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イタリアには美味しいものがいっぱい。ピザ・パスタ・ラザニア・リゾット etc etc....見かけにも美味しそうだ。そんな中、素っ気無く、ぼてっとした料理がある。それが・・・「ポレンタ」である。今日はそのポレンタの話をしよう。ポレンタは、イタリアで昔から食べられ続けている家庭料理。昔から貧しい庶民の食を支えた大事な料理だ。そんなポレンタは、トウモロコシの粉を固めた料理。材料は、とうもろこしの粉・塩・水、以上だ。作り方も簡単。沸いたお湯に塩を入れ、トウモロコシの粉を入れ、さらに煮る。その間泡だて器でかき混ぜ、よく粉をお湯に溶かす。その後40分弱火で煮て、全体的に固まったら出来上がり。肝心のポレンタの味であるが、一言で言うと、薄い。素っ気無い。トウモロコシ版マッシュポテトの薄味モードとでも言えばいいだろうか・・・そんな味だ。しかし、それでは身も蓋もない。以下に美味しい食べ方を紹介しよう。1.チーズ、バターと共に食べる熱々のポレンタに、バターを落とし、パルミザンチーズまたはゴルゴンゾーラを乗せる。バターとチーズが熱によってトローリと解けてきて、ワインの付け合せにとても美味しく食べられる。2.揚げポレンタにするいったん型に入れて、固めたポレンタを、棒状の形に切り分け、油で揚げる。フライドポテトのようなものが出来るので、生ハムやサラミを巻いたり、ケチャップをつけて食べよう。さくさくしたポレンタの食感を味わえる。3.焼きポレンタにする型に固めて一日置いたポレンタを、焼き目が付く程度に焼く。焼いたポレンタはお餅のような感覚で食べられる。これにミートソースや、ソーセージ入りトマトソースをかける。香ばしいトウモロコシの香りと、トマトの酸味のある味が、マッチして美味しい。続いて、ポレンタの歴史を見てみよう。ポレンタの歴史は古い。BC30年ローマ帝国の時代は、小麦粉の粉を煮て、お粥のようにして食べたプルスが主食だった。このプルスが元になって、ポレンタが出来たといわれる。ポレンタが食べられるようになったのは、コロンブスが新大陸発見をしてトウモロコシがイタリアに来てからなので、15~16世紀だと考えられる。とにかく質素なだけあり、昔から多くの庶民を助けてきたのだ。ポレンタの語源は、古代ギリシア語の「プルテス(plutes)」。先ほど紹介したプルスと同じものを指す。プルテスの語源は不明。さて、このポレンタはイタリア北部の食。かつてイタリアでは、「北のポレンタ食い」と言って南部の人が北部の人をバカにするときに使っていた。しかし北部の人々は、このポレンタの薄いがかすかに甘い、素朴な味に誇りを持っている。そんなイタリア北部の人の伝統的な食、ポレンタ・・・豪勢なイタリア料理に少し飽きたときは、ポレンタの素朴な味を食してみるのもいいかもしれない。。。ポレンタ・ベルガマスカ
August 17, 2005
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キャビア・・・その一粒一粒がはじけるような食感と、塩と磯の風味が入り混じった高貴で格調高いその味は、世界のグルメの中でもトップクラスと言えるだろう。フォアグラ・トリュフと並び、世界3大珍味にも数えられる。キャビアとは、チョウザメの卵である。チョウザメは、シイラカンス時代から残存している最も最古の魚。サメの一種ではなく、魚の一種。寿命が長く生命力もあるが、人を襲ったリするサメやジョーズの仲間ではない。鱗が蝶の形に見られているため、この名前で呼ばれている。日本の鮭と同様、川で産卵され、その後海へ遠征し、そして川に戻ってきて産卵する。この卵がキャビアになる。しかし鮭と違うのは、圧倒的に数が少ないこと。希少動植物を規制するワシントン条約の漁獲指定にもなっている。それだけに、キャビアは貴重で高価になっている。主な産地はカスピ海だ。そんなキャビア・・・高級フランス料理などのオードブルとして出される。最高の食卓の最初は、最高のオードブルから始まるのだ。その他、塩味の強さを利用して、メイン料理などの味のインパクトとしても多く使われている。しかし、キャビアの本当の味を楽しむならば、キャビアのみを楽しむのが良い。皿にキャビアとチーズ、そして赤ワインがあれば、それだけで優雅な食の空間が演出できる。その他、トーストにのせる食べ方も有名だ。バター(塩気の無い無縁バター)をぬったトーストに、キャビア、たまねぎ、ぱせりなどのみじん切りをのせて食べる。本物のキャビアであれば、その味は飛びたつほどの旨さだ。トマトやゆで卵をのっけたり、レモンやライムの滴を落とすのもまた、美味しい。さて、キャビアの語源について示そう。「キャビア」の語源はロシア語、粒粒の意味だ。その他の説として、「トルコ語の“カハービヤ(魚の腹子という意)”に由来するイタリア語だ」というのもある。ちなみにロシアでは、魚卵全般を「イクラ」という。キャビアは黒イクラと呼ばれる。鮭の卵の「イクラ」という名称はそこから来ていると言われている。最後にキャビアの種類とグレードについて書いておこう。・ベルーガ値段、味、大きさ、どれをとっても最高級なもの。末端価格は1キロ20万円以上したこともある。大粒で味はマイルド。ただし、ベルーガ種のチョウザメは日々数が少なくなってきている。いずれ、幻のキャビアになるだろう。・オショートル・アセトラ続いてオショートル。ロシアチョウザメ。上級品はインペリアル・キャビア(Imperial caviar)と呼ばれる。粒はベルーガより少し小さく、味は少し甘い感じがするのが特徴だ。・セブルーガ最後は、セブルーガ上2つと比べると、一目瞭然で最も粒の小さいキャビア。色は黒っぽい色をしている。上2つよりも、安価で手に入る。・その他ベルーガに近い味のカルーガ、バーベルとも呼ばれる中型のスタージョン、などがある。キャビアは高価なゆえ、食べる機会も少なく出てくる量も少ないことが多い。しかし、本物のキャビアは本当に旨い。昔から世界の王侯・貴族が好んで食べたのもうなずける。もしも、キャビアをたくさん食べる機会に恵まれたならば、食感・味・香り、全てを五感で感じながら楽しもう。【イラン産】キャヴィア オシエトラ 30g キャヴィアリ
August 15, 2005
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ベーグル・・・そのドーナツを大きくしたような形は、不思議と私の心を癒してくれる。もはやアメリカの特産物のようになってしまったベーグルは、アメリカのスーパーに行くと必ず売っている。透明なケースに幾種類ものベーグルが並び、今日のオススメを店員のおばちゃんに聞くと、ニコヤカに答えてくれるのだ。また、NYの屋台もいい。屋台のおじさんが、ほかほかのベーグルを、いつでも食べさせてくれる。さて、ベーグルとは、普通のパンよりも、目の詰まったエスニックパンだ。噛み応えがあり、もちもちした感じが特徴。味は、バターや卵を使わないため、他のパンよりもさっぱりしている。作り方にも特徴がある。3つ特徴を挙げとくと、1.茹でる(他のパンではありえないこの調理)2.発酵時間が短い(気の短い人で作れる)3.バター、卵を使わない(アレルギーのある人でもOK)という、変わったパンなのだ。超簡単に作り方を書いとくと、強力粉、砂糖、水、塩を良く混ぜ、分割後に成型する。発酵を30分程度させて、お湯で茹でる。その後オーブンで焼いて出来上がりだ。ここで、ベーグルの語源の2つの説を挙げておこう。1つは、円形のパンを意味する、イディッシュ語の"bugel"またはドイツ語の"bugel"から来ているという説がある。2つめは、ドイツのビューゲル[buegel]、馬に乗るときのあぶみの意味だ。確かに形が、あぶみ型だと言われると納得する。この語源にも関するベーグルの歴史をちょっと見てみよう。------------------------------------------時は17世紀、場所はオーストリアのウィーン。当時最強を誇ったオスマン=トルコは、侵略の手をオーストリアに伸ばしていた。オーストリアは陥落寸前まで追い詰められたが、土壇場でポーランド王の援助を得て逆転。最強のトルコ軍を撃退したのだった。そんなオーストリアのユダヤ人が、ポーランド王に感謝の意を込めて作ったのが、ベーグルだ。当時、乗馬好きだったポーランド王の馬のあぶみの形になぞらえて、ベーグルを作ったのだ。これがベーグルの起源と言われている。ちなみにトルコはこの後、衰退していくのだが、ユダヤ人がこのとき倒したトルコ軍の、象徴である三日月マークをなぞらえて作ったのが、クロワッサンだと言われる。------------------------------------------さてこうして出来たベーグルだが、さっぱりして美味しいということにより、ヨーロッパに一気に広まった。その後ロシア方面へ広がると共に、ヨーロッパへでの迫害を恐れたユダヤ人が、アメリカに渡って来たときに、一緒にアメリカにももたらされた。日本へは本当に最近になって、アメリカのモダンスタイルして、伝わったのだ。そんなベーグルは多種多彩。チーズやハムともよく合うし、チョコやシロップで甘くしてたべても美味しい。シナモンや、くるみを生地に入れ込んだベーグルもあるので、選ぶほうが大変だ。ちなみにニューヨークスタイルと呼ばれているものは、麦芽と塩を使い、シナモンなどの素材とともに生地を練り、茹でてオーブンで焼いたもの。表面が固く、軽い感じがして、多くのバリエーションがある。カナダのモントリオールスタイルというのも存在する。生地に麦芽と卵を使い、塩を使わない。ニューヨークスタイルのものより小さめで、少し甘みがある。固く重い感じがするが、食べるとモチモチしている。当初ユダヤ人が作ったのは、こちらに近いと言われている。都会の喧騒に疲れるウィークデイは、こんなヘルシーなベーグルを食べながら街を歩くのもいい・・・ニューヨーカー絶賛のセサミ(ベーグル)
August 12, 2005
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イギリス・・・グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国。伝統と格式を重んじる国。だが、そんなイギリスに行くと泣きそうになる。美味しい物がすくないのだ。イギリス人には美味しいのかもしれない。しかし、我々日本人には今ひとつという料理が多い。そんなイギリスで、私の心を癒してくれるもの・・・それが、アフタヌーンティーなのだ。イギリスのホテルに泊まると無条件についてくるこのサービスは、4時頃の小腹のスキ具合を満たしてくれる。そして、このティータイムに頼むお勧めメニューは、「クリームティー」。イギリスでは最もポピュラーな、ティータイムメニューだ。スコーンにクロテッドクリームとジャムが添えられる。ポットに入ったいっぱいの紅茶と共に楽しむ。スコーンは、固くしたマフィンと、ビスケットの中間のようなもの。日本でも、おやつとして食べられる。カリッとした表面の焼け具合と、中のほわっと柔らかい感触が何ともいえない。味は、甘すぎずシンプルなゆえ、クロテッドクリームやジャムをのっけて食べると、お互いの味が引き立ってとてもおいしい。クロテッドクリームは、イギリス南部の特産品である乳製品。クロテッド(clotted)は、”凝固した”という意味であり、生クリームより少し固めのクリーム。だが、味はそれほど甘すぎず、さっぱりしている。さて、そんなスコーンの語源は、ゲール語の「SGONN」から来ている。意味は口いっぱいという意味だ。口いっぱい開けて食べるということだろう。そして、もう一つスコーンの語源に関する物語があるので、紹介しよう。------(ここから)---------------------むかしむかし、「運命の石」と呼ばれる石がありました。元来は、ギリシア神話のヤコブが、地上から天に至る梯子の夢を見たときに枕代わりにしていた石。人を保護する力があると言われていました。そんな不思議な力がある石は、代々玉座に使われてました。古くはエジプトのツタンカーメンの玉座にも使われ、その後多くの国でも玉座に使われ、最終的に古代スコッツ族がアイルランドからスコットランドに持ち込みました。当然、スコットランドでも玉座に使われていました。スコットランド国王は、元来この運命の石に座って戴冠したものでした。その石はスクーン宮殿に置かれていました。この「運命の石」は人を保護する力など、とても神聖なパワーを持つと思われていました。そこで人々は、この石の形を真似たお菓子を作り出しました。そしてこのお菓子に、当時「運命の石」が置いてあったスクーン宮殿の名前を取り、スコーンと名づけました。その後、イングランドの王だったエドワード1世がこの石を持ち帰り、イギリスのウェストミンスター寺院に保管したのです。もちろんイギリスでも、コロネーション・チェア(戴冠式用の椅子)の下に置かれていました。しかし、スコットランドでの、石返還活動も盛んになり、1996年にエリザベス女王によって、スコットランドに戻されたのです。スコットランドの人々にとって、「運命の石」それほど貴重な石なのです。そして、その貴重な石を基にしたスコーンは、イギリスでもスコットランドでも、今でも美味しく食べられているのです。--------(ここまで)-----------------------そう、スコーンはスコットランド起源。神聖なお菓子だったのです。スクーン宮殿が語源だったという説が2つ目です。ちなみに、「運命の石」は実物なので、今でも見に行くことが出来ます。さて、そんなスコーン。アフタヌーンティーと共に楽しむスコーンは、イギリスの田舎の田園風景を見ながら楽しむのもいいし、レンガの町並みを見ながら楽しむのもいい。日本の街を眺めながら食べても良い。お疲れ時に癒されるからだ。最近では、日本のコーヒーショップでも食べられるので、昼下がりにほっと一息、スコーンを食べよう。
August 10, 2005
