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2004年07月13日
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テーマ: 裁判傍聴(1)
カテゴリ: 裁判
今日、離婚裁判を見に行った。
人の離婚問題も、裁判では見れる。
しかし、他人の離婚裁判を見に来る人などいない。
通常、傍聴席には証人や親族しかいない。
案の定、証人として妻側の母がいたが、傍聴人は私のみだった。

弁護士が私の方を見て夫に聞く。

「あれ、息子さん?」
「いえ、違います」

あはははは、思わず笑いそうになったよ。


原告・妻(デビ夫人を20歳若くし、顔の幅を縮めた感じ。職業・エスティシャン)
被告・夫(加藤鷹とゴージャス松野を混ぜ合わせた顔。職業・結婚式等のカメラマン)
夫はバツイチで、前妻とは協議離婚。
前妻との間に子供はいない。
2人は同じ職場で知り合い、付き合い始める。
付き合い始めた時、夫はまだ離婚していなかったが、
「家にいても会話ないし、いつでも離婚していい状況だから」と今の妻に言っていた。
その後、子供が生まれたことを機に夫は前妻と離婚し、今の妻と結婚している。

原告である妻の訴えは「子供を返して欲しい」。子供はまだ2歳半だ。
妻は夫から強引に子供を取られた。
その後、家庭裁判所で調停が行なわれたが不調に終わり、


まず、原告である妻の弁論から始まった。
妻の主張によると、別れる原因は夫の暴力だったようだ。

妻「顔を殴られたり、蹴り倒して髪の毛を持って引きずり回されました。土下座させて蹴る、タバコを投げつける、唾を吐く、包丁を顔の前に突き出されたこともありました」

弁護士(妻側)「どうして結婚したの?」
妻「子供が生まれれば直ると思い、結婚しました」


妻はその時から暴力を受けていたと主張する。
にもかかわらず、結婚した。よくわからない。

弁護士(妻側)「子供が出来てから暴力はなくなったんですか?」
妻「生後2ヶ月はなかったですが、その後また始まりました」

そりゃそうだ。
子供が生まれたからといって、日常的に行なわれていた暴力が収まるはずない。
話は経済面のことに移る。

妻「夫は収入を教えてくれませんでした。子供の面倒も見ると言っていたが、見てくれず、生活費も出してくれませんでした」

生活費(20万)は全て妻が出し、夫は住宅ローン(6万)を出すのみだったと主張する。
足りない時は、妻の実家から借りていたという。

妻は出産後、夫の希望で会社を退職したが、
生活費のために半年後、働き出した。
昨年3月、妻が「夫側の法事に行くか、仕事に行くか」という話から口論になり、
ヒドい暴力を受けたと妻は言う。

妻「階段から足を持って引きずられたり、カバンを玄関に投げつけられ、外に出されました」
弁護士(妻側)「その時、1歳の娘さんはどんな反応をしていましたか?」
妻「脅えて泣いていたので、抱いてあやしました。すると、夫が『子供に触るな!!汚れるだろ』と言い、耳を殴られ出血しました。この時、2m近く突き飛ばされ、ベビー用品にぶつかりました。その後、顔も殴られ鼻血が出ました」
弁護士(妻側)「医者に行って、診断書をもらいましたか?」
妻「夫にバレると怖かったので、行きませんでした」
弁護士(妻側)「アザはどうしたの?」
妻「メイクでごまかしました。でも、アザが凄いのはわかるので職場の人にどうしたの?と言われました」

妻の主張によると、物凄い暴力だ。夫は天龍に弟子入りしたらどうか。
しかし、妻は診断書などの証拠を持っていない。

夫は結婚前に妻にこんな武勇伝も語っていたそうだ。
『警察の近くで、殴り合いの喧嘩をして、相手が血を出しているのに頭から踏み付けた』笑いながら言っていたらしい。

それにしても、夫は圧倒的に不利だ。
まず、外見が印象悪い。
先ほども述べたが、加藤鷹とゴージャス松野を混ぜ合わせた顔という一癖も二癖もある顔なのだ。いかにも、と思ってしまう。
また、妻が意見を述べる度、笑いながら首を振る。
時には眼を見開くこともあった。
おいおい、演技しすぎだよ、と何度突っ込んだことか。
しまいには、笑いながら首を振り、両手を広げだした。
そんなこと今時アメリカ人だってしない。
あまりにも、演技が過ぎていて胡散臭く見えてしまう。
胡散臭さにかけては大神源太も一目置くね。

