せんだって日記

せんだって日記

2005.01.06
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テーマ: ニュース(96643)
 せんだってからネットとオタクの世界では、奈良の件でベテランジャーナリスト大谷昭弘氏がやらかした「フィギュア萌え族」なるものについてカンカンに盛り上がっている。

 概要としては、ベテランジャーナリスト大谷昭弘氏が、事件の速い段階で勇み足的に「フィギュア萌え族」なるありもしない部族を規定し、犯人はこの族である間違いないって感じで断定。お決まりのオタクバッシングである。ベテランジャーナリスト大谷昭弘氏のいう「フィギュア萌え族」はそっち系のオタクの実相とあまりにかけ離れた想像の産物であり、事件の解決や予防にも全く役に立たないものであるにもかかわらず持論を展開し続ける。痛いところを突かれた、あるいは堪忍袋の尾を切らせたオタクはベテランジャーナリスト大谷昭弘氏の主張がいかにクルクルパーなものであるかを訴え、ついにはベテランジャーナリスト大谷昭弘氏に対して公開質問状を内容証明郵便で送るものも現われる。いざ小林薫が逮捕されてみれば、彼は当然フィギュア萌え族などではなく、どうやらフィギュアさえ所持しておらず、ただのペドフィルの快楽殺人者であった。しかしなお、ベテランジャーナリスト大谷昭弘氏は持論を曲げず、オタクから事務所あてに来る抗議のメール電話手紙について、まるで異常者(=オタク)から恫喝を受けているってニュアンスで被害者ぶっている。さらにここにきて、切込隊長こと山本一郎氏がblog(ブログ)上でオタクのとる戦術に対して苦言を呈すに至り、議論の活性が高まってしまい、じゃあオレも書こうっと、と思うに至った。

 ベテランジャーナリスト大谷昭弘氏の主張は要するに「ある嗜好を持った人間は潜在的に性犯罪者である」という哀れな差別的思い込みの拡張に過ぎず、つまり感情論であり、感情論であるだけにテレビを通してお茶の間に流された時に厄介である。オタクが恐れるのはこれである。煽られた世論ね。
 ちなみに小林薫はフィギュアオタクなどではなく、彼の持つ特別な嗜好といえばむしろ極端な「鳥のから揚げ好き」である。ブロイラーの餌に含まれる女性ホルモンの影響で男性の女性化が進んでいる、なんて話もあるので無視できない要素だ。唐揚げを好む男を見たら注意されたい。殺されるぞ。

 山本一郎氏のblogでは、ずいぶん納得できる部分があった。トラックバック記事を見ると誤解して憤慨しているブログ主もずいぶんいるような気がするのがもったいない。
 引用する。


(前略)大谷氏はヨタ話で無用な犯人像をでっち上げ、しかもそれが外れているにもかかわらず推理が当たったと標榜して、当然間違っているわけだからクレームが来ているにもかかわらず被害者ヅラして居直っているようだ。

 大谷氏の警告はピュアに言いがかりであって、予備取材も満足にできず、炉莉とフィギュアオタクの違いも理解しないままメディアに喋っておったということだったのか。Oh、たったいま私は初めて問題の所在を理解したぜ。もっと深遠な何かがあるから批判を覚悟でオタクと社会の問題についての大枠を提示したのかと買いかぶっちった。もっとまともな人かと思ったよ。ぜんぜん分かってねーじゃん、この大谷氏。凄いね。





 切込隊長の意見はこれに尽きるのだが、ここ以外のディテールが気になるオタクが多いようだ。

 ベテランジャーナリスト大谷昭弘氏vsオタクの争点のひとつに「フィギュアは違法な品ではない。フィギュアやロリペドのフィクションに萌えるのは合法だ」ってのがあって、この線での大合唱って戦術でベテランジャーナリスト大谷昭弘氏を追い詰めたい一派があった。
 山本一郎氏は、あまり大きな声で合法性を訴えたら逆に危険だ、むしろ犯罪者には別のレッテルを貼ってパージすべきという旨のことを書いていた。
 オレは、善意のバカがしゃしゃり出てきて「合法? マジで? じゃあ危ないから違法にしないといけないざます」という事態を考えてのことだろうと判断したし、それはまったくまっとうな話である。日陰にあるグレーゾーンだから許されてる側面もあり、むやみに大声を上げては「雉も鳴かずば打たれまいに」ってことになるわな。

 ベテランジャーナリスト大谷昭弘氏が取材もせずにありもしない犯罪者の母集団を発明しちまったことは言うまでもないが、「ベテランジャーナリスト大谷昭弘氏も山本一郎氏も『萌え』を理解していない、『萌え』は無害な感覚だ」というオタクの主張もある。
 山本一郎氏は「(萌えは)エロス」と一言で切り捨てており、これにはヒザを打った。この件で唯一、ぽんとヒザを打った意見である。
 なるほど、なんだかんだいって、程度の軽重こそあれ「萌え」はエロスのベクトルを含んだ感情であることは間違いない。だから、オタクがこの線で無害を主張し続けた先にはやはりムツカシイ状況が考えられる。薮をつついてヘビを出す系だ。
 で、山本一郎氏のいう、オタクの中にいる、明らかに社会性を欠くほどに行きすぎた手合いにも別の名前をつけてパージすべき、ということには、そうですねー、としか言えない。オタクが社会に対して人畜無害な外部集団でいるためには、早晩必要になるかも知れんものな。

 小林薫にも、オタクではなくて別のレッテルを貼ってさっさとパージすべき、っつー戦術ということになると、彼に合致するレッテルはすでにある。


 ヴィクトリア朝のロンドンからこの手の輩はいる。
 オタクから分派した者にする必要はないのだ。小林薫はオタクじゃないのだし。

 そして昨日の日記に続く、と。





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最終更新日  2005.01.09 01:37:51
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