
因みに、伏状台杉の巨木で有名な 「井ノ口山」の杉 (押岡さん提供)は胸高部が何本もの幹からなっていて、その直径は4mほど。樹齢は凡そ800年といわれている。
鳥はどこに行ったのか、カケスの鳴き声とアオゲラのドルミングを耳にしたただけ。ここ赤崎界隈の鳥達は早々と里に移動したようである。リンゴ属のオオウラジロノキ、木肌から桜に見間違いそうなミズメ、フジシダ、サルメンエビネ。いずれも初めて見た。
【ブナ林での解説】通常10年に1回の開花が温度上昇で2年に1回と極度に短くなっている。その分木の負担が増している。受粉はするが受精しない状況で更新不能。ならばミズナラが繁茂するのかといえば、それもカシノナガキクイムシが媒介する虫に襲われ、枯れる運命。西日本の林層は激変し、野生動物の生息にも大きな変化がでること必死。
オオウラジロノキの実を口にするが、これでもリンゴの仲間かというほど苦い。おやつに柴栗を剥きむき歩く5時間。ギンリョウソウも見た。

井戸から集合地の佐々里峠まで25km40分。
【余談】
朝日新聞夕刊が「ようこそ森へ 2000秋 芦生
」という特集を組んでいる。10月13日は「巨木の群れどう生かす」と公開について躊躇している様子を伝えている。
エビネの盗掘、焚き火などするなというのが無理なら、非公開というのもしかたがない。