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真っ青な青空と、深く青い海。そして、童話にでてくるような白い建物を、細い路地が駆け抜ける。見渡せば、大小さまざまな島が、リズミカルに目に飛び込んでくる。エーゲ海だ。眺めていると、青というより、藍というほうが近いその海に、吸いこまれそうになる。エーゲ海に面するトルコやギリシアの料理。今日はそんな海の幸満載の料理を紹介する・・・と思いきや、違う。今日は、そんな街で日常的に食べられている、『ピタ』の話しをしよう。ピタとは、中近東の代表的なパンで、平べったく、中が空洞になっているものだ。中に、肉や野菜を詰め込んで食べる、サンドイッチのような食べ方が一般的だ。味はピタがピザの起源となった説もあることから、ピザの生地のような味を想像してもらうとよい。ピタの成分は、小麦粉、水、塩、砂糖、イーストだ。これを良く混ぜて発酵させ、焼き上げたもの。小麦粉と水の比率は2:1。水が少ないため、他のパンより長持ちする。さてピタの起源はユダヤにある。もともとはユダヤのパンなのだ。正確なところはわかっていない(これいつもだが・・・)が、恐らく作られ始めたのは、B.C.2000年ごろだ。中国4千年の歴史に匹敵する、とても歴史の古いパンなのだ。バビロニアで発祥したパンが、エジプト、ギリシアと伝わっていく過程で、中東で、出来たもの。実際に糖が入ったパンになったのは、B.C.1500年ごろだろう。ちなみに、発酵パンの発見は、「こねた生地を忘れて、そのまま放置していたら、塩をふいて膨らんでいたので、焼いてみたら、今までにないふっくらとしたパンが焼きあがった。」という、偶然によるものだったのだ。続いてピタの語源。ピタは、ヘブライ語でアラブ人のパンという意味であるが、その語源は、ギリシア語の「ポケット」だと言われている。きっと形から命名したのだろう。さて、ピタの料理で有名なものを紹介しよう。・ファラフェル入りのサンドイッチ。ピタの中に、ファラフェルと野菜を詰め込み、フムスを大量にかけたもの。「ファラフェル」は中東の代表料理で、ヒヨコ豆をおから状にして揚げた「豆コロッケ」である。「フムス」は、ヒヨコ豆をゆでてすりつぶし、オリーブオイルと混ぜて作った、ペースト、ディップ。豆の香りとオリーブオイルの柑橘系の味が、まったりとした味を作り出し美味しい。・スプラキピタギリシア料理。スプラキという、ギリシア料理を代表する香ばしい羊肉の串焼きを、トマトやタマネギといった野菜とともに、ピタに入れたもの。このピタ。日本でも最近は、ファーストフードに使われているところもある。それはそれで美味しいのだが、本当のところを言うと、自分でピタを作って、お好みの具を入れて食べる。これが最高に美味しい。■焼成冷凍■ピタパン 6枚
August 6, 2005
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「さ、寒い・・・」ヨーロッパやアメリカで、飛行機を降りると、そう感じることがある。カナダやロシアではフル装備をしていても、その他の国では、意外と油断する。そんな寒い中で心を癒してくれるもの。それが・・・「ポタージュ」だ。思えば、昔、ハウス食品劇場などのアニメに出てくる、貧しい欧州の子供達は、みんなポタージュを飲んでいた。そう、ポタージュとは、冷め切った心に火を灯し、力と友情を爆発させる原動力なのだ・・・日本では野菜やジャガイモなどをベースにした、どろどろのスープのことをポタージュと呼んでいるが、フランス料理で言うポタージュとは、「スープ」全般を指す。すなわち、「ポタージュ」=「スープ」なのだ。さて、ポタージュ=スープの歴史を簡単に見てみよう。昔、人類が火を使うようになったときから、ロシア料理のポトフやシチューのような、野菜や肉などを含んだ料理が、作られ始めた。当初これらの料理をポタージュと呼んでいた。その後、中世になって煮汁のみをを固いパンにつけて食べるようになった。これが液体のポタージュの始まりと言われている。液体だけのポタージュが徐々に浸透していき、19世紀以降、液体部分だけを指してポタージュと呼ぶようになったのである。続いて、ポタージュの語源であるが、これは、「Pot」(鍋)である。ポットで作られていたものということで、ポタージュになったのだ。このポタージュ。通常以下の2種類に分類される。1.ポタージュ・クレール(Potages claires)透明なポタージュ。コンソメが代表。2.ポタージュ・リエ(Potages lies)とろみのついたポタージュ。日本で言っているポタージュはこちらを指す。コーンポタージュが代表。このうち、形がなくなるまで野菜などを裏ごししたものを、ポタージュ・ピューレと呼ぶ。ちなみに、コンソメの元になるブイヨン、ルーを延ばすときに使うフォンは、共に、魚や肉などの素材のだし汁のことである。それ自体が料理ではなく、あくまでダシの素である。さて、夏真っ盛りに向かっているこの時期。決してネタに困って、ポタージュにしたわけはない。クーラーで冷め切った身体を癒すのに、夏にポタージュを飲んでみよう。(ちょっとこじつけ・・・)マルサンアイポタージュスープ 180g
August 4, 2005
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太陽の国、スペイン。美しい海と、白い壁、そしてサンサンと降り注ぐ太陽の光は、この国の人々の、情熱と明るさの源だ。そして、広大な国土を持ち、アフリカに近く、地中海にも面している地形から、イスラム文化や、その他のヨーロッパ文化が入り混じり、多彩な文化が混在している。そんなスペインは食の国。豊穣な大地と、暖かい太陽から、作り出される料理は、スペイン人の食に対するこだわりも相まって、世界的にも、高い評価を受けている。今日はそんなスペインの代表的な料理、「パエリア」を紹介しよう。パエリアは、パエリア鍋という平べったい柄のついた専用の鍋で、様々な具材を炒め、そこに水と米、そしてサフランを加えて、鍋の上で炊き上げる料理だ。最初から最後まで、一枚のパエリア鍋で調理が行われる。パエリアはもともと、バレンシアの代表料理である。ここで、少しパエリアの種類を上げておこう。・バレンシア風パエリア本場バレンシア風パエリアはシンプルだ。ウサギと鶏、インゲン豆と山の幸がメインの具だ。・イカ墨のパエリアカタルーニャ地方のパエリア。イカ、トマト、タマネギ、ニンニクで作られる。味はイカ墨特有の、魚介の味がする。・フィデウア/フィデオスカタルーニャからバレンシア地方のパエリア。米の代わりに極細のパスタを使うのが特徴だ。エビなどがふんだんに入れられる。さて、このパエリアの起源は、8世紀~9世紀にかけて、アラブ人から、高度な稲作技術が伝わり、乾燥したバレンシアで、湖から灌漑用の水が引かれて稲作が始まると共に、インドのピラフがスペインに伝わってきたことにより、パエリアが生まれたと言われている。また、このパエリアは、イタリアに伝わりリゾットになり、アメリカへと渡り、ニューオリンズ名物の「ジャンバラヤ」になった。パエリアの語源は、カタルーニャ語で、フライパンを意味することに由来する。フライパン一枚で作るこの料理を指してパエリアと呼んでいたが、料理のほうがスペインの食生活に定着して、一般に料理を指して、パエリアと呼ぶようになったのだ。さてこのパエリアは、パスタのように少しアルデンテにするのが良い。少し米の芯を残すのだ。少し歯ごたえがある米と具材の組み合わせが、パエリアの味を助長する。また、調理にはスペイン米を使おう。スペイン米は、ジャバニカ種といわれる中粒米で、粘りのある米だ。味はあっさりしている。また、フライパンの底には、ソカレットと呼ばれるおこげを残そう。ビビンパのように、おこげを楽しむのだ。オブジェ パエリア 21cm
August 2, 2005
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今日は、「世界食堂本店-開店記念」ということで、メールマガジンの過去の記事から、一部をこっちに書くことにしました。ちなみに本店は↓世界食堂本店(本題はここから)---------------------------------------------------------チーズのシーズ(種)を探る!---------------------------------------------------------澄み切った空気と、美しい草原。周りには、アルプスの高い山々が連なり、一方には小さな町が見える。そして、緑の坂の上を、子供達と犬が遊びながら駆け上がってくる。まさに、アルプスの少女ハイジ的空間。そんな景色を見て思い出すもの・・・それは・・・『チーズ』だ。チーズほど多種多様であり、また国によっていろんな料理・おつまみに使われる食材も少ない。ちょっと食通にチーズのことなんて聞こうものなら、食事中、延々とチーズの話しが続くぞ・・・気をつけろ!と、そんなチーズですが、私もチーズには目がないのだ。というのも、昔、社会科の教科書に、ヨーロッパの町並みの写真が載っていたのだが、その街の店で丸いチーズが売られていた。写真を見ながら、「美味しそう・・・」と一人考えていた。授業は覚えてないが、そのチーズの写真は鮮明に覚えている。。。そう子供の頃から頭に植え付けられた記憶が私をチーズ好きにさせるのだ。さて、そんなチーズの起源を見てみよう。チーズの起源は、多くの諸説があり、定かなところは分かっていないが、紀元前6000~4000年ごろだと言われている。そして最初に使っていたのは、西アジアの騎馬民族、またはモンゴルの遊牧民族だと言われている。それが、トルコ経由でヨーロッパへ広がっていったのだ。そう、我がアジアがチーズの起源なのだ!チーズに関しては、古代ローマの「博物誌」にも載っているし、「目には目を!」で有名なハムラビ法典にものっている。いろんな国のいろんな話しに登場している。そして、最も有名なチーズ発生のお話しを紹介しよう。(↓ここから)むか~しむかし、アラビア商人が旅をしていました。アラビア商人は砂漠を旅していました。アラビア商人はアラビアなので、もちろんラクダに乗っていました。砂漠では水が大事です。商人は乾燥した子羊の胃袋でつくられた水筒に、羊のミルクを入れていました。そして、それをラクダの背中にくくりつけていたのです。旅の途中、喉が渇いた商人は、ミルクを飲もうと、水筒を開けました。すると・・・なんてことでしょう!水筒の中には、黄色い澄んだ液体と、白い塊になっていたのです。商人はおそるおそる、その白い塊を食べてみました。う、うまい。なんという風味と味わい・・・これはみんなに伝えないと!と商人は思いました。(↑ここまで)この話しは、紀元前1000~1500年ごろの話しと言われている。なので、本当は最初ではないのだが、とても有名な話だし、おもしろいので、ちょっと書いてみました。覚えとくといいです。でも、食通のように食事中2時間もチーズについて語るのはやめよう!そうそう本店への相互リンクしてくれるサイトを募集中です。楽天日記でもブログでも、もちろんHPでもいいので、是非連絡くださいな!(内容は料理でなくてもいいです!)チーズに興味がある場合はここカマンベールAOCCAMEMBERT JORT AOC
July 29, 2005
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久しぶりの更新です。と言っても、何もしていなかったわけではなく、HPをせこせこ作っていたのです。それがコレ↓世界食堂本店(http://www.worldeat.spskill.com/index.shtml)まだ発展途上ですが、次第に整備していきます。それでは本題に行ってみましょう。ベトナム料理・・・メコン川とフォーン川といった河川と、その周辺を形づくるデルタ(三角州)。そんなベトナムの変化のとんだ地形がもたらす農産物によって、ベトナムは多様な食文化を形成している。ベトナム料理はエスニックで濃い~味付けかと思いきや、意外とあっさりしている。エスクニックなだけでなくヘルシー、そして南国の香りが豊かだ。それが、生野菜や生のハーブをふんだんに使ったベトナム料理の特徴なのだ。そして、ベトナム料理になくてはならないものがヌクマム。これはベトナム独特の塩辛いしょうゆ(魚醤)である。とりあえずヌクマムをかけていれば、ベトナム料理といってもいいほどベトナム特有のものだ。タイではナンプラーが有名だが、ベトナムではヌクマムなのだ。そこで、ヌクマムとナンプラーの違いであるが、ヌクマムはナンプラーよりさらに癖がある。強烈な風味がして、塩辛いのだ。ゆえに、使うときはちょっとだけだ。ちょっとずつ、ビビリながら使おう。「でも、そんな癖がありすぎるなら、あんまり使いたくないな・・・」という人も多いだろう。そんな人のために開発されたのが、ヌクマムチャム。これはヌクマムに、水・砂糖・塩・にんにく・ライム果汁などを入れて作っただしである。ドレッシングを作ったり、下味をつけたりと、ヌクマムチャムは、ベトナム風味をだすためにとても有効である。さてこのヌクマムの作り方であるが、イワシの一種である新鮮な小魚が使われる。塩漬けにした小魚を樽にいれ、半年程度熟成させ、その上澄み液をとり出したものである。ゆえに、濃厚で風味高い味に仕上がるのだ。ヌクマムは、ベトナムではどこでも手に入るが、カンボジア国境近くの、フーコック島産のものが、最も上質であると言われている。台風も過ぎ、本格的に夏に向かっていくこの時期。エスニック料理を食べるならば、ベトナム料理もいい。ベトナム料理にはヌクマム。ヌクマムといえばベトナム。これだけ知っていれば、ベトナム料理に関しては問題ない(たぶん・・・)。フンタンベトナム・フーコック島産の最高級ヌクナムです650ml
July 27, 2005
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時間が無い・・・でもベーコンが食べたい・・・ハムで我慢したら?いやハムでは我慢できない~!こんなとき、あなたはどうするだろうか?こんなとき、こんなときは・・・「パンチェッタ」を食べよう!パンチェッタは豚バラ肉を塩漬けしたイタリア式生ベーコン。豚のばら肉を塩漬けして、1ヶ月ほど乾燥熟成させたもの。基本的に燻製はさせない。したがって、ベーコンを作るよりも非常に時間がかかるのだ。生でもたべられる。ベーコンのように焼いてもよい。カルボナーラには、欠かせないイタリアの食材。そんなパンチェッタの味は、さわやかで、香り高く、深い味わい。燻製香がしないため、さっぱりしているのだ。ワインやビールのおつまみとして、生で食べるのはとてもいい。それでいて、焼いたり、煮込んだりすると、コクのあるだしがにじみ出て、リッチな一皿が出来上がる。パンチェッタには、皮付きのものと、皮なしのものの2種類がある。皮付きのものは、パンチェッタ・ステーザと呼ばれ、熟成させた状態の平たい形になっている。これを、細かく切って料理に使う。一方、皮なしのものは、パンェッタ・アロトラータと呼ばれ、ハムのようにロール状に巻かれている。これは、生で食べたり、前菜として用いられることが多い。パンチェッタ(Pancetta)の語源は、豚のばら肉の意味。それがそのまま料理名をさすようになったのだ。カルボナーラを食べるときは、ハムか、ベーコンか、パンチェッタかをよ~く見て、かるーく店員さんにツッコミを入れよう!
