空ちゃんとアッパとオンマ

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空オンマ

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のぞき穴

(10)

テーマ： ♪～子供の成長うれしいなぁ～♪(8837)

カテゴリ： ☆ソラ☆

タイトル見て「ギョッ」とした人いるかもしれない。

ホラー映画に出てくる様な状況ではない。

保育園の参観日でオンマが空の行動を
のぞき見たのだ（笑）

空のクラスはまだ2歳になってない子たちもいる
1歳児クラスだ。

なのでママたちが子供に分かるように
堂々と参観することはできない。

泣き出してしまう子もいるかもしれない。。。

そこで参観日1週間ほど前から
ベランダの窓全体に紙が貼られ
怪しまないようにイチョウやモミジなど
紅葉した葉を形どった画用紙が
可愛く彩られていた。

おニューの服を着させられ
いつもより遅い登園に
鈍感な空も何となく違和感は感じてる様だった。

9時になりバァバもやって来て
2人でベランダに回って

丁度空は小さい椅子に腰掛けて
パズルに熱中している最中だった。

家でもパズルは好きでやっていたが…
すぐ「オンマやってぇー」と甘え声を出し
根気よく自分でやろうとはしない。

頑張ってトライしている姿に
「バカじゃ～なかった（笑）」と
オンマもバァバも喜びを感じた。

一緒にパズルをしていた子たちがそろそろ飽き始めて
パラパラと移動し始める中
空は月齢の一番高いリンちゃんと一緒に
やっぱりパズルにはまってる。

オンマの方がいい加減飽きてきた。
動きがないと見てる方はつまらない。

いつもの空みたいに跳ねたり踊ったりしてこそ
見てる方も飽きずにいられるのに。。。

その内、お庭へ出て遊ぶことになった空。
大好きなお外だけあってニコニコ顔だ。

1歳児クラスはまだ人と上手に交われない。
だから個々に三輪車にまたがったり
お砂場で遊んだりしていた。

空はと言えば…とりあえず大好きな三輪車をキープ。
そして何やらプリンの型みたいな物を見つけ
その中に砂を詰めて上機嫌だ。

カップを高々と上げてちょっとステップを踏んでる。
軽い舞が終わった後、それを三輪車の後ろに乗せて
どこかへ運び出した。

先生たちの「空ちゃん　よっぽどコレが気に入ったのねぇ」
という声が2階のベランダにまで聞こえてきた。

それから砂場に行った空は
先に遊んでたクラス１体がデカイ大ちゃんの
何かを触ってしまったらしく…
スコップで頭をガンガン殴られた！

オンマは声を押し殺しながら「あっ！！」と叫ぶも
殴られた当の空は涙ひとつ流さない。

何事もなかったかの様に
カゴの中にあった他の道具を取りに立ち上がった。

これにはオンマもバァバも拍手だった^^
空は韓国で鍛えられただけあって
やっぱり強い子だわ～。

でもオンマ的には3倍とは言わないにしても
2倍返しくらいして欲しかった。

そうこうしていたら先生の
「お片づけだよー」の声がかかった。

空は三輪車のサドルを押しながら
一生懸命倉庫を目指してる。

ただハンドルが逆を向いてしまって
思うように前進できないようだった。

それに気づかない力持ち空は
三輪車の後輪を持ち上げて
無謀にも運ぼうとするも
やっぱり重かったようで断念。

地道にサドルを押しながら
運ぶことにしたようだった。

空のその一生懸命な姿に
またもやオンマもバァバも感動。

園長先生の「こちらへどうぞ」
という声を無視して最後まで見届けた。

三輪車を片付け終えた空は
「みんな　おいでー」と呼ぶ先生を
振り返りながらも砂場へと走った。

オンマが「まだお片づけを手伝うのかしら」
と期待して見てると…何てことはない！
少しでも空いた時間を利用して砂場で遊んでるよ。

これじゃ～良い子にお片付けした姿が
霞んでしまうじゃないのー！！

「あぁ～ぁ」とため息混じりに
園長先生が手招きする職員室へと入った。

すると窓の外で空の「まってくぅだしゃ～ぃ」
と走りながら叫ぶ声が聞こえてきた。

察するに一番最後に焦って集まってきたみたいだ。。。

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