小市民の一日

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2007年03月14日
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カテゴリ: 主に国際時事

(続き)

では,次のアホ質問にまいりましょう。

【質問】
 両首脳にお尋ねいたします。 中国の外務省は今回の共同宣言について懸念を発表いたしました。 米国は中国の情報について非常に心配しておりますけれども、 本当に、この地域の緊張の高まりに貢献することにならないでしょうか

【ハワード首相】
 まず、最初に申し上げたいのですけれども、 この共同宣言はあなたが言うように、決して軍の増強につながるものではありません。また、軍拡競争につながるものでもありません。 中国も、その他の国も、実はこの共同宣言の署名の前に、それとは別個で既に軍の増強に走っているわけです。 したがって、この日豪共同宣言が増強のきっかけになるというのはちょっとあり得ないことではないかと思っております。

 更に申し上げますと、今回の日豪共同宣言はどの国を想定したものでもないということです。非常に適切な形で、それぞれが持っている能力、そして、関連性というものを持って、 世界的なコンテキストで 、双方にとって何が利益になるのかということを検討したのです

 豪州の方では、過去10年間、意図的に密接な関係を中国との間で構築してきました。その中で、時折、場合によっては友好国の中から必ずしもその判断を歓迎しない経緯もあったかもしれません。 でも、それは豪州の国益に沿ったものであると思います。

 過去10年間、私どもは中国に対して取ってきたアプローチについては、米国がすべてサポートしたものではありません。しかし、それでも豪州はあえてそれをやった。 それは豪州の国益をかなっているからなんです 。今回、日豪共同宣言に署名したのも、やはりオーストラリアの国益にかなったものであるからです。

 したがって、今回のこの共同宣言が決して中国との関係に影響を及ぼすとは思っておりません。 また、中国もそうは思っていないでしょう。

【安倍総理】
 この協定は、今、ハワード首相がおっしゃったように、 日豪両国の国益にかなったものであり 、そして、東アジア地域の平和と安定に必ず資する協定になっていくと確信しています。

 豪州出発前のハワード首相の記者会見にもこういう質問をした記者がいました。 オーストラリア首相公式ホームページより引用

JOURNALIST:

I have a question about the joint declaration. Through this framework, what are you going to achieve together with Japan for the peace and security of the region and are you concerned about the Chinese reaction to this new framework and what kind of role do you expect Japanese self defence force to play?

PRIME MINISTER:

I dont see it immediately in terms of military matters, I see it rather in terms of emphasising the joint interest we have in security and our strategic relationship. You asked me what do I believe to be the reaction of China, well when we look at a relationship with one country we try to look at it in the context of our relationship with that country and we think there is merit in having a declaration of this kind with Japan. We have a good relationship with China and I dont believe for a moment that this declaration is going to damage our relationship with China. We must remember that Australia and Japan share democratic institutions. Japan is our best customer, we have a Trilateral Security Dialogue with Japan and just as our security alliance with the United States - which is the closest alliance we have in the world - has not damaged our relationship with China I dont believe this declaration involving Australia and Japan will damage our relationship with China.

記者
 共同宣言について質問します。首相はこの構想を通じて,アジア地域の平和と安全のために日本と共に何を成し遂げることができるとお考えでしょう。またこの新たな構想に対するChinaの反応についてどのように思われるでしょうか。最後に,日本の自衛隊がどのような役割を果たすことを期待されておられるでしょうか。

首相
 私はそれが直ちに軍事的な問題になるとは考えておりません。 共同宣言は豪州と日本の安全保障及び戦略的関係における共同の利益を強調するものである と理解しております。あなたは私がChinaの反応についてどのように思うか質問されたが,そうですね, 我々は我が国とある国との関係を考察するときは,"我が国とその国との関係"という文脈で考察しようと努めています 。また我々は日本とともに今回のような共同宣言をすることにメリットを見出しております。我が国とChinaとは良い関係にあります。この関係が今回の宣言でダメージを受けることは一切ないと私は信じております。我々は,豪州と日本が共に民主制国家であることを想起すべきでしょう。日本は我々の最上の顧客であります。 また我が国は日米両国との間で「豪日米3ヶ国防衛対話」を開催していますし,米国との間では-我が国が他国と結んでいる同盟の中で最も緊密な同盟としているところの-安全保障同盟を結んでおりますが,それらがChinaとの関係にダメージを及ぼしたと考えてはおりません。ですから,私は今回の共同宣言が豪州とChinaとの関係にダメージを及ぼすとは考えないのです。

 

 それにしてもChinaの否定的な反応は単なる言いがかり的なものに過ぎないと喝破されておられるあたり,さすがですね。どこぞのあほな解説委員や記者などとはレベルが違います。

 かくして,アホ記者はことごとく論破されたのでした。

 記者の皆さん,もう少し勉強しましょう。






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最終更新日  2007年03月14日 20時49分52秒
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