July 21, 2005
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マスタード・・・その刺激的な風味と香りは、我々の食欲を刺激してやまない。肉料理はマスタードのみで3枚はいける。特に、ハム、ソーセージにはマスタードは欠かせない。そもそもマスタードとは、日本名で言う「からし」のことである。からしは、アブラナ科アブラナ属の植物の種子だ。「からし」としてのマスタードの代表的なものは、以下の種類がある。・ブラックマスタード(ブラック種) 黒色、褐色の粒。 鼻に抜けるような強い刺激があるのが特徴。・イエローマスタード(ホワイト種) 黄色の粒。 最初甘く感じ、穏やかな辛さが後から感じられるマイルドな味。・オリエンタルマスタード(イエロー種) 日本で使われているカラシのことしかし、そのまま種子の辛子を食べたところで辛くない。美味しくない。そこでマスタードを辛味調味料として、加工する必要があるのだ。そして、あの薫り高きマスタードが出来上がる。辛子調味料としてのマスタードは、辛子、酢、白ワイン、レモン、塩、砂糖などから作られる。代表的なものはフランス産とイギリス産。フランス産は、粒状のものだ。辛子の種を砕いて作られる。あのかすかにプチプチした食感がなんともいえない。イギリス産よりも、やや酸味が強いのが特徴だ。フランス産のマスタードのシェアは、世界の半分以上を占める。イギリス産は、ペースト状のもの。辛子粉を用いて作られる。また、粉末状のドライマスタードとして、毎回水で溶いて使うという食べ方をすることもある。黄色く濃厚な味がする。種類にもよるが、フランス産より多少辛い気がする。マスタードは当初、医学用に使われていたようだ。強力な抗菌効果を持つマスタードは、興奮薬・利尿薬・嘔吐薬などとして、用いられてきた。これからの季節、ハムやソーセージに辛いマスタードをたんまりかけて、夏ばて予防をしよう!1日1票 お願いしま~す!人気blogランキングへペルシュロン種入りマスタード 90グラム
July 19, 2005
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突然だが、食とは戦いである。生命と生命の戦いなのだ。肉にしても野菜にしても、それは食を通しての生命との触れ合いなのだ。一つの真剣勝負がおこなれている。故に、暑いからと言って熱いものを避けては行けない。今日はそんな暑い夏に熱い韓国の食、チゲを紹介しよう!チゲ・・・韓国の鍋料理だ。チゲはスープのような料理だが、香味材料で味付けしたスープより濃い味の料理を指す。昔は、スープとチゲを区分せず、「羹(ケン)」という名前で呼んでいた。「ジョンゴル」と「チゲ」の違いは、「ジョンゴル」とは多くの具材を鍋で煮込んだすきやき風の鍋だが、「チゲ」はスープで煮込んだものである。味噌や唐辛子といった調味料と多くの具材の混ざった統合的な味は、あっさりしていながらも深い旨みがある。チゲの意味は、韓国語で「鍋」という意味。すなわち、チゲ鍋とは「鍋鍋」になってしまい意味をなさない。キムチチゲなど、「材料名+チゲ」という言葉の使い方をしよう。さて、チゲの分類の仕方には、入れる調味料によって分ける方法と、入れる材料によって分ける方法がある。調味料によって分ける1.テンジャンチゲ テンジャンとは韓国みそ。 濃い味の唐辛子で味付けしたチゲだ。 味は辛口で濃厚。 さらに、山の幸や海の幸がたくさん入り、 具沢山で複雑な旨みのあるチゲ。 2.コチュジャンチゲ 韓国料理では必須のコチジャンを使ったチゲ。 味は、甘辛い。 豚肉やエノキ、ジャガイモが材料として入る。3.チョッカルチゲ アミの塩辛のチゲ。 アミの塩辛はキムチにも使われる韓国の常用食。 味は塩辛く、食欲をそそる。 魚介のチゲに使われることが多い。続いて、材料によって分ける1.キムチチゲ 韓国の日常食、キムチを主にしたチゲ。 キムチの味がしみ込んだ野菜と、キムチの辛さとが相まって、 とても深い味。2.スンドゥブチゲ 豆腐鍋。 豆腐を主にして野菜やきのこを煮込み、味噌で味付けした鍋。 スンドゥブは、韓国独自の豆腐でとても柔らかい豆腐。 日本の絹ごし豆腐よりも更に柔らかい感じだ。 湯豆腐というよりは、巨大な味噌汁といった感じだ。 その他、海鮮やキノコ類など具材でわけるとキリがないが、最後に面白い名前のチゲ、部隊チゲ(ブデチゲ)を紹介しよう。部隊チゲとは、かの朝鮮戦争がとき、韓国に常駐していたアメリカ軍が捨てた、ソーセージやハムといったものの切れ端を入れたのが始まりのチゲ。今では、ソーセージやインスタントラーメンにキムチや野菜を加えたものが、部隊チゲとして食べられる。韓国には、部隊チゲ屋が密集した横丁も存在する。韓国では軍隊時代によく食べられるらしい。そういえば、今日は私の誕生日でした。。。さりげなくこの辺に書いときます。1日1票 お願いしま~す!人気blogランキングへ豚肉入り韓国スントゥブ・チゲ(豆腐鍋)の素(袋入り400g・約2人前)
July 16, 2005
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チェコ。ポーランド、ドイツ、オーストリアなどと国境を有するこの国はロシアの脅威を常に感じつつも、西ヨーロッパの文化を取り入れてきた。14世紀に黄金時代を迎えたプラハの街。歴史的な建造物や街路には、我々日本人の持つ欧州のイメージを、喚起されられざるを得ない。音楽でも有名だ。そんなチェコの食は、肉料理中心の家庭的な味。ドイツやその他の周辺国からの影響も強く受けている。今日はそんなチェコの代表的な食、「クネドリーキ」を紹介しよう!「クネドリーキ」とはチェコ風蒸しパン。蒸し団子と言ってもいい。基本的にチェコの料理で肉料理などを食べると、パンの代りに必ず付いてくる。味は薄味。蒸しパンをイメージしてもらえばいいが、味の薄い蒸しパンという感じである。また、固いものは団子のような食感だ。但し、中に入れるものによって味は変わって来る。以下にそれを示そう。・ホウスコヴェー・クネドリーキこれはホウスコというパンを入れたクネドリーキだ。パンが入っているため、ちょっと柔らかい感じがする。・ブランボロヴェー・クネドリーキジャガイモ入りのクネドリーキ。味がついていて、お腹もいっぱいになる。ジャガイモの味が、肉料理によくマッチする。・果物入り・クネドリーキ果肉が入ったクネドリーキ。杏や梅が入れられる。甘い味がしてデザートとして食べられる。クネドリーキの作り方は簡単。粗引き小麦粉、牛乳、卵を用意する。ボウルに小麦粉を入れ、そこに牛乳・卵を入れて泡が出るまでよく練る。(パンやジャガイモをいれる場合はそれも混ぜてよく練る)直径5cmぐらいの円筒形に整形し、30分ほど茹でる。取り出して輪切りにする。以上である。クネドリーキは、チェコ独特の料理。ビーフシチューなどの肉料理をつくるときは、パンの代わりに、付け合せに食べてみるのもいいかもしれない。1日1票 お願いしま~す!人気blogランキングへ
July 14, 2005
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スペインではバルでタパスを食べるのが日常。バルとは、バー。基本的には、お酒を飲むところなので、ビールやスペインワインを満喫するのもいいが、軽食も食べられる。そして、この軽食をなめてはいけない。軽食とはいえ、味にうるさいスペイン人。おつまみ程度だと思っていると、びっくりするほど美味しい料理が出てくるのだ。これが、タパス。タパスは小皿料理。日本でいうところの惣菜だ。店に入ると、大皿に盛られたタパスが並べられている、そこから、自分の食べたい料理を選び、取り分けてもらう。そんなタパスではずせないのは、ケソ。スペインチーズである。スペインで最も有名なケソは、ケソ・マンチェゴだ。ケソ・マンチェゴは、カスティーヤ地方が産地の、「マンチェゴ種」の羊乳のチーズである。味は、羊乳であるだけにクリーミーで濃厚。風味が豊かで高級感のある味がする。ケソ・マンチェゴは外側が黒っぽく、ジグザグの編目模様がついている。中は濃い白色だ。編目模様は、手作りでこのチーズを作っていた時代に、プレタと呼ばれる帯を巻いて作っていたため、その帯の編目がついていたことにより付いていた。今はその名残りで、型によってこの編目模様をつけている。ケソは熟成期間によって、味も値段も違ってくる。新しいものから、フレスコ⇒セミクラード⇒クラード、と呼ばれ、クラードが一番長く熟成したものであり、値段も高い。ケソ・マンチェゴはというと、フレスコ(新しいもの)は鮮やかなミルクの香りや風味があり、クラード(熟成させたもの)は、羊ミルク特有のとても濃厚な味が出てくる。どっちもそれなりの良さがある。さて、ケソ・マンチェゴはドンキホーテに出てくるほどメジャーなチーズなので、スペインならば間違いなくどこでも食べられると思うが、食べるときには、赤ワインやシェリー酒と共に楽しみたい。とてもあうのだ。バルで、赤ワインを飲みながら、ドンキホーテのロマンを思う。夏の夜には、そんな風情をケソと共に楽しみたい・・・1日1票 お願いしま~す!人気blogランキングへドン・キホーテも食べたスペイン産、マンチェゴ
July 13, 2005
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今日は調味料バトンなるものが、☆Kさんから回ってきたのでこの企画に乗ることにしました。ちょっと時間がないので、あまり考えてません。あとで、追記します。【Q1】次のメニューにどんな調味料をかけますか? 薬味は含みません。・目玉焼き → 醤油・納豆 → ダシ醤油、ねぎ、卵・冷奴 → 醤油、生姜・餃子 → 特製自家製餃子のタレ(醤油・酢・XO醤)・カレーライス→ 何もかけない。あえて言えば福神漬け。・ナポリタン → ハーブまたはパルメザンチーズ・ピザ → グリーンペッパーソース、タバスコ・生キャベツ → 塩・トマト → オリーブオイル、または酢・ヴィネガー・サラダ → 基本的に何もかけない・カキフライ → 特製ソース(マヨネーズ、タルタルソースなどミックス)・メンチカツ → 特製ソース(中濃ソース+ケッチャップなどミックス)・コロッケ → 醤油、もしくは何もかけない・天ぷら → 天つゆ、大根おろし・とんかつ → 特製ソース(中濃ソース+ケッチャップなどミックス)・ご飯(おかず無しの時)→海苔【Q2】周囲に意外だと驚かれる、好きな組み合わせはありますか?パスタ+納豆、ラーメン+マヨネーズ、アボガド+醤油【Q3】それが一般的なのだとは知っているが、苦手な組み合わせはありますか?酢豚+パイナップル【Q4】バトンをまわしたい5名は誰ですか?料理に詳しそうな人を選んでみました。DABACAAAEEA チャフィーさんDABACAAAEEB てんちょ♪さんDABACAAAEEC rocomonkeyさんDABACAAAEED t.chishioさんDABACAAAEEE 39pooさん記号は、どのようにリレーされてるか調べる為のものらしいです。追尾機能(ナンバリング)みたいなものだそうです。DABACAAAEEA でまわすチャフィーさんはAなので、DABACAAAEEAA・DABACAAAEEAB・DABACAAAEEAC・ABACAAAEEAD・DDABACAAAEEAEとナンバリングした5名にまわしてください。よろしくお願い致しますm(__)mめんどくさい人はスルーしてくださいませ。この企画の発案者はこちら方のようです。「サヨナナ: 調味料バトン」http://replica-love.jp/sayonana/archives/000542.html人気blogランキングへ
July 12, 2005
