喜べば喜びが喜んで喜び集めて喜びに来る

笑いと遺伝子


先生は真面目に話しているのに、笑える。

「大学の博士号なんて『免許証』みたいなものですよ、
 まったく大したことなんてありません。
 だいたい私が取れるぐらいですから」

と笑って話す村上先生に魅力を感じたなぁ。

先生は今「笑いと遺伝子」の研究をしているらしい。
吉本興業と組んで研究しているらしい。
これがまた面白い!

糖尿病患者を30人ほど集めて、実験をしたそうである。
血糖値をはかり、最初の実験は、
同じ大学の教授に「普通に講義をしてもらった」そうである。
何故そのような事をしたか。
村上先生曰く、

「だいたい大学の講義はクソ真面目な先生が多く、
 面白くもクソもない。そんな講義を聞いて、
 ストレスを感じないわけがない」

そうである。
この実験は、糖尿病患者に「良いストレス」と「悪いストレス」を
かけて、その後血糖値がどのように変化するかという実験である。
良いストレスというのは「笑い」である。

実験後、どのような変化が起きたかというと、
大きい人で血糖値が200以上上昇した人が出たということである。
ほとんどの人が血糖値が上昇した。

次に、吉本興業のお笑い芸人の中から「B&B」に依頼し、お笑いコントをしてもらったそうである。何故「B&B」なのかというと、糖尿病患者の世代に一番人気があったお笑い芸人という理由からだそうだ。

開演前に村上先生はB&Bに、

「これが成功したら、歴史に名を残すかもしれませんよ」

と耳打ちしたそうである。
俄然B&Bも気合が入り、ノリノリ爆笑のコントで会場も爆笑の渦。
果たして結果は...。

何とことごとく全員が血糖値が下がったということである。
今、先生は学会発表の為の論文を書いている。
笑いが良いストレスを遺伝子に与え、その結果病が治る。

昔から「病は気から」という言葉を
村上先生は、科学的に実証しようとしているのである。


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