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先日、大腸がん検診(便潜血検査)で「2回中1回陽性」となり、さらに約3ヶ月前から血便(便に黒っぽい血が混ざる)の自覚症状もあったため、意を決して大腸の内視鏡精密検査を受けてきた。
40代後半という年齢的にも、体のメンテナンスはしっかりしておきたいところ。「大腸カメラって痛いの?」「前日の下剤や食事制限ってどれくらい大変?」と不安に思っている方も多いのではないだろうか。受ける前は、お腹がギューッと痛くなるのを想像して身構えていた。
結果から言うと、素晴らしい先生の技術と丁寧なお人柄のおかげで、終始安心して受けることができ、大腸自体も綺麗で本当にホッとした。
これから検査を受ける方の不安を少しでも解消できるよう、前日の食事の工夫から当日のリアルな経過、かかった費用まで包み隠さずレポートする。
① 検査前日の準備:食事制限と最初の下剤
② 検査当日:恐怖の「1.8L下剤」とトイレの神様
③ 病院へ到着・名医から伺った「内視鏡の歴史」
④ 検査結果と気になる費用
⑤ 検査を終えて:これからの生活
⑥ まとめ
大腸内視鏡検査で最も重要なのが「腸を完全にクリアにしておくこと」だ。腸に異物や便が残っていると、小さなポリープを見落とすなど誤診に繋がってしまう。
病院からは「トマトの皮や繊維質な野菜などは、腸の絨毛(じゅうもう)に引っかかって、下剤を飲んでも残ってしまうことがある」と説明を受けた。
食生活の制限が不安な方には、病院で「エニマクリン」という専用の検査食(レトルトのセット・別料金)を用意してもらうことも可能だ。今回は自分でカロリーメイトやエナジーゼリーを用意して乗り切ることにした。水分さえしっかり摂っていれば、空腹感は意外と乗り切れる。
21時に最初の下剤を指示通りに服用。先生からは「飲むとすぐに便通がある人もいる」と聞いていたが、思いのほか飲みやすくて一安心だった。
ところが、数十分経ってもお腹の様子はいつも通り。ぐるぐる痛くなることもなかったのでそのまま就寝。お通じがあったのは翌朝だった。効き方のタイミングは体質によって個人差があるようだ。
検査当日、検査の4時間前から腸を空っぽにするための洗浄剤「マグコロール散」を飲み始める。水に溶かすと約1.8Lという大量の液体になる。
味の感想はスポーツドリンクに似ていて、最初は「あ、美味しいかも」と思った。が、コップ1杯ずつゆっくり飲み進めるうちに、後半は流石に飽きてくる。
1Lを超えたあたりから波が来た。ここからは頻繁にトイレを往復することになる。
自宅から病院まで片道90分ほどかかるため、移動中にトイレの波が来たら耐えられないと思い、病院のすぐ近くのホテルに前日入りする作戦をとった。
先生からは「そこまでしなくても大丈夫ですよ」と言われていたが、結果としては大正解。本当に「ふっと」波が来るので、その時に「すぐ綺麗なトイレに駆け込める安心感」は最高だった。移動距離や当日の便通に不安がある方は、選択肢の一つとして検討してみてほしい。
13時からの検査予定で、早めに院内へ入らせていただいた。待機中にも数回波が来たが、すぐにトイレへ案内していただけてありがたかった。
受付後の問診で本日の体調やお腹の調子、内視鏡の進め方を確認。その際、先生から「大腸内視鏡の進歩の歴史」についてのお話を伺い、深く感銘を受けた。
人間の腸には、お腹の壁に固定されている部分と、自由にぐにゃぐにゃ動く部分があるそうだ。熟練の先生は、動く部分を上手く手繰り寄せ、固定されている部分をコーナー(支点)にすることで、複雑な大腸を直線的に簡素化し、短くしてカメラを進める。
ぐにゃぐにゃしたまま無理に進めないため、大腸の中が綺麗に見えるだけでなく、患者の痛みも最小限に抑えられるとのことだった。
カメラで見てもらった結果、非常に丁寧に診ていただき、以下の2箇所に対してその場で処置(日帰り手術)をしていただいた。
・ 初期段階の小さなポリープ(1〜2mm):1箇所・ 怪しい血管が集まっている部分:1箇所
怪しい部分は器具を挿入してきれいに切り取り、術後は出血を防ぐために医療用のクリップで止血してもらった。大腸の粘膜自体はとても綺麗で、便潜血の主な原因は「痔の症状」によるものでしょう、とのことだった。ずっと不安だったので、この言葉を聞けて心底ホッとした。
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| 保険診療(3割負担) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術、病理組織検査等含む |
18,420円 |
| 自費(止血用クリップ等の治療材料費) | 5,000円 |
| 合計 | 23,420円 |
検査直後はお腹がペコペコだったが、そこは我慢。現在、お腹の中には止血用のクリップがついている。
病院からの冊子には「ポリープ切除後1週間は、アルコール・激しい運動(ランニングや重いものを持つ)・長風呂・旅行は禁止」と書かれていた。当日は消化に良い軽い食事をいただき、安静に過ごした。その後は体調に問題もなく、徐々にいつもの生活に戻っている。
切り取った組織の詳しい検査(病理結果)は2週間後に出るため、また病院にお話を伺いに行く予定だ。
便潜血で「陽性」が出たり、血便の症状があったりすると誰しも不安になる。しかし「陽性=大腸がん確定」では決してない。原因には大腸ポリープや痔、炎症など様々なものがある。
小さなポリープの段階で発見して芽を摘むことができたり、原因の目星がついて安心できたりと、早期に専門医の検査を受けるメリットは計り知れない。自己判断で放置せず、ぜひ信頼できる先生を見つけて、怖がらずに検査を受けてみてほしい。
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