静岡の畳屋の姉さんが語る株式会社新海畳店

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2021年07月07日
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カテゴリ: 古民家

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こんにちは。


温泉と古民家が大好きな静岡の畳屋の姉さんです。



 前回の続きです。

立ち寄りの湯「依田の庄」 からは、一旦外に出ることなく 「旧依田邸」 に移動することができます。途中に中庭となまこ壁の蔵などがありました。

中庭となまこ壁の蔵



 「旧依田邸」は、今から300年前に建てられた母屋と、200年前に建てられた離れ、幕末に建てられた蔵3棟の併せて5棟が、平成22年に静岡県の文化財に指定されました。

 中庭の池のほとりにイ草が生えていました!そういえば昔は松崎町はイ草の産地だったようです。近くの 「岩科学校」 の資料館に、畳表の織機が展示されていたのを見た覚えがあります。

 階段の下が引き出しになっている!古民家でよく見るやつですね。



 引き出し兼階段を上って2階に上がると、えんじ色の紋縁の畳の和室になっていました。襖もモダンな柄に張り替えられていて、お庭がよく見える居心地のいいお部屋でした。



 更に母屋の入口の方に向かって行くと、やはり紋縁のお部屋が幾つもありました。紋縁の畳はお寺やお城ではよく見ますがこういう所で観ることはあまりありません。高級感がありますね。


 でもちょっと驚いたことがあります。紋縁の紋の模様はは畳の端で切れてはいけないと思っていました。しかしここの紋縁はあえて(わざと?)紋模様の中央で切って、隣の畳と合わせて円形になるように作っています。畳の壁側の辺(「下前」といいます)の紋縁は畳の端から端まで紋で始まって紋で終わっているのに、お部屋の中央側の畳の辺(「上前」と言います)は紋が中央で切れているなんて・・・。
紋が半分の紋縁


 こういうやり方もあるのですね。

 そしてこのお部屋の襖は真ん中に障子がはまっている襖でした。私はこのような襖を初めて観ました。

(どうやって張り替えるのかな・・・。大変そうだな・・・。)




 あ~、気が付けば畳と建具ばかり見てしまっています。職業病です。

 ここのお部屋は何年か前までは宿泊施設として機能していたそうです。

 母屋の入口は広い土間になっていました。小上がりに 囲炉裏 がありました。そして 黒光りした太い大黒柱 。上を見上げると同じく 黒光りした太い梁 !古民家の好きなポイントです。

 そして、今は残っていませんが、大沢温泉「依田の庄」の駐車場に明治時代には木造3階建ての製糸工場があったとか。観たかったな~。

 旧依田邸は見学無料です。館長さんともゆっくりお話ができてよかったです。

(続く)





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最終更新日  2021年07月07日 17時34分08秒
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