雑誌を読んでいたら,吉野家の安部社長の話が載っていた.牛丼の販売停止に追い込まれた時,社員に向けて「二,三年は商売しなくても社員の給料は払えます」.当時の吉野家は数百億のキャッシュを持っていたのだ.
阿部社長曰く,「手元にキャッシュを持っているのと,いざという時に時間が稼げます.牛丼停止の後,試行錯誤で新メニューを軌道に乗せることができたのは,キャッシュを持っていたからです.つまりそれをやらなきゃ死んでしまう時,赤字を出してでも生命の維持,継続に集中できる.死んで花実が咲くものかってやつかな」.
そう,企業は死んでは花実は咲かないものなのだ.経営が順調なときこそ,しっかり利益を出して余剰資金を貯め,ピンチの時に時間を稼ぐことが大切だ.たまに儲かったときに,税金に持っていかれるよりはと大盤振る舞いをしたり,配当を大幅に増やしてしまったりする経営者もいるが,それは一時的なことであって長期に会社を維持発展させないといけない立場からは違うと思う.
ピンチは必ず来る.備えあれば憂いなし,死んで花実が咲くものか,である.
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