那覇マラソン前にランニング関係の本を読んでいたら,大変気にいった表現があった.
「痛みは避けられないけれど,苦しむかどうかは選択の問題だ」
つまりマラソンをしていて,途中で膝が痛くなったり,足首が痛くなったりすることは身体上の物理的問題であって,どうしても避けれないことである.しかし,痛いからと言って,(精神的に)苦しむかどうかは,選択の問題であって,「痛いから苦しい」と思うのも,逆に「痛いけれど苦しくはない,痛いけれど楽しい」と思えるのも,それは個人に任されていることだと言うのだ.
会社経営も仕事をすることも全く同じだと思う.
経営環境が悪くなったり,仕事が客観的に見てしんどいものであることは避けられない.遅くまで働いて朝早くまた仕事をすることは,「休む時間が少ない」という物理的なことも「肉体的に疲れている」ということも,それは「避けられない痛み」である.
だからと言って,それらを辛い,いやな気分になる,後ろ向きになる,不安に思う,すなわち「苦しむかどうか」は選択肢の問題であって,そう思うことも思わないこともできるということなのだ.
客観的には逆境にあって,かつ数字も悪くて身体も疲れていたとしても,前向きに謙虚に素直に頑張っていくこともできる.それは「痛み」とは本来切り離された選択肢の問題であるから.
まあこんなことを考えながら,痛みを感じながらも楽しめたマラソンでした.なかなか奥が深いなあ.
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