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November 12, 2012
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カテゴリ: 演芸・舞台
神田伯龍七回忌追善演芸会
三越前・お江戸日本橋亭
18:30

入船亭遊一「元犬」
神田昇龍「天保水滸伝 笹川の花会」
立川ぜん馬「抜け雀」
 仲入り
一龍斎貞鏡「扇の的」
一龍斎貞山「高野長英 召し捕り」




 2006年に享年80で死去した六代目神田伯龍の七回忌にあたる11月、ゆかりの講釈師、落語家が集う演芸会が開催された。
 伯龍が病に倒れるまでほぼ隔月で開催していた、お江戸日本橋亭での独演会。その前座を長年勤めた入船亭遊一が開口一番に登場し、念願叶って人間になった犬が騒動を起こす「元犬」で温める。続いて、伯龍最後の弟子の昇龍が、伯龍譲りの口調で「天保水滸伝 笹川の花会」を読むと、続く立川ぜん馬が前半の舞台を引き締めた。
 ぜん馬は、昨年死去した談志が若き頃、伯龍から「小猿七之助」の稽古を付けてもらった頃のエピソードを述懐しながら、伯龍を失った関係者やファンへの思いを募らせる。ぜん馬が選んだ演目は、狩野派の絵師が旅籠で描いた雀の絵から、雀が飛び立つことで評判を呼ぶ「抜け雀」。ストーリーのしっかりした名人譚を、淀みのない語り口で聞かせた。
 後半、伯龍の孫にあたる女流若手の一龍齋貞鏡が「那須与一 扇の的」でつなぎ、伯龍の養子として多くの教えを受けた一龍齋貞山が、伯龍直伝の「高野長英」を披露。幕末の医者で蘭学者の高野長英。幕政批判のかどで捕らえられるも破獄し、変名を使って町医者を開業していたところを、牢内で一緒だった悪党に強請られ、召し捕り直前に自害を果たす。
 貞山の魅力はその眼力にある。長英が硝酸で顔を焼き、人相を変えて潜んでいた潜伏期、結婚して子どもを授かった頃の安らぎ期、捕縛に追い込まれた絶命期。それぞれの場面における長英の心情を、その眼力だけで見せる表現力は貞山ならでは。悲劇的な結末ではあるものの、信念を持って生き抜いた男の物語は、伯龍の七回忌を締めくくる演目として骨太の選択となった。





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Last updated  December 29, 2012 07:10:33 PM
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