山猿44です

山猿44です

山に帰る

京の巨樹

荘厳さにびっくり!

木馬道や獣道が入り組み、芦生の森でもっとも遭難事故の多いところをクリアーして「櫓杉」の群生地に到着。櫓を組んで幹を伐採し搬出したことからそう呼ばれる。残した枝が立ちあがり、今の樹形をなしている。人が干渉した樹である。朝日新聞の2000.9.7夕刊に「1000歳巨木に会う」で紹介済みである。
「野性」「風格」「迫力」「霊」「威風堂々」「大地」「畏敬」「感服」「ごっつい!」「へー。ほー」「凄い!」「絶句」。そんな言葉を連想させる樹が数本点在している。「樹霊に触れる思いがした」と報告しても嘘にならないほどの出会であった。
芦生杉(アシュウスギ)は台杉として仕立てることで、植林をしなくても一定の周期で収穫が期待できる。そんな施業に魅力があったのだろう。
杉の胸高部は1本で、その直径は3mもある。樹齢は凡そ1200年と推定。 雪、風、雷、害虫を凌いだ樹々。良く残ったものである。、多くの人に根元を踏みつけられて樹勢が衰えることを愁う。

因みに、伏状台杉の巨木で有名な 「井ノ口山」の杉 (押岡さん提供)は胸高部が何本もの幹からなっていて、その直径は4mほど。樹齢は凡そ800年といわれている。

鳥はどこに行ったのか、カケスの鳴き声とアオゲラのドルミングを耳にしたただけ。ここ赤崎界隈の鳥達は早々と里に移動したようである。リンゴ属のオオウラジロノキ、木肌から桜に見間違いそうなミズメ、フジシダ、サルメンエビネ。いずれも初めて見た。

【ブナ林での解説】通常10年に1回の開花が温度上昇で2年に1回と極度に短くなっている。その分木の負担が増している。受粉はするが受精しない状況で更新不能。ならばミズナラが繁茂するのかといえば、それもカシノナガキクイムシが媒介する虫に襲われ、枯れる運命。西日本の林層は激変し、野生動物の生息にも大きな変化がでること必死。

オオウラジロノキの実を口にするが、これでもリンゴの仲間かというほど苦い。おやつに柴栗を剥きむき歩く5時間。ギンリョウソウも見た。

「芦生の”大杉”観察ハイク」でのこと
guide:Mr.suhara
主催:北山の自然と文化を守る会
2000.9.24
一行30余名

井戸から集合地の佐々里峠まで25km40分。

【余談】

キツネ、 タヌキの脱毛現象 は人災。山から「化かし合いの主」が消えてしまう日もそう遠くなさそう。ケナフはCO2を蓄えない。環境に良いというのはマヤカシ。竹が優れものだそう。

朝日新聞夕刊が「ようこそ森へ 2000秋 芦生 」という特集を組んでいる。10月13日は「巨木の群れどう生かす」と公開について躊躇している様子を伝えている。
エビネの盗掘、焚き火などするなというのが無理なら、非公開というのもしかたがない。

巨樹のサイト


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: