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さちは結婚してすぐ、
今の会社に派遣で行った。
地元では有名な製造業の会社です。
その時に、ボスが二人いた。
人柄も仕事ぶりもおおらかな大ボスと、
知的で社交的な中ボス。
半年で妊娠出産のために退職。
仕事を始めてすぐに妊娠がわかって、
とても気まずかった。
派遣元と一緒に恐る恐る、
大ボスに報告したら
「おめでとう!体調は大丈夫か?」
なんの屈託もなく喜んでくれて、心配してくれた。
ぐっときた。
この人のために私の能力の全てを使って働こう!
退社までの半年間、
体調が悪い時もあった。
具合が悪くて泣きながら通勤したこともあった。
でも、坂道で自転車を押してくれたり、
車を出して移動を手伝ってくれたり、
温かい人たちの中で仕事を続けることができた。
立ち上げたばかりのプロジェクトは
資料が散乱していた。
それをまとめあげて、マニュアル作って引継ぎをした。
昔ながらの男性社会が残る会社だったけれど、
むしろだからこそ、
妊娠しながら働きやすい環境だった。
産後も勤めたいという話はしていたけれど、
派遣なので、まさか同じ部署に戻れるとは思っていなかった。
なのに、2年ほど経って、
派遣仲間の女の子から、人づてに
中ボスが戻ってきて欲しいと言ってると聞いてびっくりした。
あとから聞いたら、
派遣元がどこだか忘れちゃって、見つけられなかったみたい。
私の連絡先も派遣の女の子以外には教えていなかった。
その時は二人目を妊娠していたし、
そのあとにもう一度、声をかけてもらったけれど、
やっぱりまだ娘が小さくて無理だった。
そして、週2日半で別の仕事を始めちゃった。
いきなり週5の派遣は無理だと思ったし。
週2日半の仕事は
給料は良かったし、仕事の内容も面白かったけど、
激務で、苦手な車の運転が多かった。
そして、最悪なおばさんがいた。
長く続けるのは厳しいなと思ったのと、
体が慣れてきて週5でも働けそうだと思い、
派遣先に声をかけたのが2ヶ月後。
その時には別の子が働いてたのだけれど、
たまたま体調を崩していたらしく、
ぜひ来て欲しいと言われて
3ヶ月後には復帰した。
5年ほど経って、
大ボスは別の部署に移動になり、
代わりに別の人が大ボスになっていた。
就業条件で前後30分の時短をお願いしたのに、
派遣元は派遣先に30分の時短しか提案してくれなかった。
諦めていたら、
「長く働いて欲しいから、長く続けられるような就業条件に!」
と中ボスが派遣元と新しい大ボスに言ってくれて、
半ば押し切るように前後30分の時短にしてくれた。
中ボスは頭が切れて、非常に気配りができる人。
全然、頭が上がらない。
仕事も丁寧に教えてくれる。
歓迎会も子どもがいるさちが参加できるようにと
曜日を考えてくれて、帰宅時間も気にかけてくれる。
家族の理解を得て、ずっと一緒に働いて欲しい。
と思ってくれているみたい。
前の仕事に比べたら、
お給料は半分以下だし、仕事も手応えのあるものは少ない。
でも、尊敬する上司や同僚と仕事ができること、
マイナスの気持ちを引きずらず、むしろプラスの気持ちで
子どものところに帰れることはプライスレスだ。
さちは特別仕事ができるわけではないと思う。
でも、中ボスはなぜだか気に入っているようだ。
保守的な中ボスから見ると、
ブッ飛んでるさちが興味深いのかもしれない。
お礼の気持ちは日々の仕事で表現していきたい。
部下にそう思わせる上司ってホントにかっこいいなと思う。
バレンタインも終わり… Feb 15, 2013 コメント(2)
当たった!!! Jan 12, 2013
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