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【送料無料】21世紀版少年少女古典文学館(第17巻)
西鶴名作集
著者/訳者
司馬遼太郎/監修 田辺聖子/監修 井上ひさし/監修 興津要
/編集委員 小林保治/編集委員 津本信博/編集委員
出版社名 講談社 (講談社)
発行年月 2010年02月17日
本の内容
名作古典文学を22世紀の子ども達に! 読みやすい総ルビ、カラーさし絵、
本文中の豊富な用語解説で、日本の古典文学にはじめて出会う子供の理解
を助ける、児童むけ古典文学全集の決定版。
目次
耳にはさんだおもしろい話?「西鶴諸国ばなし」「万の文反古」より
大晦日の泣き笑い?「世間胸算用」より
人の道、守る者そむく者?「本朝二十不孝」「武家義理物語」より
町人暮らしの浮き沈み?「西鶴置土産」「西鶴織留」より
大金持ちになる方法?「日本永代蔵」より
恋に生きた男と女?「好色五人女」より
著者情報
藤本義一
1933年、大阪府に生まれる。大阪府立大学経済学部卒業。
在学中からラジオドラマの懸賞募集に応募、卒業後は映画や放送の脚本を
書くかたわら、テレビ番組の司会者として人気を博す。
1967年ころから小説を書きはじめ、1974年、「鬼の詩」で直木賞
を受賞。西鶴・近松・織田作之助の系譜につらなる大阪文学を代表するひとり
・TOKYO FMより、Kiss-FM、FM OSAKA へネットしている番組
紹介された作品。
・最後の解説のところで、藤本義一さんの古典が苦手だった高校時代の
写真も載っていました。
江戸時代の前期には、京都や大阪を中心とする文学が花開きました。その上方文学を代表する作家のひとりが井原西鶴。大阪の町人の家に生まれた西鶴は、町人階級の生活を描いた「浮世草子」という文学のジャンルを確立し、近代小説のさきがけとも言われています。今回とりあげた「世間胸算用」は、井原西鶴の代表作のひとつ。今から318年前の元禄5年に刊行されました。物語の舞台は大晦日。1年の終わりを当時の人たちがどんなふうに過ごしていたのかが描かれています。この時代はツケで買うのが一般的。それを大晦日にすべて払って無事に年を越すことができるかどうか。そんな人々の暮らしがリアルに伝わってくる名作です。
今回テキストに選んだのは、講談社の21世紀版少年少女古典文学館のシリーズから出ている「西鶴名作集」。作家の藤本義一さんが、井原西鶴の世界を現代の言葉でわかりやすく伝えて下さっています。この本の最後に掲載されている藤本義一さんの「西鶴と私」という文章には、「すべての文学は西鶴から出発する。」という言葉が出てきます。実際に「夫婦善哉」を書いた作家の織田作之助も西鶴に傾倒していたとか。そして彼も「世間胸算用」を現代語に訳しています。「経済と文学をマッチさせて、さらに笑えるのが素晴らしい。」と小川洋子さん。「世間胸算用」を読むと、上方文学の原点が井原西鶴にあることをあらためて感じます。
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