身分違いのため、それでなくてもスキャンダルの耐えないマロリー一族に波風を立てまいと断り続けるモリーの意志は固い。ある日、客間に謎の贈り物が置かれてあった。好奇心にかられた一族の人々は、クリスマスの前にその包みを開けてしまう。中身は書物で、一族のなかでも謎であったジェーソンの祖母の記録がそこに書かれていたのだが・・・・・・よくできた物語。過去の教訓が、現代(とはいっても1825年だが)の問題解決に繋がる。クリスマスに相応しいハッピーな気分にさせてもらった。さて、次はいよいよジェレミーの話。来年に出版も決まっているようで、とても楽しみだ☆
2013.11.22
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【送料無料】夜明けの瞳に守られて [ ローリー・フォスター ]ヴィジテーションシリーズも本作が最後・・・・・・好きなシリーズだったので、とても寂しい。訳者さんも書いているが、シリーズが最後まで出版されないケースも多い昨今、最後まで読めたのは幸運だったと私も思う。いよいよ、ジェイミーの話だ。ヴィジテーションの人々の危機を予知で救ってきたジェイミー。その存在は、住家を誰も知らず、過去を知る人がいないため、謎に包まれている。いつも突然現れて、必要な言葉以外発しない。その謎が、今回明かされた。満足のいく最終章だったが、ジョーの子ども達など将来が気になったりするので、スピンオフなど書いてもらえないかなと思わずにはいられない。
2013.11.21
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【送料無料】虹色のランプの伝説 [ アマンダ・クイック ]アーケイン・ソサエティのスピンオフでもあり、ドリームライト・トリロジーの2作目でもある本書。【送料無料】夢を焦がす炎 [ ジェイン・アン・クレンツ ]1作目は、「夢を焦がす炎」だが、二見文庫から刊行されている。名義もジェイン・アン・クレンツ。アマンダ・クイックは、ヒストリカルの時に使用するペンネームらしい。とにかく同一著者なので、両方の名前でチェックすることにしているが・・・・・・それは、さておき・・・・・・面白かった☆今までのアーケイン・ソサエティ(ヒストリカル)を読んでいれば、その流れで、ケイレブとルシンダのジョーンズ夫妻との絡みにニヤニヤすることだろう。「夢焦がす炎」を読んでいたなら、バーニング・ランプそのものの来歴がはっきりして、なるほどと思うことにもなる。私個人としては、このヒーローとヒロインがいたく気に入ったので、その意味でもより楽しめた。まあ、いつものクレンツなのだが、この二人はより骨太な感じが強かったので。最終作は未来の話のようだが、その前に、「夢焦がす炎」を読み返すとしようかな。
2013.10.22
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【送料無料】過去からの来訪者 [ J.D.ロブ ]イヴ&ロークの23巻目。ちゃんと読んでいるとはいいがたいが、ここまで辿りついた。今作は、とても読み応えがあったと思う。2059年12月。かつてのイヴの里親であり、陰湿ないじめを繰り返していた女性トルーディ。彼女がニューヨークにやってきた目的は、イヴとロークに200万ドルを要求すること。いつもは冷静なイヴも過去の記憶に動揺し、ロークの愛情からの対応にも、反発するばかり。過去に折り合いをつけるため、二人でドルーディの宿泊先に向かうと、そこで待っていたのは彼女の死体だった。今回は、死体が少ない。前作では死体が多すぎて嫌になったので、落ち着いて読むことができた。夫婦探偵もの(?)だとマンネリ感が出てきてもいいのだが、このシリーズは違う。次々と二人の関係を脅かすものが現れては、絆を強めていくという感じだ。イヴとロークを取り巻く人々も傷つき、成長している。人間関係には、ハッピーエバーアフターはない変わりに、複雑に絡み合って切ることのできない絆が増えていくというのがよくわかる。本シリーズは翻訳されたものだけでも31作(!)までいっている。ノーラ・ロバーツ(J.D.ロブ)が書いてくれる限り、つきあいたいと思っているが、先は長そうだ。
2013.09.12
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【送料無料】銀色の草原の約束 [ エリザベス・ヴォーン ]「空色の瞳の異邦人」に続く二作目。出版が待ち遠しかったのだが、読みたくはなかった・・・・・・だいたいの内容を知っていたので、この読書は辛いものになるだろうと思っていたから。その点に関しては予想通りで、購入して、少し読んで、放置していたほどだ。なんといっても、この試練は過酷過ぎる。ザイの姫ララは、ウォープライズとして将軍キアの故郷に向けて進軍していた。ザイ領内のある村が反乱を起こしたと聞き、行って見るとその村は疫病に侵されていた。ヒーラーでもあるララは、村人を助けようとするのだが・・・・・・ララが村から立ち去っても結果は同じだとは思うのだが、残ったことでより状況が悪化したのは間違いない。ララもキアも病に蝕まれ、大勢の兵士が命を落とした。いずれ疫病は広がったとは思うし、食い止めなくてはならないのもわかるのだが、このせいで窮地に陥ったことも確かだ。ララもキアもいい人なので、善意の行動で非難の的にされているのは、なんとも歯痒いばかりだ。私にしてみればザイの国のありようのほうが理解しやすい。キアの故郷ファイヤーランドは未知の文化を持つ国なので、謎が多いぶん、不気味な感じがする。いずれにしても、ファイヤーランドに二人の運命は委ねられている。三部作だが、どうやったらハッピーエンドになるんだろう?この不安を解消するためにも、来春発売の最終巻を読むしかなさそうだ。
