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November 27, 2006
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カテゴリ: カテゴリ未分類
17年と3ヶ月で我が家の愛犬が、11月初旬天国に旅立った。

私はいまアメリカに住んでいる。最期を看取る事が出来なかった。

名前は『レッグ』。
私が中学2年生の夏、バスケ部の仲間のさおちゃんちからもらってきた雑種。
一度、どの犬にしようかと見に行って、一目ぼれした犬。「これ、予約ねっ」

数日後、姉と一緒に自転車で犬をもらいに行ってきた。
両親には、「さおちゃんとこにかわいい犬がいて、飼いたい」くらいしか言ってなかったっけ。
でも、強行。どうしても、この犬を飼いたかった。

と両親は戸惑っていたと思う。。。

きょうだいで、テーブルの上に子犬を置いて“名づけ会議”
ラッシーにしよう!ルパンにしよう!いろいろ候補に挙がるがどうもしっくりこない。
TVでアイドルの水泳大会がやってて、それを見て『レッグ』なんてどお?
1980年代後半、ハイレグ水着が流行ってたんだ。それが、名前の由来。
でも、しっかりした足の持ち主にはぴったりだった。

それは、それは可愛くって仕方なかった。
レッグが家にいるだけで毎日が楽しかった。
一緒に寝たくって、座敷犬にしたかった。でも“番犬”。
家の中で飼うだなんて、当時ご法度だった。

先代の『トミー』(雌)をわずか6歳で亡くした。フェラリアだった。

大声で泣いた。本当に悲しくって、1週間くらい泣いていた。
‘レッグは絶対に長生きしてもらうんだ。’
家族のみんながそう思っていた。

ファラリアの薬は毎年欠かさずあげた。夏のやぶ蚊が多くなる時期からは
青い電熱線のジュッっていう蚊を寄せ付けないのを小屋のところにぶら下げた。

そして朝昼晩の散歩。運動不足にさせなかった。

悩んだ時、親に怒られたとき、友達とけんかしちゃった時・・・。
私とレッグの秘密の近所の高台で、田舎の夜景をずっと眺めながら愚痴や弱音を聞いてもらった。
レッグはおすわりをして耳をピクピクさせて一応、聞いてくれてたのかな。

ハウスって言うと、始めは犬小屋の屋根の上に飛び乗っていたのだけど、
一度転落したからそれ以後は小屋の中に入る技を習得。
「お手」「おすわり」「待て」はちゃんとできた。
それくらいなのに、「レッグ、天才だ!」とか言ってた。親バカならぬ、飼い主バカ。

私が高校を卒業し、進学のために上京することになり、お世話は両親、弟、妹に
託した。でも、帰省すると、大喜びで私に飛びついて来る。
レッグく~ん♪って呼ぶとワンワン吠えて返事をした。

老犬の域に達した位から、帰省するたびに“これが、最後かな・・・”
と思ったりして、毎回一緒に写真を撮った。
東京に戻る時、いつも父に「頑張るんだよ」といつも声を掛けてもらった。
そして、私は決まったように「うん、ありがと。レッグの事、頼むね」と言った。

妊娠6ヶ月に入った今年の2月、一時帰国した時、レッグはかなりヨボヨボじいさん犬に
なっていた。ちょっと気掛かりなおできがあったのでとても親切な獣医さんの所へ父と一緒に
レッグを連れて行った。
「この子が中学の時にもらって来て、とにかく可愛がってる犬なんです、何とかなりませんかね」
父が言ってくれたこの言葉が嬉しかった。

レッグが長生きすればするほど、私も欲が出る。
「レッグ、私が就職するまで生きててね。」
「レッグ、私がお嫁に行くまで生きててね。」
「レッグ、私に赤ちゃんが生まれるまで生きててね。」
「レッグ、私の赤ちゃんを見るまで生きててね。」

11月3日、母からメールが来た。
“レッグの調子が最近、良くないのよ・・・”
レッグの不調を私に知らせると、心配するからとギリギリまで知らせてくれなかった。
親の優しさ。

人間でいう末期の癌。もう手の施しようがなかった。
3日間ほど、夜も痛がって、苦しんでいるという。
親切な獣医さんはこれ以上苦しむようなら、もう楽にしてあげた方が・・・とおっしゃったそうだ。

父、母は私に判断を委ねた。

----私達家族にいっぱい幸せをくれたよ。
    いっぱい楽しい思い出できたよ。
      いっぱい、癒してもらったよ。
        もう、充分長生きしてくれたよ。----

私は「もう、楽にしてあげて欲しい」と伝えた。
覚悟はできてたんだ・・・。

翌日、母が泣きながら私に電話をくれた。
「レッグ、亡くなったよ・・・」
父とも電話を変わった。
「充分、生きてくれたよ。最期はかわいそうだったけどな、やっとレッグも楽になれたよ」

私は「今までレッグの世話まかせっきりでゴメンネ、ありがとう」
というのが精一杯だった。

電話を切ると同時に涙が溢れた。
思い出が走馬灯のようによみがえる。
私の涙の横で無邪気にはしゃぐ、生後間もない息子に話した。
「ママのワンワンいない、いないになっちゃった」
それだけでも、心が落ち着いた。我に返った。

海を渡った遠い国で星空を眺めた。どれが、レッグかな?
長生きしてくれた愛犬に、感謝する日々。
叶わなかった「レッグ、私の赤ちゃんを見るまで生きててね。」の願い。
レッグは空の上から、私の赤ちゃんを見てくれていると思う。
レッグ、ありがとう君の事は一生忘れないよ。

愛犬


レッグ
            レッグへの気持ちを書きとめておきたく、この日記に残しました。






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Last updated  November 29, 2006 12:55:12 PM


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