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バジリコ。地中海の沿岸で栽培される香草。昔から、王様の香草と言われ、王様だけが金の鎌で取ることが許されたという、キング・オブ・コウソウなのだ。今日はそんなバジリコの話をしよう。バジリコ(Basilico)は、シソ科の一年草英名では、バジルといい、日本名では、目箒(メボウキ)と呼ばれる。バジリコソースのかかったスパゲティーは、なんともいい香りで、それでいて少し苦味があって、大人の味がする。ちまみに、イタリアなどでバジリコのスパゲティーを注文すると、普通にバジリコの葉が混ざったスパゲティーが出される。そんなときは、「ペスト ジェノヴェーゼ」と言おう。「ジェノヴェーゼ」がついた料理を頼めば、あのペーストされたバジリコソースを使った料理が出てくる。さて、バジルの語源は、いくつか諸説がある。王様の香草だったことから、ギリシャ語の「バジリウス王(Basileus)」から取ったという説や、伝説の竜「バジリスク(Basilisk)」から取ったという説もある。バジリコは、キリスト復活の日にお墓の近くで発見されたと言われ、今でもギリシア正教では、教会にバジリコが飾られる。またヒンズー教では神聖な植物とされ、埋葬するときに死者の胸に置かれるそうだ。中東では、結婚披露宴の会場に飾られる。バジルはアロマテラピーにも使われる。少しスパイシーで甘い香りがする。精神疲労やリラックスに効果があるとともに、風邪の予防や、呼吸器系の症状にも効果があるらしい。気分を集中させたいときに、お勧めのようだ。但し、アロマテラピーについては専門家に譲る・・・ちなみに、昔は薬草として、バジルは使われ、咳止め薬として利用されていた。インドなどでは、不老不死の霊薬とされていた。さらにバジルにはこんな意味もある。イタリアでは、バジルを身につけて異性の前に立つと、「あなたを愛しています」という意志を表す風習があり、ルーマニアでは、女性が男性にバジルの枝を渡すと、「あなたの花嫁にしてください」という意志を表し、男性が受け取ると成功だそうだ。そんな愛を表すバジル。大好きな人へ、バジリコの入った料理を出してみるのもいいかもしれない・・・ 人気blogランキングへラ・ファヴォリータペストジェノベーゼバジル 50ml
July 11, 2005
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アルゼンチン。南米の熱気と、パワーを象徴する国。アルゼンチンには世界が凝縮されている。北部は熱く、ねっとりとした熱帯だ。中部には広大なジャングルが控える。そして、南部は氷の世界。もう南極はすぐそこだ。街には、ヨーロッパ移民の影響によるカラフルな町並みと、経済の低迷のよる混沌が交錯する。そんなアルゼンチンの料理は肉料理。なんせ食料自給率90%(日本の食糧自給率は40%)を誇るこの国の、輸出品目第1位は畜産物なのだ。今日はそんなアルゼンチンの料理を紹介しよう。「エンパナーダス」アルゼンチンの代表的名物料理、スナックだ。南米版ミートパイといってもいいし、南米版ピロシキといってもいい。大きな餃子のような形をしている。様々な具材を小麦粉で出来た皮で包み、油で揚げるかオーブンで焼いた料理だ。中に入れる具材としては、牛のひき肉、鶏肉、干しブドウ、ハム、チーズ、トウモロコシ、卵、オリーブなど様々だ。ひき肉ではぶつ切りの肉を入れている店もある。これは美味である。皮は、固いものと柔らかめの皮と2種類ある。味はもちろん素材によって違うが、肉のジューシーな味と焼きあがった皮の香ばしさが食欲をそそる。焼きあがった後の、香りについつい引き付けられてしまう。しかも、ボリューム感が非常にあり、一個食べるとお腹がいっぱいになる。実はエンパナーダスは、「タコスとトルティーヤ」のところで紹介したのだが、あれはメキシコ版なのでちょっと軽い感じがする。本場はこっち。ビールとともに、ボリューム感満点のこの料理を、満喫しよう。てんちょ♪さんに触発され、この日記をもっと多くの人に知ってもらおうと、さりげなく人気blogランキングに参加しときました。是非クリックしてくださいな。人気blogランキングへやんばる島豚のエンパナーダ
July 9, 2005
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秋・・・きのこの美味しい季節が近づいてきた。(「まだ3ヶ月以上先だろうが」という批判は甘んじて無視します! 遠いが近づいてきてる・・・ 近づいてきていることにしよう!) 日本では、きのこと言えば松茸が王者だ。だが、イタリアでは違う。イタリアでは、フンギの王様はポルチーニ茸である。(イタリアではきのこのことを、フンギ(funghi)と呼ぶ。)ポルチーニ茸はイタリアでは代表的なきのこ。栽培は出来ず、天然のものが採られることになる。大きさは松茸よりもかなり大きくて目立つ。その香りは松茸よりも、もっと強く、チーズのような甘い独特な香りがする。味は肉厚のためとてもジューシーで、食感は歯切れよく、さくっと噛み切れる。バターや生クリームとの相性もよく、パスタやグラタンなど、多くのイタリア料理で使われる。値段は高級。但し、イタリアの市場などに行くと、驚くほど安く売られていたりする。グレードによって、様々な値段になるのだ。日本でいうところの、松茸~椎茸まで含んだ感じだろう。日本では乾燥物が多いが、イタリアでは当然生で売られている。このポルチーニ茸は、いろいろな料理に使えるが、お勧めは、ポルチーニ茸のステーキ。大きくて肉厚なポルチーニ茸を、塩、胡椒して、オリーブオイルでソテーする。付け合せは、ルッコラなどがいいだろう。肉を食べている感覚に近くなり、とてもおいしい。ポルチーニ茸は、きのこであるためダイエットに最適。食物繊維が多く、カロリーがほとんどないため、毎日ステーキ食べてても全く太らない。また、ビタミンB群が豊富に含まれているため、新陳代謝をアップし、若返る。さらに、ポルチーニ茸は抗がん作用があるのだ。まさに、いいことづくめである。さて、乾燥したボルチーニ茸を戻すときは、ぬるま湯で、芯がなくなるまで漬ける。そのときの戻し汁は、旨み成分が多く含まれているので、パスタやスープに追加しよう。但し、この戻し汁には苦味も多く含まれているので、注意が必要である。ドライ ポルチーニ
July 8, 2005
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サボテンといえばメキシコ。メキシコといえばサボテン。メキシコとサボテンは切ってもきれない関係がある。うだるような暑さの中、広い大地にそびえるサボテン達を見ると、その姿に少し笑ってしまう。今日は、そんなサボテン、ノパルを食べるのだ。「え~サボテン?そんなもの食べれな~い!」と言う前にちょっと読んでほしい。ノパルはサボテンの一種。日本名はウチワサボテンだ。ノパルは食用目的で栽培されている。その高さは、1メートル以上にも達する。このノパルのとげを丁寧に取って、皮をはぎ、表面を焼いてから、薄く切って食べるのだ。ノパルの代表的な料理は、「エンサラーダ・デ・ノパリートス」ノパルとタマネギ、トマト、コリアンダーなどと共に混ぜたサラダだ。メキシコでは、代表的な料理でいたる所で食べられる。また漬物としては、「ヴェラクルス ノパリートス」ウチワサボテンの酢漬け。ピクルスだ。普通のピクルスとして使える。ノパルのステーキもある。塩とライムをすり込んだノパルを、焼き上げた料理だ。さてこのノパルの味は少し苦味があって、あっさりしている。ヌルッとしていて、噛むとコリッとした食感がある。日本のワカメなどの海藻に近い感触と思っていただいていいだろう。実はこのノパル、健康に非常に良い。と言われている。繊維質が豊富で、ミネラル・ビタミンも豊富に含まれいる。特に血糖値を下げる効果があると言われ、糖尿病に良い。さらに、コレステール値を下げたり、整腸、動脈硬化にも良い。胃にもよいことから、口臭予防にも効果がある。免疫力も高めるから、ガンにも聞くのだ。さらに日焼けによるシミを防ぐとも言われる。すごいサボテンだ。その秘訣は、ネバネバの粘液部分に含まれている「多糖体」にあるらしい。ただし、詳しいメカニズムは専門家に譲る・・・ちなみに、ノパルはアステカ時代から食べられていたらしい。ノパルを食べながら、広大な地上絵に思いをはせるのもいいかもしれない・・・ヴェラクルス ノパリートススライス(サボテンの塩水漬け) 800g
July 7, 2005
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雨。こんな雨が続く日々は湿気臭さを感じる。ふと、いい香りがしてくるではないか・・・少し甘く、ほんのり香ばしい香り・・・これはご飯だ。ご飯が炊ける匂いと、焦げる匂いが、なんとも言えず、芳しい香りをだしているのだ・・・その香りの先にあるのは、ビビンバだ。ビビンバ、読み方により、ビビンパッとも、ビビンパプとも言える。ピビン=混ぜるパプ=飯韓国風混ぜご飯だ。ビビンバは、辛子醤油で味付けしたご飯の上に、各種ナムル(大豆などの野菜を醤油とごま油などで味付けしたもの)、炒めた牛肉またはユッケ、生卵をのせ、最後にコチジャンをのせることで完成する。味は、ごま油の風味が効いたナムルが、辛めのご飯とマッチするとともに、生卵と牛肉が甘みを出す。さらに、ご飯が焦げた部分の香ばしさが加わり、とても食欲をそそる味である。ビビンバには冷製ビビンバと石焼ビビンバがあり、石焼ビビンバは、トルソッという石の器を用いて作られる。この器は他の器より冷めにくいのだ。ただし、間違って舌をつけると、その場でのたうちまわり、しばらく違和感を感じて、生きることになる。(ここに、おっちょこちょい一名・・・)ビビンバは韓国の全州が本場だ。また、晋州でも有名だが、全州は大豆もやしを、晋州は緑豆もやしを使う点がことなる。また、ビビンバの起源は、宮廷のまかない料理から始まったという説や、祭祀ときに用いた料理が元だという説がある。焼肉店に行くと、ビビンバを店の人が混ぜてくれるが、実は美味しいといわれる混ぜ方がある。それは、まず卵の黄身を石の器で焼くのだ。その後、鬼のようにまぜる。これは卵の生臭さを消すためでもある。店の人が混ぜそうになったら、ちょっと待った!と忠告してみよう。きっと嫌な顔をされると思うが・・・ビビンバ酒盗 (1kg×5袋)
July 6, 2005
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チャパーティー。といっても、「夕方時になると、アフターヌーンティーと共にデザートを楽しむ・・・」といった、お茶でパーティーすることではない。インドのパンのチャパーティーである。(日本語で発音すると、チャパティーとも言える。こっちのほうが一般的)今日はそんなインドの大衆食、チャパティーを紹介しよう!インドといえばカレー。その味のつけ方と素材により、その種類は、極めて多い。そして、そんなカレーには炭水化物が必要だ。我々日本人は、炭水化物が大好き。カレーに炭水化物と聞いて、「やっぱ本場のカレーにはナンだよな・・・」と言ってしまうあなた!正しい・・・正しいのだが正確な答えではない。「インドのパンと言えば、ナーンもあれば、パーラーターもあり、プーリーなんかもあるが、やっぱり、チャパティーが一番ポピュラーかなあ。。。」これが正解。チャパティー(チャパーティー)とは、薄い平たいパンであり、アーターと呼ばれる小麦を精白せず丸ごと挽いた粉を水で練り、発酵せずに鉄板の上で焼く。その形は、ナンより薄く、少し小さい円形になる。味はナンに近いものを想像してもらえばよいが、ナンより少し固く、香ばしい香りがする。素朴な味だ。カレーや、ダール(豆のスープ)と一緒に食べるには、淡白な味なので丁度よい。ちなみに、ナン(ナーン)は、製粉した白い小麦粉を使い、練った生地を一晩置いて発酵させる。そして、タンドゥールと呼ばれる、地面に埋まった壷のような形のかまどに貼り付けて、焼く。簡単に違いを覚えておくと、ナン(ナーン)は高級、チャパティーは庶民派ということである。さて、このチャパティー、テーブルにたくさん積まれてきた時は、必ず左手で取ろう。左手でとって自分の皿に置く。重要なことなので、もう一度言う。必ず「左手」で取る。普通、インドでは右手が神聖で、左手は不浄を表すと言われる。当然食べるのは右手なのだが、大皿から自分の皿によそうのは左手なのだ。この辺のマナーについては、詳しくは専門家に聞いて欲しいが、簡単に言うとそういうことである。日本で日本人と食べる際には問題ないけれど、もし、インドで食べる場合は、覚えておくといいかもしれない・・・NAAN (ナン) 3枚
July 5, 2005
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ブラジル。最近コンフェデ杯で優勝したことが記憶に新しいブラジル。またリオのカーニバルでは、セクシーなダンサーが踊り歩き、街全体が熱狂の渦と化す。そんな熱い国、熱い人々を支えるブラジル料理。ブラジル料理といえばまず肉だ。そして、ブラジルで肉と言えば、「シュラスコ」。シュラスコとは、ブラジル風肉の串焼きだ。ブラジルを代表する料理。専門店もある。牛、豚、鶏などの肉を、剣のような串に指し、豪快に焼く。そしてそれらを、各テーブルで切り分けてくれるのだ。肉が一定のペースで運ばれてきて、ステーキのような大きさで切って出される。これがエンドレスなのだ。まさに「わんこそば」状態!肉の丸焼きなので、香ばしい香りが鼻をつくとともに、ジューシーな肉汁が、口いっぱいに広がる。味は少し塩辛い感じだ。とにかく肉好きならば、たまらない味だろう。しかし、このシュラスコを食べるときには気をつける必要がある。「イラン!」と言うまで、永遠に続くのだ。しかもブラジル人は陽気に持ってくる。気づくと、胃がはちきれんばかりに食べている。なんとか立つぐらいの余力は残しておこう。そして、その後の予定は入れないこと。コレだね、うん。コテッと寝れる場所も確保しておこう。行楽バーベキューセット
