せんだって日記

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2010.01.14
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 せんだって、いい記事を読んだのを思い出した。


〈都市部でも農村部でも、教養のない無防備な女性たちが白い肌に憧れ、美白のためにステロイドクリームの「ベトネベート」を買い求めるようになっている。このクリームは、もともと特定の発疹や皮膚炎用に作られたものであり、肌が白くなるのは“副次的な効果”にすぎない。そうした事実も、この処方薬が美白用化粧品として広く売られることに歯止めをかけるものではない。このクリームを繰り返し使っていると、肌が次第に薄くなって弾力性がなくなったり、細菌感染の危険性が高まったりするなど、さまざまな弊害が出てくる〉

 こりゃ日本の話じゃない。

『クーリエジャポン』2009.10月号 で読んだインドの『アウトルック』6月29日号の記事だ、ってわかりにくいな。インドの記事の和訳です。

 以前、オーストラリアでインド人がバッシングを受けたことを受けての、インドでの“黒人”差別を書いた記事。
 我がインドだって肌の色での差別はあるでしょ、というインド内部の冷水かけですね。
 現代インド社会にも黒人への差別意識があるらしく、それははるか東インド会社から続く流れなんだそうな。肌は白いほどいい。イギリス人に近い方が「いい」わけね。


 僕がひっかかったのはこの部分。



 教養がなくて無防備な女性ほど、白い肌が幸福につながると思い込み、危険な薬品を使ってまで、実は幸福と関係が薄い過度の美容に金をつぎ込み、健康リスクを冒している。そしてそれは情報流通に関係なく、個人の教養と自衛意識に由来する。

 記事内の短い文章は、こんな世界共通の症状をしっかりと示しているのですね。素晴らしい文章。非常に含蓄がある。


 いや。オーケー。わかってる。
 僕だって、ひとは美しくあって欲しいし、その方向の幸福を追求して欲しいと強く思う。
 だけど、知的に無防備では肌さえも健康でいられないし、なにより教養がないと人生に飽きやすいだろう。
 それは不幸なことじゃないかと思うのだが。

 だってよう。
 肌が白くても、皮膚がかすかすのボロボロでは魅力など感じられないじゃないか。
 美肌でも無教養だと話にならないじゃないか。
 教養があっても他人を喜ばせられないとつまらないじゃないか。





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最終更新日  2010.01.15 01:09:49
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