2013.08.16
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【送料無料】愛しき顔がよみがえる [ アイリス・ジョハンセン ]イヴ・ダンカンシリーズの最新作。スピンオフもあるので、実際何冊あるかは定かではない。もういいかなと思いつつ、読んでしまうので、私はやめられないようだ。さて、今回は、イヴに複顔の依頼がコロンビアの武器商人モンタルヴォから入る。危険な男なので、その要求を拒み続けたイヴだが、モンタルヴォがイヴの娘ボニーを探すという条件を差し出したため、恋人クインの反対を押し切り、コロンビアへと向かうことにする。 相変わらず、ボニーのこととなると、冷静になれないイヴ。ボニーが殺されているのは確実だが、その死体を求めることをあきらめない。クインとの関係に水を差すのも、いつもその問題だ。クインは、プライドが高く、自分の能力に絶対の自信を持っている。強い性格のイヴとは似たり寄ったりなので、対立は避けられない。今回、イヴを守ろうとして、怪我をし、敵方に捕えられ、イヴに助けてもらうはめになったクイン。そのプライドは、粉々になったと思う。おまけに、イヴとモンタルヴォは、似たような境遇からお互いに惹かれあい、クインはその2人を目の当たりにする。なんだか、いつも可哀想な目にあうクインに同情を禁じえない。とにかくボニーが見つからないと、イヴとクインに平穏な日々は訪れないだろう。次回作では、ボニーの死の真相が明らかになることを願ってやまない。
2013.07.26
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【送料無料】ホット・ターゲット(上) [ スーザン・ブロックマン ]このトラブルシューターズシリーズも変な読み方をしている。最新刊は読んだのに、前に戻ってこの「ホット・ターゲット」へ。でも、やっぱり読んでよかったと思う。ハリウッドの女性プロデューサー、ジェイン。第二次世界大戦を背景にしたゲイのロマンスを題材に映画製作をすすめる彼女の元に、ネオナチのテロリストから脅迫が。彼女の警護をすることになったのは、SEAL隊員で一ヶ月の休暇中であるコズモ。やがて、脅迫はどんどんエスカレートしていき、FBIはジュールズ・キャシディ捜査官を送り込んだ。難しい題材を丁寧に扱った小説だと思う。アメリカはゲイに寛容だと思い込んでいたが、そんな事はないらしい。主役はジェインとコズモだが、完全にキャシディに食われてしまっている。私が今更ながらこの本を読んでいる理由も彼のせいではある。このシリーズの名脇役であるキャシディを中心に描かれる現代のゲイ事情には考えさせられる点も多かった。ということで、早くキャシディが主役の本を読みたいものだな。【送料無料】ホット・ターゲット(下) [ スーザン・ブロックマン ]
2013.06.09
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【送料無料】フェニックスに唇が触れる [ ジェイン・アン・クレンツ ]ジェイン・アン・クレンツのパラノーマルだ。<ダーク・レガシー>シリーズの第1弾。いつもの感じで楽しめた。古書ディーラーのアビーは、超能力によって暗号化されたコードを解除できる特殊能力を備えている。限られた投資家が古書を探す超常本市場は、危険なディラーが蔓延るところでもある。不思議なパワーを秘めた水晶について記した暗号ノートが近く市場に出回るという噂が流れ、アビーはその渦中に巻き込まれる。身の危険を感じた彼女は、知人の助言から、サム・コパースミスを雇うことにするのだが・・・・・この小説の世界だと、超能力を信じていない人々と超能力を持ってる人々に分かれているようだ。自分以外の家族が前者のアビーは、家族に疎まれ、精神病者のように扱われた過去を持つ。アビーと家族の和解というのも本書に織り込まれ、なかなかいい味を出していた。どう続くのかわからないが、第2弾も買うつもりだ。
2013.05.22
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【送料無料】大地の誓いにメロディを [ パメラ・クレア ]今年の7月に発表されるRITA賞のファイナリストに残った作品。マッキンノン・レンジャー・シリーズの最終作でもある。このシリーズは既刊2冊とも評価が高かったが、私はこの作品が一番好きだ。骨太でシンプルで文句なしだと思う。植民地戦争終結間際のアメリカ。英国王の血を引くセアラは叔父である英国軍司令官ウェントワースを訪ねる途中、モヒカン族に襲われ、誘拐される。セアラの身を案じたウェントワースは、精鋭のレンジャー部隊を率いるコナー・マッキノン少佐に姪の奪還を命じる。セアラは、供のものを殺され、イギリス軍への復讐の道具として、インディアンの花嫁にされようとしていた・・・・・北米の植民地戦争は、アメリカではフレンチ・インディアン戦争と言われている。このシリーズを読んだことで、俄然興味が湧いた。イギリス、スコットランド、フランス、そして、インディアン。複雑な歴史背景を抱えた人間たちがアメリカの地で繰り広げる人間ドラマは、奥が深い。是非、RITA賞を獲って欲しいものだな。
2013.05.20
