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渡辺敦司@ Re[2]:兵庫県知事と選挙戦に関する調査を(11/21) しょうさん、ご丁寧な返信ありがとうござ…
shchan_3 @ Re[1]:兵庫県知事と選挙戦に関する調査を(11/21) 渡辺敦司さんへ >いつもお世話になりま…
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2007.12.25
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『夜回り先生の願い』の「はじめに」

 「私はいま40歳で、高校生と中学生の娘がいます。娘たちが幼い頃に、夫と離婚しました。暴力がひどかったからです。それから、私はひとりで子どもたちを育ててきました。昼はスーパーでレジを打ち、夜はスナックを手伝い、子どもたちにはいつもさびしい思いをさせてきたと思います。

 それだけではなく、私は親として最低で、仕事で辛いことがあるたびにあるたびに、娘たちを怒鳴ったり殴ったりしていました。(…)私もどうしようもない大人の一人なんです。 でもね先生、娘を殴った後はいつも、死にたいくらい後悔しているんです。涙もあふれてきます。 (…)」

 水谷は言っています。「 私はすべての大人を一方的に敵として憎むことで、つねに子どもたちと同じ目線で生きようとしてきました 。しかしそれは果たして正しかったのでしょうか。今の日本には、心に余裕のない大人がたくさんいます。余裕がないからこそ、より弱い立場である子どもを追い詰めてしまう。

 もちろん、本当にひどい大人もたくさんいます。でも、それ以上に多くの大人が、自分の過去に苦しみ、悩み、なんとか罪を償おうと必死になっている。そういう 大人たちが本来持っているはずの優しさも、もっと子どもたちに伝えていくべきだったんじゃないかと、今では悔やんでいます 」と。

 『夜回り先生の願い』(07年5月発刊)は、そのように自らを問い直した水谷が、「追い詰められ 薬物や夜の世界にはまり込んでいく子どもたちの姿と願い」とともに「追い詰めていく大人たち自身の苦しみや葛藤」を描いたものです

 そして、傷ついている一人ひとりに対して水谷は呼びかけます。「いいんだよ。昨日までのことは、みんないいんだよ。(…)今日から人のために優しさをくばって、人のために生きてください。そうすれば、明日は自然にやってきます。」

 そして『青空の星』で水谷は「 眼を凝らしてみなければなかなか見えない青空の星も、本当は無数の光を精一杯放っている。今の社会のなかで“優しさ”とはこの“青空の星”と同じではないか 」という趣旨のことを書いています。

 そのように、すべての大人に対する自らの視線を問い直すことで、水谷自身の心も少し穏やかなものになっていったのではないか、と想像しています。わたしも、この二つの著書からたくさんの示唆を得ることができました。ぜひ、多くの人たちに読んでほしい書籍です。

 上記の記述とも関連する文章をホームページ( 学校裏サイト)、( いまこそ学校で憲法を語ろう) 「首藤実践へのコメント」 )および(鳥の劇場 「我々をもて遊ぶ見えない力」をめぐって )にも掲載しておりますので、よろしければどうぞ。

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Last updated  2019.03.30 00:35:19
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