三文小説

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2002.07.14
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「超音速実験機のテスト飛行に失敗!」のニュースがながれている。

mizuが会社勤めの頃、もちろん超音速飛行機ほど大きなプロジェクトではないが、「研究開発」の仕事のことをを思い出してしまった。
研究開発の仕事はチームで行うが、個人プレーを集めたような面もある。

プロジェクトリーダーが、本社の経営者の近くにいて、リモコンで指令やアイデアを実験室へ出していた。

「実験の状況はどうか?」に始まって、「うまく行ってない」と答えようものなら、一時間毎に電話が掛かってくる。
「こんな方法はどうか?」ってな具合である。

「リーダーのアイデアは、それでイイと思うが、こちらは一つアイデアを試すのに一日以上かかってしまう。そんなに心配なら、現場に来てみたら」と言ってしまった。

「本社のリーダーが来ました」と女性職員が連絡にくる。
「何、もう来たのか、手が離せないからと伝えてくれ」といった頃には、中に入っていた。


「どうもこうも、サッパリだね、よし、全員集めて、ディスカッションしよう」、議論は夕方まで続いた。
「よし判った、今日のところは、飯でも食おうか?」

「ジョウダンじゃないすよ、出マイでも取って、それ食ったら、実験再開だ。リーガーも終車まで、つき合ってよ」
終車どころか、終わったのは午前3時だった。

その頃は、セブンイレブンと言って、毎日、朝7時から夜11時までの勤務で、土日もほとんど出勤だった。
頭の中は、24時間、仕事のことでいっぱいだった。

こんな状態で、1年とか2年あっという間に過ぎた。

カミさんが、アイソをつかして出てゆくのも判る。
一つのプロジェクトの仕事が終わると、次のプロジェクトが待っていて際限なく続いた。

最後のプロジェクトでは、チームに入るときに条件をつけた。
「これが最後の仕事にしたい。終わったら、もう次はやらないよ」これは会社を辞める意味だったが、そうは伝わらなかった。







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Last updated  2002.07.15 01:17:49
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