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【送料無料】あの頃を思い出して(第1部) [ ノーラ・ロバーツ ]2部構成で、著者名は違っているが、どちらもノーラ・ロバーツの作品だ。第2部は、イヴ&ロークシリーズの中の一作になっている。ちょっと変った試みに興味が湧いた。第1部の舞台は2003年が舞台だ。メリーランド州でアンティークショップを営む女性レインには、周囲に隠しておきたい過去があった。彼女は詐欺師で泥棒でもあるビック・ジャックの娘だが、父親と子どもの頃に別れてからは真っ当な人生を歩んできた。母親が義父と再婚してからは、名前も変えた。ある日、彼女の店に謎の男性が現れ、車に轢かれて亡くなった。後から父親の友人だったと、レインは気付く。その日から、彼女の周囲では事件が相次ぐようになるのだが・・・・・単独でも、普通に面白かった。レインは堂々としていて、読んでいて気持ちが良かった。さて、第2部は、50年後で、イヴとロークが関わってくる。ダイヤを巡るミステリーの続きが楽しみだ。
2013.05.16
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【送料無料】そしてさよならを告げよう [ アイリス・ジョハンセン ]これも、イヴ・ダンカンシリーズのスピンオフだ。出版社は変わったが、訳者は池田真紀子さんなので、良かったと思う。ショーン・ガレンは前作の主人公ローガンの友達で、傭兵のようなこともしている。政府の仕事も引き受ける彼に、麻薬取締局がエレンという女性をコロンビアの刑務所から助け出して欲しいとの依頼がくる。彼女は麻薬王チャべスを捕まえるために必要だというのがその理由。ガレンはコロンビアに向かうが、エレンは自力で刑務所を脱出、2人は一緒に逃げることになるのだが・・・・・エレンは、今まで読んだ中で肉体的に一番強いかもしれない。彼女の生き様は、過酷すぎて、直視できないところもある。確かに、ガレンの相手には、これくらいの女性でないと釣り合わないかもしれないが。私は、このタイトルが、好きだな。
2013.04.05
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【送料無料】禁じられた秘薬を求めて [ アマンダ・クイック ]超能力組織アーケイン・ソサエティシリーズのヒストリカル第3弾。ケイレブ・ジョーンズの話なので、とても楽しみにしていたのだが、期待しすぎたかもしれない。小説としては、十分楽しめたのだけれど。19世紀後半のロンドン。毒の感知ができる能力を買われて警察に協力しているルシンダは、ある殺人事件の死体から、自分しか持っていないシダが毒に使われていることを知った。疑問に答えをみつけるべくアーケイン・ソサエティの調査部門のケイレブ・ジョーンズに調査を依頼。このままでは過去の醜聞のせいもあってルシンダに容疑がかからないとも限らないのだ。調査を続ける二人の前に、アーケイン・ソサエティとも因縁のある秘密組織が見え隠れするのだが・・・・・このシリーズでは、いろんな能力が出てくる。ルシンダは触れただけで、その毒の成分を感知する能力を持っている。そういう能力があれば、現代でもいろんな捜査に役立つだろう。さて、このヒストリカルは別のシリーズに繋がっていくようなので、つきあうつもりだ。
2013.03.03
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【送料無料】オーロラ・ストーンに誘われて [ アマンダ・クイック ]アーケイン・ソサエティシリーズのヒストリカルの2作目。来月、3作目が出るようなので、読んでみた。このシリーズは、過去・現在・未来と時代を超えて出ているが、その雰囲気はあまり変わらない。キャラクターが似通っているせいかもしれないが。物語としては、伝説になっているオーロラ・ストーンをめぐる争奪戦。それに連続殺人犯と怪しい組織の暗躍が絡まって、なかなか面白かった。超能力には相変わらず興味がない私だが、アマンダ・クイック(ジェイン・アン・クレンツ)とは相性がいいので、期待を裏切られることもない。次の作品のヒーローケイレブとファロンがダブって見える私。超能力も同じようだし、性格も似ている。ファロンが好きなので、続きが楽しみだ。
2013.01.24
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【送料無料】氷雪の眼差しに灼かれて [ ジュリー・ガーウッド ]久しぶりのジュリー・ガーウッドの新刊「雨に抱かれた天使」のメンバーが揃い踏みだ。ヒロインは、ソフィー・サマーフィールド・ローズ。現代のロビンフッドと言われる詐欺師の娘で、シカゴの地方紙の記者をしている彼女は、CIAやFBIに常に見張られており、職場や自宅は常に盗聴の危険にさらされている。父親を敬愛してはいるが、自分の置かれた状況に柔軟に対応し、どんな批判や敵意にもユーモアを忘れない。親友のリーガンとコーディとは子どもの頃から信頼しあっている。ある日、マラソンの最中に失踪したソフィの取材相手が、アラスカでホッキョクグマに襲われて死亡したという連絡がはいる。父親の巻き込まれた事件のこともあり渦中に放り込まれていたソフィは、なぜか命を狙われるのだか・・・・・とにかくソフィが魅力的。ミステリーとしては何も考えなくていい程度の要素なので、軽く読めるロマンティック・サスペンスだ。私個人としては、リーガンの兄エイデン・ハミルトンが気になるので、こちらがメインの物語を読みたいものだな。
