MATRIX7

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2010.06.29
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カテゴリ: サッカー
 ブラジルやアルゼンチンに代表される南米サッカーほど厄介なものはない。個人の技量や戦術がアジアと違うだけでなく、予想外の展開が待っている。シュートを打つにも、パスを通すにも、きわどい側を選択することに生きがいを感じるらしい。それはチリやウルグアイでも徹底されているから、ほかの大陸の人間が闘う段になると苦労させられる。南米を抑えられるのは、イタリアやイングランドだと思われていたのに、さっさと敗退させられた。オランダやスペインは攻撃型サッカーなので、南米と試合をやるのはつらいだろう。ドイツがアルゼンチン、オランダがブラジルと対戦することになったが、勝つ自信はなく、選手の足が震えていることだろう。
 アジア諸国は、地理的に南米と対戦する機会が少ない。それゆえに、実戦になると、個人技の強さと突破力に手を焼く。ドリブルやきわどいパスをつないで切り崩すことを生きがいにしている選手たちを止めることは難しい。さらに予測がつかない動きをするから厄介になる。マイコンが北朝鮮GKの右を抜くシュートを打つ決断力が、いったいどこから来るかを検証することは不可能だろう。動きが予測できないと、効果的な対策も生まれない。あとを追いかけるような守備だと、ドイツ大会のブラジル戦のようにボコボコにされてしまう。
 南米のチリは、そのサッカースタイルをワールドカップで高く評価されていた。ところが、ブラジルはチリにサッカーをさせなかった。チリ特有の鋭い攻撃がブラジルDFに簡単につぶされてしまう。ブラジルDFは普段のんびりしているように見えるが、危機の時には全力でつぶしにかかる。まさに野獣の獰猛さを発揮する。あれほど切れ味のよかったチリの攻撃が簡単に止められるとなると、ブラジルから得点を奪うのは難しい仕事になる。
 メキシコの小技の効いた遊び心満点のサッカーは面白かった。日本や韓国は途上国なので、正統派のサッカーをしたがる。パスの途中でドリブル遊びをしたりしない。メキシコ人は自分を表現するためにボールを転がし、保持力も強い。それゆえにほかの大陸の人間がメキシコと対戦すると、動かされて疲れてしまう。動きが鈍った隙をつかれて失点する。こういう小技サッカーをアルゼンチンはどう料理するかと思ったら、あっさりと封印してしまった。慣れているのである。
 パラグアイのサッカーは読み解きがたい。前後左右に動きまわるのを早めに抑えつけるしかない。アルゼンチンやブラジルのDFの動きが参考になってくる。パラグアイの選手にフリーでボールを持たせると危険だが、パスを切ってしまえば怖さはなくなる。ボールを奪ったならば、DFラインの裏へ通すのが賢い。南米のDFラインは崩されると弱い。正面から攻めてもはじき返されてしまうのに、横や裏側を使って崩していけば、日本側にもチャンスが生まれる。岡田作戦本部はブラジルとアルゼンチンンの戦い方を分析しているだろう。そこから何かをつかめれば、パラグアイは怖くない。スペインやポルトガルと戦うよりも、ずっと楽な相手なのだから。





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Last updated  2010.06.29 11:34:27
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