らくがんの休日

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ボクと魔王

★ボクと魔王 (PS2)ZENER WORKS inc.  RPG

ストーリー ★★★★★
システム  ★★★☆☆
操作性   ★☆☆☆☆
おすすめ度 ★★★★☆

主人公は影の薄い少年。
その少年の父親がツボを拾ってきます。
ツボには、かつて勇者に封印された魔王が閉じ込められており、とある事情でツボの封印を解いたため、
ツボから現れた魔王が主人公の影に取り憑き、世界征服をめざす魔王と共に旅に出る、というストーリーです。

登場キャラクターが魅力的です。
邪悪な魔王、と言う割にはマヌケでお人好しな魔王スタン。
勇者大学のエリートだったのに、かつての魔王との出会いによりエリート道から外れてしまい、魔王を恨んでいる
女勇者ロザリー。
この二人のかけあい漫才がストーリーを楽しく盛り上げます。
他の登場人物や会話のやりとりも全編ギャクテイスト。
色使いもカラフルで、敵(オバケ)も可愛いグラフィックです。

おかげで緊迫感も恐怖感もなく進む愉快なストーリーですが、後半になると世界観の全貌が見えてきて、
その斬新な発想に驚きました。
最後はハッピーエンドの、可愛いエンディングで気分良く終われます。

システムとしておもしろいのは、ゲーム中に何度も主人公のセリフを三択で選ぶシーンがあること。
これにより、登場人物達との親密度が変化します。
誰と一番親しくなったかで、ゲーム終盤近くにもらえるアイテムまたはステータスアップなどが決まる、という仕組み。
もらえる物より、その選択によって微妙に変化する会話が楽しい。(^^)

また、時々ですが、エンカウント直後に魔王が現れ、三択問題を出すことがあります。
魔王が気に入る回答をすると、戦闘開始して一番最初に、魔王が先制の全体攻撃をかけてくれます。
いや~、助かるよ、スタン。
でも魔王様の三択って、ワケわかんないものもあって、私はよくハズしてましたけど・・・・。(^^;)

難点は操作性の悪さ。

戦闘前後のロードが長くて、戦闘がめんどくさい印象に。
アクションタイマーが付いていて、『すばやさ』に応じてアクションタイマーバーが伸びていき、満タンになったら
コマンド入力が可能になるんですが、コマンド入力順=行動順じゃないっていうのが何とも・・・・・。
また、先のキャラの順番に『待機』を選ぶと、次のキャラの行動時に『同時』を選択することにより同時攻撃が
可能になる、というシステムがあるんですが、どうもこれがバグの原因になるみたいで。
3人パーティーなんですが、1人目『待機』、2人目は敵Aを攻撃、3人目は『同時』で敵Bを攻撃とか指示を出しても、
2人目が動く時点で1人目が一緒に動いちゃったり、指示した敵を攻撃しなかったり。
ダメージ量の表示もわかりにくいし。
ムリをせず、RPGでは一般的な最初に全員のコマンド入力してから動く方式で、充分だったんだけどな・・・・・。(^^;)

それから視点が悪いです。
視点、一応自分で回せるんですけどね、狭い場所でヘタに回すと自分を見失います。(笑)
普通さ、視点を回した時に壁が背後に来たら、壁から透けて自分が見えるように作るよね。
これ、壁しか見えません。
おかげでマップだけを頼りに、部屋の扉探しをするハメに。(^^;)

このマップがまた見づらくて。
マップは常に画面左下に出ているんですが、ポーズをかけたりメニューを開いたりすると表示が消えてしまいます。
だからと言って、立ち止まってマップを見ていると、敵が勝手に寄ってきてエンカウントし、戦闘に突入。
マップくらいゆっくり見させてください・・・・。

ダンジョン内はオートマッピングですが、結構使えないマップだったりして、久しぶりに自分でマップ書いた場所もあります。
これも、立ち止まっていればエンカウントなしだったら、それほど問題じゃないんですけどね。

とまあ、いろいろ欠点もありますが、トータルでは◎ですね。
技術的な短所を、キャラの個性・ストーリー・おもしろく見せる工夫で補ってます。
敵はそれほど強い設定にはなっていないようなので、RPGクリアを目指すというよりは、ストーリーを読む気分で
のんびりプレイするのがオススメ。(^^)

プレイ日記(ネタバレ注意) 


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