2012.12.23
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【送料無料】凍てつく夜のささやき(上) [ スーザン・ブロックマン ]発売と同時に買ったのに、なかなか読む気になれなかったトラブルシューターシリーズ最新作。そのせいか、ほとんど流し読みだった。人間関係がごちゃごちゃしていて、まともに読む気が失せたというのが、正直なところだ。今回は、SEAL第16チームと民間会社トラブルシューターズインクの合同演習(?)が中心になって話が進む。SEAL側は、綺麗な女性と見れば、後先考えずモーションをかける。リンジーもソフィアもトレイシーも本当にいい迷惑。彼らに頭はあるのか疑ってしまったくらいだ。主人公はジェンクとリンジーだが、私はソフィアが気になって仕方がなかった。デッカーのトラウマもわからないではないが、こちらの男性陣は尻込みしすぎで、イライラさせられた。結局のところ、ソフィアのようなひどい目にあった人間は、助けてくれたデッカーでもないと救われないと思うのだが。デッカーをなんとかして欲しいと思わずにはいられない。ちょっと、今作は肩透かしな感じだったので、続刊に期待するとしよう。【送料無料】凍てつく夜のささやき(下) [ スーザン・ブロックマン ]
2012.12.09
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【送料無料】運命のオーラに包まれて [ アマンダ・クイック ]アーケインソサエティシリーズは、現代もの(「霧に包まれた街」など)はけっこう読んだが、ヒストリカルは、初めてだ。いつも思うのだが、アマンダ・クイック(ジェイン・アン・クレンツ)は、歴史・現代・未来どれを書いても、雰囲気が変わらない。だから、安心して読めるわけでもあるのだが。時は、ヴィクトリア朝後期。女性写真家のヴェネシアは、アーケインソサエティからの依頼で、収集品の写真撮影を人里離れたアーケインハウスで行うことになった。組織の一員ゲイブリエルが撮影に付き合っていたが、二人が一夜を共にした矢先、何者かの手によって、アーケインハウスが襲われる。やがて、ゲイブリエルの死亡記事が新聞に出ていることをヴェネシアは知る。折りしも、ロンドンで新しい写真店を開業することになっており、ゲイブリエル・ジョーンズの死を秘かに悼みながら、自らミセス・ジョーンズと名乗ることにする。ところが、ゲイブリエルは生きていて、ヴェネシア共々、何者かに狙われることになってしまう。面白く読めた。超能力にはあまり興味がないのだが、物語のスパイスとしてはいいと思う。ヴェネシアは、父親の死をきっかけに、その裏切りと家族への責任を丸ごと引き受けた女性。ゲイブリエルがヴェネシアに邪険に扱われながらも、その家族の力になって、彼女を助けてくれたので、良かったと思わずにはいられなかった。家族の存在が良くも悪くも、物語に大きな影響を与えていたと思う。読む本のないときは、アマンダ・クイック(ジェイン・アン・クレンツ)を読むに限るな。
2012.11.20
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【送料無料】シーラの黄金を追って [ アイリス・ジョハンセン ]前作「いにしえの夢に囚われ」を読んだので、やはり続編は気になった。気になったのは、ジェーンのその後で、やっぱり因縁からは逃れられない運命らしい。イヴ・ダンカンシリーズではあるが、アイリス・ジョハンセン自体「スワンの怒り」しか読んだことはない私・・・・・・イヴ・ダンカンの評判を聞いていたので(女王様気質とか)恐る恐る読み始めたが、主人公はあくまでイヴの養女ジェーンなので、あまり問題はなかった。そうはいっても、ジェーンの描かれ方も特別な感じは拭えない気がしたが。前作で、2000年前ナポリに実在した女優シーラにそっくりだった故に狙われたジェーン。あれから4年。大学生活を送るジェーンの前にまたしてもトラヴィスが現れ、シーラの黄金を探す陰謀に巻き込まれていく。前作同様、ジェーンはシーラになって当時の夢を見る。このへんが不思議なところではあるが、違和感はない。彼女は、スコットランドの貴族と縁続きという話もあるが、シリーズ未読の私には素直に受け入れるくらいしかできない。前作から引き続きのトラヴィスとのロマンスは、思ったよりは盛り上がらなかったように思う。2冊読めば、シーラにまつわる話は完結するが、やっぱりシリーズをちゃんと読むべきかもしれないな。
2012.11.03
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【送料無料】さざ波に寄せた願い [ ローリー・フォスター ]先日読んだ「野性の夜に扉をあけて」と同じシリーズだが、たぶん1作目(スピンオフでもあるような?)「野性の夜-」でも出てきた、ジョー・ウィンストンとルナの話。ロマンスというよりは、擬似家族の物語といえるかもしれない。とても面白くて、暖かい小説だった。占い師の助手ルナは、いとこの子どもたちの面倒をみることになる。二人の子どもは、田舎町でやっかいな状態に置かれており、トラブルは避けられそうにない。適任と思えるジョー・ウィンストンに同行してもらい、子どもたちの住む町に行くことになるが、ジョーも命を狙われており、問題はますます複雑になっていく・・・・・・ジョーは、家族にも親戚にも恵まれた男。一方、ルナと子どもたちは家族にも親戚にも恵まれなかったといえる。ジョーを中心に4人が信頼を深めていく様子がとても微笑ましかった。この作品では、ヴィジテーションという町はまだ魅力的には見えなかった。家族を描いて暖かな気分にしてくれる著者のようなので、ほかの本ももっと読んでみようと思った。