July 4, 2005
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ドリアン・・・タイ語では、トゥーリアンという。「果物の王様」だと絶賛する人も入れば、「悪魔の果物」だと否定する人もいる。強烈な匂いと、甘みを持ったまったりとしたクリーム質な味を持つ、一言で言えば尖った果物。ジャングルでも、一人高くそびえる孤高の果物。それがドリアンだ。ドリアン助川がそういう尖った人物という意味で名前に使ったかは分からないが、そんな尖ったもの好きな人には、きっと好まれるに違いない・・・。ドリアンは、パンヤ科ドリアン属。マレーシア、インドネシアが産地だ。ジャングルでも一際高く、その高さは30メートルにも達する。旬は、5月から6月。ドリアンの匂いは、生ゴミを腐らせた匂いだとも、数日間はき続けた靴下の匂いだとも言われる。確かに強烈な匂いだ。一方、味は、クリーミーな肉質で甘みが強く、こくがあってとても美味しい。ドリアンチップスは、このドリアンを薄くスライスし、植物油であげ、チップス状にした、お菓子だ。味はドリアンの風味を残しつつ、臭みはほとんどなくとてもおいしい。ポテトチップスとは違い、濃い味だが後味はさっぱりとしている。さらに、ドリアンに含まれているビタミンやミネラル、カルシウムもそのまま含まれている為、健康にも良いのだ。ところで、ドリアンをお酒と一緒に食べると死ぬと言われている。「胃の中で、ドリアンとアルコールが科学反応を起こし、大量のガスを発生させ、死ぬ」と言われている。メカニズムの正誤は定かではないが、実際に死んでいる人もいるので、この食べ合わせが悪いのは間違いない!山田五十鈴の娘の女優、嵯峨三智子もこれで亡くなったらしい。となると、ドリアンチップスとお酒も悪いのかと思い、・・・やってみた。大量のドリアンチップスを食べ、焼酎、ビール、カクテルを飲みまくる。(しばらくたつ)「うぅ」「何とも無い・・・俺は生きている。」ということで、ドリアンチップスはおつまみに大丈夫だということが証明されました。但し、この日記を読んで実際に試されても、命の保証は私には出来ない・・・。ドリアンチップス プレーン味
July 3, 2005
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イタリア、ローマ。歴史とセンスに裏打ちされた、美しい町並みは多くの人の心を捉え、ローマの休日などに代表される、ロマンチックなラブロマンスを想像させる。イタリア人の情熱も凝縮している。世界最高峰のサッカーチームもある。かつてナカータも活躍していた。さらに、コロッセオやファロ・ロマーノ(ローマの遺跡)を訪れると、アウグストゥスによるローマ帝国の帝政が想起され、栄枯盛衰を感じる。しかし、ローマでは上ばかりみては行けない。下を見るのだ。大地を見るのだ。城壁のすみっこを鋭く見るのだ。すると、なんとも美味しそうな緑の食物が目に入ってくるではないか・・・『ルッコラ』だ。イタリアでは『ルッコラ(ルコラ)』と呼ばれ、フランスでは、『エルーカ』と呼ばれる。また、英名は、『ロケットサラダ』。これが一番日本では有名な呼び方かもしれない。ルッコラ(ロケットサラダ)は、アブラナ科の一年草。葉は小さいうちは長楕円形で、大きくなるとぎざぎざのへら形になる。地中海沿岸で採れる。シャッキとした歯ごたえがあり、味ははじめ辛く、後味は苦い。ゴマに似た風味があるという独特の味で、主にサラダに使われるが、食欲をそそられる。このルッコラ(ロケットサラダ)、ローマ時代から食べられていたという古い野菜であり、クレオパトラが、これを食べて、美しさを保ったとも言われている。ちなみに、ルッコラ(ロケットサラダ)は他のハーブと同様、健康にもいい。ローマ時代にも、薬用として用いられていたそうだ。ビタミンCとビタミンEが豊富で滋養強壮に役立つ。さて、ルッコラ(ロケットサラダ)の一番美味しい食べ方はやはりシンプルに食べること。野生のルッコラ(ロケットサラダ)に、オリーブオイルとにんにく、唐辛子、アンチョビを加え、生ハムや、チーズと一緒に食べる。週末の昼下がり、太陽がそそぐ庭で、そんな料理を食べているときに、至福のひとときを感じる。でもだからといって、野生のルッコラ(ロケットサラダ)を勝手に根こそぎもってきてはいけない。。。無農薬ルッコラ(20gパック)
July 2, 2005
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アワビ。なんと優雅な響き・・・アワビと聞いただけで、高級感と美味が頭を駆け巡る。貝の王者とも、海のダイアモンドともいわれる高級乾貨の中でも、最高級に位置するアワビの話をしよう。(ちなみに、乾貨(ガンフォ)とは、乾物のことで、フカヒレやアワビなどの高級宴会料理の食材を指す)アワビは、2枚貝ではなく、巻貝であり、旬は夏。このアワビ、一旦乾物にして、戻してから食べる。乾物にすることで、旨みの成分が作られ、風味と味が良くなるのだ。代表的な料理は、「干しアワビのオイスターソース炒め」。オイスターソースが、アワビの肉にたっぷりしみこみ、自身の持っている複雑な味と絡まって、なんとも言えない美味を作り出す。鮑の名前の起源は以下の通りと言われている。長崎と中国の貿易が盛んだった頃、乾物を売る店を「鮑肆」(ほうし)と呼ばれていた。中国の貿易商人が、これはアワビを売る店だと思い込み、鮑という名前が中国に広まっていったという話。日本発なのだ。ちなみに、今でも日本産のものが最高級だ。ところで、アワビは健康にも良いとも言われている。古代中国では、「石決明(せっけいめい)」と呼ばれ、若返りに聞くと言われた。秦の始皇帝は中国統一の後、徐福という人物に不老不死の薬としてアワビを、求めさせた伝説がある。また、アワビは緑内障にも良いと言われる。中国「三国志」の豪傑、関羽は目を患っていた。関羽の親分である劉備が、アワビが目に言いと聞いて関羽に食べさせ、関羽の目が治ったという伝説がある。貝の免疫効果が、人間にも効くらしい。しかし、アワビは高い。中国でも、ありえない値段がする。何故にこんなに高いのかと言えば、”数が少なく、手間がかかる”のだ。年々希少化していっていると共に、育てるのに数年を費やす。さらに乾物から戻すのにもプロの技が必要。そんなお金が無い我々は、誰かにねだってダメな場合は、缶詰を買おう。活えぞあわび(特大)100g~120g・約9センチ前後
July 1, 2005
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今日は久しぶりにタイ料理を紹介しよう。その名も「プーパットポンカリー」だプー(カニ)パット(炒める)ポンカリー(カレー)日本語に訳すと、蟹のカレー炒め。恐らく日本人なら、ほとんどの人の口に合うだろう。タイ料理が苦手な人にもお勧めの一品だ。(タイ料理が苦手な人がタイ料理を食べることも少ないとは思うが・・・)タイ湾の港に上がった、新鮮な渡り蟹(プーマー)を用いた料理で、大きな蟹(ガサミ)をぶつきりにして、ネギ入りののカレーソースで炒め、最後にふわっとした溶き卵を加えた料理だ。タイでも屋台にはあまり無いが、軽食堂などのちょっとしたお店に行くと食べられる。さて肝心の味だが、基本的にタイのカレーは、スパイスが特徴的であり、甘酸っぱく、辛いという独特の味がする。そんなカレーと、甘い蟹のだし汁を吸い取った、溶き卵のふわふわ感が相まって、とても旨い。味が濃厚なだけにご飯もすすむ。ご飯と別に食べてるも良いが、ご飯にかけて食べるのも美味しい。その場合は、日本でいったら親子丼やカツ丼の類に入るかもしれない・・・タイ風グリーンチキンカレー(レトルト180g)蟹カレーの日記を見つけたのでトラックバックしてます。http://plaza.rakuten.co.jp/hatsuchan/diary/チワワの日記
June 30, 2005
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ラザニア。イタリアのマンマの味。オーブンから焼きあがる、チーズの香りは、みんなを食卓へ引き寄せ、テーブルにのせられたラザニアの表面のこげは、香ばしい食欲を喚起する。そして、何層にもなったボリューム感のあるラザニアに、釘付けになるのだ。ラザニア(lasagna)とは、長方形の薄くて平べったいパスタであり、エッグ・パスタを板状に延ばしたものだ。また以下の料理をさして、ラザニアと呼ぶ。ホワイトソース、ミートソース、ラザニアを何層も積み重ね最後に最上部にホワイトソースをのせ、チーズをふりかけ、さらに仕上げにバターをたっぷりぬって、オーブンで焼き上げた料理。この料理を一般にラザニアと呼ぶ。まずはそんなラザニアを断面図で見てみる。簡単に書くとこんな感じ。バターパルメザンチーズ(最上部)ホワイトソース(最上部) パルメザンチーズ ラザニア ホワイトソース ミートソース パルメザンチーズ ラザニア ホワイトソース ミートソース ---ラザニア皿-(深さ3cm程度)------まさに、ミルフィーユ状態。何層にも重なった素材の繰り返しが、味のハーモニーを生む。ちなみにチーズは、リコッタチーズ、モッツラレラチーズも使われる。ラザニアの語源は、古代ローマで使われていた鍋のラサヌム(lasanum)であると言われている。料理に使われていた鍋の名前でよばれることになったのだ。歴史的には、13世紀にラザニアの原型となるオーブンを使ったパスタ料理が存在したらしい。さて、このラザニアにも数種類ある。上記で紹介したものは、「エミリア風ラザニア」とよばれるものだ。その他に、ナポリの伝統料理である「ナポリ風ラザニア」もある。これは、ソーセージやミートボールなどさまざまな具が入り、中にゆで卵が入るのが特徴的だ。ホワイトソースは使わずに、トマトソース(ミートソース)とパルメザンチーズと具材を重ねていく。ナポリ風はナポリ風で、具材が豊富でリッチな味がして美味しい。ちなみに、ラザニアをゆでるときの注意点を一つ。・茹でた後、氷水につけ生地を引き締め、その後水気をふき取っておくことが重要である。これは後でオーブンで再加熱するためだ。ラザニア
June 29, 2005
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モンゴル・・・その壮大な草原は、地平線まで続き、空と一体化する。自分の頭上に広がる壮大な空と、自分の足下に広がる広大な大地を感じると、自然の偉大さに敬服せずにはいられない。そして、太陽、大地、馬、自分、自然と自分が一体となるひとときを感じる。そんなモンゴルでは、遊牧生活が繰り広げられる。家畜を飼っているのではない・・・家畜と共に移動し、家畜と共に生きる。つまり、家畜と生活が一体なのだ。そんなモンゴル人の食文化には一切ムダがない。家畜を知り尽くしているためだ。今日はそんなモンゴルの食を紹介しよう。肉を食べるために羊を殺してしまえば、家畜の数が減ってしまう。家畜の数を減らさずに食べることができるならば、そちらを優先する。すなわち、牛や羊の乳製品には卓越したものがある。その中でも最も代表的なものに「ウルム」がある。「ウルム」はモンゴル特有の、乳脂肪分離方法で作られる。搾った乳を火にかけて小麦粉をいれ、ひしゃくで15分程度泡立てる。あわ立ってきたら、火を止めて、一晩放置する。そうすると表面に黄色い膜が出来る。鍋の周りにナイフを入れ、ぐるっと一回りまわして切り込みをいれておき、真ん中に細い棒を入れて、たたむように取り上げて、山折りに2つ折りにして、皿の上に置く。これはそのまま食べても良いし、砂糖などを加え、パンにのっけて食べても良い。ただし、そのまま食べると味が淡白でそっけないかもしれない。「ウルム」を加熱すると、黄色い油が浮いてくる。透明で黄色い油だ。これはバターオイルである。これを「シャルトス」という。料理に使ったり、冬場にそのまま食べたり、ろうそくに使ったりする。これらの料理はモンゴル特有なものなのだが、実は日本の大昔に、同じ食べ物があった。「醍醐」というものだ。作るのに手間がかかるため、現在は作られていない。こういった食べ物から、モンゴルと日本の共通点を感じて、感慨深い気分になる。(モンゴル産)ベーキングソーダ
