| ガラスとは「溶融した液体を急冷して、結晶化させずに過冷却状態のまま固化させた無機物」なんだそうな。ちょっとこれは何のことかさっぱり。私自身の理解では、「砂を原料に、溶かして、また冷やして出来た透明な物質」というところでしょうか。ただ原料もそんじょそこらの砂ではうまく透明にはならないようです。実際にガラスを作る、しかも単に透明な物質を作るだけではなく、実用的な形で、かつ美しいものとなると、それは相当なノウハウと熟練が必要であるようです。 なぜガラスが「透明」なのか、光を通して透けて見えるのか、やはり私にはよくわからない。しかしこの「透明」であることはガラスの最も秀でた特徴であるし、最も神秘的で美しいところだ。透明でないものもガラスと呼ぶことがあるが、やはり透明が良い。透明だからこそ器にしても中が透けて見え、衛生的であると共に、光の反射や屈折により中身を美しく見せる。このような特徴を持つ素材は、天然では「宝石」の類のみであろう。だから昔の人には「硝子」イコール「宝石(瑠璃)」だったのでしょう。 もう一つの特徴は「硬い」こと。「えっ、以外」と思われるかもしれないが、ガラスを加工(切る、削る)する時には、地球に存在する物質で最も硬いとされるダイアモンドが必要だ。金属やプラスチックは柔らかい物質であり、加工も簡単で、簡単にキズもつく。ガラスは加工が大変だ。ダイヤモンドでガラスを切ることから、オランダ語のdaimantがなまって"ギヤマン"と呼ぶ頃もあったそうな。 「硬い」という特徴を持つ硝子ですが、実はその反面「もろい」。あまりにも硬すぎるので、小さなキズが拡がって割れてしまう。"ビードロ"はポルトガル語で硝子の古称だそうです。ビードロと言えば「ポッペン」と呼ばれたガラス製の音のでる玩具。いかにも割れやすいイメージですね。 |
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