2012.10.24
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【送料無料】いつも君を見守るために(上) [ ジュディス・マクノート ]マクノートの現代ものだ。ブロードウェイの人気女優リーが山荘に行く途中事故に会う。運よく助けられ病院に搬送されるが、山荘にいるはずの夫ローガンは行方不明。犯罪歴のある大富豪のマイケルはなにかと力になってくれるが、警察はリーとマイケルを疑い、マスコミもスキャンダルとして騒ぎ出す・・・・・マイケルの忍耐力に脱帽。警察にも非を認め、真実を追求する警部補がいたので、ハッピーエンド。いつものマクノート作品のような疑心暗鬼とは無縁だったので、読後感は良かった。【送料無料】いつも君を見守るために(下) [ ジュディス・マクノート ]
2012.10.23
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【送料無料】野性の夜に扉をあけて [ ローリー・フォスター ]このシリーズは読んだことがない。4作目にあたるようだが、前作未読でも問題はなかった。とても、面白かった。クリントは、誘拐された婚約者を助けて欲しいという依頼を受ける。手がかりを追い、間一髪のところでその女性ジュリーを助けるが、事件の背景が依頼人の話とはだいぶ違うことに気付く。実行犯を痛めつけても誘拐の黒幕がわからないままなので、ジュリーはクリントの保護を受けることになる。真相を辿るうち、クリント自身が標的になってしまい・・・・・・誘拐事件が発端なのに、どこかほのぼのとした雰囲気が漂う。クリントとジュリーのやり取りはおかしくて、楽しい。二人とも自分の友達を大切にしていて、困った人には手を差し伸べる。とても真っ当なところに好感が持てた。読後感がとてもいいので、シリーズを最初から読んでみたい気になった。
2012.10.22
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【送料無料】緑の死線で抱かれて(上) [ スーザン・ブロックマン ]結局、また1作飛ばしてしまい、最新刊を読んでしまった。とても面白かったのだが、やっぱり前作「ホットターゲット」は読んだほうがよかったような気もした。まあ、それはジュールズに関してわからないことがあったので。本筋的には、この1冊でも十分ついていけると思うのだが。さて、因縁の二人が主役で登場。かたや、FBIの伝説ともいえるマックスと飛行機テロの犠牲者ジーナ。ジーナの事件はマックスにとって悔やんでも悔やみきれない汚点であり、二人の年齢差もあって、両思いではあっても素直になれない。ジーナは一途にマックスにアプローチを続けたが、やがてあきらめて、ケニアに旅立った。ある日、FBIのジュールズは、ドイツの飛行機事故の犠牲者名簿にジーナの名前を見つける。上司であるマックスは、それを聞き、すぐに現地へと向かうことにする。現地で死体を確認したところ、ジーナではないと判明。しかし、ジーナが消息不明なのは間違いなく、どうやら誘拐されたらしいとわかるのだが・・・・・・「緑の迷路の果てに」の事件が尾を引いている。ジーナは巻き込まれただけなのだが、そのおかげでマックスがやっとその気になったのは喜ばしい。このシリーズは、気になる登場人物がいると、読み続けなければならなくなる。その人物が主人公にならないと、結末がわからないようになっているから。今作で言えば、魅力全開のジュールズで、ゲイの彼はいったいどうなるのか、興味深々。アメリカでは、18作目が出たようだし、先は長い。まあ、次回作が出るのは、何年も先になるとは思うけれど。【送料無料】緑の死線で抱かれて(下) [ スーザン・ブロックマン ]
2012.09.27
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【送料無料】嘘はオアシスに眠る [ ジュリー・ガーウッド ]このシリーズは、何作あるのか、正確に把握していない。「標的のミッシェル」が面白かったので、そこで活躍していたノアの話ということで興味を持った。図らずも、前作「震える夜が終わるまで」と関連作「バラの絆は遥かなる荒野に」は読んでいた。ジュリー・ガーウッドは、コンテンポラリーでもヒストリカルでも思いがけず関連していることがあるようだ。サスペンス色の強い今作は、バランスがよくて、楽しんで読めた。ジョーダン・ブキャナンは、親友ケイト・マッケナと兄ディランの結婚式で、ブキャナン家とマッケナ家の因縁の歴史を歴史学の教授ホレイス・マッケナから聞かされ、興味を持った。マッケナ教授からテキサスのセレ二ティまで来れば資料をコピーさせると言われ、現地に行くことにする。セレニティは田舎町で住民自体が家族のようだ。教授はそのなかで浮いており、評判はよくない。ジョーダン自体は暖かく迎えられ、いい宿に落ち着くことができた。ところが、旅の途中から調子の悪かったレンタカーが修理から戻ってきて、トランクを開けると、そこに死体があった。ブキャナン家とマッケナ家の話は、ほかの作品になっていたと思う。読んだ記憶はあるのだが、定かではない。それはさておき、ジョーダンの兄ニックと相棒ノアが出てきてから、俄然物語が面白くなる。セレニティという町が秘密は筒抜けに見えて、秘密のある人ばかりとわかり、容疑者は増えていく。ジョーダンは犯人に狙われており、その理由がわからないまま、ノアと捜査を続けていくことになる。良くも悪くも、軽く読めるので、眠る前におススメだ。
