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Oct 1, 2004
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職場の近所にある「きんび」、東京国立近代美術館へRINPA展みにいった。新聞やさんが券くれてたのを思い出し。
金曜は20時閉館、で余裕じゃんなんて気をゆるめてたらあにはからんや!信号待ちで溜まってる人々、いったいどこまで行くのかと思ったらみな同じとこ。入場制限までしている。こんなことで無事見ることができるのだろうか。
入場制限「ハイ、ここまで」って列を切られる経験といえばハバナのアイスクリーム・パーラー「コッペリア」以来ではないか。制限しようがどうせ中はいっぱいなのだ。

で、何とか入場して人だかりを見学。
風神&雷神の詳細を見ることができた。
あいかわらず、楽しそうに飛んでる二人。
金箔貼ったのが模様みたいに見えるのね。
これ以降も金箔・銀箔を何度も見ることになる。

時代を経てなお風神&雷神のモチーフな何度となく登場する。作家を変え技法を変えて。いろんな解釈で弾き継がれるバッハやモォツァルトの曲を想う。(作曲者はどんなプレイをしたのだろうか)おんがくの場合、音源として保存されてるのはせいぜいここ100年くらいのもんだが、絵画の場合はそれがある限り誰もが見ることができる。こういう「物質」として残る表現のメリットもあるんだねぇ。

近代になってから欧州のギュスターヴ・クリムトが絵の隅に四角い金の柄を書き入れている。とーぜん「琳派」からの影響、なんだろうけどこれが金箔の柄だって、意識してたのかしらん。違う物質でもって形のみを採用する、こういうことも後におんがくの分野でも行われてるもんね。
クリムトの金箔柄見て、俵屋宗達は尾形光琳は何て言うかな。

時間があったので常設展の部屋にも行く。
なんたってここで会いたいのが「村山知義」と「土田麦遷」。10代のころから時々見に来てたけど、久しぶり。でも、あいかわらず。どぉ元気って友達に会いに来たみたいに絵を見る。それもアリだと思う。(村山知義!10代後半、わたくしのアイドルだったしさぁ。ブーベンコップ、おかっぱ頭で前衛舞踏する伯林帰りの男。)

ここでちゃんと初めて見たのがLeonard Foujitaの「アッツ島玉砕」。ショックでしたねー。秋田市の美術館にあるみたいな愛らしいのをずっと見てたから。阿鼻叫喚のきちんとした地獄絵が確かな腕で描かれている。恐ろしいけど離れることできず。

これからも、時々来ようっと。
常設なら小銭で見ることができるし。
職場から徒歩10分なのに、どうして思い出さなかったんだろう。
さいきんは好きな町でさえいつまで形を成しているのかわからないものになった、でもまだ「かわらないでいるもの」はここにあったんだっけと気づくことができた。よかった、よかった。





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Last updated  Oct 6, 2004 09:38:25 PM
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satchumino@ Re[1]:ぴー&ぷー(11/01) 木枯らし1号カウントされてからのほーが…
satchumino@ Re[1]:交差点(11/03) うん、多分この場所っていつもこうなんだ…
ぺんじ@ Re:交差点 空の交差点、きれいだね。 長野の方は、ア…
ぺんじ@ Re:ぴー&ぷー きれいな色。 木枯らしふいてから、紅葉す…

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