ともあれ、夫の反論を聞いてみよう。
妻の主張は「夫の暴力は日常的なもので出血する程ヒドく、生活費も出してくれなかった」。
それに対して、夫はこう主張した。
「暴力を振るったのは、妻の職場復帰の時だけです」

当然のごとく、反論に出る夫。
しかし、1回暴力があったことは認めた。

弁護士(夫側)「その時のケンカの原因は何ですか?」
夫「子供が幼稚園になるまでは働かない約束をしていましたし、働く理由もないですから」
夫は自分も生活費を払っていた、とも主張した。
意見が真っ向からぶつかる。
一体、どっちが本当なの?

夫は続ける。
「口論が長くなりまして、僕から頭を下げて止めようと言いました。ケンカの時はいつもそうです。妻から止めようとは言いませんから」

妻は夫とは正反対にポーカーフェイスだ。

夫「妻が子供は私のものだと抱きしめたので、妻の手を握って『やめて』と言いました。そしたら、妻に突き飛ばされ、2mくらい吹っ飛び、ベビー用品にぶつかりました」

全くの正反対だ。
妻は夫に飛ばされたといい、夫は妻に飛ばされたという。
こんなことってあるの?
話は夫が妻に対して包丁を突き出した時のことになった。
夫は言う。
「いつものように口論になりました。それで、取っ組み合いになるのが嫌だったので、包丁を妻に差し出し『これを持てば、俺が攻撃することはないだろ。お互い、こんなことになりたくないだろ』と言いました」
弁護士(夫側)「妻は受け取りましたか?」
夫「受け取りませんでした。明るく楽しく過ごしたいから、提案しました」

この弁解は苦しすぎる。
「取っ組み合いになるのが嫌だから、包丁を差し出す」なんてありえるか。
「明るく楽しく」と「包丁」…。明らかに矛盾していると感じるが…。
夫は妻の出血について聞かれると、
「一方的ではなく、血は随分出し合った」
といった。
おまえの家は西部警察か!!

2人の弁論が終わり、この裁判のポイントである夫が子供を強引に奪った時の話に移った。
裁判官は言う。
「離婚はやむ得ないので、どちらを親権者にするか話しましょう」

事件の概略はこのようになる。
夫婦の不仲が続く中、
昨年8月15日、妻が友人宅に子供を連れて行った。
そこに夫が来て、子供を引き取った。

この件に関して、妻・夫・妻の母(証人)の順に弁論が始まった。

裁判官「今まで、何回子供を連れて家を出ましたか?」
妻「昨年3月のケンカ以降、5回です」
裁判官「時期は?」
妻「3月下旬、5月下旬、7月中旬、7月下旬、そして8月15日です」
裁判官「8月15日以外の他4回はどうでしたか?」
妻「結果的には家に戻りました」
裁判官「この時は最初実家に行った後、友人の家に切り替えたんですよね?どうして?」
妻「夫から母に圧力がかかるんです」
裁判官「友人の家で起こったことを説明してください」
妻「一方的に怒鳴りつけて、奪い去りました。夫は警察も呼びました」
裁判官「なんで警察を呼んだの?」
妻「夫は誘拐と同じだから、警察を呼んだと言ってました」
裁判官「子供を奪われた後、夫の家まで行ったことはあるの?」
妻「何度か家の近くまで行きましたが、恐いから帰りました」