2012.09.26
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【送料無料】熱い風の廃墟(上) [ スーザン・ブロックマン ]SEALから民間会社「トラブルシューターズ・インク」に場所を移してはいるが、シリーズ7作目。トム・パレオッティの会社だが、本人もあまり出てこず、新顔ばかりの今作。それでも、面白く読めた。トムの立ち上げた会社に誘われた情報局の元工作員デッカーとナッシュ。早速、地獄と呼ばれるカズベキスタンでの任務を打診される。そのチームには、元同僚のテスも含まれていた。ナッシュは、テスと関係を持ったことがあり、デッカーも彼女に好意を持っているので、心中は複雑だ。現地に潜入するために、ナッシュはテスと夫婦を装うことになる。無事に入国したものの、現地は地震が頻発しており、新聞記者には正体を見破られてしまう・・・・・・新顔とはいえ、皆、キャラがたっているので、楽しめた。ソフィアの身の上には同情を禁じえなかったが、デッカーとうまくいくといいなと思った。この2人の話はいつになるやら、主役にならないと恋愛は成就しないようなので。その点、ナッシュとテスは、どう考えてもうまくいくと思っていたので安心して見ていられた。この後は、上下本ばかりが続いている。ちょっと一休みしようかな。【送料無料】熱い風の廃墟(下) [ スーザン・ブロックマン ]
2012.09.24
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【送料無料】アリッサという名の追憶(上) [ スーザン・ブロックマン ]シリーズ【送料無料】アリッサという名の追憶(下) [ ス-ザン・ブロックマン ]トラブルシューターシリーズ6作目。今度は1作飛ばした。さすがに戻って読む気はないが、なんとか話にはついていけてる感じ。とても面白いストーリー展開だったSEALのサムは妻と離婚することになり、話し合いをするべく彼女に会いに行くが、そこには腐乱した死体があった。死体は妻の姉と判明。妻と子どもは行方不明。一方、サムの上司であるトムは、テロへの関与を疑われ、軟禁状態。FBIのマックスは、そんな二人に手を尽くそうとするが、部下のアリッサとサムは元恋人同士であり、心境は複雑だ。アリッサは、任務の遂行を優先しようとするが、サムに振り回されるはめに。飛行機のハイジャック事件の犠牲者ジーナは、交渉人だったマックスと特別な絆を感じ、積極的にアプローチするが、うまくいかない。マックスはアリッサを楯にジーナを遠ざけようとする。サムとアリッサ、マックスとジーナ、2組の関係は、事件とあいまって複雑に絡み合っていく。キャラクターがしっかり定まっているので、名前を確認する必要もなく、読み進められた。運命に翻弄される人間模様とでもいうか、骨太のストーリー。1作目で恋人関係になったトムとケリーが、面会をするために監禁場所で結婚式をあげるというのが、なんとなく感慨深かった。サムとアリッサも1作目から登場していたし、やっとという思いのエピソードがいくつかあった。とはいえ、新体制になって、物語は続く。今後は順番どおり読み進めるとしよう。
2012.09.20
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買取時のポイント10倍!本・ゲーム・DVDなどお売り下さい【中古】afb 緑の迷路の果てに ヴィレッジブックス/スーザンブロックマン【著】,阿尾正子【訳】3冊目のスーザン・ブロックマンだ。シリーズなのだが、1作目のあとは、この4作目を選んだ。理由は、単純に、面白そうだったから。この本は、当たりだったSEALでワイルドカードの異名を持つケン・カーモディは、偶然知り合った美女サヴァナに、インドネシアへの同行を求められる。仕組まれた出会いに怒りを感じるケンだったが、結局、付き合うはめに。サヴァナは、富豪の娘で、叔父に頼まれた大金を、届けることになっていた。現地で、手荒な出迎えを受け、叔父の誘拐計画に利用されたことを知るが、もう手遅れになっていた・・・・・・サヴァナという女性が、とても意外な人物設定だった。常に怯えているように見えて芯はしっかりしているし、王女といってもいい血筋なのに素直で優しい。SEAL隊員との逃避行にも文句を言わず、常に相手のことを思いやっている。サヴァナのせいか物語の雰囲気が良くて、ジャングルの危険な出来事の数々も落ち着いて読めた。平行して、サヴァナの祖母の二重スパイ時代の話と宣教師の女性と年下の謎めいた密輸業者の話が描かれる。ひとつの小説としては、かなり得した気分になった。人気投票1位となったようだが、納得の1冊だった。
2012.09.20
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【送料無料】弔いのポートレート [ J.D.ロブ ]まあ1巻とばしただけなら、あまり問題もないだろう。ということで、第16弾。この際、気になったエピソードを読むことにしようと思う。今回は、ロークの出生の秘密が明らかになっている。まあ、間は抜けてしまったが、読んだ限りでは、ロークは自己抑制の効いた人物。イヴの暴走に歯止めをかけ、正しい方向に促す大人という印象。それが、感情をむき出しにして、誰も寄せ付けない。これは、ある意味、新鮮だった。本筋の殺人事件に、前ほど惹かれないので、サイドストーリーにばかり目が行く私。とはいえ、先は長い。痛みを感じさせないイヴとロークの話なら、読んでみたい気もするな。
