しょうた!しょうた!しょうた!

しょうた!しょうた!しょうた!

2011年04月09日
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中日新聞の夕刊1面にこんな記事が載っていた。

阪神淡路大震災で両親を亡くした大学生があしなが育英会の支援活動に参加するために近く宮城県に入るという記事。
一部を抜粋。




両親を亡くした子どもとして、幼い頃から何度もマスコミの取材を受けた。
いつも同じことを聞かれ、答える度に言葉が軽くなる気がした。
事実を知ってほしい気持ちもあったが、言葉にならないのに無理に言葉にさせられるのが苦痛だった。



これを読んで胸がいっぱいになり涙が溢れた。
今は大学生の彼が両親を亡くしたのは、小学1年生の時だという。


数日前に、東日本大震災で両親を亡くした男の子が小学校に入学したという記事を読んだばかりだった。
お母さんの遺体は見つかったが、お父さんはまだ見つかっていない。
記事の中、写真の男の子は深い悲しみを目に宿し、袖口で涙をぬぐっていた。
その子は入学にあたってお母さんへの言葉として「おかあさん、今までありがとう」と言い、お父さんへの言葉として「おとうさん、早く帰ってきて」と言った。

・・・帰ってくるとしても、お父さんは多分生きてはおられないだろう。
こんな小さな子が親と引き裂かれて生きていく。
そう思った瞬間に、その子が照太と重なった。
心が千切れる。
照太の名前を呼んでいた。




今日の記事の中には今時の茶髪の大学生が穏やかな表情でマイクを持って街頭活動をしている写真があった。
彼のように、先日の記事の男の子が成長できますように。
あたたかい人たちに見守られますように。





そして。

冒頭の記事の中にあった「答える度に言葉が軽くなる気がした。」という一文がわたしの頭から離れない。

わたしも・・・わたしたちも、またそうなのだ。



「悲しい」と
「苦しい」と
「切ない」と
「愛している」と
言っても 言っても 言うほどに



わたしの中にあふれる思いは言葉にできるような軽いものではない。


もし、あえて言葉にするなら
「死にたい思いを抱えてでも、生き抜く覚悟をした」
としか言えない。
わたしの中に息子はいるから。






愛する人を亡くした者は、言葉にできない深い深い沼を心に持っている。
マスコミの方に切に願う。




「おかあさん ありがとう」なんて苦しい言葉を小学1年生に言わせないで欲しい。
「もう 泣かない。 亡くなった家族に顔向けできないから」なんて表面だけの空美しい言葉を記事にしないで欲しい。


泣けばいいんだよ。
亡くなった家族も傍にいて、一緒に泣いてるさ。
離れちゃって切ないんだもの、泣くのは当たり前さ。
泣いて泣いて泣きまくったら、美味しいもの食べて空見て笑おう。
それは決して悪いことじゃないんだよ。



そう言って抱きしめて欲しい。
目の前の人は、物語のためにいるんじゃない。
その人は、この続きの一生を歩んでいかねばならないのだから。




切に 
切に
願います。















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最終更新日  2011年04月10日 01時22分23秒
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