June 28, 2005
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ドイツ料理・・・と書いてみたものの、厳密な意味ではドイツ料理というのは存在しない。しかし、地方色を大事にするドイツでは、各地方に独自の料理が存在する。各地の地ビールが飲めように、料理も地方の名物料理が堪能できるのだ。そんなドイツの料理といえば、何だろう?「とりあえずソーセージかな?」そう、ソーセージ。ドイツ人は、みんなソーセージ好き。そんなソーセージの中でも、最も有名なものが、ニュルンベルグ名物、「ブラートブルスト」。ブラートブルストは、ニュルンベルグの豚荒挽き入りソーセージ。ドイツでは、街や広場の売店でも、軽食レストランでも、スタジアムでもいたるところで売っている。そのまま焼いても食べてもいいし、ポトフなどに入れても美味しく食べれる。そのまま食べる場合には、ジャガイモなどと一緒に食べることが多い。その他のドイツのソーセージとして特徴的なものを以下にあげておこう。・カリーブルスト煮たソーセージにカレー粉とケチャップを混ぜた物で味付けされる ・ヴァイスブルスト ミュンヘン生まれの白いウィンナー。基本的に焼かずに茹でて食べるソーセージだ。ニュルンベルガー10cm程の長さ長細いソーセージで、少し味は辛めである。直火で焼いたもの。こんなドイツのソーセージ達は、ドイツの地ビールと共に食べると、最高に美味しい下館工房の金賞受賞セット■ベーコン・ブラートブルスト・ヴァイスブルスト
June 27, 2005
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島国・・・日本も島国だが、インドネシアはちと違う。1万以上の島々が連なる群島国家なのだ。当然他民族国家になる。300以上の民族がいると言われている。となると、多種多様な文化が入り混じった料理が出来上がる。美味しい料理が出来あがる。今日はそんなインドネシアの料理でも、代表的なナシゴレンについて書こう。ナシゴレン。ナシ・・・ご飯ゴレン・・炒める炒めたご飯、すなわちインドネシア流チャーハンである。最初に言っとくと、インドネシアのナシゴレンは辛い。激辛である。甘く見ていると痛い目に会う。インドネシアのナシゴレンは、パサパサしたインドネシア米を、肉やエビなどの具材と、生の唐辛子、黒コショウなどの激辛スパイスと共に、炒めた料理だ。さらにインドネシアの調味料、「サンバル」(唐辛子やにんにくを主体とした激辛の香辛料)と、「ケッチャップマニス」(インドネシアの甘くてどろっとしたしょうゆ)、で味付けされる。基本的に激辛である。もはや、本物のナシゴレンを食べると、辛いを通り越して、痛いになる。舌が痛いのだ。鼻から舌にかけてが熱を吹く。そして、食べると喉から胃にかけてが痛くなる。さらに痔になる。辛さに弱い人は、中華系の店でちょっと醤油系のナシゴレンを食べることをお勧めする。普通に頼むと、上記の激辛チャーハンに以下の物が添えられて提供される。目玉焼き、クルプック(揚せんべい)、サテー(焼き鳥)アチャール(野菜や果物をマスタードオイルに漬け込んだピクルスのような漬物)。もうこれだけで、満足できる。おかず付きで、屋台で頼むと5分で出てきて、50円ぐらいで食べられる。さて、ナシゴレンの歴史は、中国で開発さえたチャーハンが、華僑が東南アジアに渡ってくると共に、伝えられ、現地の文化とあいまって、「ナシゴレン」という料理になったとされている。ナシゴレンの素(インドフード・袋入り)2~3人分
June 26, 2005
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韓国・・・ヨン様ブームで一気にブレークした韓流は、日本のおばちゃん達でいっぱい。そんな韓国には美味しいものもいっぱい。今日は、そんな韓国の食!サムゲタンを紹介しよう。(ちなみに、ハングルを紹介したいが、フォントが入っていないため不可であることをご了承ください)サムゲタン、「蔘鶏湯」・蔘・・・高麗人参・鶏・・・ひな鶏・湯・・・スープ高麗人参と共に、ニンニク、ナツメ、栗、もち米などを内臓を取り出したひな鶏の中に詰め、水のみで煮込む料理だ。スタミナとボリューム感はあるが、味は薄味だ。だって味付けしないで煮込むのだから。京都的味わいといえるかもしれない。逆にいうと、自分で塩とコショウを使って味付けして食べるため、自分好みの味に出来るというのはいい点かもしれない。サムゲタンの味の決め手はなんと言っても、鶏だ。鶏の質によって、味は全然違ってくる。もちろん、一般のブロイラーではいい味は出ない。粗飼料でじっくり育った平飼いの鶏を使おう。また、白い鶏を使っている店が多いが、実際には白い鶏より黒い鶏、オコルゲ(烏骨鶏)と呼ばれる鶏を使うのが最高だ。とにかく、鶏にはこだわろう。このサンゲタン。もともとは宮廷料理だ。歴史的には、李朝王朝時代に、国主催の催し物で出された料理だ。李朝500年の歴史の中で、育ってきた料理といってよいだろう。更に今日は長めにもういっっちょ言っとくと、サムゲタンの良さは、さっぱりとした味もさることながら、栄養にとてもいいのだ。いつもお疲れのお父さんに、感謝の気持ちを込めて作ってあげよう。サムゲタンに使われるひな鶏は、タンパク質が約20%も含まれてる。しかも体で生成できない必須のアミノ酸が含まれる良質のたんぱく質であり、鶏肉であることからコレステロール値も極めて低い。さらに、高麗人参は漢方にも使われるほど滋養強壮に効果がある。また、にんにくはもちろんスタミナがつく。ナツメは老化防止に役立つ。詳しい、栄養素についての説明は専門家に譲るが、昔から薬膳料理に使われてきたその効果のほどは、間違いないだろう。トラックバックしてみました。元URL: http://tb.plaza.rakuten.co.jp/kyonun/diary/200506240000/キョヌの韓国「珍」道中 村上龍推薦★参鶏湯(サムゲタン)サムゲタン (夏林)
June 25, 2005
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メキシコで酒場に行くと、メキシコ人がにこやかに近寄ってくる。「テキーラはどう?」と言ってくるのだ。そして、小さなグラスに入ったテキーラワンショットを渡される。それをグビッと一気に飲む。躊躇せずに、グビッといくのだ。これでもうアミーゴ(友達)だ。そんなメキシコといえば、テキーラ。テキーラといえばメキシコ。というほど、有名なお酒テキーラのお話しをしよう。テキーラは、マゲイと呼ばれる大型の植物(高さにして1メートルほど)から、作られる。マゲイはサボテンの一種だ。普通ラムはサトウキビから作られるが、テキーラはこのマゲイを蒸留させて作ったものだ。テキーラはアルコール度40%程度だ。故に、そのまま一気に大量に飲むと喉が焼けそうになる。さらに、コロッといってしまう。(実際ここに実験台が1名・・・)ということで、テキーラを飲むときは自分の強さを考えて飲み方を考えよう。しかし何と言っても、ゆっくりとストレートで飲むのが良い。・まず、塩を少しなめ、その後テキーラをゆったりと飲む。・そして、サングリータ(ピリリとスパイシーなトマトジュースみたいなもの) をチェイサーとして飲む。・そしてレモンや、ライムを適度にかじろう。これを繰り返していると、まったりとしたメキシコの日々が平和に過ぎていく。お酒の弱い人はカクテルがお勧め。マルガリータはテキーラの代表的なカクテルだ。テキーラ、ホワイト・キュラソー、ライム・ジュースのカクテルだ。グラスについた塩をちょっと舐めて、マルガリータを飲む。これは、ストレートで飲むときと同じ要領だ。もっと弱い人は、テキーラサンラライズ。テキーラ、オレンジジュース、グレナデンシロップのカクテルだ。甘くて飲みやすい。女性にも喜ばれるカクテルだ。レイス テキーラ シルヴァー
June 24, 2005
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「アンチョビ?ああ酒のつまみか・・・」という人。ちょっと待った。確かに、アンチョビはお酒のおつまみとして美味しい。しかし、塩味でコクを出したい料理にもいろんな場面で使われる。そもそも、アンチョビの作り方だが、地中海やヨーロッパ近海でとれた”かたくちいわし”を塩漬けして、熟成させて発酵させる。これをオリーブオイルに漬けると、アンチョビになる。う~ん、サンサンとした太陽の下、イタリア・シチリアの頑固な漁師さんが、大量のいわしと共に漁から帰ってきて、奥さんが浜辺で、加工している姿が目に浮かぶではないか・・・その歴史は古く、はっきりとした起源は分かっていない。ただ、古代ローマ時代の調味料”ガルム”の名残だと言われている。ガルムは、古代ローマ時代の魚介類から作られるソースである。当時は調味料として、日常的に塩味をつけるために使われていた。いわしや小魚、小エビなどを塩と一緒に漬け込み、発酵させてガルムは作られていたらしい・・・なんともアンチョビと作り方が同じではないか。その後、古代ローマの衰退と共に、ガルムはその姿を消していく・・・その名残として、イタリア地方ではアンチョビが残っていったのだ。さて、おつまみにしても、サラダにしても、ピザにトッピングしても美味しいアンチョビであるが、今日はその他の料理も説明しておこう。イタリア風カナッペ(クロスティーニ)だ。これは薄切りパンに野菜や肉などを載せてたべる料理だ。このカナッペのパンにアンチョビバターを塗る。アンチョビバターは、アンチョビを裏ごしして、バターに混ぜたものだ。そして、たっぷり塗られたバターの上に、パテをのせ、さらにモッツアレラチーズをのせる。これをチーズがとろけるまで、オーブンで焼くのだ。これ簡単ですが、とても美味しい。是非お試しあれ!アンチョビバター(フレッシュタイプアンチョビ入り)
June 23, 2005
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ベルギー。石畳の街並みと、美しい教会の建物、その街中を悠々と走るトラム(路面電車)は、ヨーロッパの心地よいセンスを感じさせる。人も優しい。ベルギーで道を教えてくれた、パンクロッカーのようなファンキーなお兄さんを私は忘れない・・・また公用語で、オランダ語、フランス語、ドイツ語が話されるこの国は、周辺大国の影響を大きく受けた国だ。そんなフランスの影響を大きく受けたベルギーの郷土料理を紹介すると思いきや、違う。今日はワッフルのお話し。スイーツだ。ゴディバやノイハウスといった日本でも超有名なチョコレート屋さんも、ベルギー発だが、それにもまして、美味しいスイーツのお店がベルギーには至るところにある。そして、日本でもちょっと前に大流行したお菓子、ベルギーワッフルはベルギーの代表的なお菓子である。ベルギーワッフルには2種類ある。リエージュタイプとブリュッセルタイプである。リエージュタイプは、日本でブームになったやつだ。丸型楕円形のワッフルで、もっちりとしていて弾力性がある。シュークレ・ペルレという大粒の砂糖が生地の中に練りこまれているため、それ自体甘く、ざらざらした食感がある。まさにお菓子という感じだ。ブリュッセルタイプは、長方形の形をしていて、外側はさくさくしていて軽やかな感じだ。味は少し塩味だ。アイスやチョコ、粉砂糖などのトッピングと一緒に、ナイフでざくざく切りながら食べる。まさにケーキという感じだ。どっちも美味しいが、趣が違うので、両方食べるのがグッド!もちろんベルギーにはそれ以外にも美味しいスイーツがたくさんある。スイーツ食べまくりモードになってしまうので、女性は注意が必要だ。それらの紹介は郷土料理と共に、またの機会にしよう。。。ベルギーワッフルミックス 1kg
June 22, 2005