2012.09.18
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【送料無料】遠い夏の英雄 [ スーザン・ブロックマン ]2冊目のスーザン・ブロックマン。こちらは、人気投票1位の実績通り、とても面白い小説だった。ある作戦で頭に怪我をしたSEAL隊員のトムは、故郷での静養を余儀なくされる。滞在先の大叔父ジョーの家は、大叔父の親友チャールズの家の敷地内にあり、トムが青春時代を過ごした場所だ。長く滞在するつもりはなかったトムだが、チャールズの命が残り少ないと知り、休暇いっぱいそこに留まる決心をする。そこには、思いがけず、父親の看病のため勤務先の病院と行き来しているケリーもいた。ケリーから逃れるように、故郷を去ったトムの心中は、穏やかではなかった。いろいろな要素がつまった物語。ジョーとチャールズは、第二次世界大戦の英雄であるのに、それを認めようとはしない。二人とも戦争の傷を引きずったまま現在に至っており、いまだに口論が耐えない。折りしも、戦没者の記念式典が予定され、二人は英雄として出席することになっている。一方、トムは、以前作戦で死んだはずのテロリストを見て、上司に報告する。しかし、怪我のせいで精神状態を疑われているため、まともに取り合ってもらえない。ケリーは、小児科医として6歳の患者の治療に行き詰っている。そして、トムとケリーは、お互いの感情から逃れようとしてはいるが、抗えないでいる。ある意味、壮大な人間ドラマだった。シリーズ1作目のようなので、読み続けてみるとしよう。
2012.09.17
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【送料無料】イヴに捧げた殺人 [ J.D.ロブ ]イヴ&ローク第14弾。4作目から10作飛ばしてしまった。ちょうど結婚1周年の二人。時間的には、1年後の話になるが、ちょっとわからない登場人物はいるものの、あまり問題はなかった。さて、裕福で人望もある60歳の実業家が殺される。当初、身内が疑われたが、やがて、ジュリアナというイヴが以前逮捕した女性の犯行と判明。ゲームのように殺人を続ける彼女の狙いは、イヴへの復讐。どうやらロークもターゲットにされているようで・・・・・・だいたいのパターンが飲み込めたので、落ち着いて読めた。イヴは相変わらずトラウマと戦っており、ロークは手出しが出来ずジレンマに陥る。今回はある意味自分のせいで人が死んでいるので、イヴの怒りは相当なもの。休暇明けのようだったが、また癒してあげたいくらいだ。この感じでいくなら、全巻読まなくてもいいかなと思ってしまうのだが・・・・・・28巻も出たことだし、もうしばらく読み進めてみるとするかな。
2012.09.16
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【送料無料】ボディガード [ スーザン・ブロックマン ]RITA賞受賞作なので、買ってみた。初のスーザン・ブロックマンだ。でも、なぜか駄目だった。好きなサスペンスものなのに、楽しめなかった。ヒロイン、ヒーローともに苦手なタイプだからかもしれない。FBI捜査官と悪者に狙われる美女という組み合わせなのだが。主人公達よりも気になったのが、ヒーローの相棒。上司の二コールと離婚していて、いまだにお互い思いあっている。仕事優先の二人だけに、素直になれず、傷つけあいを繰り返す。こちらは全く決着しなかったので、この二人の話を読みたいと思ったのだが、スピンオフはないらしい。スーザン・ブロックマンは、評判がいいので、これに懲りずに、もう一冊くらいは読んでみようと思う。
2012.09.16
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【送料無料】空色の瞳の異邦人 [ エリザベス・ヴォーン ]ファンタジーで、一人称。一人称の小説を読むのは、久しぶりだ。世界観は確立していて、ブレがない。とても清々しい気分で読めた。主人公のザイララは、ザイの国の王女だが、マスターヒーラー(診療師)として働いている。折りしも、ファイヤーランドの将軍キアが戦闘をしかけてきて、ザイ城内には、負傷した捕虜もいる。王で異母兄でもあるザイマンは、敵の治療をするララを認めてはいない。ララは、治療に必要なものは、自分の私財を売って、なんとか手に入れている。捕虜たちと親しくなっていくララ。やがて、両国間で話し合いが持たれ、ザイの王女が降伏の条件として差し出されることに。ララは、国のために、ウォープライズになることを決意するが・・・・・・物語の重要な鍵は、異文化交流。ザイ王家が歴史と伝統を脈々と繋いできたのに対し、ファイヤーランドは全てが個人の実力しだい。最後まで意味を取り違えられたウォープライズひとつとっても、両国間の隔たりは大きい。ライが二つの国を結んでより大きなものを得ようとしているのに対し、ザイマンは自分の利益にばかり固執してララを暗殺することさえ厭わない。テーマは壮大で、物語の世界がどこまで届くのか、知りたくなった。三部作のようなので、是非、翻訳を続けて欲しいものだ。
2012.09.06
