せんだって日記

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2008.01.27
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 せんだって買った本が面白い。


マンガ論争勃発(2007ー2008)



 東浩紀(哲学者)の、「(オタクもの等のサブカルチャーの果実を)コンテンツとして海外に売るなら、そのオタクコンテンツを生み出した社会環境を売れ」という話が面白い。
 三十男が家にいて変なマンガを描いていられるユルーい環境が、日本特有の文化なのだというのだな。
 マンガやアニメなんか、売れっこねえっていう。

 サブカル利権に粉かけて、綱引きしてんのが経産省、外務省、警察庁などであろうと読まれている現状で。
 外国にマンガやアニメやゲームや「萌え」を売って外貨を稼ぐ場合、国際基準にならって規制しないとイカンってな話になってて。
 児童ポルノ関係(福祉法なので、被害児童が実在するもののみが児童ポルノに該当する)に歪みをもたらしてるのも、著作権侵害の非申告化問題も、売りモノにゃなりっこない「サブカル・萌えコンテンツ」が金になると勘違いしてる金に目がくらんだボンクラ官僚の意味のない外堀埋めの現われ。
 金儲けできると思って外堀埋めて「国際化」した結果、利益は全部ロサンゼルス本社(←コンテンツビジネスをするならそのほうが利益を追求しやすい)に吸われることになりかねないと。外貨を稼ぐつもりが日本の税収ゼロなんて、ゾッとしないよな。

 そもそもこの議論には「どこに売るのか」というビジョンが無い。

 どんなにローカライズしても宗教国家にサブカルは売れっこないわけだし。セックス&バイオレンスも偶像も、マンガと不可分な要素ですわな。
 著作権という概念が浸透していないアジアにコンテンツを売って儲けるまでには根気強い下地作りが必要だ。
 上野千鶴子が言うように、マンガは「コンテクスト依存性の強い表象」だ。読み方が身についてないと、記号を消費するのが難しい。面白がるためには「お約束」をわかってる必要がある。
 商売として成り立つ程度に外国に向けて売るには、その国の文化に合わせて描き変えるか、その国の文化を変えるかって作業が必要なんだね。それは非常にコストの高い商品じゃないか。

 つまり外貨が稼げると踏んで、マンガやアニメを「チャイルドポルノ」に含めた挙句に単純所持を禁止したり、海賊盤対策っつって著作権法を整備するときに強欲パブリッシャーに火事場泥棒を許したり、そういうことをしてもオタクコンテンツを売って儲けることにゃ繋がらず、むしろそういうものを生み出す土壌やユルーい環境を破壊することになりかねない。

 熱心なアホがいちばんタチが悪い。
 そういうことですか。





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最終更新日  2008.02.15 11:51:33
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