頑張ろう楽しい暮らし(37才in横浜)
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相鉄線いずみ中央駅を降りて、まっすぐ東。ファミマの横を抜けて橋を渡って、駅から1分ほどのところに、坂がある。細い坂の下の道は、これまた細いくねった道なのに、何故かやけに交通量が多い。普通だったら一方通行だろ、と思うような細さなのに、両方向から車が来る。しかも、「さすがにこの坂は、車は通らないだろうー」と思っていたら、車がやってくるのだ。無論、人は壁に張り付かねば、避けられない。そんな危険な道があるのだが、ここはなんと、幼稚園と小学校へのスクールゾーンになっていて、朝は、ものすごい数の子供でごった返すことになる。そんな坂の話である。----------------------夜、この辺りは「いずみ中央」と言うくらいで湿気が多いのか、時々、霧が出る。電灯の明かりが、ぼんやりと見えたら、注意が必要だ。坂に差し掛かろうとした時、後ろから、カランカランと、空き缶の転がる音がする。はっとして、振り返る。10mほど後ろ、空き缶が、こっちに向かって転がって来ている。……風も、ないのに……である。見つめていると、空き缶はすぐに止まって、かすかに揺れる。不気味に思って、前を向いて歩き出そうとするのだが、また……カランカランと、空き缶が転がる音がする。振り返る。やはり、風もないのに空き缶が、こちらに向かって……止まって、かすかに揺れる。前を向いて歩き出す。今度は、カランカラン、という音は聞こえない。それが恐ろしくて、再度振り返ってはいけない。振り返ると、目の前にはもう、その車は迫っていて、そのまま……連れて行かれることになる。----------------------昔、この坂の下で車に轢かれた子供の霊だという話もある。しかし、調べてみたが、この坂の下で、交通事故で亡くなった記録は見当たらない。まだ、タヌキが出る地方だ。化かされているのかも知れないが、確かに、いつか交通事故で死者が出そうな場所だとは思った。
2009.09.20
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