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【送料無料】死にゆく者の微笑 [ J.D.ロブ ]今回のテーマは、マインドコントロール。現在でも十分問題になるのだが、近未来ともなるとその手法は恐ろしいほど巧妙になっている。とはいえ、その動機は、やはり現在の犯罪者となんら変わりはない。それが、なんともやりきれない・・・・・・イヴとロークは、夫婦となった。でも、その制度に馴染んでいるとはいいがたい。変わらない日常と次々に起こるトラブル。二人にとって生き抜くためには、戦いが不可欠のようだ。この物語では、ロークの謎の部分が、少しだけクローズアップされる。イヴの過去はかなり明らかにされたが、ロークの過去は語られていない部分が多い気がする。ジェス・バロウを脅すために、ロークは一体何をしたのか?読み終えて、そればかりが、気になった。
2012.08.21
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【送料無料】不死の花の香り [ J.D.ロブ ]イヴ&ロークシリーズの3作目。ロークとの結婚を間近に控えたイヴ。そんななか、親友メイヴィスが、殺人事件の容疑者になる。被害者は、メイヴィスの恋人でデザイナーのレオナルドが以前つきあっていた女性。親友の無実を信じるがゆえに、事件の担当を降りるわけにはいかないと考えるイヴ。事件は、麻薬がらみの様相を呈し、主導権争いをしながらも、違法麻薬課のカストーと手を組まなければならなくなるのだが・・・・・・とにかく、いつものことだが、イヴが痛々しい。大富豪との結婚を控えた有能な警部補なのに、一瞬たりとも安らげないのだから。眠れば過去が追いかけてくるし、起きていても現実の事件に身を切られるような思いの連続だ。今回、虐待していた父親の記憶を完全に取り戻してしまったので、精神的に大丈夫なのか心配になったほど。この小説の不思議なところは、このヒロインでも、読むことがつらくはないということ。いろんな意味でのバランスがいいのだと思う。なんにしてもロークの度量の大きいところが、救いにはなっている。たぶん、新婚生活も甘くはないのだろうな。先は長いので(28巻が出版されるらしい)、二人の変化を楽しむとしよう。
2012.08.09
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ヴィレッジブックスF ロ 3- 2雨の中の待ち人 イヴ&ローク 2/J.D.ロブ/小林浩子イヴ&ロークシリーズ2作目。有名な女性検察官が殺害され、捜査指揮をイヴがとることになった。イヴは被害者とは顔見知りで、直属の上司も被害者と親しくしていた。恋人のロークとも、仕事上のつながりがある。離婚した夫、現在の恋人、二人の子どもと関係者に話を聞くが、被害者がどういう理由で、場違いな場所にいたのかはつかめない・・・・・近未来の生活に、私の脳が慣れてきたようだ。ロークは、宇宙をまたにかけ、ビジネスを展開している。アンドロイドが人間の生活を助け、遺伝子の研究もかなり進んでいるらしい。でも、人間はお決まりの感情に突き動かされ、テクノロジーの発達はあまり影響がないらしい。イヴはかたくなで、自分の殻を守るのに必死だ。かたやロークは、イヴの全てを手にするつもりでいる。ある意味、平行線だ。それが、納得いく結末になったのが、不思議だ。物語は続く。先が長いから、楽しみだ
2012.07.24
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【送料無料】この悪夢が消えるまでイヴ&ロークシリーズは、たしか27巻くらいまで出版されていると思う。気にはなっていたが、ちょっと出足が遅すぎた感があって、手を出さずにいた。でも、書店で見かけて、やっぱり買うことにしたさて、物語は、近未来ものだ。今より、便利になった世の中だが、そんなに違和感はない。犯罪も動機も、いつの世も変わりがないということか・・・・・主人公のイヴは、30歳の警部補。上司の信頼は厚く、その期待に答える毎日。ある日、一人の高級娼婦が殺される。上院議員の孫でもある彼女は、自分のベットで血まみれの死体で見つかった。捜査線上に度々上がってくるロークという大富豪の名前。彼女は、ロークに話を聞くことにするが・・・・・政治的な制約のなかで、自分のトラウマと戦いながら、犯人を追い詰めるイヴは、とても魅力的だが、痛痛しかった。ロークが手を差し伸べてくれて読者としては嬉しい限り、そんな心境にさえなった。面白く読めたし、流石に登場人物が、際立っている。シリーズがこれほど続くのも、納得の一冊だった。
2012.07.21
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【送料無料】婚礼は別れのためにロマンス小説は、苦手何冊か読んだが、なんとなく似たようなパターンが多いような・・・でも、この小説は、ちょっと違う。あらすじとしては、戦争で兄を亡くし、数日中に結婚しなければ財産をいとこにとられてしまうという窮地に陥ったイヴが、戦死を知らせてくれた大佐と偽装結婚することになる。大佐は、公爵の弟で、2人は身分違い。相続の件が片付いたら、永遠に会わないつもりでいたが・・・ありがちな筋なのだが、なんとも雰囲気がある文章に引き込まれた。ヒロインとヒーローも素直ではないが好印象だし。この本は、シリーズの1作目らしいので、出版されるなら、読み続けるとするかな
2012.04.16
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