麻生首相が毎晩高級ホテルのバーなどで会合,会食を繰り返していることについてメディアや野党がバッシングしているらしい.
いわく,庶民の感覚とかけ離れているのでは?,「首相が夜飲み歩くのはひどい.人柄が出てるよ.首相っていうのは,国民が苦しい時は一緒に苦しい顔をするもんだ.それが全く分かっていない」,などなど.
これに対して首相は,「自費で,しかも安全で比較的安いホテルのバーで飲んで何が悪い」 などと答えている.そしてまたこれが「ホテルのバーは安いというのは庶民感覚から離れている」と反発を買っている.
まあ批判する方も飲み歩く方もどっちもどっちだとは思うけれど,そもそも吉田首相から続く政治家で,麻生財閥の御曹司である首相に「庶民感覚」を求める方が間違っているし,そもそもそういう「血筋の良さ」みたいなものを世論は評価して,首相は首相になったんじゃなかったのかなと思う.
ホテルのバーが高いか安いかなんて,人によって感じ方が違う.当り前のことで,「僕は高いと思うのに,首相は高いとは思わないのはおかしいのではないか」って,まともな言論人が聞く質問ではないと思うんだけど(大体,聞いている新聞社の社員だってもっと高いところに経費で行ってるはずだ).
僕がこういうバッシングが嫌いなのは,いつも「庶民感覚」という言ってみれば嫉妬や劣等感の裏返しのような感覚で,全くの他人を批判することだ.やっている仕事も違うし育ちも違うし,経済的環境も置かれた立場も違う人を,自分の照らし合わせて嫉妬混じりに,なのに「公平な第三者の立場」という大義名分を掲げて批判する根性である.
人間の置かれた環境は誰でも全然違う.自分より恵まれている人を見て嫉妬や劣等感を感じ,自分より「下」の人を見て優越感を感じるのでは,まともな世の中になっていかないと思う.大事なのは「違い」を受け入れて,嫉妬や劣等感を感じずに素直に「そういう考え方や人間も当然いるな」と思えることだ.
劣等感や嫉妬の感情で仕事をしない.僕はこれまでたとえそう思ってもしまっても恥ずかしくて口にはしないし,当社の社員にもそうあって欲しいと思います.
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