らくがんの休日

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感動の食物連鎖

感動の食物連鎖~~~微生物ってスゴい!!


食物連鎖ってご存知ですよね。
植物があって、それを食べる草食動物がいて、その上に肉食動物がいて、死んで土に還るとそれを植物が吸収して・・・
そうやってぐるぐる回っている、というやつです。
たしかピラミッド型の図があって、上に行くほど数が少なくて強くなる。人間は知恵があるからその頂点にいるんだって習ったような。

食物連鎖


ところが最近知った新事実。
食物連鎖、そんな簡単なものではなかったのです!

私の食物連鎖の中には存在していなかった、ある重要な生物・・・その名は微生物!
『死んで土に還る』。はい、私は簡単に言いました。
動植物の死骸が腐って、植物の根から養分として吸収されることは私も知っていましたから。
ポイントは『腐る』。
それって『微生物によって分解される』ということだったんだそうです!

・・・あたりまえ、ですか?
そういう方はちゃんとした理科の知識をお持ちの方です。この先を読むことにたぶん意味はないと思われます。
ほほう、と思った方だけ続きをご覧ください。


そもそも微生物ってなんでしょう?
小さい生物。その通りです。
もう少し詳しく言うと、『人間が肉眼で見ることのできない生物』だそうです。

微生物にはいろいろな種類があります。
  ・コケなどの地衣類
  ・カビ、酵母、キノコなど(カビ類)
  ・アメーバなど原生動物
  ・藻類
  ・細菌類
  ・ウイルス、バクテリアなど
  ・その他
本当は種類に関してはもっと専門的で難しいもののようです。
ただそうなると、私のようなシロートは説明されればされるほどわからなくなるので、
さっくりと簡単に「ああ、こーゆーのが微生物の仲間なんだな」とイメージできればいいと思います。

そして微生物はどこにでもいるらしいです。
土の中、空気中、水中、人間の体の表面や体内、深海の泥の中、南極や北極の氷の中、火山の噴出口にまでいるそうです。

どのくらいの数がいるかと言うと・・・ものすごくたくさん。
腐葉土のように、栄養が適当にあって生息に都合のいい環境だと、1gの土の中に1千万~1億匹いるそうです。
・・・億ですよ。
そういえばヤクルトか何かのパンフレットに、ビフィズス菌が100億個入っています、とか書いてあったような。
恐るべし微生物。
もっとも、どこにでもそれだけの数がいるわけではありません。
海の中や空気中、砂漠などの栄養源に乏しい場所では10匹とか1000匹とかもっと少ないです。
それにしても1g中と考えると決して少なくない気もしますが。

そして、そのどこにでもたくさんいる微生物(全部の種類が、じゃないですが)が『分解』をしているわけです。

『分解』は少し難しい話になります。

中学校くらいで習ったと思うんですが、『原子』って覚えていますか?
原子は物質の最小単位で、それが化学結合によってくっついたものが『分子』。
自然界には92種類の原子があって、名前(元素名)と元素記号が付けられています。

わかりやすい例をあげると、水素は原子(元素記号はH)、酸素も原子(元素記号はO)、
水素2つと酸素1つがくっついたものは水(元素記号で現すとH2O)で、水の分子となるわけです。

さて、その元素の中には炭素(C)があって、これはすべての生物に重要な元素です。
なぜ重要かと言いますと、炭素と結合した化合物を有機物といって、生物は有機物でできているからです。
タンパク質、脂肪、炭水化物、アミノ酸、これらはみんな有機物です。

有機物以外の物質を無機物といいます。
水とか二酸化炭素は無機物だそうです。
水はH2Oだからわかるんですが、二酸化炭素はCO2のくせして無機物なんだそうです。
何ででしょう?不思議ですね。

それはさておき、微生物は有機物を分解して無機物にします。
なぜ分解するか。食べたからです。
人間はごはんを食べますよね。
ごはん(有機物)を食べて、噛み砕いて溶かして(分解)、必要な栄養素とエネルギーを吸収し、
不要なカス(これもまだ有機物)を排出します。
微生物は有機物を食べて、分解して、必要な栄養素とエネルギーを吸収し、不要なカス(無機物)を排出してるんですよ。

そして、ここに植物登場です。
無機物は植物の根から吸収され、その栄養となります。

さらに、植物は光合成をします。
光合成とは、光のエネルギーを利用して、二酸化炭素と水からグルコース(ブドウ糖)などの炭水化物を作り出すことで、
その時に副産物として酸素が放出されるんだそうです。

やったー! 食物連鎖の完成!!
つまり食物連鎖というのは、物質が有機物になったり無機物になったりと形を変えながら、
動物・微生物・植物のあいだをぐるぐると循環していることだったんです。

私はこれを知った時にすごい感動しました。
ピラミッド型の食物連鎖のイメージだと、強い動物が一番エラいみたいなイメージじゃないですか。
人間サマのために植物や微生物が働いている、みたいな。
でも違う。
植物も微生物も自分が生きるために勝手に活動しているにすぎなくて、立場を考えたらまったく対等、
その動植物&微生物の活動が絶妙なバランスで生態系を作り上げているから、今この地球があるんですよ!
これってすごくないですか?
こういうことを知ると、人間の身勝手な活動で生態系を壊しちゃいけないな、と思います。
地球に優しくしましょうよ。


微生物の分解




おまけ

食物連鎖で、最初に私が知っていた食物連鎖も決して間違いではありません。
『生食連鎖』といって、一般人のイメージの中ではこれが主流だそうです。
ちょっとホッとしました。私の仲間はたくさんいるのねー(^^)

微生物がからんでくるのは『腐食連鎖』というそうです。




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