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バルシチ・・・ポーランド料理だ。ロシア料理のボルシチとは違う!何故に突然ポーランドなのか?それはね、このサイトが世界食堂だからだ。最近、数カ国の料理による傾向があったので、ちょっと今日は変化球を投げてみる。という裏事情はさておき、ポーランド料理は実に、バラエティが豊富で、しかも独特だ。それは、7カ国に隣接し、北はバルト海、南は山脈が連ねるこの国の、アイデンティティだと言えるかもしれない。さて、肝心のバルシチの説明をしよう。バルシチはボルシチとは根本的に異なる。ボルシチはシチューだ。バルシチはスープ。バルシチは、ビーツ(ビートとも呼ばれる)という赤カブを主体にしたスープだ。赤ビートを発行させてつくるそのスープは、赤ワインのような鮮やかな赤色をしている。ちなみに、ビーツは飲む輸血と呼ばれるほど、栄養分が豊富だ。リンや鉄分、マグネシウム、ナトリウムなどが豊富に含まれていて、身体を強くしてくれる。バルシチには、基本的に具は入れないが、ウシュカと呼ばれる水餃子のようなものを入れることもある。味は甘みがあってさっぱりしている。甘いスープが好きかどうかによって好みは分かれると思うが、色は一見えぐそうだが、味はさっぱりだ。昔はバルシチと呼ばれる野草を使っていたことが、この料理の名前の由来のようだが、今は赤カブが主体となっている。ビーツ(赤かぶ)スライス 234g
June 21, 2005
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ニョッキ・・・なんとも日本語で考えるとコミカルな名前。しかしここで紹介するニョッキは、アニメのキャラではない。イタリア料理のパスタだ。ニョッキは、ジャガイモや小麦粉などを練りこむお団子のようなパスタ。日本のすいとんのようなものだ。ちなみにニョッキがなぜにニョッキなのか?語源を調べてみた。ニョッキの語源は、イタリア語の「こぶ」だといわれている。確かにニョッキの形は、ごろごろした、こぶのような形にも見えなくもない。定かなところは分かっていない。ニョッキの歴史は古い。古代ローマ時代から、食されてきた古い料理だ。たしかに料理方法も単純なので、古くから食されてきたことが想像できる。ちなみに、ジャガイモがイタリアに入ってきたのは、大航海時代なので、ジャガイモのニョッキはそれ以降主流になった。ニョッキの作り方は簡単だ。ジャガイモやかぼちゃをマッシュ上につぶし、薄力粉、卵黄、塩などを入れて混ぜ合わせる。それを、お団子状にスプーン1杯程度の大きさに固めて、沸騰したお湯の中に落とし、茹でる。その間にソースを作り、茹で上がったものから順次入れていく。これだけだ。まさにイタリアの家庭の味だ。レストランでも食べることが出来るが、やはりイタリアのママの味といったところだろう。老若男女に愛されている。離乳食としても食される。最後に料理的なことを言っておくと、ジャガイモの場合は、男爵系が適している。つぶしやすいからだ。それから、かぼちゃは西洋かぼちゃが良い。かぼちゃのニョッキ(4食入)~4種類のチーズのクリームソース~【送料0円】
June 20, 2005
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我々は日本人だ。We are Japanese!日本人といえば米だ。海外に行くと、無償に米が食べたくなるときがある。しかし、まずい米料理は嫌だ。日本人は米にうるさい。そんな日本人の欲求をみたすイタリア料理・・・それがリゾットだ。リゾットは、バターを使ってたまねぎなどの具を炒めておき、洗わない生米を入れてさらに炒めた後、、白ワインとブイヨンを加えて煮る。とても簡単な料理なのだ。家庭で短時間で出来て、しかもヘルシー。まさにイタリア料理の真髄といえる料理だろう。ちなみに、リゾットの米は、パスタと同様アルデンテに仕上げる。ちょっと歯ごたえがある具合が一番旨いのだ。生米を加える理由も、余計な水分を与えて米をべたべたにしないことにある。本格的にやるときや、イタリアに行ったときは、イタリア米を使おう。イタリア米は、粘り気が少なくべたべたしないためだ。イタリア米も日本米と同様さまざまな品種があるが、日本の米より大きく細長いタイプの米がリゾットには合う。リゾットの語源は、はっきりしたことは分かっていないが、riso ottimo「とてもすばらしい米(の料理)」が短くなったものという説がある。本格イタリアンリゾットはコレ!イタリアン・リーゾ カルナローリ1kg
June 19, 2005
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インド神秘の国・・・この国の料理の特徴は、スパイスだ。数限りないスパイスの複雑な組合せから、繰り出される味。まるで複雑なパズルがある一点において解けるように、多くのスパイスの奇跡的な組合せにより生み出されるこの料理は、まさに、神秘の料理といえるだろう。そんなインドで日常的に飲まれているのが、「マサラティー」。インドでは「チャイ」と呼ばれている。「マサラ」というのは混ぜるという意味だ。すなわち、多様多種なスパイスを混ぜて入れることにより、生み出されるミルクティーなのだ。例えば、カルダモン、クローブ、ナツメグのスライス、ジンジャーなどが使われる。マサラティーに適した茶葉は、セイロン茶だ。ミルクに負けないコクを持つアッサムもいい。そほ他、ウバ茶やニルギリを使うというのもいい。とにかくマサラティーの楽しみはスパイスだ。自分に最適なスパイスの配分を考えると、楽しみも美味しさも100倍になること、”間違いない”!ダヴィンチ チャイティー(750ml)
June 18, 2005
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ピッツァ・・・ピザではない。ピッツァなのだ。ピッツァは、アメリカ経由で日本に伝わった。その起源はもちろんイタリア、ナポリだ。トマトの赤、チーズの白、バジリコの緑はイタリア国旗の色だ。今日はそのピッツァの話をしよう。簡単にピッツァの歴史について述べよう!ピッツァの起源は、正確なところは知られていないが、イタリアトスカナ地方のエルトリア人が丸パンを作っており、それが現在のフォカッチャに発展した。これが、ピザの原型といわれている。16世紀には、ナポリの貧しい家で、丸パンとトマトを一緒に食べるようになり、ナポリの郷土料理として、ピッツァが食べられるようになった。17世紀には、ナポリ王フェルディナンド2世がピッツァを好きになり、城にピッツァ作り用のキッチンを設置したことにより、貴族にもピッツァが広まるようになった。その後、18世紀にはピッツァが料理として、本格的に食されるようになり、19世紀にはナポリ以外のイタリア全土に広がった。20世紀には、ニューヨークにピザの店が出来るなど、アメリカに普及し、21世紀には、日本に広がったのだ。そして、今や全世界でピッツァが食されている。続いてナポリの伝統的な味、イタリアンピッツァの特徴を説明しよう!●生地イタリアンピッツァは薄めの皮が特徴だ。さくっとした歯ざわりを楽しむ。トッピングは、生地の味を楽しむことを第1に考える。●ソースソースの基本は、トマトのみ。そもそも、歴史上、トマトとパンを一緒に食べたのがピザの原点。余計な小細工はいらない。完熟トマトを裏ごししたものだけを使うのが伝統的な味。●チーズモッツァレッラチーズが基本。淡白でさっぱりした味が、トマトソースとあいまって素材本来の旨さを引き出す。以上伝統的なイタリアンピッツァは生地とトマトの素材本来の味を引き出すことに、最大限配慮したものである。さらに、生地を焼く前には、エクストラヴァージンオリーブオイルを塗る。これによりさくっとした皮が焼きあがる。ピザ★ナポリ風PIZZA(20cm)★
June 17, 2005
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バンコクの街を歩くと、屋台にトリがぶら下がっている。一瞬、トルコ料理のケバブか・・・と思うほどではないが、鶏が何羽もぶら下がっているのは、興味深い景色だ。この屋台で、出される鶏料理は、カーオ・マン・カイタイ風チキンライスだ。カーオ(ご飯)・マン(香ばしい)・カイ(鶏肉)鳥のガラで炊いた米に、トリの切り身をのせた料理だ。上にのせるトリは、”茹でたトリの切り身”か”揚げたトリ(から揚げ)”を選択できる。そして、輪切りのキュウリと各店秘伝のタイ醤油ベース甘辛いタレが添えられる。さらにタイ料理には珍しくスープ(瓜の角切りが一つ浮いた鶏出スープ)が必ず付く。このスープの具は大根やパクチーの葉など、単純なもので、さっぱりした味だ。さて肝心の味だが、とても香ばしい鶏の香りがするご飯で、パサパサしたタイ米が苦手という人にはいいかもしれない。だがタイ料理には珍しく、基本的にご飯もスープも薄味だ。各店秘伝のタレを思いっきりかけて、ガツガツ食べるととてもおいしい。値段は屋台で食べると、20~30バーツ程度。日本円でいえば60円から100円ぐらいだ。や、安い。この料理、日本のタイ料理店でもだしているところは少ない。この為だけに、鶏だしでご飯を炊くのが大変だからなのか、庶民の味なので、レストランでは出さないのか・・・不思議だが、日本で見かけたら、もしくはタイに行ったら是非食べてみて欲しい。
June 16, 2005
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餃子。ラーメンにうるさい日本人は多いが、餃子にうるさい日本人も極めて多し。私の友人は餃子と聞くと、我を忘れて飛んでいく。池袋のナンジャタウンの餃子街によくいる。何が彼をそこまでさせるのか・・・。私は週末の昼時は彼に近づかないことにしている。でもちょっとまって!餃子ってそもそも日本の料理じゃないでしょ。中国から来たはずだ。全く持ってその通り。あまりに餃子がカスタマイズされすぎたため、日本の料理にもなってしまったが、そもそも餃子は中華だ。餃子の起源は唐代と言われている。7世紀前半ごろだ。中央アジアから渡ってきた、小麦が餃子の皮になったのだ。と、ここで餃子の歴史を話し出すと止まらなくなるので、これはまたの機会にしよう。ここからが本題。餃子にかける食卓の調味料を整理してみよう。●黒酢中国では黒酢が一般的だ。酸味はまろやかでコクがある。黒酢はダイエットに効くとも、健康に良いとも言われている。最近はそんな健康食品よく見かけるしね。●醤油中国の醤油は、日本のものとは一味違う。少し、酢を加えるとおいしい。●にんにく中国では餃子のあんにはニンニクを入れない。餃子の中にはいれずに、各自が好みでたれに加える。●XO醤香港のシェフ(ペニンシュラホテルのレストラン「嘉麟楼」のシェフ)が考案し、最高級をあらわす「XO」の呼称をつけたもの。ぜいたくなミックソースだ。しかし本当に旨いのは、これらの味をミックスした、店独特のタレ。今日は家庭で出来る簡単なタレのレシピを添付しておこう。醤油 20cc酢 20cc辣油 10ccXO醤 10ccにんにく 少々(包丁の腹でたたきつぶす)各自の餃子にあわせてカスタマイズしてね。ご縁餃子 野菜25g×12個×2パック/箱
June 15, 2005
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エスカルゴをカタツムリと馬鹿にするなかれ。エスカルゴ料理の歴史はローマ時代までさかのぼる。中世、フランスの修道士たちが肉断ちの四旬節の食事にエスカルゴを用い、19世紀頃から一般化した。当時は薬効があるものとして薬局で売られていたようだ。そう、エスカルゴは身体にいいのだ。普通に食べると、下痢や滋養強壮に役立つ。乾燥させて、煎じて飲むと、腎臓病や胃腸障害に効果がある。塗布すると、口内炎や虫刺されに効く。と言われている。あくまで民間療法なので、保証はできないが・・・。エスカルゴは基本的に、日本へは生きたままでは輸入されない。夏の間、ブドウの葉などをたくさん食べて十分に育っていたものを、冬眠前の11月に採取し、2~3日絶食させるなどして、体内の毒素を出してからブラシールし、皮からはずして、冷凍したものが輸入されてくる。エスカルゴの中で食用にするものは、殻が黄褐色のブルゴーニュ種と、それよりやや小さめで、灰褐色の殻をしたプティ・グリ種がある。ちなみにブルゴーニュ種はフランスでは絶滅の危機にあり、種に東欧で飼育されている。フランスのグルメの間では絶大な人気だ。プティ・グリ種は、主にバルカン諸国やトルコで収穫される。エスカルゴの料理といえば、バター、エシャロット、イタリアンパセリ、ニンニクを詰めて焼いた料理「エスカルゴ・ブルゴーニュ風」が最も一般的だ。その他、エスカルゴのフリカッセなど、オードブルとして、エスカルゴの料理は多々ある。ちなみに、最近サイゼリアに行くと、エスカルゴの料理があった。500円ぐらいで、結構入っている。ちょっと小粒な感はあるが、エスカルゴの味がする。冷凍ものに間違いないのだが、あれは本物だろうか?誰か知ってたら教えてほしい。エスカルゴ30個入り
June 14, 2005
