2割農民の気まま日記

2割農民の気まま日記

2013年11月04日
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2013年11月4日のだらだら日記

  食品偽装問題...についてだらだら考えてみた。

今 日本の「食」全体が危機に瀕しているといっていいだろう。

賞味期限や異物混入、添加物・農薬などの汚染問題から

食習慣、食育、自給率の問題..世界的には食糧危機問題...

その裏で大量の食品廃棄物の問題。バイオ技術の発達と遺伝子組替問題

などその危機は極めて多岐に及ぶ。

TTPによって「種類」「量」の問題はとりあえずいいのかもしれないが、

「食」の問題は本当に多岐にわたるし、子子孫孫まで尾を引く。



によって壊されようとしている。


そういう環境の中で噴き出たのが今回の食品偽装問題であろう。

しかし この事件加害者は誰で被害者は誰なのだろうか?

もちろん 偽装と分かっていてメニューに載せたのだから

ホテル側の責任は重大だしその意味では加害者ではある。

しかしそれで済むのだろうか? 

ホテル経営者が土下座して済む問題だろうか?

もっと根が深いような気がする。  別の加害者が....

それから被害者は極めて重大な被害をこうむったのだろうか?

食中毒とか死者が出たわけではない。 極めて不味かったとか...

それも思った人少なかったのでは....信じれば美味しい!



騙されたのなら騙されたほうも考えてみなければいけない訳で..


しかし事が重大なのはその背景にある、退廃化した「日本の食文化」

ではなかろうか? 誰かが「ジャンクフード」化した日本食って言ってた。

何でもかんでも「ブランド志向」で、やれ肉は「○○肉の高級品」とか

マグロは○○産 とか キャビアとかフォアグラとかいって....



出されて信じ込んで「美味しい 美味しい..」の挙句が....

叱られるかもしれないが...騙されたわけでしょう? 

そんな訳で

私は庶民だから あまり高級(?)な食材の事は書けないが、

卑近な例でキュウリは曲がってたら美味しくないのか? 

虫が食った葉物は食えないのか? いわしは安物の魚で、

本マグロは高級魚なのか? 赤身よりトロが高級って本当?

いまでこそ麦飯は見直されてるが、昔貧乏人は麦飯だった。

「銀シャリ」などという言葉もあった。どんどん横道に話がそれるが

主題の「トレーサビリティー」に移そう。

商品の出処をはっきりさせよう..という消費者側からの言葉で

いい面もある。しかし今見たように「ブランド品」信仰の文化では

それも限界があろう。「ブランド農園」の物なら腐っててもいいのか?

「腐っていても鯛」なのか? 野菜も....ということになる訳で、

トレーサビリティーは品物・産物そのものの価値基準ではない。

産直とか地産地消という言葉が云われて見直されてきているが、

要は地の物、直接生産者と消費者との関係が近いほどいいのだ。

野菜は家庭菜園が一番いいし、魚は自分で釣るのが一番いい(?)。

鶏を絞めて食うのがいい...極端だ(そんなこと今できるわけがない)


基本的には生産者が食する人の事を思って造るのが、本来の生産活動

なので、いまでも農家や漁師が一番美味しい物を知ってるし食っている。

出荷する見た目のいい野菜は農薬バンバン使って自家消費の物は別に

無農薬で作るなんて農家もある。もちろん大半の農家は真面目にやってる。


「トレーサビリティー」などといって 生産者だけに責任を負わせる

風潮は良くない。本来生産者は食する人を見て野菜を育てたいのだ。

経済優先のマインドが、消費者と生産者を対立させる傾向にある。

もっとはっきり言えば「流通が食の退廃を招いた」と云ってもいい

かもしれない。

流通が価格を決め、品物を決める。何時どれだけ採るか栽培する量まで決める。

だいたいスーパーに年中トマトが並ぶこと自体がおかしいのだ。

そしてその結果が食の退廃化につながり、偽装問題になっているのだ。



和食が世界無形文化遺産に...

こんな時だからこそ日本の食を大事にしたいものである。


            2013年11月4日

                      2割農民












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最終更新日  2013年11月05日 03時23分26秒
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