妻は夫を常に恐がっていたようだ。
この時も終始、夫は笑いながら首を振り、おどけたポーズを取る。
椅子に手を掛け、私の方を向いて首を振ることもあった。
おいおい、俺にアピールしてどうすんだよ。
眼を見開くのもやってたなあ。
今時、漫画でもあんな思いっきり眼を見開かないよ。
眼3つ分くらい開いていたからね。
西川きよしどころの話じゃないね。
この件を検証するのは夫の意見を聞いてからにしようか。

夫「この時は最初、実家に行くつもりでした。すると、妻の母から電話がありまして『友人の家に行った』と泣いていました」
裁判官「なんで泣いていたと思いますか?」
夫「自分がきちんと監督できなかったからではないでしょうか」
裁判官「お母さんを友人の家に連れて行ったんですよね?」
夫「はい。母も同意してくれまして一緒に友人の家に行きました」
なぜ母を連れて行ったかは、後で検証するとして、
友人宅に向かう途中、車で行ったのか電車で行ったのかわからないが、
2人はどんな会話をしていたのだろうか。
沈黙だったのか。
沈黙ならば、その沈黙を母はどう受け止めていたのであろうか。

裁判官「あなた警察を呼びましたよね?なんで?」
夫「私が『子供の居場所を教えて』と言いました。
妻は雨が降っているにもかかわらず、傘もささずにその辺を徘徊しました。そして、『絶対に教えない』と言われました。私は、『これは誘拐だ』と妻と妻の友人に言い、お母さんに『警察を呼びますが、いいですか』と確認して、警察を呼びました」
裁判官「どうやって娘さんを奪ったの?」
夫「力づくでは奪っていません。警察が帰った後の出来事です」

妻は一方的に怒鳴られ、娘を奪われたという。
夫は力づくで奪ったことを否定する。

私見を述べれば、警察を呼ぶなんておかしい。
母親をわざわざ友人宅に連れて行く必要もない。
単なる見せしめではないか。
母親が夫に電話したのも、また怒鳴られるという恐怖からではないか。
夫は分が悪い。

母の証言に移る。
母が傍聴席から証言台に移る際、夫と軽く会釈を交わす。

裁判官「なんで夫に電話したんですか?」
母「私の家に向かいに来ることになっていたから、夫に伝えました」
裁判官「なぜ友人の家に行ったのですか?」
母「夫に来るように言われまして、行かないと後が恐いんです」
裁判官「警察がいる時に、引き渡したの?」
母「いえ、警察が帰った後だと思います」

夫がまた眼をおもいっきり見開いた。
いい加減にしろ、そのタコ演技!!

母は続けた。
母「子供が出てくるまで時間かかりました。警察きたし、近所迷惑だし、渡さざるを得なかった」
裁判官「夫は供述書で『奪い取るというと言い方が悪い。子供は、お母さんバイバイ、と言った』と述べてますが」
母「笑顔で子供を渡したなんてことはないです」

夫は得意の首振り笑顔ポーズだ。

裁判官「抱きかかえていたものがどうして向こうに行ったのですか?」
母「カッーとなってて、覚えていません。そのまま渡したことはないです」

重要な所は覚えていないようだ。
母の証言は決定打にはならなかった。
もう一度、裁判が行なわれ、その後判決が出る。
主要な質問は今日で終わりだった。

私見を述べると、夫が圧倒的に不利だ。
包丁を「冷静に」突き出したとか、誘拐だといい警察を呼んだとか、この人、正気?と思ってしまうことが多い。

夫の印象を悪くしたのは弁論だけでなく、態度だ。
何度も述べるが、自分の意見と食い違う弁論になると
首を振りながら笑う。眼を大きく見開く。
この2パターンを飽きもせず繰り返す。
最後の方は、このポーズがツボになって夫の方ばかり見ちゃったよ。
それほど、演技に見えたんだよね。
裁判官も注意すべきだよ。

妻にも落ち度はあるんだけどね。
診断書を持っていない等、証拠がないからね。
同棲中から暴力を振るわれていたにもかかわらず、なんで結婚したのかというのが一番の疑問だね。






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最終更新日  2011年01月26日 04時03分36秒


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