ひーちゃんのゼミナール 名古屋産業大学(現代ビジネス学科)・大学院環境マネジメント研究科)現代の社会・経済・環境・芸能・スポーツ・宇宙

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2019.11.04
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テーマ: 政治と経済(369)
カテゴリ: 社会時評
さて、連載の2回目になります。前回、本番に入ることを予告したので、「職場」について一歩踏み込みます。職場とはなんでしょうか? この二文字からすると「職業をする場所」ということになりそうです。職業にはいろんなものがあります。仕事をする場所と言い換えていいかもしれません。すると、仕事をする場所にもいろんな場所があります。怪人50面相ことわたくしは、今書斎で仕事をしています。私の仕事は、そう、モノを書くこと、物書きつまり作家です。
「職業」という語感は、事務や現場、公務員とか消防署員といった、具体的な具象を表現しますが、仕事と言う場合は、これ等具象を捨象した抽象的な意味合いになります。抽象度を上げると「労働(labor)」になります。仕事を、何らかの商品生産を行うためにする「筋肉と神経系統の発露(はたらき)」とした場合、具体性(商品の使用価値の形成)と抽象性(商品の交換価値の形成)の二面性があると言うのは、またあとで取り上げたいと思います。
会社員「おい、なにやら難しいことを企んでいるようだが、労働の二面性と言うのはどこかで聞いたような気がする」
怪人50面相「すごいですね! もしも大学で聞いたのなら、たぶん、昔の大学の経済学の授業だと思います」
会社員「う~ん、そうだ思い出したぞ。まあいい、先に進め」
怪人50面相「ありがとうございます。具体的有用労働と抽象的人間労働とういうのが正確なんですが、このまま進みます」
会社員「何か面白そうでもあるし、難しそうでもある。しばらく付き合ってやる」
怪人50面相「では、事例をひとつ考えましょう。パン屋さんをイメージしてください。美味しそうな焼きたてのパンが売られています。店の奥ではパン職人がパンを焼いています。店では販売員がお客さまのお相手をしています。売られているパンはこの店の職人さんが焼いたものです。今このパンがひとつ、お客さまに買っていただけました」
会社員「わかる、分かる」

会社員「そんなことを考えて食べたらおいしくない。まあいい」
怪人50面相「パン屋さんにとって、パンは使用価値生産です。買う人にとっては使用価値の消費です」
会社員「うん、その通りだ」
怪人50面相「それだけでしょうか。パン屋さんは使用価値としてのパンを作っているだけではなく、売って収益をあげなければならないので、製造原価を超える価格で売らないといけません」
会社員「当たり前だが、その通りだ。何が言いたいんだ、急げ」
怪人50面相「急がば回れ。パンは一面では使用価値を持っているけれども、他面ではお金をいただいて儲けになる、つまり交換価値をもっていなければなりません」
会社員「理屈っぽいなあ。でもまあいい。パンは、一面でお客さんの食欲を満たす使用価値、他面で設けの対象になる交換価値を持ってる。そうだな」
怪人50面相「その通りです。ここがわかれば、どんどん先へ進むので、あなたは優秀な生徒です」ね」
会社員「まあ、ほめてもらってうれしいが、明日、会社が早いので今日はこれくらいにしてくれないか」
怪人50面相「いいでしょう。ではまたここでお会いしましょう」
(続く)





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最終更新日  2020.02.23 17:05:30


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