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ツバメの巣。命がけの料理だ。東南アジアに潜む燕が、海草を唾液を混ぜて断崖絶壁の岩に作った巣。その巣をおじさんが、命がけで上って取りに行く。現在の採取場所は、他の人にとられないように、24時間監視されているところもあるらしい。まさに、宝。日本で言うマツタケ状態でしょうか。また調理法も、羽根やゴミなどを取り除きながらの調理になるため、非常に手間がかかる。したがって、高い。非常に高価だ。無論、品質によって、値段は異なるが、乾燥した状態で500グラムで20万前後、フレーク(細かくなったもの)で6万程度。高級食材だ。調理法は高級食材を使うこともあり、基本的にシンプル。スープに加えたりするほか、ココナッツミルクやアーモンドシロップ入りの甘いデザートとして食べる。このツバメの巣だが、ただ美味しいだけはない。滋養があり、肌を美しくする効果も高いのだ。まさに医食同源の中華の思想を表す料理と言っていいだろう。
June 13, 2005
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真っ赤な太陽と青い空、大地にはサボテンがならび、空にはアルバトロスが悠々と飛んでいる・・・「Hola amigo!(オ~ラ~、アミーゴ!)」と多くの人が陽気に話しかけてくる。メキシコだ。メキシコの代表的な食べ物、それは「トルティージャ」と「タコス」である。「トルティージャ」とは、トウモロコシの粉や小麦粉を水で割って延ばし、直径15cmぐらいに薄く延ばして焼いたクレープみたいなものだ。トウモロコシの粉で作ったものを、「コーントルティージャ」と呼び、メキシコでは主流。小麦粉から作ったものを、「フラワートルティージャ」と呼び、アメリカではこれが多い。「タコス」は、トルティージャより小さめのサイズに焼き、これに具を載せたものだ。具の違いによりいろいろ名前がついている。代表的なものをあげておこう!・タコス・デ・アラチェラ グリスしたビーフを細く切って載せたもの。 ・エンパナーダス トルティージャに豚肉や牛肉をはさんで揚げたもの。 ピロシキみたいなもの。 ・タコス・アル・パストール ローストしている豚肉入り。 個人的にはエンパナーダスが好き。ちなみに、メキシコ料理は辛いと言われているが、そうでもない。最初食べたときは、あれ、なんか味薄いなあと思ったほどだ。辛さは基本的に、サルサソースによって生じる。サスサソースにも何種類かあるが、同じものでも店によって辛さが違う。あまり調子に乗って入れすぎると、コロナビールを飲みまくることになる。(メキシコの水は、飲むと腹壊すため飲めない・・・)個人的には、グアカモレ(アボガドメインのサスサソース)が好み。サスサソースに関しては長くなるので、またの機会にしよう。カサフィエスタ タコディナー
June 11, 2005
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娼婦風スパゲティー、この料理を子供たちと一緒に食べてはいけない。こんな質問をされるからだ。「ねえ、この料理の名前どういう意味?」そんなときは、「料理好きな娼婦が考案したのが由来なんだよ。」と事実を答えよう。おそらく、「娼婦って何?」っていう質問が来る。それからは、各家庭の教育方針に委ねる・・・イタリアでは日常的に家庭で食べられているこの料理は、オリーブオイルにニンニクと赤唐辛子を加えて炒め,アンチョビーとトマトを加えて煮たソースを作る。このソースに茹でたパスタを絡めると出来上がりだ。香りは強く食欲をそそり、味は、はっきりしていて強烈だ。そして辛い。食べだすと止まらなくなる料理といって良いだろう。赤ワインと共にこの料理を食べると、セクシーな女性をイメージする。そして、まるで映画に出てくるような危険なロマンスを感じるのだ。まさに想像、いや妄想?を掻き立てられる料理と言えるだろう。<簡単レシピ>パスタ 100gトマト 1/4アンチョビ 5gオリーブの実 5個オリーブオイル 大さじ1ニンニク 1片赤唐辛子 1本塩 適量1.オリーブに実を4等分に切る。トマトも細かく切る。2.ニンニクを焦がさないように炒め、アンチョビを入れてさらに炒める ここに、オリーブの実、輪切りの唐辛子、トマトを入れてよく混ぜるとソースの完成。 3.2で完成したソースを、茹でたパスタに絡めて出来上がり!ディベラ・スパゲッティーニ1kg
June 11, 2005
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「お粥?ああ、病人が食べる食事か・・・」と思ったあなた!ちょっと待った。それは日本粥の話し。中国粥は一味違う。しっかりと味付けされたコクのある味は、一つの食文化を形成している。今日は中国粥について説明しよう。中国粥は、鶏がらや牛のアバラ肉からとるエキスいっぱいの濃厚なスープで、米をトロトロになるまで、煮込み、米とスープが一体となっている。店に入ると、大きな釜に入っている粥を、店員さんが、大きな棒でかき回しているはずだ。ひたすら時間をかけて煮込むのだ。そして、この釜に入っている粥、ベースになっている粥をそのまま食べるのが、白粥・素粥という。白粥、素粥だけでも食べられるし、これはこれで、美味しいのだが、さらにこれに具を足すと、中国的美味の空間が広がるのだ。具には、ミンチ牛肉や魚のすり身団子が一般的であり、1種類だけはなく、何種類もの具を組み合わせてもよい。さらに、通の人は、油条(中華揚げパン)をちぎって入れることもある。私のお勧めは、漢方で身体にも良い八宝粥に、ピータンを具でつけて食べる。さらに通を気取り、油条を入れる。これで完璧。ちなみに、中国粥をあまりに急いで食べると、熱さのあまり、その辺をのたうちまわることになるので、気をつけよう。ヘルシーでおいしいインスタントおかゆは中国全土で大人気!はっぽうがゆ(泰山八宝粥)
June 10, 2005
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なんとも甘くてまったりした味だろうか・・・メコンを飲んだ人はきっとそう思うだろう。好きな人はものすごく好きになり、嫌いな人は、ものすごく嫌いなお酒である。メコンはタイのウィスキー。「アラック」または「ラム」に分類される。主原料は、米だ。これに、砂糖きびから作った「糖蜜」が加わる。味はとにかく甘いのだ。なので辛いタイ料理にはよくあう。そして、口当たりが非常によい。調子にのって飲んでいると、次の日・・・2日酔いで死にます。アルコール度数は35度だ。なので、ロックでいってもよし、ソーダ割りでいってもよしだ。メコンは大衆酒なので、タイではビールより安い。がぶがぶ飲もう。このメコンだが、日本でも1000円程度で売っている。ビックカメラとかでも、お酒を売ってるところでは普通に売ってます。余談だが、私の友人は、メコンが大好き。必ず、家でご飯を食べるときはメコンを持参する。そして、飲みまくり超ハイテンションになる。そして、毎回そのまま寝るのだ。・・・「頼むから帰ってくれ!」メコン持参者には、注意しよう。【タイの地酒】 メコン ウイスキー 750ml 35度(Mekhong)
June 9, 2005
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中国のレストランに行き、テーブルにつくとまず飲み物のオーダーを聞かれる。ここでコーラーとかを頼んではいけない。中国酒か中国茶を頼むのだ。そこで、今日は中国茶について簡単にチェックしよう。■中国6大茶について広大な中国には、多種多様なお茶がある。その色と発酵度合によって、6種類に分けることが出来る。以下に発酵度合と共に紹介しよう。●完全発酵している○紅茶(hong-cha)独特の不快香りが特徴。完全発酵茶。安徽省産の祁門紅茶はダージリン(インド)、ウバ(スリランカ)とともに世界3大紅茶の一つである。中国では質の高い紅茶がとれるので、ブレンドティーも豊富。●半分発酵している○青茶(qing-cha)茶葉の発酵度合いは幅広く、使用される茶樹も多い。種類によって味わいと香りが異なる。烏龍茶が代表。日本の缶入りのウーロン茶とは一味違うおいしさで、香りがあり甘い口当たりがする。それでいてクセがないのでさっぱり飲める。●発酵していない○緑茶(lu-cha)中国で最も生産量の多いお茶。不発酵である。中国で最も広まっているお茶。江省の龍井(ロンジン)茶は絶品と言われている。○白茶(bai-cha)発酵させず日干しで乾燥させるお茶。ソフトな味で新茶にシーズンに味わえる。解熱作用があると言われている。代表的なものに白牡丹がある。○黄茶(huang-cha) 君山銀針を代表とする弱発酵茶の総称で、緑茶に似た爽やかな味わいがあり、それでいて、芳醇な香りもする君山銀針や霍山黄芽で有名。●後発酵する○黒茶(hei-cha)緑茶とほぼ同じ方法で製茶したあと、湿った茶葉を高温多湿の場所に寝かせ、空気中の菌の力によって発 酵させた二次加工のお茶。緑茶、紅茶に続く生産量。ダイエットに良いと言われている(脂肪を燃焼する)。また血液中のコレステロール値を下げるとも言われる。プーアル茶が有名。◆プーアル茶【福品餅茶2003年生茶】ちなみに、中国のあるレストランで私がお茶を注文する(もちろんジェスチャー+筆談で・・・)と、コーラが出てきた。「違うコーラは頼んでいない。」と言うと、コーラを下げていった。そして、また他のものを頼んでいると、またコーラがでてくる。「違う違う、コーラは頼んでいない。」と言うと、コーラを下げていった。そして、また他のものを頼んでいると、またコーラがでてくる。「いやだから頼んでないって。」これを繰り返すこと数回。う~ん、コーラキャンペーンでもやってたんだろうか。外国人だからコーラを飲むと思われたのかな・・・。
June 8, 2005
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レンズ豆。最も古い食物の一つだ。その起源は先史時代までさかのぼる。原産地は地中海沿岸、そして西アジアだ。レンズ豆は、中世の時代から、旧約聖書の時代、そして新石器時代まで、我々を導いてくれる。旧約聖書の中には、このレンズ豆の料理のためにエサウはヤコブに相続権を売ったという話しがある。また、イタリアでは大晦日の夜にレンズ豆の煮物を食べる習慣がある。これは「新年にお金が入るように」という意味だそうだ。すなわち、レンズ豆はお金を意味する。レンズ豆を食べてお金持ちになろう!といってもこれはあながち、ウソでもない。レンズ豆は、栄養価が高く、かつ他の豆より消化がしやすいのだ。さすがに、長い間、多くの人々に信頼されてきただけのことはある。レンズ豆を食べて、健康になって、お金持ちになる。そんな世の中単純じゃないけど、やはり身体が資本だからね。さて、レンズ豆の料理といえば煮物だ。レンズ豆とパスタをトマトソースで煮込んだ料理がイタリアでは一般的。また、鬼のようにレンズ豆を入れたカレーは、鬼のようにうまい。先史を思いながら、レンズ豆を食べる。・・・乙ですねえ。有機JAS茶レンズ豆 500g
June 7, 2005
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オリーブオイル・・・地中海の静かな景色と暖かい風を創造させるこのオイルは、イタリア料理にとって、なくてはならないものと言っていいだろう。地中海沿岸の人々は、オリーブ以外のものから採った油をオイルとは呼ばない。さて、エクストラヴァージンオリーブオイルとは大そうな名前だなあ、と思い、今日はその話にすることにした。エクストラにヴァージンって一体・・・?以下に順を追って説明しよう。オリーブオイルとは、オリーブの実から搾り取った油性のジュースのことであり、絞ったままでも利用できる唯一の植物油だ。ヴァージンオリーブオイルとは、オリーブの実を最初に絞ったものを言う。なるほどヴァージンだね。エクストラヴァージンオリーブオイルとは、その中でも最もグレードの高い品質のものを集めたものなのだ。なるほど、エクストラだね。ちなみに、オリーブオイルは、オレイン酸が多く含まれている。オレイン酸は悪玉コレステロールの血中レベルを下げる効果があることが明らかにされている。身体にもよいのだ。先日私の知り合いがオリーブオイルを普通にがぶがぶ飲んでいた。オリーブオイルは好きだが、流石にそれは無理!プレミアムエキストラバージンオリーブオイルトンディーナ2003/250ml
June 6, 2005
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