三文小説

三文小説

2004.01.08
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
環境ISOの審査では、合否の規準として「実績は問わない」ことになっている。ISO規格通りのシステムが構築され運用されているかどうかだけだ。(品質も同じ)

これはこれでいいことかも知れない。だけど規格通りのシステムを構築し運用すれば、結果がでてくるハズだ。

審査では、いい結果が出ていれば『きっといいシステムができて、運用されているハズだ』と判定すればよいと思う。

ところが審査では、これはダメで、システムだけを見るということになってる。いくらいい結果が出ていても、システムが出来ていなければ、ダメだという。
その結果、手順書の書き方や結果の記録のとり方の良し悪しを審査している。で、書類ばっかり増えることになる。


『結果よければ全てよし』は日本人の悪いくせで、国際規格では通用しないとまで言われてしまう。

だから審査でも、会議室にこもりきりで、マニュアルや記録をチェックするだけである。審査員は「手順書を見せてください、記録を見せてください」に始終する。

審査を見ていると、受審側が言われた書類を探している時間が最も長い。なんか時間稼ぎをしているような印象すら受ける。

ヒソかに、チェックしていると、審査する時間の90%が書類を見る時間。しかも、その70%は書類を探している時間という結果だ。



『大変よくシステムが構築され運用されているので、審査がスムースに出来た』と、審査員が褒めちぎる。

『さあ、残った時間、何をしましょうか?』ということに。すかさず、「現場を見てください、従業員の方にも残らずインタビューして下さい」といい、現場に行くと、そこには、活動の実績がイッパイあり、従業員からも適切な回答が帰ってくると、審査員は、ますます喜んで「すばらしいシステムだ」ということに。

審査では、まっ先に現場に入り、どんな実績があるか、従業員の取組みはどうか?環境に関する意識は高いか?
こういうことを見てほしい。

で、「環境ISO研究会」の年次発表会では、どんなシステムか?よりも、どんな結果が出たか?を中心に発表し、「環境活動のコンテスト」を行う。

聞く人には、この方が、よほど役にたつだろう。「環境ISOのレベルアップのために、実績報告は役にたつと思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004.01.09 00:47:40
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

水泳の後 ぼちぼち7203さん

講演「木村武雄の日… みちのくはじめさん

★娯楽自然芸術★ 極楽苔さん
バンビワールド♪ バンビ007さん
そよかぜのつぶやき♪ そよかぜくみさん
ねこてのわにくきゅう ねこてさん
∋(。・"・)_†:*.;".*… ★彼方野 まりあ★。さん
発達と成長と幸せの… スマイル・ケイさん
●尾崎友俐● ◇尾崎'友俐◇さん
club bebe☆.。.:* bebe♪さん

Comments

背番号のないエースG @ Re:『エースをねらえ』/上戸彩(01/14) あだち充「ラフ」に、上記の内容について…

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: