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4月30日ヒゲナガコバネが入ったネットの底に初見のさらに小さなカミキリが入っていた。この手の種は図鑑でも目立たないので見覚えがない。テツイロハナカミキリ Encyclops olivacea BATES,1884体長7-11mmほぼ黒色で一部黄褐色だが個体差が大きく、上翅の光沢も通常の緑青色から金銅色まで変化する。前胸は頭部とほぼ同幅で背面はほとんど隆起せず、 側面は中央やや後方でコブ状に突出し、その前後でくびれる。上翅は非常に長く両側平行、いくらか柔らかく、密に点刻されるが微毛はややまばら、 端は両翅合せて丸い。♂は触角がほぼ上翅端に届き、 小腮枝末端節は短い扇状でその前縁は内縁より長い。♀は触角が♂より多少短くて上翅端に届かず、 小腮枝末節は長くてその前縁は内縁よりはるかに短い。成虫は春から初夏にかけて出現ミズキとサワフタギの花によく集まっているが中部と東北地方以外ではそれほど多くないらしい。寄主植物:ミズナラ、ダケカンバの生木樹皮分布:北海道~九州1体では寂しいので追加が欲しいがこの手の虫は手に入らないものが多い気がする。いる場所にはいるのだろうけど。
2006/06/26
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福岡の英彦山でヒゲナガコバネを狙ったときは超ど素人でしたのでカエデの花の時期を逸したこともですがその小ささを認識してませんので見逃していたのかもしれません。昨年は何とかコジマヒゲナガコバネを採りたくて頑張ったものの自宅近隣で探すのには無理があったようです。今年も高尾山周辺で3月末より探し歩きましたが結局カエデの花では見つけることができませんでした。おそらくカエデの花の時期は早すぎるのかもしれません。コゴメウツギとかで採られているケースが多く、5月の虫なのかもしれないです。4月30日奥多摩へ行きました。上部から順番にカエデを掬ってきて午後3時頃帰り際にカエデの花が咲く最下部の場所でようやくポツポツと採れて結局3頭のヒゲナガコバネを得ました。ヒメクロトラやヒナルリハナなど小さな春の虫を見慣れていても予想以上に小さく感じます。遂にコジマと思って覗き込むと真っ黒です。浅はかな知識なのでクロツヤか~とがっかりしました。しかし、ここでクロツヤだったら珍なのです。そんなことは全くわかりません。P.kawadaiさんにオダかホソツヤだと指摘され検鏡するとオダの特徴はないのでホソツヤと同定しました。3頭のうち最も大きな個体で幅も広い♀が分かりやすいので何度か再検するのですがクロツヤの線も捨て切れません。いじり倒してしまったのでボロになり、♂2頭はバラバラになってしまいました(苦笑)元々小型種が好きなのでとても良い虫だと思います。来春はヒゲナガコバネだけ求めて彷徨いたいとまで感じます。ボロボロバラバラになった♂1頭はコジマだと思いますがこれではひどすぎるので来年あらためて採りなおします。
2006/06/22
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夏の高所で蚊の如く飛び交うヒメハナカミキリだが4月の高尾ケーブル下のカエデの花に訪花していて驚いた。セスジヒメハナカミキリところが高尾より高標高で山深い奥多摩においては4月にも拘わらず5種のヒメハナが発生していた。ミツバウツギが至るところで満開を迎えてフタオビノミハナばかりが大発生。林道から逸れて奥深い日陰の林縁のサワフタギではチャイロヒメハナニセヨコモンヒメハナコトヒメハナが得られた。体長6.5-8.1mm色彩、斑紋の変異が少なく、♂♀が似ている。頭部、前胸部、小楯板は黒色。頬はやや発達し、前半は徐々に細まり、後半で急にくびれ頸部に至る。上翅の斑紋は♂でS紋は太く、前方は広がり基縁に至り、後方は徐々に細まり、上翅の1/8を残し消失する。H紋はない。Lb紋は大きく、Lm紋は楕円形。腹面は♂では頭部は黒色で、のどは黄褐色。胸、腹部は黒色。 ♀では頭部は黒色で、のどは黄褐色、時に黒ずむ。胸部は黒色。腹部は黄褐色。本種はセスジヒメハナと似るが、のどが黄褐色で♀の腹部が黄褐色である点で腹面全体が黒色のセスジヒメハナとは区別できる。系統的にはコトヒメハナはミワヒメハナ、トサヒメハナとともに1群を形成する。この3種はモミ林やブナ林に生息する。生態的にはセスジヒメハナと棲み分けておりセスジヒメハナは二次林にコトヒメハナは原始林に生活する。これは前者がより明るい環境を、後者がより暗い環境を好むことが原因と考えられる。東京都奥多摩の日原本谷では林道沿いの日向にはセスジヒメハナが採集され、林道より尾根に向って20-30m入った原生林内の日陰にはコトヒメハナが採集される。成虫は4月下旬-7月下旬伊豆半島から奥多摩にかけてのモミ林やモミが混じったブナ林に出現。カエデ類、タンナサワフタギ、ウシコロシ、ミズキの花に集まる。驚くほどに大図鑑解説に当てはまり研究者の努力に対して畏敬と感謝の念に耐えない。昨日6月2週末、長野のタニウツギに多くのピドニアを確認した。
2006/06/10
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最近のヒメスギカミキリの発生は遅いのでしょうか。イメージ的には3月の虫なんですが・・・。4月中旬になっても東京で見つけることができませんでした。杉材が転がってる場所を知らないだけでもありました。iwami君のポイントでの発生も5月になってからでした。5℃から成虫が羽脱して活動するらしいのですが実際のところどうなんでしょうね?Callidiellum rufipenne MOTSCHULSKY,1860 ヒメスギカミキリスギカミキリ族日本産6属のうちヒメスギカミキリ属日本産は1種 体長7-12mm杉の害虫として有名だが生木でなく伐採木を好む。前胸は通常黒いが時に褐色がかり上翅は♀では常に赤色系 ♂では赤~青藍色まで変化するが 低地では青藍色で肩部が赤色 高地では全体赤色の型が多い前胸背は小さく普通に点刻され、光沢が極めて強い後腿節は中央辺から急に肥大する触角は♂で上翅端を越し、♀では届かない成虫は早春~晩春に出現 高地では7月にも現れる 杉やヒノキなどの新しい伐採木に多く集まる寄主植物 : ヒノキ、アスナロ、ヒバ、コノテガシワ、イブキ、スギ分布 : 全国結局、初めて見かけたのが4月末の奥多摩でした。GWに湘南の海辺に近い裏山でたくさん見かけたのを撮影しました。虫屋もあまりの普通種なのでほとんどの人が採集しません。広葉樹に植え替えたりするケースも増えたので杉の伐採も多く、ますます増殖する種類のように思えます。比して広葉樹を伐らなくなってきたので採りたい虫が昔に比べて減少しているかもしれません。明治から昭和にかけて杉の植林で広葉樹を次々伐採したわけですから。
2006/06/05
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4月15日誕生日・・・同じ誕生日の人は・・・東京ディズニーランドが23歳になりました。スギカミキリの幼虫を樹皮下で発見したこの日はヒナルリカミキリ以外に出会えない最悪の日かと思いました。帰り際の最後のカエデの花をスイーピングすると入ってくれたのです。オニグルミを今まで何度やってもダメだったのですが近くのカエデの花でついに!素敵な誕生日プレゼントでした。Mimectatina divaricata divaricata BATES,1884 ドイカミキリコブヒゲカミキリ族日本産20属のうちコゲチャサビカミキリ属日本産は5種体長6-10mm体は細型前胸背の点刻は密ないし非常に密上翅は大半以上が見た目に白~明色で後方に明瞭な斑が形成されない頭背の両複眼間は狭く、第1触角節長のほぼ1/2かそれ以下成虫は春から秋まで出現各種の枯枝に集まるが本土ではオニグルミを比較的好み南方の島ではカラスザンショウに主に集まる分布:北海道~九州伊豆諸島南部と西南諸島と八重山諸島の3亜種がある
2006/06/01
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